The ABC of 2NL, part 12: Seat-selection, and how to tell when a table is no longer profitable.
シートセレクションと、テーブルを去るべきかどうかの判断
注意深い人は、自分のポジションとBUの関係が、どのようなハンドを、どうプレイをするかに大きな影響があるということに気づくでしょう。IPが有利であることはわかっていると思いますし、最初にアクションをしなければならないということは、大抵の場合難しいし利益的でもない、ということもわかっているでしょう。
ディーラーボタンは1ハンドごとに時計回りに動くのですから、基本的にディーラーボタンが回ってくる回数は同じです。だから、理論的にはどの席でも、長期的に見れば席のアドバンテージはないはずです。
ところが、実際にはこれはそうとは限らないのです。テーブルで、ある種のプレイヤーの隣に座ることは、とても大きなアドバンテージになるのです。下のテーブル画像を見てみてください。
どこに座るべきか?
考えてみましょう。A,B,Cの席が空席になっていて、前回のブログに書いた方式でラベリングされたプレイヤーがすでにプレイしています。どの席があなたにとって一番魅力的ですか?
この答えは私には明確にわかります。理由は下で解説していますが、まずは自分で考えてみましょう。もし座るなら、A,B,Cのどの席に座りますか?
ヒント
答えをすぐに書いてしまうよりも、まずはヒントを出しましょう。
あなたが席につくとき、あなたはポットの多くを左の二人・右の二人とプレイすることになります。なぜなら、彼らとはレイトポジションとブラインドという位置関係になるからです。
もしBUのあなたまでフォールドで回ってきたら、あなたは33%以上でオープンすることになるでしょうし、その場合に関係するプレイヤーは左の二人だけです。だからあなたがブラインドをスチールする場合、ターゲットは常に左の二人になるのです。
そしてこれは逆に言えば、あなたがブラインドのときに、スチールしてくるのは右の二人なのです。そしてあなたが反撃するかどうかは、彼らの傾向によります(TIPS:私がトーナメントでUnknownと戦う場合、誰よりも先に左右の人間の成績を調べます。そして、できるかぎり彼らのプレイを読むことに専念します)。
あなたはテーブルの反対側の相手と同じポットを取り合うことはあまり多くありません。何故なら、あなたがLPにいる時は彼らはEPで、EPのレンジはタイトですから、ボタンにいる場合に彼らとぶつかり合うことは少ないからです。
同じポットを多く取り合うことになる4人を選ぶなら、あなたは自分がエクスプロイトできる4人に挟まれるほうがいいでしょう。またここから論理的に導き出せる結論は、自分より上手いプレイヤーとはなるべく離れて座る、ということです。
ありえないことですが、もしフィルアイビーと2NLでプレイしなければならないとしたら、彼に左にいてほしくはないでしょう。何故なら、彼はあなたのブラインドスチールに抵抗するし、あなたのオープンに対して頻繁に3Betしてくるからです。アイビーが左に座っていたら、あなたがBUでアイビーがSBの時以外は、常に彼があなたに対してIPになるのです。9ハンド中8ハンドの確率でIPのフィルアイビーとプレイしたいでしょうか!?(豆知識ですが、ある時アイビーは、ヘッズアップで常に相手がIPだったら、相手が自分の母親でも勝つことはできない、といったそうです。ヘッズアップゲームの統計を見ると、IPのプレイヤーが約60%の確率でポットを取るそうです)
以前の記事で説明したように、最初にアクションが回ってくるというのはとても不利ですし、IPであればポットサイズをコントロールできます。ポーカーによくあることわざで、お金は時計回りに回る、というものがあります。そしてこれはポジションの有利さを言っているのです。これは言ってしまえば、あなたは自分の右側に「寄付者」がいてほしいということです。だから、出来る限り、(あなたのメインターゲットとなる)テーブルの一番弱いプレイヤーにすぐ右に座っていて欲しいのです。
さて、そろそろA,B,Cのどのシートでプレイするかを決めたでしょうか?もしそうでないのなら、更に続きを読んでください。
もしあるプレイヤーがあなたよりもルースなら、彼のプレイするレンジはあなたより弱いということです。あなたは彼と同じポットをプレイしたいですよね?特にポジションがある状態で。なぜなら、あなたのレンジのほうが強いということと、ポジションがあるという2つの要素が合わされば、それは利益を最大化することができるということです。つまり、ルースプレイヤーには右側にいてほしい、ということです。
それでは、あなたの左側にいて欲しいプレイヤーとはどういうタイプのプレイヤーでしょうか?そう、あなたの左側に座るプレイヤーというのは、あなたがLPの時にブラインドにいるわけです。あなたはLPではワイドなレンジでプレイして、ブラインドをスチールしたいですよね。だからこそ、あなたの左側にはウィークタイトなプレイヤーに座っていてほしいのです。スチールを試みるたびに3Betされたくはないですよね。もちろんコールすらされたくないはずです。結局、22や65sという弱いハンドを持ってフロップを見ることになってしまうわけですから。だから左側にはスチールにフォールドしてくれるプレイヤーにいてほしいのです。わかりやすく言えば、あなたの左にいるプレイヤーは、nitであることが理想的ということです。
それではここで、A,B,Cの3つの席のメリットとデメリットを説明しましょう。
シートA
ここは一見、悪くないように思えます。あなたはTAGのレギュラーに対してポジションがあります。彼はあなたとスキルやハンドレンジが同程度と考えれば、彼に対して9ハンド中8ハンドでIPなのは利益的であるでしょう。そして2つ右にいるのはLAGプレイヤーです。彼に対してIPなのも良いことだし、彼がオープンした時にはあなたは広くコールすることができ、彼に対するエクイティも高いでしょう。
しかし、彼はLAGであるのでポットを多くオープンするし、フロップが開けばCBを多く打つでしょう。不運なことに、あなたがBBのときに彼は必ずBUで、彼は確実にスチールを試みてくるでしょう。あなたは彼のスチールに反撃するために多く3Betをしなければならないし、それは結局、否が応でもバリューのためにベット/レイズして、ブラフは控える、というABCゲームプランから外れることになってしまうのです。
あなたがシートAでBUの時に、自分までフォールドで回ってくれば、ブラインドをスチールにいけます。しかし左のプレイヤーがどんな人かを見てください。セミルースパッシブやルースパッシブなコーリングステーションは、あなたに簡単にはブラインドをスチールさせてくれません。彼らはコールしてフロップを見たがるので、結果としてあなたはあまり弱いハンドでオープンできません。
すべてを考慮すると、シートAはあまりよい席ではありません。あまりポットをオープンする機会がなさそうな上に、スチールを試みようとしても、ルースパッシブプレイヤーが多くコールをしてくるので、即座にポットを勝ち取ることができません。
シートB
いくつかの理由から、私はこの席には座りたくありません。LAGがすぐ左にいるし、彼が降りてくれても後ろにはTAGが控えています。彼らにポジションの優位がある状態で、彼らと多くのポットはプレイしたくありません。実際、一緒にフロップを見た時には彼らにひどい目に合わされるでしょう。
二人共あなたのCBにフロートするし、セミブラフやエアでポットを取りに来るでしょう。あなたは彼らにはOOPの時にはバリューでしかベットを打てなくなるか、ブラフを誘ってトリッキーなx/cのラインを取るくらいしかなくなってしまいます。このような「罠を仕掛ける」ラインはバリューを取り逃すことが多いでしょう。
プリフロップもまた難しくなります。TAGもLAGも、あなたのスチールに対して3Betで反撃してくるからです。シートBの右側は二人共nitです。彼らはゴミハンドであなたのブラインドをスチールしてくることはありませんが、多くのお金を落としてくれることもありません。フロップセットで彼らのオーバペアと当たる、というような状況にでもならなければ、フロップを見たあとにはあまり彼らからお金を取ることはできないでしょう。
あなたにハンドが入っても彼らはペイオフしてくれないし、レイズにもすぐ降りてしまうでしょう。同じPOTをプレイしたいSLPやLPはテーブルの反対側にいます。ATMが遠すぎて、この席は利益的ではありません。
シートC
ここが一番いいシートです。完璧ですね。このような席は「神シート」と言われることもあります。シートCは、ルースパッシブなプレイヤーに対してインポジションです。すぐ右がテーブルへの寄付者である「コーリングステーション」なのです。あなたは彼らのプレイ傾向を知っています。
彼らがリンプしたら、あなたはレイズしてアイソレートを行い、他をおろしてヘッズアップになったら、たいてい弱いハンドしか持っていない相手とポジションを持って戦えます。これがお金を稼ぐ場合の殆どのパターンとなります。誰かがそのチャンスをものにする前にフィッシュをアイソレートし、バリューベットで彼らにとどめを刺すのです。
ルースパッシブプレイヤーはあなたのブラインドをスチールすることもあまりありません。もし彼らがフロップでレイズしたら、彼らがハンドを持っていると推測し、無理に3Betでディフェンスする必要はありません。負ける状況を避け、ベストハンドで勝てそうなときに戦いましょう。
また、第2の理由として、左にnitが二人いることが挙げられます。あなたは彼らのブラインドを高確率でスチールできるでしょう。あなたがBUの時、BBは超nitで、彼は8/4のようなスタッツでとてもタイトです。だからあなたは32oのようなハンドでもミニレイズすれば、KTのようなハンドをフォールドして1BBをくれるでしょう。このスポットでは、あなたの最弱のハンドも利益的なハンドに変わるのです。
nitはトータルで10%くらいのハンドしかプレイすることがないので、彼がスチールにコールしてきたり、ましてや3Betしてきたら、彼がポケットペアを持っているか、QJ+は持っているだろうと推測できます。
もし65sでスチールしてコールされ、フロップが開いた場合、ビッグドローを引当でもしない限り、ほとんどCBを打つことはないでしょう。彼らはK92のようなボードで、77を持って2回はコールしてきます。
シートCを選ぶ3番目の理由は、TAGとLAGから一番離れている席であるということです。彼らはセミブラフなどを打つスキルがあり、ポストフロップであなたを悩ませることは目に見えています。だから彼らとテーブルの逆側につけば、彼らと同じポットをプレイする機会が減ります。彼らとボタンvsブラインドの展開になることもないからです。なぜならあなたがBUの時に彼らは決してブラインドにはならないし、逆もまた然りだからです。
結論
さて、ではここでは上記の理由により、シートCを選ぶと結論を下しましょう。このような判断がどうプレイに影響するでしょうか?
まず第1に、もしテーブルに2つ以上の空席を見つけたら、より利益的な席、判断が簡単な席を選びましょう。できればルースプレイヤーのすぐ左で、さらに理想を言えばタイトプレイヤーの右が好ましいです。そしてテーブルにTAG,LAGがいるのであれば、できるかぎり彼らから離れた席を選ぶか、もしくは別のテーブルを探しましょう。そしてここからまた、次のことが言えます。
テーブルが不味くなったかどうかの判断方法
このようなシチュエーションを見たことがあると思います。
テーブルにいるフィッシュがみんなにお金をまき散らしたけれど、自分はまだ利益を上げていません。いくつかのブラインドをnitやTAGからスチールしたものの、大きいポットはとれていません。あなたはとにかくAAが配られてほしい…なぜならフィッシュは明らかにバッドビートによりティルトしているし、おそらくスタックを全て吐き出してくれるからです。
しかし無常にも、彼はシットアウト。そしてテーブルを去ってしまいました。
「マジか…他のフィッシュが来るかどうか少し待つかな」と、あなたは考えます。そしてついにあなたにAAが配られました。しかし誰からもアクションが起きません。なぜなら他のプレイヤーはみなタイトにABCプレイをしているからです。
空席に人が座りましたが、それはニット気味なショートスタッカーで、40bb持ちです。テーブルを見渡してみましょう。あなたはどこから利益を得るのですか?ATMはもう帰ったのです!
ウェイティングリストはロビーであなたのテーブルの高いVPIPを見たnitとTAGでいっぱいで、フィッシュをスタックしに来ようとしています。でもフィッシュはもういない…そして新たなフィッシュも来ません。
テーブルを画像で見てみたら、もう席を立ったほうが良いとわかるでしょう。
ターゲットに出来る相手はもうテーブルに一人しかおらず、彼はあなたの2つ左の席です。殆どの場合彼はあなたの後にアクションするのに、どうやって彼をアイソレートするのでしょうか?
nitやショートスタッカーはどちらもあなたの利益にはなりません。そして、すぐ左にはLAGがいます。SLPのすぐ左のTAGと席を交換できるとしても、まだこのテーブルにいる価値が有るかどうかは疑わしいです。
「マーク」しているプレイヤーが一人しかいない状況では、このテーブルはもう+EVではありません。テーブルを閉じて別のテーブルを探すのは少し面倒でしょうが、あなたはお金を簡単に稼ぎたいのか、それとも強いREG、簡単に言ってしまえはあなたにエッジがない相手とのプレイを続けたいのか、どちらですか?
テーブルに居続ければ、ビッグポットではあなたはクーラーを食らうでしょう。REGからは稼げないし、上振れしなければクーラーを食らってお金を稼ぐこともできないのです。
エクスプロイトできるプレイヤーに対してポジションを持つことにより、お金は稼げるのです。ならばそのスポットを探しましょう!
空席テーブルについて
また、初心者の人は注意したほうが良いでしょうが、3つ以上の空席があるテーブルでプレイを続けることは、6maxのゲームをプレイすることになるため、あまりおすすめしません(特にターゲットが去ったあとは)。
ショートハンドでのプレイはより広いレンジをよりアグレッシブにプレイすることが求められます。なぜなら、ブラインドが頻繁に回ってくるからです。フルリングという心地よい場所から抜け出すことは、まだ早いかもしれません。ですから、6maxに慣れていないのであれば、テーブルを閉じるほうが良いでしょう。
まとめ
ロビーに戻り、200以上あるテーブル群からフィッシュを探し、神シートに座るチャンスを掴みましょう。この5分間のテーブルセレクションがあなたのウィンレートを大きく押し上げることになるし、楽しい経験になると思います(私はあなたのことを知りませんが、私はコーリングステーションをバリュータウンに連れて行くことがとても好きだし、ブライントスチーラーに対してライト3Betを打つのはストレスがたまります)。
もしあなたがシート/テーブルセレクションをしないのであれば、ZOOMをプレイするほうがいいでしょう。
ロビーでZOOMのテーブル情報を見れば、通常テーブルよりもVPIPが低いことに気づくと思います。なぜならZOOMはHUDを使ったnitでいっぱいの場所だからです。だから完全な初心者にはあまりお勧めできません。
ZOOMでは、あなたの席はランダムに決まるので、1ハンドだけなら運良くフィッシュに対しポジションを持てるかもしれません。しかし、通常テーブルで注意深くテーブル/シートセレクションを行えば、あなたは相手がバーストするまで、ずっとATMの隣に座ることができるのです!
その機会を探し、良いテーブルの良い席を勝ち取ってください。
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元記事 The ABC of 2NL, part 12: Seat-selection, and how to tell when a table is no longer profitable.
https://www.pokerschoolonline.com/blogs/ArtySmokesPS/the-abc-of-2nl-part-12-seat-selection-and-how-to-tell-when-a-table-is-no-longer-profitable
Hand Reading at the Micros
マイクロステークスにおけるハンドリーディング
ハンドリーディングとは、昔からポーカーにおいて使われてきた用語です。これは基本的には文字通りの意味を表し、誰かのハンドを推理するということです。
しかし、近年では、少なくともオンラインポーカーにおいては、この意味で使う人は減っています。その理由とは、「ハンドリーディング」というフレーズがそもそも、オールドスクールのライブポーカー勢が相手のハンドをまさに特定して読むような考え方から来ているためです。我々はこのような考え方の例を、TVのポーカープロなどのプレイで見ることができます。
言うまでもなくそのようなシーンの裏では多くの編集がなされているわけですが、そのため我々はそれを見て彼らのことを天才に思えてしまいます。
ハンドではなくレンジ
今日のオンラインポーカーにおいてハンドリーディングという考えがあまり好まれない理由は、我々はもはや相手のハンドというのを1点で考えてはいないからです。
その代わりに我々は、「レンジ」という概念を用います。例えばリバーで相手からのベットに直面した場合、私は「彼は30%はフラッシュを持っていて、ツーペア/セットタイプのハンドが30%。ペアハンドの可能性は20%程度で、ブラフが20%というところだろう」と、このように分析します。これを見れば、私が相手を読むときに、ある特定のハンドを考えていないことがわかると思います。
私は特に、相手のハンドタイプごとの傾向に注目しています。私は相手のハンドレンジを分析しているのです。そのレンジの中に実際にある特定のハンドが含まれているかどうかは、それほど重要ではないのです。
ポーカーは黒か白かを当てるゲームではない
また、オールドスクール的な考えからくるもう一つの悪癖としては、ゲームを黒か白かで見ることです。私は、生徒から数えきれないくらい「直感的に相手は確実にフラッシュだと思ったのでフォールドしました」というようなことを聞かされた経験があります。
私は彼らに、本当に相手がそのスポットで100%フラッシュを持っているかを考えさせます。たしかに相手が○○%の確率でフラッシュを持っていることは事実ですが、残りの確率で彼らは色々なハンドを持っている、ということもまた事実なのです。
注意して欲しいのは、マイクロステークスでは、ある相手のHUDのデータ等を見た場合に、たしかに相手がまさにある特定の種類のハンドを持っている確率が100%になるような場合があるということです。これについては少しあとで話します。
しかし、直感以外の何物でもないようなものに基づいて、相手のハンドに対し黒か白かで考える方法は、殆どの場合に間違っているものです。ほとんどすべての人は、たとえある場面であるハンドを持っている確率が90%であったとしても、(特定の1ハンドではなく)レンジを持っているのです。
オールドスクールとニュースクール
この記事で、私がまるでライブポーカーをバッシングしているように見えるかもしれません。それが私の意図することではないことは確かです。しかしながら、たくさんの編集をしたTVのポーカー番組や、ハリウッド映画などで描かれるポーカーは、(それが良いものであれ悪いものであれ)、多くのカジュアルプレイヤーのポーカーに対する理解を歪めてしまっているのです。
実際、多くの一般人は、ポーカーに対して、運が支配するゲームであり、暗く煙草の煙が充満した部屋で、マッチョな男たちが銃を持ったマフィアの重役とともにプレイするようなものであると思っています。
もちろんこれは現実からはかけ離れています。今日のポーカーは、数学的/論理的スキルをベースとし、ノートPCの前に座った若者に支配されているゲームなのです。
一般人が持っているポーカーに対するイメージは、近視眼的で、論理的思考に欠けた考えから来ています。もちろんポーカーにはロマンチックな魅力があり、それが人を引きつける理由になっていることは良いことです。
ビッグコール、テーブルトーク、虚勢、ポーカーフェイス。いろいろな要素があります。そしてTVプロ(実際には彼らの殆どはオンラインのトップクラスには位置していません)が、初心者を惹きつけるこのようなポーカーへのイメージを保つことをやってのけています。
しかし、私がこのブログや本、ビデオで教えているような、システマチックで、地味で、長期的観点で低いレートで勝つというような、世間一般とは正反対の考え方も徐々に浸透してきています。
実際、ポーカーを始めたばかりの多くの人は、彼らが思い込んでいるような大きな間違いを脳内から消去しなければ、勝ち始めることは難しいでしょう。
マイクロステークスは(大抵の場合)"別物"
上記を踏まえたとしても、皮肉なことに、あなたがマイクロステークスをある程度プレイしてみれば、ある特定のスポットで、相手の特定のハンドをほとんど当てることができてしまう、ということが数多くあります。
DragTheBarの私のビデオを見たことがある人は、私がよくそれをやってるのを見たかもしれません。時には間違っていることもありますが(もちろん編集でカットしたりはしていません)、たいてい的中させます。
なぜこれが可能かというと、多くのマイクロステークスのプレイヤーは、プレイにおいてバランスをとる、ということを全くしていないからです。たとえば、5NLで18面を打っている11/9のnitが、私のダブルバレルにレイズしてきたのなら、ボードを見れば、セットを持っているだろうとわかってしまいます。
これは文字通り同じようなスポットの同じようなハンドでは、まさに毎回同じアクションをしているからです。相手のスタッツを見るまでもありません。実際、ステークスが上がるにつれポーカーが難しくなる理由とは、このような方法でプレイする人がいなくなるからです。
ハイステークスではナッツでないメイドハンドや、セミブラフ、または完全なエアでも、同じスポットで同じプレイをします。それゆえに、彼らのハンドを読み当てるということは不可能になってしまうのです。
正直に言えば、マイクロステークスだからといって、そこで考えを止めてしまうのは良くない習慣です。たとえマイクロステークスであろうとも、あなたは常に相手のハンドをレンジの観点で考えるべきです。
ほとんどの場合、とくに早いストリートにおいては、相手はいろいろなハンドを持っています。たとえ相手が全くバランスを取っていないニットであったとしても、あなたがステークスを上げた時にポーカーについて正確に思考ができるように、自分を鍛えるということはいい考えです。
HUDを効果的に使おう
HUDは多くの点でこれを助けてくれます。実際に相手の統計を見ることにより、私が警鐘を鳴らしたような黒か白かの「感覚的」アプローチではなく、近代的な、より数学に基づいた思考方法でこのゲームを考えることに集中できます。
例えばもしフロップでの相手のコールレンジを推測したいならば、私なら相手のFloat Flop CBet%の値を見ます。低いステークスの多くのnitは、この値が10%以下のことが多いでしょう。
なぜなら、彼らはフィットオアフォールドのプレイしかしないからです。それゆえに、もし彼らが私のフロップCBをコールした場合、オーバーペア、TPGK+、強いドローなど、狭いレンジと推測します。
しかし、Float Flop CBet%が30~40%のような降りないレギュラーやレクリエーショナルプレイヤーには、オーバーペア、トップペア、ミドルペア、ボトムペア、強いドロー、弱いドロー、時にはエアハンドなど、かなり広いレンジを推測します。
だからそういうプレイヤーに対しては、ターンでラグが落ちれば、より多く2発めを打つのです。もし彼らがターンレイズをしてきたら、私は再びHUDを見て、この場合なら
Raise Turn CBet%を確認します。再び彼らのレンジをデータから推測し、決断を下します。
完璧は求められていない
このようにHUDを使って相手のレンジを分析するときに、完璧な読みができるとは思っていない、ということもまた、言いたいと思います。彼らのレンジの中にどのような種類のハンドが何%あるか、を厳密に特定するようなことには私はあまり時間を使いません。私がほしいのは、相手のハンドタイプに関する一般的な考えと、自分が直面している、相手のアクションのおおまかな傾向だけです。
だから例えば、ミドルペアを持っていて、CBets the turnが30%であるようなnitな相手からダブルバレルを打たれた時などに、私の思考はこのような感じです。「ここでの相手のレンジは大半がトップペアやオーバーペアで構成されている。彼は時にはドローハンドやターンに落ちたスケアカードでダブルバレルを打ってくるかもしれないが、HUDスタッツからわかる彼のタイプを考えると、大抵の場合はこっちが負けているだろう」そして結論として「だから、ここはフォールドだ」となります。
今日では、極端な方向へ走り、このような状況を、数学を使って、カードのコンボ数を数え、レンジの傾向を完全に特定し、完璧に解明しようと考える人もいるでしょう。これと同じようなことをする必要はありません。その最大の理由としては、マイクロステークスのキャッシュゲームで多面打ちを行っている場合に、そこまでの思考をする時間はないからです!
私が言ったような、(完璧ではないが)実用的なアプローチが、実際には有用なのです。細かすぎる数字に固執することは、超長期でもなければあなたの収支には影響しません。世界的な「ポーカー研究家」状態になってしまい、実際のプレイ時間を作れない事こそが、むしろあなたの収支に悪影響を及ぼしてしまうのです。
まとめ
この記事が、ハンドリーディングの、特にマイクロステークスにおいてのあなたの考え方について少しでもいい影響があることを願います。私はこの用語はもう使うことをやめて、このことを単に「相手レンジの分析」と呼ぶほうがいいのではないかと本当に思っています。
今日のマイクロステークスで、単純なプレイをする相手に対してオールドスクール的な
相手のハンドを一点読みするアプローチをすることは魅力的であるかもしれませんが、
それでも、レンジ的なアプローチで施行する練習を始める方が良いでしょう。
そしてこれを簡単に練習できるのが、HUDスタッツの使用です。常に実際の相手の数字を検討することが、ポーカーというゲームを、一点読みではなく、相手のレンジや傾向を考えるためのスタート地点となります。
HUDについては、以前に、実際にどういう数字を表示するかを含めた超長文記事を書いたので、そちらをチェックしてみてください。
また、単純な相手に対してすら、色々なスポットの研究にのめり込み過ぎたり、複雑すぎる数学理論を用いて分析しすぎるというような的外れの方向へ進まないように気をつけましょう。結局それは、低いステークスで多面打ちをする場合においては、あまり効果的でなく実用的でもありません。
もしあなたがポーカーフォーラムを延々見て回って、そこで語られる最新の「理論」に飛びついてばかりなら、あなたの収支に影響を及ぼさないような無意味な議論に圧倒されてしまうことは容易でしょう。
最大の勝ち組は常にテーブルにいて、多くのボリュームのプレイをこなしています。彼らはゲームを単純すぎる捉え方をするわけでもなく、かと言って分析しすぎるわけでもありません。
今日のゲームを支配するHUDを効率的に使用し、シンプルだが効率的な論理的アプローチを使うのです。決断を下すために使うものは「ハンドリーディング」ではなく、「レンジ分析」です。そして完璧を求めるのではなく、効率を求めているのです。
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元記事はこちら
BlackRain79の著書① Crushing the Microstakes
BlackRain79の著書② Modern Small Stakes
ざっくり和訳 by Pokerstudie
The ABC of 2NL, part 11: Categorizing, Colour-coding, and Exploiting your Opponents
※本シリーズのPart10は、PokerStar6クライアントでのオートリバイやPreferred Seat等、設定についての解説の回なので、飛ばしました。
対戦相手のカテゴライズ、色分け、エクスプロイトする方法
これは当たり前と思うかもしれませんが、一番最低のレートでプレイしているということはつまり、2NLのプレイヤーというのは「下手な」プレイヤーであると言えます。もちろんここで話は終わりではありません。
プレイヤータイプの存在
あなたは、あるステークス帯でのプレイヤー全員を、同じように扱うことはできないのです。2NLのプレイヤーは普通、50NLや25NLのプレイヤーに比べれば多くミスをします。しかし、どのステークスのどのプレイヤーでも、リークは存在するものです。
私も勿論リークはあるし、あなたもそうでしょう。誰しもがリークは抱えているのもなのです。これが、たとえ上手い勝ち組プレイヤーでも、勝つためには自分のプレイを「相手によって」調整しなければならない理由です。
あなたは2NLで、様々なタイプのプレイヤーに遭遇するでしょう。そして、相手によって異なった方法で対処しなければならないのです。幸運なことに、2NLでは、もしあなたがとりわけ上手いプレイヤーではなくとも、お金を稼ぐことは可能です。大きな理由は、あなたがする以上に多くのミスを相手がするからです。
我々が相手のミスに付け込んでお金を稼ぐために、プレイヤータイプごとの傾向を掴み、それらのリークをどうやってついていけばいいかを知ることは、とても役に立ちます。
プレイヤータイプの分類
今回は、一般的なプレイヤータイプの概略をHUDのスタッツとともに書き、タイプを特定し、ラベルを付けられるようになるための方法と、それぞれのタイプのプレイヤーに対して、どうすれば利益を最大化できるかをアドバイスしたいと思います。
プレイヤーを分類するために、主に2つのファクターを使用します。そのプレイヤーがどれだけルースか、どれだけアグレッシブか、です。ルースなプレイヤーはタイトなプレイヤーよりも多くのハンドをプレイします。アグレッシブなプレイヤーはベットやレイズを多く行います。それに対してタイトプレイヤーはチェックやコールを多く行います。
この観点から、4つの主要なプレイヤータイプを導き出すことができます。以下の4タイプです。
- ルースパッシブ(LP)
- ルースアグレッシブ(LAG)
- タイトパッシブ(TP,nit)
- タイトアグレッシブ(TAG,regular)
ポーカーコミュニティでは、色々なプレイヤータイプに対して様々なスラングを作り出してきました。ルースパッシブスタイル(これは勝てる戦術ではありません)は特に嘲られますが、このプレイヤーが我々が引き出す利益の大半の供給源なのです。ですから、LPプレイヤーが同卓することは歓迎すべきです。
あなたもルースパッシブプレイヤーがフィッシュやクジラ、コーリングステーション、寄付者、生産者、ATM、などというように言われる場面に遭遇するかもしれません。しかしこういうルースパッシブなプレイヤーが存在しなければ、ポーカーというゲームで勝つことは難しくなるでしょう。
TAGとLAG
どのようなゲームでも勝てるスタイルはTAGであり、このブログでもTAGスタイルを推奨しています。低いステークスでは、ニットな「ウィークタイト」スタイルでも利益を出すことはできます。逆にハイステークスでは、LAGスタイルも多く見受けられます。あなたでも聞いたことがあるような有名なポーカープレイヤーの多くはLAGですし、少なくともLAGであることが+EVなシチュエーションであれば、LAGスタイルでプレイできるようなプレイヤーです。
おそらく、このようなプレイヤーのマネをして、多くの2NLの初心者はLAGスタイルでプレイし、ほとんどの場合、大失敗で終わります。なぜなら、LAGスタイルというのは優れたハンドリーディングと相手のスキルへの読み、そしてポストフロップで優れた決断が求められるからです。
2NLには下手なLAGプレイヤーが多く存在します。実際、彼らは結局のところ「マニアック」プレイヤーになっていて、彼らのアグレッションに立ち向かうことができれば、彼らから多くの利益を引き出す事ができるのです。
ラベリング
私が相手にエクスプロイトしていくための一番大事なツールはHUDのスタッツと、ラベリングと、プレイヤーノートです。
私は「前に同卓したことがある」というだけのラベルを作っていて、ブラインドが1周する間に、とりあえず全員にラベルを付けてしまうことが好みです。これはロビーでのテーブルセレクションに役に立ち、少なくとも「前に同卓したことがある」ラベルがあれば、その人についてのHUDのスタッツがあるということがわかります。
私がスターズのラベリングに使っているカラーはちょっと複雑ですが、前はもっと多くの種類を使っていました。トーナメントプレイヤーとキャッシュプレイヤー用にラベルを分けていたのですが、例えばフリーロールでルースアグレッシブのラベルを付けたプレイヤーがキャッシュではタイトパッシブだったりするなど、紛らわしいことが多かったため、現状のラベルになりました。これが私が今使っているキャッシュゲーム用のラベルです。
もしあなたが完全に初心者で、ラベルのカラーを設定したことがなければ、「信号機」システムを使うことをおすすめします。これは、メインとなるカラーを赤・青・黄にすることです。
赤は警告の色です。つまり、一度立ち止まって考えよう、ということです。この色は、上手いTAGのプレイヤーにつけるのに適しています。ほとんどのnitやTAGはこの色に設定しましょう。
青は…進めです。そう、バリュータウンへ。
黄色は注意です。いくらかルースだったり、アグレッシブであったりする相手につけましょう。何らかの注意をはらいたいプレイヤータイプで、この色分けに合わない相手がいれば、その時には別の色を設定してみましょう。私はショートスタッカーに対しては2つの色分けをしています。
プレイヤータイプの分類(実例)
以下では、2NLFRでの私のカラーチャートと、一般的なプレイヤータイプをの分類の例を紹介します。また、それぞれのタイプに関するTIPSも合わせて書きます。
ルースパッシブ(LP)
ルースパッシブプレイヤーは、ASAP(anythig suited, any position = スーテッドであればどのポジションからでも)でプレイし、コールも多くします。彼らはリンプし、アイソレートにコールします。そしてガットショットのみですら、ポットオッズなど関係なくリバーまで喰らいついてきます。
彼らは、「プリフロで良いハンドが勝つのではない、ショウダウンでの良いハンドが勝つハンドである」という考えを持っています。もし30%以上の確率でショウダウンまで行くプレイヤーがいれば、彼らはたいてい弱いハンドでもプレイし、どんなペアでもコールダウンするプレイヤーです。
ペアボードで超ウェットなボードでも、リバーにコールしてAハイをショウダウンすることすらあります。彼らは、あなたがブラフしているかもしれない、と考えるのです。
この手のプレイヤーはめったにベットやレイズをしません。彼らはモンスターハンドをスロープレイするのが大好きなのです。あなたがAKを持っていて、KQ8xxのようなボードでコーリングステーションから3発バリューを取ろうとして、自慢気にQのセットを見せつけられるのはかなり嫌なものでしょう。
しかし彼らはまた、スロープレイし過ぎるあまりに、あなたに逆転を許すことが度々あります。例えば彼らはトップセットのようなハンドで小さいベットをしたり、時にはチェックさえするので、あなたはドローをかなり割安な値段で引きに行くことができます。
ルースパッシブプレイヤーにエクスプロイトする方法
彼らはコーリングステーションなので、彼らにブラフはしないほうがいいでしょう。もしFold to CBが40%以下なら、我々はハンドを持っていない時にはCBすら打つべきではありません。
また、ターンでAが落ちることはコーリングステーションにとっては「スケアカード」ではないことに注意しましょう。何故ならルースパッシブプレイヤーは、フロップでAとラグの2枚でフロートを行うことがよくあるからです。
あなたのプランとしてはトップペア以上のハンドを作り、その場合に各ストリートでポットサイズに近いベットを打ち、手厚くバリューをいただくことです。TPTKは彼らに対してはナッツであることが多いので、そのように扱いましょう。
もしコーリングステーションにレイズされた場合(ごく稀なケースです)には、かなり警戒しましょう。もしコーリングステーションがKQxxTのボードでリバーレイズしてきた場合、トップ2ペアでさえフォールドすべきです。彼らはほとんどの場合、ストレートを持っています。
セミルースパッシブ(SLP)
セミルースパッシブは、コーリングステーションと幾分似ています。しかし、プリフロップのハンドセレクションは適切で、ポストフロップもそこまでは間違ってはいません。
彼らはポーカーの戦術書に目を通したこともあるのでしょう。彼らはJTsがT7oよりはかなり強いことは知っています。しかし、彼らは、そのポジションや、自分の前までのアクションや、スタックサイズの変化によってどうやってハンドセレクションを変化させるかは理解していません。
あなたは彼らがUTGからQTsでリンプしたり、44で3Betにコールしたりする光景を見ることがあるでしょう。一度フロップを見ると、彼らはコーリングステーション気味になります。ただ、ガットショットをどこまでも追いかけたり、ボトムペアをコールダウンすることは、特にベットサイズが大きい場合にはポットオッズが合わないと判断して諦めます。
しかし、SLPの中には、ターンでフラッシュドローのみでオールインにコールして、「87sは俺の一番好きなハンドなんだ!負けるはずがない」なんていう、コーリングステーションのような人がいることも事実です。こういう人は、アンダーペアと心中します。
彼らがQQでオープンレイズした場合、ボードにKが落ちたら、もうどのストリートでもハーフポット以下しかベットができなくなってしまいます。しかし、彼らがオーバーペアを持っていた場合、たとえ752ボードの88でも、決して降りることはないでしょうあなたはそれよりも高いオーバーペアやセットで、彼らをスタックできます。
セミルースパッシブプレイヤーにエクスプロイトする方法
彼らには全体的に、特にドライボードではCBを多くうちましょう。彼らはハンドがなければフォールドボタンを押してくれるからです。彼らは多くのドローハンドをプレイするので、TPTK+でウェットだがドローが完成してないボードでは、手厚いバリューを取ることができます。
ルースパッシブプレイヤーの時と同様、彼らのレイズには注意してください。彼らはセミブラフをしません。レイズしてきた時には、こちらのTPTKに勝てるハンドなのです。彼らがオープンレイズし、通常サイズのCBを打ってきた場合(TPTKを持っていることを示唆している)、こちらにセット以上のハンドがあれば、大きくレイズしてバリューを最大限引き出しましょう。
彼らはTPTKで降りることが難しく、フロップではなく3ストリートかかったとしても、結局TPTKでスタックをすべて入れてしまいます(彼らはたいていフロップはレイズにコールし、フロップ3Betジャムはナッツを持っていなければしません)。
ルースアグレッシブ(LAG)、セミルースアグレッシブ(S-LAG)
2NLにおいてのLAG、S-LAGは、「donks(愚か者)」である場合がほとんどです。ですので、彼らの好きなプレイがプリフロップレイザーに対して、ペアやドロー、または完全なブラフでドンクベットをしてくることであったとしても驚くようなことではありません。LAGフィッシュ、アグロドンク、ばら撒き猿とでも、あなたの好きなように形容しましょう。
彼らは、アグレッションこそがポーカーで勝つ方法だと信じています。たしかにそれは半分は正しいでしょう。アグレッションがあればポットを取ることができるのは確かです。しかしそれは、必ずしも利益を上げることができることと同義とは限らないのです。
LAGはフロップを見るのが好きですが、イニシアチブなしにフロップを見るのを嫌います。あなたがオープンすれば彼らは3Betし、たいてい3Betの額がハンドの強さを表すテルを伴います。
ミニレイズはたいていスモールペアやスーテッドコネクタで、大きいレイズはトップレンジに近いでしょう。彼らはまたドミネイトされるようなKTやA9で3Betにコールし、フロップペアができればそれを過大評価します。
ポストフロップでは、下手なLAGはペアやドローがあれば滅多にコールせず、レイズを好みます。彼らは自分のハンドのバリューを自分で捨ててしまいます。ATをAQ5のボードでナッツのように扱うので、あなたはAQで相手のフロップレイズにショブを返して、スタックすることすらできるでしょう。
LAGはまたドローをパッシブにすることは稀で、たいていドンクベットするかCBにレイズします。もしあなたがブラフCBを打とうとしていたのなら、相手がドンクベットしてくれるおかげで、お金を節約することができます。単に降りればいいだけだからです。
ドンクベットされてハンドがある場合、コールボタンを押し続けて、彼らの弱いハンドにチップを吐き出させましょう。
ルースアグレッシブ、セミルースアグレッシブプレイヤーにエクスプロイトする方法
LAGプレイヤーに正面から立ち向かうというのはとても難しいことです。何故なら彼らのレンジはとても広く、プレイも予測不能なことが多いからです。彼らに反撃するというミスを犯した場合、コストもかなり高く付くでしょう。何故ならLAGはとにかくポットをふくらませ続けるので、彼らに対して1回のミスコール/レイズをすることは、スタック全部をリスクに賭けることだからです。
こういうプレイヤーがあなたの左に座っている場合、一般的なプレイを継続することはかなり難しくなります。彼らはあなたの左をプリフロップもポストフロップも混沌に陥れ、あなたのベストハンドをフォールドさせ続けるようになるでしょう。ですので、この場合にはテーブルを去るというのも懸命な選択肢です。
また、彼らの左の席が空けば、彼らに対してIPで戦えることが多いため、テーブルに戻るのもありでしょう。ノートを使って彼らのベットサイズテルを確認することはレンジを読む助けになりますし、プレイにおいては次のストリートに進む前に明確なプランを考えておくのがいいでしょう。
例えば、プリフロップでオープンする場合、LAGに3Betされたらどうするかを決めておきます。フロップ以降も、アクションをする前に、どういうリアクションをされるかを想像しておきましょう。「もしフロップがウェットボードでハンドがTPTKだった場合、ポットベットをして、レイズされたら3Betショブを返そう」というように。先にアクションを考えておくことで、プレッシャーを掛けられて判断を曲げることは減りますし、よりよい決断ができるでしょう。
LGAのアグレッションにエクスプロイトする方法としては、彼ら自らに、バリュータウンへ進ませることです。トップペア以上のハンドができた場合、歯を食いしばってコールダウンしていきましょう。LAGは大抵ピュアブラフで3発打ってくるし、そのブラフをキャッチすればチャットで暴言を吐いてくるでしょう。
彼らがゲーム外で攻撃を仕掛けてくるようになったら、ブラフをコールダウンし続けてアグレッシブティルトで自爆させましょう。
マニアック
マニアックは、例えるならステロイドで強化されたか、何杯かひっかけたLAGです。彼らはたいてい金曜の夜、パブが閉店した後に卓につきます。この「週末プレイヤー」は、まるで酔っぱらいの喧嘩のようなプレイをしてきます。おおきく振りかぶって…見当違いの方向へパンチをします。
マニアックはとても多くのハンドをメチャクチャにプレイし、運よくガットショットやトリップスをヒットさせてスタックするのでもない限りは、2,3周も打てばいなくなってしまいます。
LAGのように、彼らの主な戦術は盲目的なアグレッションです。機会があればベットやレイズをし、相手に最大のプレッシャーを掛けます。もしあなたがミドルペアを持っている場合では、いくらマニアックが7ハイでそういうプレイをしてくるとわかっていても、ポットサイズのベットをコールするのは難しいでしょう。
もしあなたが彼らのアグレッションを挫こうとフロップやターンでレイズしたとしても、彼らは大抵ハンドが何もなくともショブを返してくるでしょう。彼らがブラフトリプルバレルをコールダウンされたり、トップペアで負けたりしてスタックされると、たいていチャットウィンドウで怒り狂い、ティルトモードに陥ります。そしてそれから数ハンドは、ティルトショブをプリフロップで放ってくるでしょう。
マニアックにエクスプロイトする方法
彼らに対してポジションがあれば、アクションを観察することができるので理想的です。プリフロップでは、彼らが良いオッズを与えてくれるのでなければ、タイト目にプレイするのがいいでしょう。
というのは、彼らはポストフロップでは安くドローを引かせてくれることはないからです。下手なLAGに退治する場合と同じように、トップペア以上のハンドでコールダウンすることが、主なエクスプロイト方法となります。
彼らのプレイの最大の欠陥がブラフなのであれば、それをさせてあげましょう。メイドハンドでチェックコールをし弱さをリプリゼントし、TPTK以上のハンドがあれば、
リバーで大きなレイズをして反撃しましょう。
また、マニアックがティルトに陥り、プリフロップでオープンショブを繰り返している場合には、こちらのコールレンジは基本的にJJ+,AKにしましょう。マニアックプレイヤーが5連続でショブをしてくるような場合には、偶然でもなければ殆どの場合はこのレンジよりも弱いでしょう。
ただし、いくら弱いレンジとのコインフリップになっても、分散とは冷酷なもので、負けることもあるでしょう。マニアックプレイヤーと同卓した場合には、耐え続け、マニアックがティルトして、他のプレイヤーにスタックを全て投げ捨てて卓を去る前に、強いハンドを引き当てることが重要です。
また、マニアックに強いハンドが入らないという決まりがあるわけでもありません。面白いことに、マニアックはモンスターハンドが入った場合、逆にスロープレイすることが多いのです。
ですから、もしマニアックが毎ハンドオープンレイズしているのに、急にUTGでリンプしてきた場合などは、かなり注意すべきです。彼らのハンドはKK+の確率が高く、リンプ-リレイズを狙っている事が多いでしょう。
タイトパッシブ(nit)
わたしはnitに対しては、3つの異なったラベルを用意しています。1つでも十分だとは思いますが。PFRとVPIPの数字が近いnitは基本的にはTAGスタイルで、TAGよりさらにタイトであるというだけです。
彼らは大抵どのポジションからでも9~12%のレンジをプレイしていて、BUからでもスチールの意図がないので、EPからのオープンレイズと同じように扱う必要があります。
このような相手からは、ポストフロップで利益を出すことはかなり難しいでしょう。
7/4、5/5の様なVPIP/PFRでプレイする相手がスーパーニット(Ubernit)です。彼らは、TT+,AKのような最強クラスのハンドしかプレイしません。彼らのハンドを読むことは簡単ですが、彼らがTPTKやオーバーペアになった時にこちらがセットを持っている、というような状況でなければ、彼らからチップを引き出すことは難しいでしょう。
スーパーニットは3ストリートでバレルを打てるようなハンドでプレイすることがほとんどなので、AFの数値がかなり高くなります。あなたが相手のワンペアを倒すハンドを持っていることが「明確に」わかるような状況でない限り、彼らをフォールドさせることは難しいでしょう。
彼らはハンドをプレイすることが殆ど無いため、フロップを開いたら最後、大抵の場合ショウダウンまで行くことになるでしょう。
タイトだが11/5や10/3のようにPFRの数値が低いプレイヤーのことを、私は「ニットなセットマイナー」と呼んでいます。彼らは典型的な「ウィークタイト」プレイヤーです。
彼らはQQ+,AKのモンスターハンドでしかプリフロップでオープンレイズをせずに、スモールペアやスーテッドエースでポジションに関係なく、リンプやコールドコールをします。簡単にいえば、彼らはナッツフラッシュかセットを作ろうとしているのです。ウィークタイトな「ナッツ売り」は2NLでは明らかに利益が出るプレイですが、5NLですら勝つことはできません。
なぜなら彼らはブラフに非常に弱いし、彼らがナッツを作ったとしても、上手いプレイヤーは彼らに対してペイオフしないからです。セットマイナーが大きいベットやレイズをしてきた場合、彼らはビッグハンドを持っています。もし彼らがQT65のボードで2発打ってきたら、TPTKは大抵負けているでしょう。
ニットプレイヤーにエクスプロイトする方法
明確なエクスプロイト方法は、彼らのブラインドをスチールすることです。ニットはプリフロップで降りすぎるので、エニハンでスチールすることが可能です(この場合2.5bbオープンや2bbオープンを試してもいいでしょう)。
第2のエクスプロイト方法は、セットマインが出来る状況を除き、彼らのプリフロップレイズに対してはフォールドすることです。
皮肉なことですが、セットマイナーにエクスプロイトする最良の方法は、セットマインを返すことなのです。もしあなたが66を持っていてボードがJ63、ニットがベットをしてきた場合、彼らがJJを持っているのでなければ、彼らを容易にスタックすることができるでしょう。
ニットがリンプインしてきた場合はアイソレートレイズをして、相手のレンジをAxsとスモールペア、ミドルペアと想定しましょう。その場合、ほとんどのボードでCBを打つことができるでしょう。なぜならニットは60%以上フロップCBにフォールドするからです。
もしコールされた場合、セットのスロープレイの可能性もありますが、フラッシュドローボードであれば、ナッツドローを追っている可能性が高いので、ターンでラグが落ちれば大きくベットし、フラッシュ完成カードが落ちたらそれ以上支払わないようにしましょう。
もしニットなセットマイナーがフロップでレイズしてきた場合には、大抵セットを持っています。しかしながら、642rのような全部がローカードのボードでは、99-77を持ったニットがたまにクレイジーなプレーをしてくる場合もあります。こういう場合に私がQQ+を持っているとスタックできます。
こういうボードの場合は、相手のレンジはセットよりも、オーバーペアであることも多いです。ただ、もしニットのポストフロップでのレイズに対して、ほとんどのハンドを降りたとしても、それは大きなミスにはならない、ということは重要です。ニットはセミブラフでのレイズは好まず、たいていレイズしてきた場合にはメイドハンドを持っています。
超ニットやニットなセットマイナーに対しては、たとえKK/QQを持っていても彼らのプリフロップレイズにフラットコールすることをおすすめします。彼らのより弱いハンドをポットにとどまらせるためです。
超ニットはプリフロップ3Betを極端に恐れていて、JJのようなハンドでも降りてしまうからです。あなたはKKや、時にはAAですら罠にかけるために使っても良いかもしれません(この辺のトリッキーなプレイ、特にAAのスロープレイはポストフロップが難しくなるので、そこまでおすすめできませんが、やる場合にはオーバーペアでのオーバープレイに注意してください。)。
タイトアグレッシブ(TAG)
TAGスタイルは2NLフルリングでは最も利益になるスタイルで、PSOのコースでも、私のこのシリーズでも推奨しているものです。もしあなたが私と同卓して、あなたを紫色にラベリングしていたら、私はあなたを避けてプレイするでしょう。
ほとんどのレギュラーがそうであるABCスタイルには大きな欠点がありません。適切なスターティングハンドとバリューベットを基本にしたものです。あなたがTAGスタイルであれば、相手のTAGもこちらのレンジを適切に読んできます。
もし相手があなたと同じようなスタッツで、例えばMPからオープンしてきたなら、「うん、僕ならMPからはXXというハンドレンジでプレイするから、このスポットでYYというハンドは出てこないだろう」というように読むことができるでしょう。
TAGが「クリエイティブ」なポストフロップアクションをすることはめったにありません。彼らがフロップでレイズしたら、それに適したドローか、または2ペア+のメイドハンドでバリューレイズしているのでしょう。ABCプレイをするTAGが2ストリートで打ってきたなら、TPTK+か、コンボドローを持っている可能性が高いでしょう。
TAGプレイヤーにエクスプロイトする方法
私は通常、レギュラーを避けてプレイしています。だから、同卓を避けられる状況であれば、基本的に紫色のラベルと同卓することはありません。自分と同じようなレベルで、同じようなレンジでプレイする相手からはあまり利益を引き出せないからです。
レギュラー同士で大きいポットになった場合はどちらかがクーラーを食らう状況ですし、それは長期的に見た場合、レーキという形でポーカーサイトの利益になるだけです。
2NLの段階では、TAGにブラフが効きそうでも、必ずしも「戦争」に突入する必要はありません。
TAGにエクスプロイトする一つの方法は、フロートをすることです。フロートとは、フロップでコールし、ターンでポットをスチールしに行く戦術のことです。
私も2NLフルリンクにおいてのCB戦術では、「一発打って諦める(one-and-done)」を推奨していますが、TAGがフロップCBの後、ターンでチェックした場合、たいていはミスした2オーバーカードでギブアップしていることを示します。だからIPならここで打てばポットを取ることができます。
私も2NLでは何度もフロートされました。これは相手がフロートというプレイを意識的にやっているかどうかはあまり問題ではありません。相手にとって、何かのペアでCBにコールし、ターンではチェックで回ってきたのでベットをする、と言うのは自然な形です。
私はターンでチェックフォールドすることが多いので、エニハンでフロートされることは私に対しては効果的なプレイでしょう。相手のスタッツがたまっているなら、「turn CB%」の数値に注意しましょう。ここが私のように40%以下の場合、フロートを狙いやすい相手です。
TAGの中には2発めも多く打つ相手もいて、こういう相手に対しては、2発目を予測して、フロップでマージナルハンドはフォールドしましょう。
ショートスタッカー(SS)
ショートスタッカー(50bb以下の持ち込みプレイヤー)には、私は注意を喚起する色のラベルをつけることが好きです。これは、スモールペアやスーテッドコネクタなどの投機的なハンドで戦うな、ということのリマインダとなっています。
多くの2NLプレイヤー(特にドイツ人と旧ソビエト諸国)は、ミニマムバイインの40bbで卓に入ってきます。そしてどこかのポーカーサイトで推奨されているショートスタック戦術に基づいてプレイします。
タイトアグレッシブなショートスタッカープレイヤーは、たいてい多面打ちでとても素直なラインでプレイします。彼らはどの状況でもJJ+,AKで機械的に3Betし、フロップでは必ずCBを打ち、ターンで何かしらがヒットしていればスタックを全部突っ込みます。
基本的に、QQ+という彼らのAKを破れるハンドでプリフロオールインになる以外、彼らから引き出せるお金はありません。もし卓に3人以上のショートスタッカーがいた場合、超フィッシュが山のようにスタックを持って私の右でプレイしていない限りは、テーブルを去ります。なぜなら、有効スタックが40bb以下である場合、我々は「ドローハンド」をプレイすることができなくなるからです。
また、(明確な戦略に基づいていない)あるプレイヤーが40bbで卓に入ってきて、A7sや44でスタックを突っ込むようなひどいプレイをしているような場合は、彼らは「寄付者」となるでしょう。しかし不運なことに、彼らは40bb以上は支払ってくれないのです!
下手でルースなショートスタッカーは、予算に制約のあるレクリエーショナルプレイヤーかもしれません。そのような人はプレーできる時間いっぱいまでスタックが持つかどうかだけを考えているだけなので、そういうプレイヤーが手持ち6bbになってもそのままプレイしているのをよく目にするのです。
彼らとオールインまでいってAAが出てきても、6bbの利益しかだせないことには笑ってしまうかもしれません。こういうプレイヤーに関しては同卓していても気になりません。ATsやKJsのようなハンドでトップペアを作れば彼らからバリューが取れますが、こういう相手よりは、100bb持ちで35/4のような相手とプレイしたいものです。
このような相手には55-22や76sなどはマルチウェイにでもならなければ、殆どバリューがありません。
ショートスタッカーにエクスプロイトする方法
ショートスタッカーがいるポットでは、スモールペアやスーテッドコネクタをプレイしないようにしましょう。インプライドオッズがないからです。
「トップペア系」のハンドをプレイし、ヒットした場合にはフロップかターンでコミットさせましょう。プリフロップで3Betを受けたら、相手がEP/EPのときがQQ+/AKで、相手がLPやブラインドの時はJJ+/AQsでオールインしましょう。
ショートスタッカー相手に最大バリューを取るためには、オールインに持ち込まなければいけません。そして分散を覚悟しなければなりません。また、タイトなショートスタッカーからは多くブラインドをスチールできますが、ルースなショートスタッカーは多くコールしてくるので注意しましょう。
次回予告
次回の記事は、シートセレクションに関する短い記事になります。
良さそうなテーブルで空席が2,3あった場合や、テーブルの状況が悪くなってしまった場合に、どこで見切りをつけるかなどについて書きます。そしてその後の回では、ポストフロップや、特にCBについて焦点をあてた記事を書きます。コメントや提案などがあればフォーラムの私のブログのスレッドに書いてくれると嬉しいです。
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元記事 The ABC of 2NL, part 11: Categorizing, Colour-coding, and Exploiting your Opponents
https://www.pokerschoolonline.com/blogs/ArtySmokesPS/the-abc-of-2nl-part-11-categorizing-colour-coding-and-exploiting-your-opponents
Cash Advances, Vol. 2: Checking to Improve Relative Position
Cash Advances, Vol. 2:確認チェックして擬似的にIPになる
ハンド
NLHE$1/$2の私がいつも遊んでいる卓で、エフェクティブスタックは約150bb。
ボタンがストラドルで2.5bb入れている(※訳注 ボタンストラドルは、アクションがSBからになるようです)。私はSBからQsQcで10BBオープン。BBがコールし、MP,BUもコールし、40bbポットになった。
フロップ(40bb) Td8d6h
フロップは私のレンジの大部分ではミスしている。そして3人に対してOOPだ。これはCBを打つにはあまりいいスポットではない。チェックして情報を得るほうがいいだろう。他の相手のアクションを見てから考えよう。
私はチェックした。BBが12.5bbのベットをし、MP,BUともにコールした。
このウェットなフロップで、BBはたった1/3ポットベットを3人に対して打った。これはかなりマージナルなハンドに思える。MPとBUも小さいベットにジャストコールしただけ。これもやはりマージナルであることを表しているように思える。
強いハンドやドローがあればこのようにはプレイしないだろう。全員マージナルなペアかドローで、ポットを小さく保ちたいのだろう。ここはパーティーを終わらせるタイミングだな。
私は50bbへとレイズした。BBとMPは即フォールドし、BUは何事かを喋りながら長考し、最終的にはTxを見せてフォールドした。本当かどうかわからないが、MPはAT、BBはKKを持っていた、と話していた。
The Advance
去年であれば、ハンドをプロテクトしようとフロップで大きくCBを打っていたでしょう。しかしこのアプローチにはいくつかの問題点があります。
第1に、このボードでは強いドローからハンドをプロテクトすることはできないということです。たとえポットベットを打ったとしても、強いコンボドローを持っている相手がいれば、最低でもコールはするでしょう。ショブされることも十分に考えられるし、それに対してはQQはわずかに勝っているか負けているか、程度のエクイティです。
第2に、もしマージナルハンドの全てを大きくベットしてプロテクトするなら、私のベットレンジは弱くなりすぎて、レンジをプロテクトするような強いハンドの割合がとても少なくなってしまいます。こうなると上手いプレイヤーには完璧に読まれてしまうでしょう。私が大きくベットしたら、私のレンジはオーバーペアヘビーで、チェックした場合、たいてい何も持っていないでしょう。
ここではチェックが明確に良い選択肢で、それはチェックによりこれらのレンジが抱える問題を避け、ポジション関係での不利も補えるからです。だからここで、「情報を得るために」チェックする、と言ったのです。
プリフロップレイザーになれば、たいてい自分までチェックで回ってきますが、マルチウェイでは私はあまりウェットフロップのOOPでCBは打ちたくありません。チェックして難しい判断を左のプレイヤーに投げてしまい、擬似的なIPとして動きます。
これはつまり、私が最悪のポジション(SB)だったとしても、判断をする前に相手のアクションが確認できるということです。一度このようなハンドでチェックすれば、BBはチェックして私に最初のアクションを強制させることも難しくなるでしょう。もう彼は熱々のポテトを持たされてしまっているようなものです。
BBが大きくベットをした場合は、私はジャストコールするか、フォールドすら視野に入れます。BBがベットしてMPやBUがレイズしたら、私はフォールドするでしょう。
チェックアラウンドで回ったのなら、他のプレイヤーが弱みを見せているので、ターンカードによりますがディレイCBを打ちます。今回は結果的に、全員がベットサイズ的に弱みを見せたことにより、私がCBを打つより低いリスクで大きなポットを取れるような情報を得ることができました。
レッスン
マルチウェイのウェットボードでCBによりハンドをプロテクトすることは、特に自分がOOPの場合、良くないプレイであることが多い。チェックによりポジションの不利を緩和し、得た情報により再評価しましょう。特にベットサイズテルには注意し、相手の弱みを攻撃することを恐れてはなりません。
元記事はこちら
9 Quick Fixes That Will Improve Your Bottom Line at the Micros Right Now
すぐできる!マイクロステークスであなたの成績を改善する9つの方法
今日でも、多くのプレイヤーがマイクロで苦戦しています。初心者にとって一番むずかしいことは、どこが自分の問題なのかを特定することだと思います。読者からメールなどで相談を受けた際、そのステークスに対しての包括的なアドバイスをすることは私はあまり好きではありません。
しかし、出来る限りのことをやるのが最善であるとも言えます。具体的なハンドやデータがなければ、どこが問題かを正確に特定することはできません。実際、私がマイクロプレイヤーへのコーチングを行って来た経験からも、複数セッションを行いレビューすることが必要で、完全にゼロからというものはとても難しいと知っています。
しかしながら、マイクロステークス、特に最低ステークスでは、いくつかの「応急処置」が施せることも事実だと思います。2NL~10NLで苦戦しているプレイヤーの多くは、今すぐこの部分を改善することで、収支を大幅に改善できるかもしれません。
全部の項目があなたに当てはまるとは限りませんし、これだけであなたのプレイに潜む主要な問題、たとえばティルトや基本的なプレイの欠陥の解決にはならないかもしれません。そのような部分については施せる応急処置は存在しません。しかし、以下のいくつかの提案があなたのプレイを改善してくれるであろうことを願います。
では、始めましょう。
1)下手なプレイヤーに対して、強いハンドで大きくベットする
トップペア以上のビッグハンドを持っていて、相手がレクリエーショナルプレイヤーなのであれば、各ストリートで最低でもポットの75%以上を打つべきです。もし相手があなたよりも強いハンドを持っているなら、相手が教えてくれます。
これに関しては私を信じてください。ハーフポットを打ったり、スロープレイはしないようにしましょう。それはあなたが思っている以上にウィンレートを下げる行為です。
2)パッシブプレイヤーに対しては、時に強いハンドを持っていてもフォールドする
トップペアや高いオーバーペアなどのビッグハンドを持っている場合でも、普段パッシブな相手がターンやリバーでレイズしてきた場合、フォールドボタンのことを思い出しましょう。
パッシブプレイヤーとは?マイクロ、特に最低レートでは、ほとんどのプレイヤーがパッシブです。彼らはたいていAF1~2です。フロップCBやターンCBにほとんどレイズせず(たいていレイズ率1桁)、3Bet、4Bet、スチールなどの他の部分のスタッツにもパッシブさが現れています。
マイクロでの多くのレギュラーやレクリエーショナルプレイヤーは、モンスターハンドを持っていなければ、ターンやリバーでレイズするというプレイは出来ないものです。なお、上記ではあなたがプリフロップでオープンレイズし、ダブルバレルやトリプルバレルを打っているケースを想定しています。
レギュラーがプリフロップで3Betして、フロップ、ターンとバレルしてきた場合は、マイクロではかなり強いハンドを持っていると想定すべきです。そしてこれは、相手がミニレイズをしてきた時にも当てはまります。多くの人はこれに騙されます。フロップでレイズされた場合、トップペアや
オーバーペアでフラットコールすることは問題ありません。フロップでは、時には相手も勇気を出して、ドローやある程度のメイドハンド、時にはエアーですらレイズしてくることはあります。
しかしポットが膨らんだターンやリバーでレイズされ、スタックをコミットさせようとしてくる場合、文字通り相手は、ほぼ確実にナッツを持っています。その時には深呼吸し、フォールドボタンを押して次のハンドに移りましょう。
3)リンプをしない
これは文字通り、リンプを完全に自分のプレイするシナリオから除外するということです。あなたがボタンで87sを持っていて、自分の前の3人がリンプしている状況を想定してみてください。このリンプパーティーに参加して安くフロップを当てに行くべきでしょうか?違いますよね。
レイズして主導権を握りましょう!これによりあなたにはポットを取る方法が増えるのです(ハンドをヒットするだけでなく、CBでもポットを取れる)。そしてまた、ハンドがヒットすれば、相手はより多くを払ってくれることになるでしょう。
フロップを見る前に相手にポットにチップを入れることを強制すれば、彼らが何かをフロップでヒットした場合にアクションが起きやすくなる、という理由もあります。
リンプポットでは、相手のゴミハンドにクーラーを食らわせる状況にならない限りは、ペイオフしてもらうのは難しいでしょう。
4)3Betにコールしすぎない
マイクロの底辺(特に2NL、5NL)では、相手の3betに対しては、88+,AQ/AKでのみコールするほうが良いでしょう。実際私の1冊めの著作では、このステークスではまさにこのレンジしか推奨していません。
何故でしょうか?これは55,ATs,98sのようなハンドで、特にOOPで3Betにコールすることは、多くの問題を引き起こすだけだからです。特に、ポストフロップスキルがあまりない初心者の場合に問題となります。彼らはブラフにしか勝てないことに気づかず、2ndベストハンドでコールダウンしてしまうことが度々あるのです。
現在のマイクロで3Betされた場合は、これらのようなハンドの殆どはフォールドするほうが良いでしょう。これらのステークスの相手は、あなたが想定するような広いレンジでは3Betしてきませんし、そういう想定をする必要もありません。特に2NL、5NLではできるかぎりシンプルに考え、不必要に自分をマージナルな状況に追いやることを避けましょう。重要な事は、フィッシュを見つけ、料理することなのです。
5)HUDを正確に使う
私がよく受ける質問の一つに、「マイクロならHUDなしでも勝てますか?」があります。これは勿論その通りです。実際私は数年前は、HUDなしで大量のハンドをプレイしていました。その時はひどいプレイヤーだらけで、ABCプレイさえ知っていればそれだけで大きく勝てたのです。
今日のゲームでもHUDなしで勝つことはできますが、それは例えて言うならゴルフで、下手な相手にこちらはクラブ1本のみで戦うようなものです。しかし、大半のゴルファーはクラブを9、10本持って戦うものです。たとえ1,2本のクラブしか殆どの場合に使わないとしても、オプションとして他のクラブを持っておくことは良いことです。
同じことがオンラインポーカーのHUDにも言えます。たとえHUDに基本的なスタッツしか表示させていないとしても、追加の情報が見れるようにしておくことは良いことです。何故それをしたくないのですか?
ポーカーHUD界のコカコーラとペプシはポーカートラッカーとホールデムマネージャーです。私個人はポーカートラッカーを使っていますが、どちらも良いソフトです。どちらも30日の試用期間があり、全く試すことすらしないのはほんとうに意味がありません。他の様々なツールと違い、HUDはほぼ確実に元が取れるツールです。もしあなたが真面目にオンラインポーカーをやるのなら、どちらかを購入しましょう。
私のブログの過去記事にもHUDの設定方法について書いたものがありますので、色々なスタッツをどう使うかを理解するための追加情報として役立ててください。
6)セッション中に成績を見ない
これは本当に効果を保証できる改善点です。この理由は、ほとんどのプレイヤーは負け始めると、プレイの質が下がり、そしてそのことを本格的なティルトに陥り致命的なミスを犯すまで気づかないのです。
もし自分が実際に勝っているか負けているかを知らなければ、これは起こりづらくなります。5分毎にキャッシャーボタンを押して確認する習慣がついていませんか?心配しないでください、
私もかつてはそうでした。この習慣をなくすのはたやすいことではありません。しかしポーカーは長期的観点のゲームであるということを忘れてはなりません。いちセッションごとに、ある程度意味のあるサンプルサイズとなるような量にすることは不可能です。
実際、Chicago Joeyが数年前に行ったもの(Youtube)で、25NLで24時間に50kのハンドをプレイし、プラスにするという世界記録がありますが、この50kハンドですら、正確なサンプルサイズとしては、盤石なものとはいえないのです。
特定のゲームのウィンレートについて何かを言う際には、最低でも10万ハンドは必要であると私は思っています。ですので、500ハンドは勿論、5000ハンドであったとしても、セッションごとの数字はあまり意味が無いものなのです。焦ってキャッシャーを見ることを我慢して、それがどう影響するかを確認して下さい。
7)フィッシュとプレイしよう!
今日からこのルールを設定しましょう。テーブルに着く場合は常に、VPIP40%以上のプレイヤーが居る時にしましょう。例外はありません。もしテーブルに着いて、以前にレクリエーショナルプレイヤーのタグ付けをした人もおらず、アンノウンだけの場合、プレイを開始することはかまいません。
しかし、20ハンドもプレイすればそのテーブルのプレイヤーの基本的なタイプ(VPIP/PFR/AF)はわかります。ですので、FRなら2周、6maxなら3周ほどのプレイをして、VPIP40%以上のプレイヤーがいなければ、テーブルを離れましょう。ラベルを付けたプレイヤーがいた場合にも同様です。
もし彼らがテーブルを離れたなら、あなたもそうしましょう。これが今日のゲームでウィンレートを稼ぐ確実な方法なのです。もしあなたが本当に勝利したいのであれば、常にこれを行うようにしましょう。
もしあなたがZOOMをプレイしている場合は、これは難しくなります。これが、あなたがレーキバック目当てのグラインダーでもなければ、私がZOOMをプレイするのをおすすめしない理由の大部分です。
大量のデータと、多くの人とプレイをしてつけたタグがなければ、巨大なプレイヤープールを分析することは難しいことです。それでも、2NLや5NLではいたるところにフィッシュがいるので、あまり問題にはならないかもしれません。
しかし、あなたが必要なのはVPIP40%以上の相手が常に同卓してくれることです。そうでなければ、テーブルを離れるべきです。勝利することが最大のプライオリティなのであれば、通常テーブルをプレイしてみてください。
レクリエーショナルプレイヤーの見つけ方については、以前書いたテーブルセレクションの記事を参考にしてください。
8)SBからオープンレイズしすぎない
今日、ほとんどのプレイヤーは、マイクロに多くいるパッシブフィッシュからブラインドをスチールすることは利益的なプレイであると知っています。そして、自分がBUやCOにいる時であれば、私はこのようなプレイに同意できます。
しかし、これを過剰に受け取り、自分がSBの時も、自分までフォールドで回ってきた場合に、エニハンに近いレンジでスチールするような人が多く見受けられます。結局、相手はたった一人だからでしょうか?確かにそれは良いことです!それは正しい。
しかし、この2つの状況には多くの違いがあります。我々がBU,COの時はポジションがあるのです。それに対し、SBの時にはポジションがないのです。
BBが何も考えずに多面しているニットなのであれば、SBからは延々とスチールしてよいでしょう。しかし、もし少しでも能力がある相手であれば、ワイドすぎるレンジでのスチールは、非利益的なプレイになる可能性があります。
今日のマイクロでは平凡なレギュラーでも、このスポットでスチールしすぎる人が多いことを知っていて、それに対して3Betレンジを広げてくるからです。私はこのスポットでは、特に3Betに抵抗しない相手(これは殆どの相手があてはまります)には、クズハンドで3Betします。自分がSBの時にフォールドで回ってきたからといって、エニハンでスチールに行くのはやめましょう。適切に対応してくるレギュラーには、お金を払うだけになってしまいます。
9)適切な(ライトな)相手にライト3Betする
マイクロの底辺レートには、3Betされた時にはナッツを持っていない限りフォールドするようなレギュラーが多く存在します。普段はコールするようなハンドや、さらには普通フォールドするようなハンドで、これらのプレイヤーへ3Betする頻度を増やしましょう。
この手のプレイヤーを見つけることは簡単で、Fold to 3Betが70%より高い相手がそれにあたります。彼らがBUに近いポジションでオープンしたら、3Betをしましょう。ただし、いくらそういう相手でも、EPからオープンした時に、弱いハンドで3Betすることはやめましょう。EPからのオープンであれば相手のレンジはかなり強いからです。
この「応急処置」リストがマイクロキャッシュテーブルでのあなたのプレイに役立つことを願います。これらのTIPSに共通して言えることは、すぐにプレイに活用できるということです。
マイクロ、特に2NL,5NLでの長年の経験がある私は、これらの戦略が有効に働くことを知っています。私を信じてください。次回のセッションで活用していただけでば、いい結果が出ることを約束します。
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元記事はこちら
BlackRain79の著書① Crushing the Microstakes
BlackRain79の著書② Modern Small Stakes
ざっくり和訳 by Pokerstudie
Cash Advances, Vol. 1: Semi-Bluffing Backdoor Draws
Cash Advances, Vol. 1: バックドアドローでセミブラフ
はじめまして、私はCarlos Welchと言います。あなたは知らないかもしれませんが、私は世界最低のプレイヤーです。
勿論これは冗談です。私がキャッシュゲームを学び始めた時に、クソプレイをした後に
よく自分のことをそう言っていただけです。そのひどいプレイについての一部は以前に書いた、「Cash Catastrophes」のシリーズに書きました。
何度も炎上したあと、私はやっとわずかながらキャッシュゲームが上達しました。この新シリーズ、「Cash Advances」では、私が学んだことをシェアしたいと思っています。初回は、バックドアドローを使ったセミブラフについて書きたいと思います。
ハンド
NLHE$1/$2の私がいつも遊んでいる卓で、エフェクティブスタックは約150bb。
TAGプレイヤーがEPから5bbオープンし、MPのLAGプレイヤーがコール。私はボタンで、Td8dを持ってコールした。ポットは16.5bb。
フロップ(16.5bb) Ks9d3c EPはチェックし、MPは12.5bbをベット。
フロップはEPがCBを打つには理想的だ。しかしチェックしたならそれほど強いハンドではないのだろう。MPもプリフロップで3Betしなかったことから、レンジはキャップされている。MPのベットはKQ,QQ,JJ,TTのようなマージナルなバリューハンドか、2ペア以上をヒットさせた投機的なハンドだろう。
もしくはミスした投機的ハンドをブラフに変えていることも考えられる。彼もおそらく、EPのハンドが弱いということはこちら同様に読んでいるからだ。
まとめると、これらのアクションとレンジから、EP,MPともにモンスターの可能性は低い。それ故に、レイズすれば2ペア以上をリプリゼントできるだろう。そうすればKx以下のハンドは即座に降ろすことができるし、バックドアストレートとフラッシュへのアウツもある。だからJdや7dが落ちたらショブできるし、ターンでAxが落ちた場合にも、フロップで降りなかったKQのようなハンドを降ろすことができるだろう。
私は45bbへレイズし、EPは即フォールド、MPも長考の後フォールドした。
The Advance
去年の私にはこのプレイはできなかったでしょう。実際、プリフロの段階で降りてしまうくらい私はニットでした。私の一番大きな弱点は恐れでした。たとえMPのレンジが弱いと読んでいても、ここでできることはないと考えてしまっていました。
もしレイズしてMPがセットを持っていたら?EPがKKをスロープレイしていたら?たしかにその可能性はあるが、確率は低い。それなのに、恐怖によって、それが確信のように変わってしまう。
実際には、私は29bbを取るために45bbをリスクにかけているので、60%程度成功すればいいだけなのです。そしてこの数値は私がターンで拾う可能性のあるエクイティは
考慮していません。
このアクションはエニハンでも利益になるかもしれませんが、ターンで与えられるエクイティがある、スーテッドコネクタなどでの基本的なプレイになります。今では、私はこのT8sのような投機的ハンドをIPでこのようにプレイできるスポットを常に探しています。
以前は、もし私がこのようなハンドをプレイすると決めた場合、セットマインのように、「フィットオアフォールド」でプレイしていました。これは相手の傾向を対して理解していなくてもできるアプローチです。しかし、ポーカーの理解が進むにつれ、「フィットオアフォールド」の「フィット」を再定義するようになりました。
今Td8dをプレイする場合には、まるで99を持っている時と同じくらい、9dが落ちることを望んでいます。なぜならこのカードがあれば、ポジションがあれば、私より前にアクションしなければならない相手の弱みにつけ込むことができるからです。
レッスン
我々は常に、より多くのハンドを利益的にプレイできるスポットを探さなければなりません。これはIPで投機的ハンドを持っている時にしかできませんが、我々は単に「フィットオアフォールド」でプレイするだけではいけません。我々は注意深く相手の傾向を読まなければなりません。
彼らは、ターンでの弱いフィットを強いブラフに変えることのできるライセンスを与えてくれるからです。
※元記事のコメント欄では、この記事のプレイ内容についての批判でちょっと盛り上がってます。ですが、「レッスン」の部分がこの記事のいいたいところだと思うので、
具体的内容についてはまあ参考程度にと思います。あとはライブ$1/$2のレベルについても私はわからないのでなんとも…
元記事はこちら
The ABC of 2NL, part 9: I raised pre-flop and got 3-bet. Now what?
プリフロップでオープンレイズしたら3ベットされた。さてどうする?
今回のブログは、いつもより短いと感じるでしょう。というのも、あなたがオープンして、3Betを返された場合の戦略は簡潔なものだからです。ほとんどの場合、ベストプレイは、単にフォールドすることです。
ポーカーにおける最大のリークの一つ
ポーカーにおける最大のリークの一つは、OOPでイニシアチブもなしに、ポットを大きくしてしまうことなのです。もし以下の様な状況に度々なるのなら、あなたは、チップをばらまいているのだと思います。
あなたはUTG+1からAQでスタンダードな3bbオープンをしました。MP2の相手が9bbの3Betを返してきました。ブラインドはフォールドし、あなたは3Betにコール。ポットは19.5bbで、フロップはx,x,xです。あなたのプランは?
あなたは最初にアクションしなければならず、イニシアチブもなく、たいていは相手にハンドも負けているでしょう。相手は広いレンジでCBを打つことができ、もしあなたがTPTK以上のハンド(ex.フロップQ,x,x)を持っているのでなければ、コールはできないでしょう。
そしてもしTPTKを持っていたとしても、相手にはトップセットやオーバーペアもありえるのです。あなたははっきりとした逃げ場のない恐ろしい状況に巻き込まれてしまっています。
恐ろしい状況をどう避けるか
さて、このような状況をどうやって避ければいいでしょうか?
OOPで3Betにコールしなければいいのです。
時には、4Betをしてイニシアチブをこちらに取り戻せる場合もあるでしょう。しかしほとんどの場合、我々は3Betいは単にフォールドします。9bbを支払ったフロップでチェックフォールドするよりも、プリフロップで3bbを諦めるようがよっぽどマシなのです(最悪の場合、セット、オーバーペア、ドミネートされたAKでバリュータウンへ招待されてしまうでしょう)。
3Betを恐れない2つのハンド
3Betを恐れる必要のないハンドが2つ存在します。AAとKKを持っているなら、あなたは3Betは大歓迎すべきですし、EPの相手にもバリュー4Betを返せるでしょう。この記事では4Betに関してあまり多くは書きませんが、もしあなたがKK+を持っていて、相手が標準のサイズの3Betを返してきたのなら、こちらも標準のサイズの4Bet(3Bet額の2.5倍)を返しましょう。
ex.自分が3bbオープン、相手が9bbの3Bet。この場合の標準4Betサイズは22.5bbです。
この標準サイズというのは100bb持ちの場合の話なので、もし相手が40bbしか持っておらず、あなたのハンドがKK+なら、オールインしてしまいましょう。この手の相手は3Betした後にはほとんどフォールドはせず、TT+,AQ+でオールインにもコールしてくれるからです。
KKを降りる?
フォーラムでよく出る質問で、「KKをプリフロップでフォールドできるか?」というものがあります。そしてたいてい相手がAAを持っているハンドヒストリーがセットで付いてきます。
これは単に、運が悪かったというだけです。あなたがフルリングテーブルでKKを持っている場合、4%の確率で誰かがAAを持っています。残りの96%ではあなたはフェイバリットですから、基本的に100bb持ちではKKをプリフロップで降りるべきではありません。スタックを突っ込み、お金に変えましょう。
2NLのプレイヤーはKKが完全に勝っているような、中程度のハンドやゴミハンドですらオールインまで行く場合もあります。もしあなたが3Betされた場合は、以下の様な思考プロセスでプレイすればいいと思います。
3Betを受けた場合のチャート
このチャートに正しく従えば、99,AJo,KQoのようなハンドは3Betされた場合、常にフォールドですし、もし相手がブラインドから3Betしてきた場合、トップに近いレンジでIPコールします。
ex.あなたがMPからQQ,JJ,AKでオープンし、典型的なTAGがブラインドから3Betしてきました。これにはコールすることができます。もしトップペア以上のハンドになれば、スタックすることすらできます。もしフロップをミスしたのなら、CBには単にフォールドしましょう。
もし相手がIPから3Betしてきて、アグレッシブな相手というわけでもないなら、QQでもフォールドしましょう。相手がアグレッシブなのであればQQ/AKでどのポジション関係でも4Betできます。もし4Betしたなら、5Betオールインにもコールすべきです。勿論、その相手がKK+を持っていた場合にはスタックされてしまうことになるでしょうが…
アグレッシブな3ベッターには、IPでJJ,TT,AQs,AJs,KQsならコールできますが、OOPならフォールドしましょう。時には3Betに降りたあと、相手より良いハンドだったと分かる場合もありますが、私を信じてください。
AQ,TT,そしてそれ以下のハンドで3Betにコールすることは、フルリング2NLでは利益にならないのです。ただし、上で書いたようなタイトなプレイ継続レンジから外れてプレイすべき状況があります。それは以下の様な場合です。
例外1
相手の3Betがミニマムだった場合(ex.3bbオープンに対して5bbの3Bet)で、有効スタックが100bb以上の場合は、IPなら全てのペアでセットマインができ、ATs,KJs,98sの様なスーテッドハンドでもコールできます。
しかしこの場合の目的は強いドローを作ることであり、ペアを狙うことではありません。AQsはQ,x,xのフロップでは、相手がQQ+だった場合には難しくなります。
下手なプレイヤーのよくあるミスは、モンスターハンドでプリフロップにミニマム3Betをする、ということなので、この状況はありがちです。
もしあなたがOOPなら、単にフォールドしましょう。ミニレイズだから、という理由だけで自分から負けにいかないでください。AQやJJのようなハンドを3Betポットでプレイするのは、かなり難しいことなのです。
例外2
有効スタックが150bb以上の場合。ディープスタックの場合、IPでもOOPでも、全てのペアでセットマイン目的で3Betにコールすることができます。また、IPではAJs+,KQsでも、ドロー狙いでコールすることができます。
ワンペアしかできなかった場合は注意してポットコントロールし、2発の大きいバレルにはフォールドするようにしましょう。ミドルペア、時にはTPTKでも、150bbを吐き出すだけになる場合があります。
例外3
相手が40bb以下のショートスタックの場合。彼らに対してはJJ+,AK,AQsで4Betしましょう。ショートスタッカーは多くの場合に88+,AJ+でオールインまで行く戦術に従っています。
さらに、多くのショートスタッカーはルースで、KJやA6sのようなハンドでも突っ込んできます。あなたのJJ+,AK,AQs+のレンジは彼らのレンジに勝ちますし、長期的には利益となるでしょう。
ただし、短期的には分散はとても激しくなります(下手なショートスタッカーにも、AAが配られることもご存知でしょう)。
例外4
自分がオープンレイズにコールしたあとスクイーズされ、前のプレイヤーがすでにスクイーズにコールしている場合で、相手二人と自分の有効スタックが80bb以上の場合。
マルチポットでデッドマネーが大きいため、QQ-77のペアでセットマイン目的のコールができます(セットができたらフロップでチェックレイズオールインしましょう。ミスった場合にはたとえオーバーペアでもチェックフォールドです。3way3Betポットでは、AA,KK、セットが潜んでいる可能性が高いからです)。
今回の記事はここまでです。OOPで3Betにコールすることがかなりのリークであるということを何よりも学んでほしいと思っています。プリフロップでQQのようなハンドをフォールドできるようになれば、多くのお金を節約できるでしょう。
そしてKK+でのプリフロオールインで稼げるでしょう。
不運に怒るのではなく、不運に寛容なプレイヤーでいましょう!
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元記事 The ABC of 2NL, part 9: I raised pre-flop and got 3-bet. Now what?(2013/3)
https://www.pokerschoolonline.com/blogs/ArtySmokesPS/The-ABC-of-2NL-part-9-I-raised-pre-flop-and-got-3-bet-Now-what