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The ABC of 2NL, part 20: Value-betting in position as the pre-flop aggressor.

プリフロップアグレッサーとしてのインポジションからのバリューベット

今回の記事では、あなたがインポジションのプリフロップレイザーで、コーラーが一人の時に、ポストフロップでバリューハンド(トップペア+)を持っている場合にとり得るアクションラインとして、いくつかの典型的な(そして標準的な)ものを見ていきたいと思います。特に、最大バリューを取る場合のb-b-bラインと、ポットコントロールをするb-x-b、b-b-xのラインに注目します。

 

ヘッズアップであなたがプリフロップレイザーでインポジションの場合、基本的に相手はチェックで回してくるはずです。もしドンクベットを打ってきた場合、主導権を取られることになり、ここでのプランはそのまま使えなくなります。ドンクベットへの対処については今後書く予定ですが、まず今は、あなたにハンドが入り、相手がチェックで回してきた時に、どういうバリューベットを打つかを考えていきましょう。

 

ベットをするときには、目の前のフロップだけでなく、フロップ、ターン、リバーでのプランを立てるべきです。そしてそのために、相対的なハンドの強さや、相手がどのようなボードではどのようなハンドレンジで継続してプレイするかを考える必要があります。 あなたがトップレンジに近いハンドを持っており、相手がコールするハンドがたくさんあるのであれば、商談まで行くことを願い大きいポットを作り出せるでしょう。しかし、常に3ストリートでバリューが取れるわけではありません。私のハンドヒストリーをフィルターにかけてみても、相手を全部のストリートでバリュータウンへ連れて行くことの出来たハンドというのは、驚くほど少ないものでした。これは、3ストリートのベットには相手のマージナルハンドや、ミスドローは降りてしまうということもあるでしょう。

 

ハンド1

それでは、フロップで強いハンドを引き、相手をバリュータウンへ導けたハンドの例を見てみましょう。

(※ハンドやスタック詳細は元記事のリプレイヤーを参照してください。PCからじゃないと見れないかも)

9人卓 Hero-BU 5h5d

MP1-L

BU-Raise3BB

SB-C

BB-C

MP1-C

 

Flop Ah5s9c (12BB)

BB-x

MP1-x

BU-BET 8.5BB

SB-C

BB-f

MP1-f

 

Turn Kd (29BB)

SB-x

BU-BET 16.5BB

SB-C

 

River Td (68BB)

SB-x

BU-BET 32BB(All-in)

SB-C

 

SB AhJs

 

プリフロップでは、私はボタンで55を持っていました。小さいアイソレートレイズをして、リンパーとヘッズアップになることを望みました。もちろん全員が降りてくれてもOKです。しかしここでは、3人にコールされてしまいました。

 

単なる55ではとてもショウダウンまではいけなそうなハンドですので、かなりプランが変わってきてしまいます。意図せずセットマインのような状況になってしまったので、セットを引けなければ私はCBすら打たないでしょう。このような弱いハンドで2アウツしかない状態でマルチウェイポットにベットするのは、お金を捨てているようなものです。

 

しかし運の良いことに、Aハイボードのフロップでセットを引き当てることが出来ました。 A95rのフロップなら、Axをターゲットにすることができ、ルースなプレイヤーが76sでコールしているのでもなければフラッシュやストレートに怯えることもありません。 アクションは私までチェックで回ってきたので、ポットの70%のベットをしたところ、かなりショートスタックのSBがコールしました。この時点で後のストリートに何が落ちても、もうコミットしてしまっています。

 

他のプレイヤーは降りたので、ターンではヘッズアップです。キングが落ちましたが、これならベットを継続して問題なさそうなカードです。相手がAKでプリフロップをコールでとどめていたのだとしたら、彼はどうやっても降りることは出来ないでしょう。

 

そしてこのカードで4カードレインボーボードになったので、フラッシュもありません。存在するドローはガットショットだけですが、QJなどのハンドならフロップで降りているでしょう。おそらく相手はほぼA持ちであり、トップペアでスタックオフしてくれることを望みたいところです。

 

ターンの時点でポットは58cで、彼のバックスタックは81cです。オーバーベットシャブでもいいかと思いましたが、ここではハーフに近い33cを打ち、彼がコールするか、レイズしてくれることを願いました。彼はコールし、リバーではポットに対しては既に小さい額となったオールインになりました。リバーの10dはスケアカードではなく、QJもほぼないでしょう。彼がATを持っていてくれても、どうやっても降りれなくなるので嬉しいところです。

 

結局彼はコールしてAJを見せ、私は彼のフルスタックに加えて、ボーナスとしてプリフロップのコーラーのお金も手に入れることができました。

 

このようなハンドはとても単純で、このような展開のフロップセットはbet-bet-betです。ターンやリバーのカードがスケアカードであったとしても、相手のハンドレンジの多くをAxと見積もっているなら、 スローダウンすることなくベットを打ち込みます。

 

相手がモンスターハンドを持っているなら早い段階でレイズが飛んで来るでしょうし、たとえそうだとしても、フロップセットというモンスターハンドをここで降りることはないと思います。この展開のリバーでは相手はほとんどワンペアかツーペアですので、とても簡単なプレイです。

 

ハンド2

さて、次はセットより弱い、中程度の強さのハンドを持っている場合のプレイを見てみましょう。このケースでは、6max(5人)のCOでAToを持ってリンパーへアイソレートレイズを行いました。

(※ハンドやスタック詳細は元記事のリプレイヤーを参照してください。PCからじゃないと見れないかも)

5人卓 HERO-CO AhTc

UTG-Limp

CO-Raise 3.5BB

BU,SB,BB-f

UTG-C

 

Flop Ac9s3h (8.5BB)

UTG-x

CO-BET 4BB

UTG-C

 

Turn 3s (16.5BB)

UTG-x

CO-x

 

River 6d (16.5BB)

UTG-x

CO-BET 8.5BB

UTG-C

 

UTG Muck

 

このフロップA93rはかなりのドライフロップで、ドローも存在しないことから、小さいCBを試みました。私はAx,9x、ポケットペアをターゲットとして、1ストリートもしくは2ストリートで相手から薄くバリューを取りたいと考えました。

 

ATでトップペアを作っても、キッカーがあまり強くはありません。相手がAJ+でリンプするようなプレイヤーだった場合、相手にバリューをプレゼントしてしまうことになります。ですので、あまり大きなポットを作りたくありません。2ストリートでバリューを取れれば十分なくらいです。

 

ターンはペアボードになりました。相手のハンドがこれで進展した可能性はA3sくらいでかなり薄いですが、AJ+と99のスロープレイには依然警戒をしています。ここでベットをしても大きなミスにはなりませんが、チェックビハインドを選択しました。これによりダブルバレルにほぼ降りてしまい、トリプルバレルには確実に降りるような弱いハンド(9x,77,A5等)をポットにとどめることができます。そして、ターンでチェックしてポットコントロールするした場合のリバーでは、相手はフロップ&ターンのダブルバレルに対してコールするより弱いハンドでもコールする可能性が高いのです。

 

2NLではb-x-bのラインはかなり有効です。TPMKのような中程度の強さのハンドを持っている場合、リバーでは、ベットのサイズにもよりますが、かなり弱めのハンドでもコールしてもらうことができるでしょう。なぜなら2NLの標準的な相手には、b-x-bのラインはIPが2回ポットをスチールを試みているだけにしか見えないからです。

 

ターンで相手にフラシュドローができてしまったかも、と警戒するかもしれませんが、私はそこまでドローについては心配しません。このドライなフロップでバックドアフラッシュドローがコールをするのはAxsのスペードくらいでしょうか。もしそれを相手が持っていて、リバーでフラッシュが完成したとしても、(1回のベットの投資だけで)逃げることが可能です。

 

そしてターンはチェックし、リバーでは影響がないであろう6dが落ちました。これで進むハンドというのは96s(ほぼないでしょう)、A6s(可能性はありそう)、66(これもなさそうではあるが、なんともいえない)くらいでしょう。 相手がチェックで回してきた時点で、私はほぼこちらがベストハンドを持っていると確信しました。なぜならこちらより良いハンドを相手が持っていればほぼバリューのためにリードベットしてくるからです。相手は、私がJJのようなハンドを持っている場合にチェックビハインドされたいとは思わないでしょう。

 

リバーで私はハーフポットのバリューベットを打ち、相手は負けているハンドでコールしてくれました。 ハンドはマックされてしまいましたが、おそらくA5のようなキッカー負けか、88のようなハンドでブラフキャッチを試みたということでしょう。

 

ハンド3

最後に、中程度のハンドでポットコントロールを試みた例を確認しましょう。

(※ハンドやスタック詳細は元記事のリプレイヤーを参照してください。PCからじゃないと見れないかも)

7人卓 HERO-BU Jc7c

UTG~CO-f

BU-Raise 2.5BB

SB-f BB-C

 

Flop JhTc9s (5.5BB)

BB-x

BU-BET 4.5BB

BB-C

 

Turn 9d (14.5BB)

BB-x

BU-x

 

River 2d (14.5BB)

BB-x

BU-BET 5BB

BB-C

 

BB Muck

 

ボタンからJ7sでスチールを試み、BBにコールされました。そしてかなりウェットなフロップでのトップペアとなりました。多くのハンドがフロップと絡み、ペア+ドローができている可能性はかなりあるでしょう。フロップナッツに対してドローイングデッドになっている可能性もあります。

 

しかしながら、ここでは私はベットしました。AQ/88などにフリーカードを与えてしまっては悲惨なことになるからです。ただ、このCBで相手に降りてほしくて仕方なかったことは確かです。このようなウェットボードでトップペアノーキッカーで大きいポットをプレイしたくはないからです。 私のプランとしては単純にb/fです。相手のドローに対して私のハンドがある程度のエクイティがあったとしても、レイズされた場合にプレイを継続できるほどではありません。

 

ただここでは相手はコールを選択しました。私はここで、相手がもし2ペアやセットだったらレイズしたのではないかと考え、相手がKJ/QJ/KT/QTのようなペア+ドローではないかと考えました。この場合私が勝っているのはTxに対してだけです。J7以下のJxは相手のレンジにはあまりなさそうです。

 

ターンでは前のハンドと同じように、ボードペアになりました。このカードは私にとっては悪いカードです。相手にトリップスができた可能性もありますが、それより重要なのは、このカードでは、フロップでコールした相手のレンジに対して、ベットしてフォールドさせることはできなそうということです。 9xを主張しても厳しいでしょうし、例えば相手がKJをもっていたなら、勝っているのではないかと考えるでしょう。 相手のレンジに対してどんなに良くてもコインフリップ程度のエクイティしかないと考えた私は、ポットコントロールを選択しました。安くショウダウンまで行き、運良く勝っていればいいなというところです。

 

そしてリバーで落ちた2dは超ブランクなカードです。相手がベットしてこなかったことで、トリップスも、ストレートも、ツーペアも持っていないだろうと確信しました。それらのハンドであればバリューを取りに来る可能性が高いからです。

 

ここはチェックビハインドしてもよかったのですが、わたしは1/3ポットのベットを打ちました。Txからシンバリューを取りに行ったのです。このシチュエーションとこの額であれば、コールしてもらえるだろうし、実際に相手は負けているハンドでコールしてくれました。 おそらく相手はAT/KT/QTのようなハンドや、もしかしたらAK/AQなどでキャッチにきたのかもしれませんし、安いベットだったのでセカンドペアでコールしたかもしれません。

 

このように、ポットコントロールするb-c-bのラインは、マージナルなトップペアを持っている時に2ストリートでバリューを取る事ができる方法なのです。

 

ここで書きたいのは、ブラフと見られコールされやすいため、完全にエアのハンドではこのb-c-bのラインは取らないほうが良いということです。トップペアミドルキッカーのような、中程度のハンドを持っている時にポットコントロールは機能します。エアでこのラインを使って「自殺的ブラフ」をするのは控えましょう。

 

それならまだ、大きいダブルバレルを打ってギブアップするか、単に一発打ってあとはギブアップするほうがいい場合のことが多いでしょう。ターンでチェックを挟んだ後にリバーでブラフを打つのは、2NLではお金を捨てる行為に等しいです。チェックを挟んだ後は、負けているハンドにコールしてもらえると思ったときだけ、リバーではベットしましょう。そうでないなら、単にチェックビハインドしましょう。すべてのわずかなバリューを追い求める必要はないし、パッシブプレイヤーに対して自らをバリュータウンに招待する必要もありません。

 

ここでのハンド例には入れていませんが、ポットコントロールのラインとしてはb-b-cというものもあります。フロップがウェットなときにはこのラインを取るのも有効です(J7sの例でもこのラインを取ったほうが良かったかもしれませんが、ターンのボードペアが問題を複雑にしてしまいました)。

 

ウェットボードのワンペアでは、フロップとターンでドローからバリューを取り、リバーでは完成しなかったドローはコールしないということでチェックビハインドするという考え方です。

 

例えばQsJsを持っていてフロップがJc9c6sだったとします。インポジションからCBを打ち、いろいろなドローからハンドをプロテクトします。ターンでも同じような理由でCBを打ちます。もしターンが3dのようなブランクであれば、ハーフポットくらいのバリューを打ちます。KR/QT/87s/フラドロ、JT/J8のようなハンドにコールしてもらえるかもしれません。そして、リバーではチェックしてショウダウンすべきです。ミスドローであればコールしてくれないし、このワンペアより弱い完成ハンドもコールしてくれないでしょうし、こちらより強いワンペアを降ろせるかは難しいところです。

 

インポジションのプリフロップレイザーでバリューハンドを持っている時のプレイをまとめるとするならば、以下の2点となります。

  • ビッグハンド(2ペア、セット、TPTK)は3ストリートでハーフポット以上を打ち、バリューを取りに行く。ウェットボードであればベットサイズを上げ、ポットを大きくする方向にコントロールする。
  • マージナルなワンペア(TPGK)は2ストリートでバリューを取ることを基本に、ウェットボードではb-b-c、ドライボードではb-c-bのラインを考える。

勿論、必ずこのラインを取らなければならないわけではなく、相手がコーリングステーションであればトップペアグッドキッカーで3発打っても良いかもしれないし、ニットなセットマイナーにはなかなか3発のバリューは狙えないかもしれません。

 

次回の記事では、プリフロップアグレッサーかつ、アウトポジションでの状況を見ていくことにしましょう。その時まで、あなたのバリューベットが負けているハンドでコールしてもらえることを祈ります。(*^^*)

 

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元記事はこちら

The ABC of 2NL, part 19: Some more thoughts on Relative Hand Strength.

相対的なハンドの強さについてもう少し

前回の記事では、相対的なハンドの強さについて、そのハンドでプレイしたいのはビッグポットかスモールポットかというような一般的な話をしました。相対的なハンドの強さというものは、初心者には少し理解しづらいかもしれません。しかし効果的なベットを打つためには基本となる重要な考え方なので、出来る限りわかりやすく述べていきたいと思います。またこの記事では、EVを最大化するためにも、相手のレンジを考慮に入れます。いくつかの話はいつもの読者の方ならとっくに理解していることかもしれませんがご了承ください。

皆さんは少なくとも、「プリフロップでJJは76sより強いハンドである」ということがわかっているようと思います。JJが嫌いな人もいるかもしれませんが、シングルレイズドポットでは、多くのハンドに対しJJが勝っていることは事実です。

しかし、フロップ以降ではこれが大きく変化します。フロップのテクスチャというものは、各プレイヤーのハンドの強さに対し大きく影響を与えます。ハンドがJJならフロップでAKQなどのオーバーカードは見たくないと思うでしょう。勿論オーバーカードが落ちたからといって負けているとは限りませんが、少なくとも負けている場合にはほとんどの場合Jの2アウツしかありません。つまり、JJはプリフロップではとても強いですが、オーバーカードが落ちた場合には、相対的な強さは下がってしまうということです。

バリューベットの観点からここで重要なのは、もしあなたのハンドがポストフロップで 相対的に弱いものであるなら、負けているハンドからバリューを取るのが難しくなる、 ということです。

実際、あなたのハンドより強いハンドが多く存在するし、そこでバリューベットと思い ベットをしても、あなたのハンドよりも強いハンドしかポットに残らない可能性が高いでしょう。私は、このコンセプトについては次の例でかなり理解できるようになると思います。

 

ハンド1

話を単純化するために、シングルレイズドポットでヘッズアップになったと仮定しましょう。 フロップが以下だったとします。

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このフロップでは、ナッツとなるのは99です。99というのはプリフロップでの強さは 中程度ですが、このフロップではトップセットを作っています。もちろんターンのカードによってはナッツではなくなりますが、それであっても、フロップでは 他のすべてのハンドに勝っています。

他にも、88や22もこのフロップではとても強いハンドです。 その次に来るのが98で、ツーペアを作っています。セットには負けてしまいますが、 それでも十分強いハンドです。セットの3種にしか負けておらず、そのセットもブロックしています。 92や82もツーペアですが、これらのハンドはプリフロップで参加することはほぼ無いので、 ここでは考えなくてよいでしょう。

ツーペアより下のビッグハンドといえばオーバーペアで、その中ではAAが最強。 TTは一番弱いオーバーペアですが、それでもTPTKには勝てます。A9はこの982のフロップでは強いハンドですが、だからといってそれはモンスターハンドである、という意味ではありません。結局のところ、A9以前に言及した全てのハンドに負けています。

また、J9やT9のような、キッカーが低い9は更に弱くなります。 A8のようなミドルペアはかなりマージナルなハンドで、発展するアウツも多くありません。このようなボードでのアンダーペア(は、このボードだとありませんが)やボトムペアは ほとんど無価値です。

まだ手役ができていない中では、このボードで強いドローはオープンエンドストフラドローの JdTd、または7d6dです。これらのハンドは多くのワンペアハンドには僅かにエクイティが上です。その他の良いドローとしては、Adをもってのナッツフラッシュドローや、 バックドアフラッシュ&ストレートドローのJcTc、7c6cがあります。ガットショットストレート&フラッシュドローのQdTdなどもそこそこ強いドローと言えます。

ここで理解すべきなのは、多くのハンドがこのボードと結びつき、 その中にはセットや2ペア、コンボドローなどの強いハンド、 トップペアやスモールペア、弱いドローなどの中程度の強さのハンド、 ミドルペアやガットショット、2オーバーなどの弱いハンドがある、ということです。

モンスターハンドやコンボドローは、自分より弱いハンドに色々なアクションを起こしてもらうことができるし、 弱いハンド、弱いドローはその逆で、アクションを起こしてもらえるハンドのうち、 トップペア以上のハンドにすらアンダードッグです。

以下の図で確認してみましょう。

 

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上の図は全てではありませんがフロップでありえる様々なハンドです。 強さについてはかなり大雑把に分類されています。なぜなら、それぞれのハンドの価値は、相手のハンドレンジにより変わるからです。あなたはこの図を丸暗記する必要はありません。そこまでする必要はなく、 このボードでのTPTKは中程度の強さでしかないということがわかれば、 ポットコントロールを考慮するような事ができるでしょう。

上の図で言うと、モンスターハンドやモンスタードローについては、私は喜んでフロップでスタックオフします。とくに2NLであれば相手がかなり弱いハンドを 見せてくる可能性もあります。逆にエクイティの低いハンドでは、デッドマネーを取れそう(降ろせそう)な相手でなければ、CBすら打たないかもしれません。

ポストフロップのプランをどのように立てるかは、自分の実際のハンドと、ポットに残っているであろう相手のハンドを比較して考えます。 バリューベットを打つ時には、自分がトップレンジに近いハンドであれば、 スタックすべてを掛けるプランを立てます

特に相手も強いハンドを持っていそうだったり、ベットに対してポットに残るハンドが 多くありそうであるなら、「ビッグハンド、ビッグポット」という格言を思い出し、 強くベットを打ち、3ストリートで手厚いバリューを取りに行きます。

自分のハンドが中程度の強さのハンドである場合は、もう少し慎重になり、 薄くバリューを取りに行くということも考えに入れます。 負けている可能性も割とあるハンドではポットをあまり大きくしたくないところです。

自分のハンドが弱いハンドであれば、ポットを完全にあきらめるか、トップレンジを装い、 ブラフをすることになるでしょう (ただし、何度も言及しているように、マイクロステークスではあまりブラフは勧められません。 コールしすぎる相手が多く、ブラフの意味が少なくなるからです。 まずはビッグハンドのプレイを勉強しましょう!)。

ターンとリバーのカードはあなたのハンドの相対的な強さを変化させます。 (上級プレイヤーになりたいのであれば、各レンジにどう影響するか、と考えましょう) ハンドレビューフォーラムでは、「このターンカードはヒーローよりも相手のレンジに有利なカードだ」というような言い方をします。

そして、「残るレンジ(プレイ継続レンジ)」についても考えます。 つまり、もしあなたがベットをした場合に、相手がプレイを継続する(降りない)レンジのことです。 もし我々が相手のフロップコールレンジを「ミディアムペアとフラッシュドロー」と想定したとして、ターンにフラッシュ完成カードが落ちれば、相手のレンジを強化するカードが落ちたといえます。

逆に、フラッシュが完成しないブロードウェイであれば、相手のレンジの助けにならないカードといえるでしょう。 もし相手がプレイを継続したのであれば、そのたびに我々は相手のレンジを考えなければなりません。

 

ハンド2

上記の話について、まだちょっと何を言っているかわからないという場合、 次の例が参考になるかもしれません。ヒーローはBUで8c8sをオープンレイズ。セミルースパッシブなBBがコールしました。

フロップ

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(どこかで見たボードですね) さて、ここではヒーローはセカンドナッツを持っています。 ここはバリューベットを打つにはかなりいい場面で、ヒーローは99にしか負けておらず、 相手の傾向からしても、負けているハンドで色々なアクションが期待できそうです。 Ah2hやKsJcからですら、この相手からはアクションが期待できるかもしれません。

多くの相手のハンドはかなり勝ち目が薄く、厚いバリューを取れるスポットです。 つまり、負けているハンドで、相手がプレイを継続してくれる場合(コンボ数)が多いということです。 BBチェック、ヒーローがベット、BBはコール。

ターン Qd

おおっと!フラッシュドローとOESDが完成するカードが落ちてしまいました。 ヒーローはフロップではセカンドナッツでしたが、今やフラッシュ、JT、あとは あまりなさそうですがQQのセットに捲られてしまいました。ヒーローの88のセットの相対的な強さが下がったといえます。 フロップのセカンドナッツはいまやナッツに近くすらありません。

けれども、捲られていてもフルハウスとクアッズへの10枚のアウツがあります。 ここでベットをすれば相手の1枚フラッシュドローに対してはプロテクトになるかもしれませんが、 ここで注意して欲しいのは、相手のSLPプレイヤーにとっても、このQは、 スケアカードにもなり得るということです。

例えば相手がノンフラッシュのT9を持っていたとして(フロップではそこそこの強さ)、このQは、フラッシュにもQはヒットにも捲られてしまったと考えられるカードです。

つまり、フロップでそこそこの強さのミディアムペアは、このQで相対的な強さが 下がるということです。 もしこのQでヒーローがダブルバレルを打つと、相手は負けているハンドではほとんど降りてしまい、 プレイを継続するのはこちらに勝っているハンドの場合が殆ど、ということになります。

さらには相手がストレートやフラッシュを持っていた場合、チェックレイズも十分考えられ、ヒーローのベットは単にポットを大きくするだけになってしまいます。 もはやヒーローのハンドは相手のレンジに対してモンスターではなくなっているのですから、相手の負けているハンドを降ろさないように、慎重にラインを選択しなければなりません。

BBチェック、ヒーローもチェックビハインド。

リバー 2h

このカードはヒーローにとって素晴らしいカードです。 フルハウスになっただけでなく、恐れるような相手なハンドはもうありません。 この2はほぼブランクカードで、相手のハンドを進展させることはほぼないでしょう。 相手のベイビーフラッシュの強さも変わりません(4枚目のスートが落ちると、相手が ベイビーフラッシュだった場合かなり弱くなり、バリューを取りづらくなる)。 Q9や98のツーペアがヒーローのKK+やA2などを警戒するくらいでしょう。

ターンのポットコントロールにより、自分のハンドを読みづらくさせたこともあり、 リバーでは容易に支払ってもらえるでしょう。 ターンのチェックには、ハンドを発展させるフリーカードを単にもらっただけでなく、 相手が自分のハンドの相対的な強さを高く考えると言う効果もありました。 ターンがチェックチェックで回った後は、相手はフラッシュ、2ペア、トリップスなどで、 ベストハンドを持っていると考えるでしょう。TPTKのようなハンドでもそう考えるかもしれません。

結局のところ、ヒーローが「標準的なCB」のあとにターンをチェックしたことで、 ハンドを持っていないと考えさせ、相手はリバーで、中程度の強さのカードでバリューベットをしてきたり、ミスドローでブラフベットをしてくる可能性もあります。

BBベット、ヒーローはレイズ BBはショブし、ヒーローはコール。

相手 7d6d(Qハイフラッシュ7) ヒーロー 8c8s(8フル2)

ヒーローがポットを獲得。

結果として、相手はフロップではモンスタードローを持っていたが、パッシブにプレーしていました。 相手はフラッシュをヒットさせましたが、ヒーローがチェックビハインドしたため、 勝っているターンの時点ではポットにお金を入れることが出来ませんでした。

リバーではフルハウスの可能性も出現したにも関わらず、相手はオールインをしました。 これは負けているハンドにしかコールされないオールインですので、明らかなミスプレイです。 ヒーローは、自分のハンドが勝っているか判断しづらいストリートでチェックをはさみましたが。 相手が自分のハンドを過大評価したために、スタックすることが出来ました。

上記のハンドはあくまでも例ですので、チェックをしてもフルハウスにならないかもしれないし、オールインにコールしたらクアッズやストフラが出てくる場合もあるでしょう。しかし、ある程度はハンドの相対的な強さとベットと継続レンジの関係を説明できたと思います。

ベットやチェックの決断をする際に、このような考えをすることで、ウィンレートに いい影響をあたえることが出来ると思います。 次回は、スターズでの私のハンドヒストリーを使って、解説を試みたいと思います。

 

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The ABC of 2NL, part 18: An introduction to effective value-betting post-flop

ポストフロップにおける効果的なバリューベット

皆さんこんにちは。 前回の記事より少し間が空いてしまいごめんなさい。 最近はトーナメントの方をやっていて、あまりキャッシュゲームについて 考える時間がありませんでした。 ただ今回からの記事は、キャッシュでもトーナメントでも役に立つと思います。

 

ハンドについてプランを考えると言うとき、まずはプリフロップで、 どのようなハンドがプレイするに値する価値があるか、ということを思い浮かべるでしょう。 しかし、スキル差が大きく現れるのはポストフロップの決断であり、そこで相手に対する エッジをお金に変えることが出来るのです。

 

「ポーカーをプレイする」というのは、 ポストフロップのことと言ってもいいでしょう。 手堅いプリフロップのプランは、あなたのフロップ以降のプレイを楽にする手助けを してくれますが、ポーカーでお金を稼ぐにはそれだけでは足らず、ボードを読み、 相手のレンジを考え、それにしたがってプランニングをさらに洗練させなければなりません。

 

プランニングを洗練させ、効果的にバリューベットを行うためには、 自分のハンドの相対的な強さについて知る必要があります。 これはつまり―例えばあなたがメイドハンドを持っていたとして― そのハンドがどれだけナッツに近いか、どれくらいのコンボ数のハンドに勝ちor負けているか、 もしバリューベットをした場合、相手が負けているハンドでアクションを起こしてくれるかどうか、などを考えなければならないということです。

 

難しいと思うかも知れませんが、実際にこれは難しいことです。 レンジを考えるということは、ポーカーにおいて一番重要で、かつ一番難しいことです。 特に初心者にとっては難しいでしょうし、これは経験と学習によってしか学べないものです。 何年もの経験があるプロであれば、状況によってどれだけのベットをする(しない)べきか、 ということを理解しています。

 

なぜなら、彼らは自分がどのようなレンジに対してプレイしているか、 相手のレンジに対して自分のハンドのエクイティはどれくらいあるか、 ベットに対して相手のレンジのどの部分がどういうアクションを返すか、 ということを理解しているからです。 あなたのバリューベット(と、ブラフベット)がどのようなレンジをターゲットにしているか、 というのは複雑な話になりすぎるので、このブログでは書ききれないかもしれません (付け加えて言えば、私自身がこれについてはまだまだ勉強中の状態ということもあります)。

 

例えばJhThを持っている時に、Tc7c6dAh2cのボードで、どういうプレイをするのが 最適か、ということに応えるのはとても難しい話です。 なぜならこれだけでは情報が足りなすぎるからです。 スタックサイズ、人数、ポジションと相手の傾向、プリフロップのアクション…etc しかしそれでも、もう少しの最低限の情報、例えば自分がプリフロップレイザーでボタン、 相手は2NLのアンノウンで、BBでコールした、などのような状況がわかれば、 一般的なアドバイスや、利益を最大化(損失を最小化)するための 取りうるラインなどは書けるかもしれません。

 

この記事、そしておそらく次回の記事は、あなたが取りうる"標準的"なラインについての アドバイスと、あなたが実際の場面で行うべき思考プロセスについて、 以下の様な限定された状況設定を元に書いていきたいと思います。

 

  • Heroはプリフロップレイザーで、IPである
  • Heroはプリフロップレイザーだが、OOPである
  • Heroはプリフロップコーラーで、IPである
  • Heroはプリフロップコーラーな上に、OOPである

 

もし毎度毎度フロップでナッツが来るならポーカーはとても簡単なゲームになるでしょう。 ベット-ベット-ベットのアクションでセカンドナッツからお金を取るだけの仕事です。 しかし実際にこのような状況になるのはめったにないことで、大抵の場合は フロップではナッツなることはほぼ無いし、ナッツになったとしても、相手からは マックスバリューを取ることは難しかったりするものです。

 

ポーカーはショウダウンまで行く確率自体もそれほど高くないし、 ましてやポットサイズが大きく膨らむことはめったにありません。 現代ではプレイヤーの多くが、どこかのストリートで"ポットコントロール"を 行うラインを取ることが多いので、この傾向は更に高まっています。

 

今回の記事でもポットコントロールについて書きたいのですが、それよりもまずは、 ハンドの相対的な強さについてから書きたいと思います。

 

"Big hand, big pot"

フロップでナッツかそれに近いハンドになれば、究極的にはオールインを目指してポットを膨らましていくべきでしょう。フロップでのビッグハンドというのはリバーでも良いハンドのままなことが多いですが、注意すべきは、 ビッグポットを勝ち取るということは、相手もペイオフするだけの強さのハンドを 持っている、ということです。

 

ボードがウェットであればあるほど、相手もペイオフするような強さのハンドを持っていることが多いでしょう。 理想的な状況としては、こちらがフロップセットを持っていてそれがフルハウスに発展し、 相手はフロップでのコンボドローがこちらのフルハウス完成とともに完成する、 というような状況です。

 

このような状況では、あなたがどこかのストリートでポットにお金を入れずに回したのならば、バリューを取り逃がしたといえます。 逆にドライボードでは、ビッグハンドが来てもビッグポットを作るのは難しいでしょう。 それは、相手がアクションを起こすハンドの数が少ないからです (例えばA72rのボードで自分がAAを持っていたとして、相手をスタックするのは かなり難しいことでしょう)。 しかしそれでも、小さめのベットを打つなど、ポットを膨らます努力はすべきでしょう。

 

"Small hand, small pot"

ワンペアなど(TPTKも含む)の弱いメイドハンドでは、100bb持ちのシングルレイズドポットでは、 基本的にはフルスタックを賭ける勝負を目指すべきではありません。 フロップトップペアの場合、大抵あなたのほうがベストハンドでしょうが、 スタックオフまで行けばたいていはセット以上が出てくるし、3ストリートで負けているハンドからバリューを取るのも難しいでしょう。

 

だがら、ワンペアは(たとえフロップではバリューハンドであったとしても)、 最大のバリューを取るというプレイには扱いにくいハンドなのです。 ですので、どこかのストリートでチェックを挟むなどして、ポットコントロールをしたほうが良いでしょう。

 

上はかなり単純化して話しているので、「ビッグハンド」は、ポット-ポット-ショブのラインを取りたいものの事を言っています。 マージナルなハンド(スモールハンド)は、ベット-チェック-ベットのようなラインを取るものです。

 

ここではボードテクスチャは考慮してないし、ナッツとワンペアの中間のような状態の ハンドについても考慮していません。 プランニングをする際、何が「スタンダード」なラインかを考えるときには、 まずフロップの段階で、あなたのハンドは3ストリートでバリューが取れるものか、 それとも2ストリートでバリューを取れるものか、更には1ストリートしか バリューが取れないものかについて考えなければいけません。その後は、どのストリートでアグレッシブにプレイするかや、ターン/リバーでどのようなカードが落ちると、 自分のハンドが有利/不利になるかも考えなければいけません。

 

これらを考慮するだけでもかなり複雑な問題だと思いますが、 次回以降の記事では、幾つかの状況を設定し、これらを解説することを試みたいと思います。 状況ごとに、あなたの"バリューハンド"が、どのようなラインを取るべきかは ボードテクスチャや相手の傾向に大きく依存している、ということがわかるはずです。

 

このゲームには"どんな状況にも使える"万能のプレイラインは存在しないわけですが、 それでも、私が考える「スタンダード」なラインというものは、あなたが自分のプレイを考える際の一つのガイドラインになればと思います。それらの記事では、ベッティングアクションについて、いくつかの略語を使うので、略語についてあまり詳しくない人は、以下を確認しておいてください。

 

ポストフロップのアクション

x=チェック b=ベット c=コール r=レイズ f=フォールド

AI、ジャム、ショブ=オールインすること

 

略語の組み合わせ

b-f,b/f ベット-フォールド

b-c,b/c ベット-コール

b-r,b/r ベット-レイズ

x-f,x/f チェック-フォールド

x-c,x/c チェック-コール

x-r,x/r チェック-レイズ

CRAI,x/shove チェックレイズオールイン

 

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The ABC of 2NL, part 17: Fifteen poker theorems, maxims and sayings that you can use to your advantage

一歩先へ進むための15の教訓

1.Balugaの理論

2+2でBalugaWhaleという名前を使っているAndrew Seidmanによって提唱された理論です。「ターンで相手にレイズされた場合、自分がワンペアであればハンドの強さを再評価しよう」 というものです。これはつまり、大抵の場合ワンペアは降りるほうが正しいという話です。

 

この超シンプルな理論は、現代のゲームにおいては、たとえ2NLであっても真実を含んでいます。ターンのベットにレイズされた場合、トップペアを降りることにより、多くのお金を節約できるでしょう。

ハンド AcKc

フロップ Kd7s2h

フロップでバリューベットを打ち相手はコール。

 

ターン Jc

ターンで再びベットをすると、相手はレイズで返した。

 

大抵の場合相手はセットか少なくともトップ2ペアを持っています。 あなたのTPTKはもう強いハンドとはいえず、降りたほうが良いでしょう。 もしコールすれば、リバーでショブされ、コールすればスタックを失うこととなります。

 

2.リバードンクとリバーレイズはナッツ級

ポストフロップのベットやレイズにはいろいろな意味があります。フロップではベットやレイズというのは、モンスターハンドやビッグドローから全くヒットしていないブラフまでのすべてを意味します。ターンではレイズはかなり危険信号です。Baliuga理論が示すように、ターンレイズは 大抵の場合ワンペアに勝てるハンドです。そしてリバーでは、ドンクベットやレイズ(特にチェックレイズ)は、 最大の強さを表すプレイであり、ほとんどブラフはないでしょう。

 

もしあなたがフロップとターンにTPTKでIPからCBを打ったとして、それにコールをした相手がいきなりリバーでドンクベットを打ってきたら、大抵の場合はモンスターのスロープレイか、ドローをヒットさせ、リバーをチェックビハインドされたくないので打ってきたのでしょう。相手はコールして欲しいのであり、それはあなたに勝てそうなハンドを持っているからです。

 

また、リバーレイズというのはされた場合にはとてもしびれるプレイです。 しかし、もしあなたが利益を出したいのであれば、リバーでのb/fのラインを取れるようにならなければいけません。 もしリバーにあなたがベットしてレイズされた場合、相手は大抵、ナッツ級のハンドを持っているでしょう。ポットが大きくなっており、相対的にレイズのサイズが小さいのであれば、オッズ的にコールされやすく、もしそれがブラフレイズであるというのは自殺行為に近いでしょう。

 

つまりこの教訓は、リバーにドンクやレイズされた場合、相手のハンドがモンスター級であることを 想定しなければならないということです。トップ2ペア位までなら降りても良いし、 とくにストレートやフラッシュが完成した可能性のあるボードではなおさらです。 もし相手のレイズがショブであるなら、ブラフはかなり少ないと考えたほうが良いでしょう。

 

Baluga理論とこれを組み合わせると、各ストリートの相手のレイズが主張するのは 大体以下の様なものと考えておきましょう。

フロップレイズ→「勝っている/発展して勝つ可能性のあるハンド」

ターンレイズ→「少なくともTPTKには勝てるハンド」

リバーレイズ→「ナッツ級のハンド」

 

3.Zeebo理論:ベットサイズに関係なく、フルハウスを降りれる奴はいない

このフレーズは100%信じられるものではありません。 私自身もボード2ペアの下フルハウスなどは何度も降りたことがあります。 この理論を活用できる場合というのは、フィッシュがフルハウスを持っていそうで、かつ、あなたがナッツフルかそれ以上のハンドを持っている場合です。極端な例で言えば、ボードが999であなたのハンドに4枚目の9があり、相手がAAを持っているような場合です。フロップでオーバーベットをしてターンにショブしてもコールされるでしょう。

 

2NLの相手の多くは、ハンドの強さの相対的評価というものをしない傾向にあります。 ボード2ペアで下クアッズを持っていて相手は上フルを持っているようなときも同じです。 覚えておくべきなのは、もしボード2ペアで相手がフルハウスを持っていそうな場合、フィッシュは下フルを降りれないことが多いので、ブラフはしないほうがいいということです。 あなたがボード2ペアの下フルを降りることが出来、逆の場合に相手が降りることが出来ないのであれば、その差があなたの利益となります。

 

4.最初の20分で卓に負け組を見つけることが出来ない時は、自分が負け組である

これは映画ラウンダーズの有名なセリフです。テーブルセレクションに関係します。キャッシュゲームにおいてテーブルに着く場合、弱いプレイヤーであるというマークが付いている相手が 少なくとも2人は座っているテーブルを選ぶべきです。フィッシュがいない、もしくはすぐに見つけられない卓で何故プレイする必要があるのでしょうか?利益的な行動では無いので、もっと良いテーブルを探しましょう。

 

5.タイトイズライト

利益的なポーカーというのは忍耐を必要とします。時には全くハンドが入らない場合もあるでしょうが、それに影響されてはいけません。長期的にはタイトなスターティングハンドでプレイすることが利益的であり、そのためにはハンドを待つ必要があります。タイトなレンジでプレイすればポストフロップの決断もわかりやすくなるし、 フィッシュから利益を上げやすくなります。

 

6. リンプポットで破産するな

リンプポットというのはマルチウェイになりやすく、またフロップでのポットはとても小さいものです。これはつまり、リンプポットでスタックオフする場合というのは、多くのレイズやリレイズが絡む ということになります。

 

レイズ合戦になるような場合には、モンスター級のハンドが必要です。リンパーというのは大抵投機的なハンドをプレイしているので、そのような場合には、セットストレート、フラッシュが出てくることがほとんどです。ですので、リンプポットでスタックを入れる場合、実際のナッツではないにしても、ナッツに近いハンドでなければならないということです。

 

最低でもドライボードではトップ2ペアが必要で、ウェットボードなどでは、恐るべきことに、相手の74oがストレートを完成させているような場合も想定しなければいけません(ポットが小さいためにフィッシュがクソガットショットなどをコールしたりする)。

 

アドバイスを付け加えるならば、大抵の場合、マルチウェイポットで勝つハンドというものは、 ヘッズアップで勝つハンドよりもかなり強いものであるということです。 ホールデムでペアを作るのは難しいという言葉もありますが、5人でフロップを見に行けば、 誰かしらがセット以上のハンドを作る可能性は十分にあります。

 

7.自分をバリュータウンへ連れて行くな(Don't value-oun yourself)

もしハンドが強く、「ここではレイズすべきだ」と考えたとしても、 実際にレイズする前に、「ここでレイズして負けているハンドがコールしてくれるか?」 と考えましょう。もしそのレイズで相手の負けているハンドを降ろし、勝っているハンドしかプレイを継続しないのであれば、 それはvalue-own yourself(もしくはvalue-cut)なプレイといえます。このようなプレイは、2NLではとても多くの人が考えもせずによく行っています。

 

例えばあなたのハンドが77でオープンし、BBがAJでコールしたとします。フロップがJ72rであなたがCBを打ったところ相手はJヒットのTPTKでc/rをしました。このチェックレイズは教科書通りのvalue-ownプレイです。 あなたがブラフCBを打っているのなら簡単に降りることが出来、相手はそれ以上バリューを取れません。そしてあなたがアクションを返した場合には、Jxは大抵の場合負けています。この場合はセットを持っているので3Betを返されるかもしれないし、エクイティ差も絶望的です。相手のJxでのレイズはそれより強いハンドしかプレイは継続してもらえないでしょう。だからこそこの場合の相手のJxレイズは無意味で間違ったプレイなのです。このような無意味なレイズをしないようにしましょう。

 

8.マルチウェイポットでは誰かがJを持っている

この格言はあまり戦略的に意味のあるものではありません。2オーバーカードを持っていてJハイボードでCBは打たないほうがいいかも、くらいです。 もちろんQQ+を持っていれば、Jヒットからバリューを取れることを期待して バリューベットを打っても良いでしょう。

 

9.セットにならなければベットをするな

この格言はセットマインについてのものであり、意味するところはとても単純です。 もしプリフロップでスモールポケットペアをコールしたなら、あなたの狙いは フロップでセットを作ることです。もしセットマインでセットが出来なかったのであれば (またはたまにあることですがOESDが出来なかったのであれば)、それ以上はポットに お金を入れるのはやめようということです。

 

10.ポットを膨らますか、ポットから降りるかのどちらかにせよ

この格言はオマハ8の様な、ホールデムではないゲームのためのものです。 要は「コーリングステーションになるな」という意味です。フロップを見たのなら、取るアクションはベットかレイズであり、コールするだけのプレイヤーになってはいけないということです。

 

コールというのはベット/レイズと違い、ポットをその場で取ることが出来ないアクションです。 ホールデムではコールが正解となる多くのスポットがあるのに対し、それらのゲームでは 強いハンドや強いドローでレイズするのが長期的に正しいことが多いです。この格言は、レイズorフォールドのプレイはコールするだけよりも良いことが多いという意味です。 ホールデムであっても、コーリングステーションにはならないようにしましょう。

 

11.ワンペアで破産するな

100bbを基本として遊んでいるなら、一般的にワンペアでリバーでオールインまで行くのは あまり推奨されないプレイです。もちろんAAやKKでプリフロオールインになるのはいいし、オーバーペアで3発バリューを取りに行くことが常に間違っているわけでもありません。

 

しかし、TPTKかそれ以下のハンドでは、あなたはポストフロップでオールインになるのは 良くない状況であることが殆どだし、相手が、負けているハンドでそれにコールすることも めったに無いでしょう。そうなった場合ショウダウンで勝てるのはたいてい2ペア以上のハンドです。だから、有効スタックが100bbかそれ以上にディープの場合にワンペアの時は、ポットコントロールを心がけましょう。

 

12.「ポーカーで稼ぐ金の殆どは、自分の素晴らしいプレイではなく 相手のクソプレイによるものである」by Lou Krieger

K7oで4Betからのトリプルバレルブラフを打ったり、ミスドローでリバーチェックレイズを するようなプレイを、もしかしたらあなたは神プレイと思ってしまうかもしれません。 しかし、これらのファンシープレイは避けるべきものです。基本に忠実なプレイと、相手のミスによりお金を稼ぎましょう。

 

2NLでは、ミスの大部分をしめるのが「負けているハンドでコールしすぎる」ことです。 強いハンドをまてばファンシープレイをする必要はありません。 バリューベットをし、相手にミスコールをさせましょう。

 

13.ペアボードでフラッシュ/ストレートドローを追ってはいけない

ペアボードでは、誰かがフルハウスを持っている可能性があります。 ペアボードではフラッシュやストレートドローは注意してプレイしましょう。 8or9アウツがあると見積もってはいけません。セカンドベストハンドを作るのに とても高い代償を払わされる可能性があるし、Aハイフラッシュvsフルハウスと言うのは よくあるスタックされるパターンです。

 

14.正しい判断をすることに集中せよ。お金は後から付いてくる。

バッドビートを食らった場合など、とてもイラつくかもしれません。しかし、それにずっとこだわるのはやめましょう。ポーカーの分散にはうんざりさせられるかもしれませんが、クソハンドでポットにお金を注ぎこむことは長期的にマイナスの行為です。 あなたは全てのコインフリップで勝てるわけではありません。ですから、バッドビートも潔く受け入れましょう。 期待値が高い状態でポットにお金を入れる、というところに集中し、 最終的な結果については気にしないようにしましょう。正しい決断を続ければ、自然とバンクロールは増えていきます。

 

15. ポーカーのルールは一日で覚えられる。極めるのには一生かかる。

NLHEの基本を学ぶことはとても簡単です。チェスと同じくらい、誰でもすぐにルールを理解できます。しかし、ゲームの本質を理解しようとなると、何年かかっても難しいものです。ポーカーはチェスとは違い、まだ「解明された」ゲームではありません。不完全情報ゲームであるがゆえに、プレイの判断がとても複雑だからです。

 

相手のハンドをピンポイントで読むようなことは不可能です。出来ることといえば、勉強を重ね、ベットサイズ、ハンドリーディング、ティルトコントロールなどのスキルを 地道に身に着けていくしかありません。そしてどれだけ上手くなってもそこで満足してはいけません。ゲームは常に進化しています。 今日有効だったプレイが明日も有効だとは限りません。自分もプレイを進化させ続けるしかないのです。

 

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The ABC of 2NL, part 16: Luck has nothing to do with it. THIRTEEN leaks that WILL cost you money.

運は関係ない。あなたがお金を失っているリーク13選の紹介

長期的にポーカーでお金を稼ぐということは、突き詰めれば以下の2つのことを 実行するということです。

 

できるかぎり自分のミスを少なくし、できるかぎり相手のミスに付け込む。

 

今回の記事はマイクロステークスでよくある(そして私がよく見てきた) 一般的に「リーク」と言われる、13のミスについて紹介します。 あなたの成績を改善するためにも、絶対にこれらのミスをしないとは言わないまでも、 出来る限り減らすようにしましょう。

 

ここでは、これらのミスを解説し、あなたが同じようなミスをしないように、そして 相手がこれらのミスをした場合に付け込む方法もあわせて解説します。 こう考えてみましょう。もしお金がパイプの中を流れているとして、そのパイプに穴が開いていたとしたら、そこを修理する必要があるでしょう。そして相手のパイプに穴が空いていれば、むしろハンマーでそこを叩いて、更に穴を広げてしまうほうがいいでしょう。では、前置きはこの程度にしておいて、ありがちなミスの解説をしていきましょう。これらのミスには、テーブル内のものもテーブル外のものも含まれます。

 

1.バンクロール管理の欠如

もしあなたが今までいくら勝ち、負け、デポジットしたかの記録をつけていなかったり、 自分が勝ち目のないステークスでプレイしているのであれば、破産を繰り返す恐れがあります。 できるかぎり低いステークスから初めて、収支をつけるようにしましょう(もちろんPTやHMを 使うに越したことはありません)。

 

もし今のステークスを攻略したのなら、バンクが十分にあれば上のステークスにあがってよいでしょう。基本的には20~30バイイン以上あることが目安です。そのステークスの超勝ち組でも負け越す週や月、―さらには年すら―はあります。とくにハイステークスではその傾向が強いでしょう。

 

もしあなたが分散とダウンスイングに耐えられるだけのバンクロールがなければ、 あなたのリスクは高くなります。バンクロールが少ない状態ではあなたは「チキンな」プレイを してしまいがちになるでしょうし、ティルトする可能性も高まります。 そしてそれは決してあなたのウィンレートを高める手助けにはなりえません。 バンクロール管理についてもっと知りたければ、この記事(リンク先英語)を参照してください。

 

2.テーブルセレクションのミス

良いテーブルというのは、ルースなプレイヤーに対してポジションがあり、 上手いREGが少ないテーブルです。これについては以前の記事で解説したとおりです。 もし右に2人のATMがいる席を確保したら、彼らのお金をIPで引き出すことができるでしょう。 もし左にニットがいるなら、彼らのブラインドをスチールすることができます。

 

あなたがウェイティングリストに入って、悪い席、つまりLAG/ATG/マニアックが左にいて、 ショートスタッカーやニットが右にいるような席になってしまったら、すぐに席を立つことを 考えてもよいでしょう。なぜなら利益を出せる状況ではないからです。悪い席に座ってプレイするくらいなら、いい席が開くのを待つ方がマシなのです。

 

また同様に、テーブルの状況が悪くなった場合にはそのテーブルを去らなければいけません。 もし今のテーブルがもう+EVではないのに、新しいテーブルを見つけるのを怠ったとしたら、あなたは結局のところお金を失うことになるでしょう。お金が生み出せないテーブルには、座り続けてはいけません!

 

3.休憩を取らずに長時間の多面打ちをする

あなたが初めてマイクロステークスをプレイした時、 あなたはお金のためにプレイしたわけではなかったでしょう。 基本的なポーカーのスキルを身につけるためにプレイしたのだと思います。 勿論プレイだけではなく、他のプレイヤーを観察して、メモをとることも重要です。

 

もしあなたがセッションの最初から4面以上でプレイし始めたのなら、 あなたは全てのテーブルのアクションについていくことはできないかもしれません。 あるテーブルではフラッシュドローを常にレイズする相手がいて、別のテーブルでは AAでリンプリレイズをされ、また別のテーブルでは77でオープンショブされるようなことが おこったかもしれません。

 

テーブルの面数を減らせば、あなたは相手のベットサイズや、ショウダウンに行ったハンドを 確認したり、あるプレイヤーがアグレッシブであるかパッシブであるかなどに気づくことができます。 これができなければ、セットを常にフロップレイズしてくる相手に対して、あなたがTPTKで スタックされるのを防ぐことはできないのです。

 

相手のアクションには注意をはらいましょう。筋肉のように、人間の脳は最大限の能力を発揮するためには休息が必要です。集中力の欠落を防ぐためにも、最低でも1時間に5分の休憩を取るようにしましょう。足を伸ばし、コーヒーでもいれて、トイレに行きましょう。あなたのバンクロールはそれに感謝してくれるでしょう。

 

4.100%集中できていない時にセッションをする

これは上のアドバイスに通ずるものです。 単純に言えば、もしあなたがAゲームをできていないのであれば、利益を最大化することはできません。そして最終的には負けてしまうでしょう。もし、疲れていたり、ティルトしていたり、気分が悪いのであれば、ゲームを終わらせ、 休憩を取りましょう。ポーカーはゲームです。楽しくやらなければいけません!

 

ポーカーを楽しめていないのであれば、なぜプレイを続けるのでしょうか? 何か別のことをやりましょう。1日に2000ハンドやらなければいけないという法律はないのです。勿論自分で目標を立ててやっているのかもしれませんが、それは結局、良くても失敗するか、 悪ければポーカーが嫌いになってしまうかもしれません。モチベーションがなく、楽しめてもイないプレイヤーが勝ち組になることはできません。なぜこのような楽しいゲームを辛く苦しい作業に変えてしまうのでしょうか?

 

楽しむためにも、100%集中できるときにプレイし、バッドビードで落ち込んだなら ゲームを閉じてしまいましょう。それによりバンクロールも守られます。

 

5.HUDが複雑すぎる

もしあなたがこれから半年間で2万ハンド以上はプレイしようと思っているのなら、2NLですら、HUDを使用するということはほとんど義務のようなものです。 しかし、自分がよく理解していなかったり、使いこなせないスタッツを山ほど表示するのは、 むしろ有害になりえます。 初心者の段階では、相手がルースかタイトか、パッシブかアグレッシブかを判断できれば十分です。

 

相手のFoldto3Betはまだなくてもいいし、ターンのチェックレイズ率やフロップドンク率も必要ありません。 最初はすごく単純なHUDで始めましょう。そしてある程度ハンド数がたまったら、相手にエクスプロイトできるように少しづつスタッツを増やしましょう。 現時点では複雑なスタッツは混乱のもとで、間違った判断に導かれる可能性すらあります。 基本的なスタッツに重点を置き、相手にカラーラベルをつけていきましょう。 誰が負け組か、誰がタイトかなどがわかるだけでも、テーブルセレクションにはとても有効です。

 

6.ファンシープレイ・シンドローム

あなたは、ハイステークスポーカーでトムドワンが73sをUTGオープンしたり、 3枚のブロードウェイカードが落ちたボードで9ハイでトリプルバレルを打つのを見たことが あるかもしれません。 これをマイクロステークスで真似すれば、金をドブに捨てる行為となります。

 

マイクロでは過度なブラフは必要ないし、バランスを取るようなプレイも必要ありません。 特定のシチュエーションを除けばチェックレイズすら必要ありません。ドイルブロンソンが「スーパーシステム」で書いたように、ハンドが強ければベットしましょう!

 

マイクロステークスでお金を稼ぐということは、ハンドが強ければベットし、弱ければ降りる。 それだけでいいのです。強いスターティングハンドで、ヒットした時にしっかりベットして、分厚いバリューを取りましょう。「デセプティブ」や「トリッキー」は必要ありません。それらのプレイは大きくバリューを取られるだけです。

 

もしあなたがTPTK+のハンドを持っていれば、ベットしましょう。 弱いガットショットやフラッシュドローで最低でも2発はペイしてくれる相手が山のようにいるはずです。

 

7.リンプに対するスモールブラインドでのコンプリートの多用

SBというのは、プレイがとても難しいポジションです。SBでA5oや97sのようなハンドが入り、多くのリンバーがいる状況は何度も経験したことがあるでしょう。その時に、「これは安くフロップが見れるぞ。自分もコールしよう」と考えたかもしれません。 そしてフロップを見て、最初にアクションするのはあなたです。もしフロップでモンスターハンドができても、ペイしてもらうのは難しいでしょう。なぜなら、ほとんどビッグポットにはならないからです。

 

もし弱いハンドや投機的ハンドでフロップを見に行ったなら、あなたがフロップで引けるのは、 大抵の場合弱いペアや弱いドローです。あなたはガットショット、ミドルペア、 トップペアウィークキッカーなどで本気で2発チェックコールするのでしょうか? 中程度の強さのハンドでは、一見「安くフロップを見れる」としても、SBではフォールドするのがベストプレイです。

 

もし強いハンドを持っているのであれば、プリフロップではコールするよりレイズしましょう。 フロップを見ずにポットを取ることもできるし、コールされてもイニシアチブを持ってプレイできます。 ほとんどのフロップで、あなたはCBを打てばフロップを取れるでしょう。 SBのプレイでのアドバイスは、レイズorフォールドということです。 コールという選択肢を取ることはめったにありません。

 

8.確認コール

誰しもこのような経験があると思います。フロップでTPTKになり、インポジションにいます。あなたまでチェックで回ってきたので、CBを打ちました。パッシブな相手がコールし、あなたは「相手をバリュータウンに連れていけそうだ」と考えました。 ターンでもブランクカードが落ちましたが、突然相手がドンクでオーバーベットショブをしてきました。

 

あなたは相手がどんなハンドを持っているのか全くわかりません。 相手はセットかツーペアをヒットさせたのでしょうか?それともキレてブラフをしているのか、 単純にミスクリックか?あなたはこのような状況でいったい相手が何をしているのかを知りたくて、 コールしたくて仕方ないかもしれません。そしてコールし、スタックされてしまいました。

 

ここでは、守るべき単純なルールを述べたいと思います。 もし相手がまったく予想できない訳の分からないプレイをしてきて、その内容を暴くためにフルスタックを賭けることになるのであれば…フォールドしましょう。ここで好奇心にかられてコールをしてはなりません。「クソコール」はしないようにしましょう。

 

これは同様に、ターンやリバーのレイズなどにも適用できます。 相手に対して十分な読みがないのであれば(例えば相手はOESDで常にx2レイズをしてくる等)、トップペアやオーバーペアは捨てましょう。フォールドし、そのスタックは自分が勝っている可能性が高いスポットで使いましょう。お金を節約するということはお金を儲けることと同じことです。 好奇心は猫をも殺します(イギリスのことわざ)。猫にならないようにしましょう。

 

9.ドローハンドでのパッシブすぎる/アグレッシブすぎるプレイ

2NLよりも上のステークスでは、フロップフラッシュドローでレイズするというのはよく見る光景です。OESDであっても、あなたには2種のアウツというある程度のエクイティがあります。

 

レイズするというのは理論的には素晴らしいプレイで、なぜならば、相手がコールし、 あなたがターンでドローをヒットさせれば、大きいポットを勝ち取れるし、レイズ自体により相手をフォールドさせて勝つこともできるからです。

 

問題は、マイクロステークスでは、相手は何らかのハンドがあればフォールドしないということです。もしフロップがA89で、あなたがJTを持っていたとして、相手がA/8/9を持っていれば、レイズでフォールドさせるのは難しいでしょう。レイズすることにより、あなたは負けているハンドでポットを大きくするだけになってしまいます。マイクロステークスでは、レイズによりフォールドエクイティは低いということです。ですから、ドローハンドでレイズするというのは-EVのプレイなのです。

 

もしあなたが強いドローハンド、例えば2オーバー+ナッツフラドロやコンボドローを 持っているのであれば、レイズ/ショブするのにも十分なエクイティはあるかもしれません。しかし、オーバーカードもない、単なるフラッシュドローのようなハンドや、OESDでは、 レイズするよりはフロップコールしてターンでヒットすることを願うほうがよいでしょう。

 

このように、ドローハンドの分散を抑えるようなプレイは、あなたのレイズしたいという衝動を満たすことはできないかもしれません。しかし、マイクロステークスではこれが利益的プレイなのです。

 

ただし、このような感じでリバーチェックコールしか考えないようなプレイはやめましょう。 相手は大抵の場合、明らかにドローが完成するカードが落ちた場合、プレイを継続するのを 嫌がりますし、から、パッシブすぎるプレーもまた-EVです。相手がレイズにフォールドできるような相手とわかっている場合には、相手がフロップをミスしていそうな場合のレイズもプレイにミックスしましょう。ただし、とても安く次のカードが見れて、完成カードが落ちた場合に相手がペイオフしてくれる、と考えられる場合にはコールもしましょう。

 

10.スモールスーテッドコネクタをプレイしすぎる

87sのようなハンドはとてもよく見えるものですし、ストレートやフラッシュどちらにもなる ポテンシャルを含んでいるため、好きな人も多いかもしれません。しかし、実際にスーテッドコネクタでどれだけのお金を稼げているでしょうか?

 

HM2の「Hand Groupings」のレポートで、ホールカードごとの利益を見ることができます。 私の経験上、スーテッドコネクタはマイクロステークスではかなりマージナルな利益しか出ず、 大抵の場合はあなたをトリッキーなスポットに追いやります。

 

スーテッドコネクタがフリップでコンボドローになるような場合はとてもまれであり、大抵の場合はヒットしても、ミドルペア+ガットショットの様な状況になります。このようなハンドでフロップをコールし、ターンでハンドが進まなければ、お金を捨てるだけでしょう。

 

また、スーテッドコネクタはトリップスやフラッシュを作ることがしばしばあります。しかし、これらのハンドでビッグポットを勝ち取るというのはあまりないことです。 何故ならそのようなボードでは、ハンドがかなり相手に読まれやすいからです。 どんなに弱い相手であっても、ボードにに3枚同じスートが並んでいるのは理解できるでしょう。また、トリップスを作った時にも、相手がセットマインをヒットさせている場合があります。 そのような場合には、自分のスタックにお別れを告げることになるでしょう。

 

これはつまり、スーテッドコネクタをプレイするのは、BUからのブラインドスチール等に 限りるほうがいい、ということです。もしフロップを見ることになった場合は、ポジションがあればCBは打ってもいいでしょう。しかし、完全にフロップを外したような場合には、ハンドを諦めてもよいでしょう。

 

11.ポットにリンプインする

リンプイン、つまりBBの相手がジャストコールするということを意味するこのプレイは、 あまり良い結果をもたらすことはありません。

 

まず、オープンレイズと違い、即座にポットを獲るチャンスがありません。 投機的ハンドで安くフロップを見れるかも、というのは魅力的かもしれませんが、 多くの場合後ろのプレイヤーがレイズして、あなたはフォールドせざるを得なくなります。 これは1BBを相手にあげるだけで何の見返りもないということです。 もしくはコールしてポットを膨らますことになるかもしれませんが、多くの場合あなたはポジションがなく、イニシアチブもありません。これは利益的なポーカーとはいえないでしょう。

 

このリークはとてもありがちで、簡単にエクスプロイトされてしまいます。 もし相手がリンプしたなら、(レイズに対して)70%はコールし、フロップで50%はフォールドするでしょう。 リンプに対しては、あなたは高い頻度でアイソレートレイズすることができます。 もしアイソレートレイズに降りない相手であるなら、多くの場合、プリフロップでコールし、 フロップでフォールドすることであなたに4BBをくれるでしょう。

 

「リンパーというのは、ポケットに穴が空いたまま外を散歩して、 お金をばらまいているような人たちである」といったのは、 Dusty “Leatherass” Schmidtだったかと思います。 そのお金を拾うのがあなたの仕事です。 プリフロップレイズでリンパーをアイソレートし、 フロップCBでそのプレイをフォローアップしましょう。

 

12.OOPでレイズにコールする

これは11の続きですが、ブラインドや3Betポットのプレイにも当てはまります。あなたがレイズし、ポジションを持った相手がリレイズした場合です。 大きなポットを、ポジションもイニシアチブもなしにプレイするのは、 お金を失うにはとても良い方法です。

 

前にも言及しましたが、OOPで3Betにコールしてしまうのは大きなリークです。 3Betに直面したら、多くはフォールドすべきということは、このガイドのPart9で述べました。

 

逆に言えば、OOPで3Betにコールしすぎる相手には広いバリューレンジでIPから3Betし、高い頻度でCBを打つことにより、エクスプロイトできます。3Betポットで自分がイニシアチブを持っている場合、私は90%以上のフロップでCBを打ちます。なぜなら多くのデッドマネーが存在し、相手はフォールドし過ぎることが多いからです。

 

13.プランなしにオートパイロットプレイをする

多かれ少なかれ我々はみなこのミスを犯します。特に多面している時には注意が必要です。 例えば、相手がポットをオープンし、我々のハンドにはAKがあります。プレミアムハンドですからスタンダードな3Betを打ちました。そして4Betを返されました。さて、どうするか?

 

急にタイムバンクの時計が気になり始め、我々は相手のレンジや傾向について 考えなければならなくなりました。相手はルースだろうか、それともタイトだろうか。 コールできるほどスタックはディープだろうか?ポジションは? アクションを起こすまでにこれらの思考を踏まなければなりません。あなたは本来ならば、4Betをされる前からこれらのことを考えておくべきなのです!

 

焦って決断をした場合、その決断が間違っていることはとても多いのです。 「プランを持つ」ということは、自分のアクションになる前に、 相手の起こしうるレスポンスに対して考えておくということです。 あなたは「相手のレンジよりはこのハンドは強い、そして相手は負けているハンドでもコールする。もし4Betを返してきた場合、相手のハンドを信頼してフォールドする」などと考えておくべきです。それであれば、実際に4Betを返された時にパニックになることはありません。 当初のプラン通りに、冷静にフォールドボタンをクリックしましょう。それ以上考えることはありません。次のハンドに移り、またプランを立てるだけです。勝つポーカーというものは、プランを立て、それを正確に実行するということです。

 

プランというのはまたポストフロップにおいても必要です。 もし自分がプリフロップレイザーであれば、どのようなフロップでCBをするかを考えなければなりません。そしてフロップを見たら、CBのアクションを取る前に、CBに対してコールされたりレイズされたりした場合のプランを考えましょう。「このターンカードはバレルするのに適しているかな?」ということを考えるのに、ターンのカードが実際に開くのを待つ必要はありません。先にプランを立てましょう。

 

フロップCBを打つ前に、「もしコールされたら相手のレンジは○○で、その場合 ターンで☓☓は相手にとってスケアカードになる。その場合はターンも打つ。このプランに合わないカードが落ちたなら、x/fしよう」というように考えておきましょう。プランを持つことにより、タイムプレッシャーを受けることもなくなります。パニックになりミスを犯すこともなくなるでしょう。プラン通りのアクションボタンを冷静にクリックするだけでよく、 数ハンド後に「あのプレイは正しかったんだろうか?」と悩み続ける必要もありません。

 

起こりうること全てに対してプランを立てておくことが解決策なのです。 そして、事前にプランを立てたのなら、実際の場面ではその考えに必ず従いましょう。 プランニングについては次に記事にする予定です。 よく知られているポーカーのセオリーや格言について見ていきましょう。

 

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The ABC of 2NL, part 15: The ABC of Continuation Betting, part C: Example Situations.

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CBについてパート3:状況別サンプル

前回と前々回の記事では、CBの理論についての概要と、ボードテクスチャからフォールドエクイティを考えるいくつかのアドバイスを述べました。今回の記事では、いくつかの状況、ハンド、相手の傾向などの例を題材に、CBについてさらに理解を深めましょう。

それぞれの例では、ボードや相手のレンジを元にヒーローのハンドの強さやフォールドエクイティを見積もり、CBを打つ理由と打たない理由を述べたいと思います。

そして各状況毎に私のプランを明確にし(+EVポーカーをするにはプランニングがとても重要です)、CBを打つ選択をした場合には、ベットサイズについても触れたいと思います。

ベットサイズは「小さい」(ハーフポット)ものから、「大きい」(ポットサイズ)ものまでが選択肢に入ります。このシリーズのpart10(未訳、スターズの設定の記事)で、ベットサイズのボタンの設定について触れましたが、それが今も私の使っている
CB時のベットサイズの基本です(55%/68%/88%)。

私は今から説明する解説やプランニングが完璧なものとは言いません。しかし、一般的に「スタンダード」と言われるABCプレイに近いものだと思います。それについて意見がありましたら、PokerSchoolOnlineのフォーラムに書き込んでくれれば幸いです。


ここでは状況を幾つかに分けたいと思います。

  1. バリューCB
  2. セミブラフCB
  3. デッドマネー取得CB
  4. スキップCB(CBを打たない)


1.1 バリューCB①

プリフロップ AhKd

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ヒーローはUTGでハンドはAhkd。ボタンのアンノウンがコールし、BBのセミルースパッシブプレイヤーもコールした。

 

フロップ Kc9s7c

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ヒーローのハンドの強さ

2トーンボードのTPTKで、フロップストレートの可能性はないボード。
負けているハンドのコンボ数は少ない。

 

フロップテクスチャ

ウェットでもドライでもないという感じ。2枚のミドルカードとフラッシュドローはあるが、OESDになるのはT8と86だけ。JTはダブルベリーバスター。また、色々なハンド(QJなど)がガットショットドローになる。しかしセミルースパッシブプレイヤーでも、ガットショットのみではフロップは降りるだろう。

 

フォールドエクイティ

かなり高い。Kは下ペアにとってはスケアカードだし、EPからのオープンなので、相手はこちらのレンジにAKがあるのはわかっているだろう。それでもフラッシュドローはコールするだろうし、弱いKや、A9sのようなハンドもコールするだろう。

またBBはコーリングステーション気味なので、ちょっとでもボードに絡んでいたり、
アンダーペアですら1発はコールする可能性もある。

 

プラン

バリューCBを打つ。負けているハンドにコールしてもらえるし、クラブが落ちなければ安全にさらなるバレルも打てるだろう。もしBBのSLPプレイヤーにc/rされた場合は、
基本的にはフォールドしたほうが良い。アグレッシブでないプレイヤーなので、レイズする場合TKTPよりも強いハンドを持っている可能性が高いからだ。

 

ベットサイズ

中程度。フロップが若干ウェットなので、バリューターゲットは弱いメイドハンドや
フラッシュドローとなる。もしヘッズアップなら、小さいベットでも良いが、マルチウェイではアクションが起きやすいので、少し大きめのベットを打つべきだろう。

 

1.2 バリューCB②

プリフロップ JsJc

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ルースパッシブなコーリングステーションがUTG+1からリンプ。ヒーローはHJでアイソレートレイズをした。他のプレイヤーはフォールドし、リンパーはコールし、フロップはチェックした。

 

フロップ Jh9d7d

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ヒーローのハンドの強さ

セットはセカンドナッツである。フロップストレートになるT8以外には負けていない。

 

フロップテクスチャ

フロップストレートがある、ウェットなボードである。フラッシュドローや、ミドルカードがペアやドローになる。

 

フォールドエクイティ

低い。多くのハンドがボードと絡み、更に相手はコーリングステーションである。

 

プラン

スロープレイは厳禁。コーリングステーションをバリュータウンへ連れて行こう。

 

ベットサイズ

大きく。ここではポットサイズのベットが適切である。もし相手がコールした場合、ほとんどのターンカードでもう1発大きく打つ。リバーでのバリューショブもプランに入れる。

 

2.1 セミブラフCB①

プリフロップ KdJd

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ヒーローはCOでハンドはKdJd。オープンし、ニットなセットマイナーのSBがコールし、それ以外のプレイヤーはフォールド。

 

フロップ AdTd5c

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ヒーローのハンドの強さ

ヒーローのハンドはKハイである。しかし強いコンボドローができており、相手が99のようなハンドを持っているならKやJもアウツになるかもしれない。

 

フロップテクスチャ

ヒーローのハンドには強くコネクトしているが、フロップ自体はかなりドライな方である。OESDができないボードで、Axsがナッツフラッシュドローにもなっていない。

 

CBを打つ理由

ヘッズアップであり、相手はポジションがあるヒーローへチェックしてきた。相手はニットで、ちゃんとフォールドもできる。Kハイ自体はショウダウンバリューがないが、
モンスタードローは相手のペアに対してフェイバリッドですらある。

そしてフロップにAがあるので、PFRのレンジにコネクトしており、アンダーペア等にはスケアである。良いドローも相手に少なく、フォールドエクイティは高い。

 

CBを打たない理由

なし。

 

プラン

セミブラフとしてCBを打ち、レイズされた場合もオールインを返す。

相手がバリューレイズできるハンドはTT、55のセットと、ATs,A5s等のツーペア程度であるが、デッドマネーを含めればスタックオフできる程度のエクイティはある。もし相手がCBにコールした場合、ほとんどのターンカードでもバレルを打つ。

(もしストレートやフラッシュができたらバリューベットが打てるし、ブランクでも
相手のポケットペアを降ろすことができる。そして相手がトップペアであったとしても、こちらにはアウツがある。)

 

ベットサイズ

中程度。小さいベットでは相手のペアを降ろすフォールドエクイティがない。また、ナッツを作って相手のセットやツーペアをスタックするためにもポットを大きくしていく効果もある。


3.1 ブラフCB or デッドマネー取得CB(dead money grab,DMG)

プリフロップ 4c4s

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ヒーローはCOから4c4sでオープン。アンノウンのBUがコールし、TAGのBBもコールした。フロップはヒーローまでチェックで回った。

 

フロップ Kh8c5d

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ヒーローのハンドの強さ

アンダーペアはとても弱いハンドで、2アウツしかないためにSDVもない。
基本的にはエアハンドと扱う。

 

フロップテクスチャ

ドライボード。レインボーで、OESDも76でしか作れない。

 

CBを打つ理由

ドライフロップであり、ボードに絡む相手のハンドが少ない。ヒーローはトップペアをリプリゼントできる。

 

CBを打たない理由

マルチウェイポットである。また、2人相手にブラフをすることになり、どちらかの相手がフロートするかもしれず、そうなった場合アンダーペアでは降りるしかない。

 

プラン

このスポットではCB成功率はあまり高くない。しかし計算上はやってみる価値はある。ただし基本的にはターンでセットにならない限りは一発打って諦めになる。レイズされた場合はスナップフォールド。

 

ベットサイズ

小さく。55%ポットで十分だろう。ここでショウダウンまで行ったり、ビッグポットを
勝ち取ることは考えない。ベットで2人を降ろせるチャンスがほしいことは確か。コールされた場合、負けているか、相手にアウツがある。

ターンでダブルバレルを打てるようなカードは殆ど無いし、勝っているか負けているかもわからない。負けているなら損失を最小限にしたいということもあり、小さいベットが適切だろう。

 

3.2 ブラフCB or デッドマネー取得CB(dead money grab,DMG)②

プリフロップ 6h5h

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ヒーローは6h5hでBUからオープン。TAGのBBがコール。

 

フロップ Th4c2s

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ヒーローのハンドの強さ

かなり弱い。6ハイで、一応ガットショットとバックドアフラッシュドローはあるが、
それを引けなければ明らかにSDVはない。

 

フロップテクスチャ

かなりのラグボード。このボードに絡むハンドはほとんどないし、スケアなカードもない。TAGのBBはポケットペアヘビーなのでこういうボードは歓迎だろう。PFRのレンジにはTT以外はヒットしていない。

 

フォールドエクイティ

相手がペアを持っていた場合は殆ど降りないだろうが、2ブロードウェイは降ろせる。

 

CBを打つ理由

ヘッズアップでポジションがあり、相手は適切にフォールドできるプレイヤー。相手が2ブロードウェイならフロップはミスしている。

 

CBを打たない理由

ベットしてもリプリゼントできるハンドが殆ど無い。AK等が完全にすべっている。

 

プラン

フロップでスタブを打つが、相手がペアであればコールされるだろう。ターンにスケアが落ちれば2発目を打ってもいい。もちろんガットショットを引ければバリューベットを打つ。

フロップでレイズされれば当然フォールドである。相手がこのスポットをチェックレイズブラフが成功率が高いと判断したのであれば、それは正しい判断だろう。その場合でもいずれにせよ彼は6ハイよりは強いハンドだろうし、ポットは彼のものだろう。

 

ベットサイズ

小さく。もしターンでドローが完成したら、ペアやセットから取るために大きくベットして良い。相手がこちらのハンドを65とは読みづらいだろう。

 

3.3 ブラフCB or デッドマネー取得CB(dead money grab,DMG)③

プリフロップ AcKh

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LAGのCOがオープンレイズ。ヒーローはBBから3ベットし、コールされた。

 

フロップ Qc8h4c

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ヒーローのハンドの強さ

3ベットポットでの2オーバーは大して強くはない。タイトな相手ならIPで3ベットにコールした場合ポケットペアを持っていることが多いが、LAGであればスーテッドブロードウェイもかなり多いだろう。

 

フロップテクスチャ

かなりドライなボードであり、OESDなども存在しない。そしてヒーローがAcをブロックしているので、相手にナッツフラッシュドローもない。(もし相手のレンジがペアとスーテッドブロードウェイだけであれば、フラッシュドローはKcJcかKcTcのみである)

 

フォールドエクイティ

そこそこある。我々の3ベットはQQ+をリプリゼントできる。相手はトップペア以下ならコールすることは難しいだろう。そしてコールできるような強いドローも相手にはない。

 

CBを打つ理由

相手がフォールドする確率が高い。なぜなら3ベットポットでフロップをコールすれば相手はコミットに近づいてしまい、相手はアンダーペアやナッツでないドローではそうしたくはないだろう。そしてコールされてもヒーローはターンでA,K,ナッツフラッシュドローを拾うことができる。

 

CBを打たない理由

我々にはポジションがない。そしてAハイでポットをふくらませてしまうことになり、メイドハンドになるアウツは6枚しかない。

 

プラン

3ベットポットでは基本的には高い頻度でCBを打つべきです。何故ならデッドマネーがとても大きいからであり、チェックはかなり弱いアクションで、IPの相手にエニハンでポットをスチールするチャンスを与えてしまいます。だから、ほとんどのボードでCBを打つことになります。

フォールドエクイティがあり、6枚とはいえアウツもあるので、ベットは+EVでしょう。もしコールされた場合には負けている可能性が高く、ターンでラグが落ちればx/fとなるでしょう。

 

ベットサイズ

3ベットポットのスタンダードなCBサイズは、ハンドのエクイティにかかわらずハーフポットです。3ベットポットではSPRが低いので、相手がコールした時点でポットコミットに近くなります。相手はトップペア以下ではそうしたくないでしょうし、降りることも多いでしょう。

なお、3ベットポットはシングルレイズドポットとはかなり扱い方が異なるため、今後、3ベットポットについては単独で記事を書くことも考えています。

 

4.1 スキップCB①

プリフロップ QhTh

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コーリングステーションのCOがリンプイン。ヒーローはSBからレイズし、アンノウンのBBがコール。COもコールした。

 

フロップ Jh6c6s

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ヒーローのハンドの強さ

ペアボードで、ヒーローのハンドはQハイのみです。オーバーカードとバックドアドローではありますが、マルチウェイでは弱いものです。

 

フロップテクスチャ

かなりドライで、ドローもなく、相手のペアとオーバーカードが怖いくらいです。

 

CBを打つ理由

ハンドにほとんどSDVがなく、アウツやハンドが進むカードも少ないので、我々がポットで勝ち取るとすればベットで相手をおろした時だけでしょう。そしてこのボードは相手がヒットしてる可能性が低いものです。

 

CBを打たない理由

我々のプリフロップでもアイソレートレイズは失敗し、結局のところマルチウェイで一番悪いボジションです。しかもCOはコーリングステーションです。このボードですらフォールドエクイティは低いと見てよく、Aハイにもコールされるかもしれません。

そしてマルチウェイであるために、ベットに必要な金額もヘッズアップより大きいです。リスクが高く、リワードが少ないシナリオでしょう。

 

プラン

ここでCBを打つ必要はないでしょう。チェックフォールドします。運が良ければ、チェックで周り、ターンでドローなどを拾えばディレイCBを打てるでしょう。また、チェックで周ったっということは相手もハンドがない可能性が高く、ベットしてみなし子ポットを取りに行ってもいいかもしれません。

 

4.2 スキップCB②

プリフロップ KhKd

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セミルースパッシブのMP1がリンプし、ヒーローはBUでレイズ。ニットのSBがコールし、MP1もコールした。

 

フロップ Ac7h2d

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ヒーローのハンドの強さ

ありがちな状況ですが、「吸い寄せられるように」Aが落ちてしまい、プリフロップのモンスターハンドが、フロップでは平凡な手になってしまいました。KKはこのフロップでは、トップペアに負けてしまう中では一番強いハンドです。2アウツしか無いフロップのセカンドペアでは、大きいポットをプレイしたくはありません。

しかしSDVはある程度あるハンドなので、できる限り安くショウダウンに行きたいし、もしかしたら負けているハンドからバリューが取れるかもしれません。

 

フロップテクスチャ

超ドライなフロップです。54などのクズハンドのガットショットなどを除けばドローは存在しません。

 

フォールドエクイティ

かなり高いでしょう。ドライボードで、Aがスケアカードになっています。

 

CBを打つ理由/打たない理由

我々はIPで、ある程度のフォールドエクイティがあります。しかし、SDVがあるハンドでもあります。我々がベストハンドであるなら、相手には降りてほしくありませんし、SLPな相手のレンジにはAが多くあり、負けているのであればポットを大きくしたくありません。

 

プラン

多くのプレイヤーはこのようなボードでは反射的にCBを打ってしまう、というミスを犯しがちです。

ベットすることにより、KKをブラフに変えることになってしまい、CBにコールするのはAxとセットだけです。ですから、ここでベットすれば自分が負けているかどうかはわかり、のちのストリートではポットにお金をつぎ込まずにすみますが、しかし、このような情報を得るためにベットをするということは、意味のないことです。

プランとしては、こちらに負けているハンドから1ストリート、もしくは2ストリートバリューを取ることを考えましょう。そのためにも、ここではチェックビハインドです。

考えてみてください。もし相手が99のようなハンドを持っていて、我々がフロップをチェックすれば、「ヒーローはAを持っていないようだ。ならこの99がベストハンドだな」と考えてくれるかもしれません。

また、QJを持っているような相手がフリーカードを得て、セカンドベストペアを作るかもしれません。ターンでベットされたらコールできるし、相手はターンでチェックコールするかもしれません。

相手のどちらかがAを持っているというのも普通にあることですし、もし、相手がターンとリバーでベットしてきて、相手がAを持っていることを確信したなら、リバーでフォールドするのもよいでしょう。

あなたがターンをコールしたことによって、相手のミディアムペアの足が止まるということはしばしば起こります。相手は少し考えなおし、結局ヒーローがAを持っていると疑うこともあるでしょう。これは、あなたが1ベットをコールするだけでショウダウンまで行けるということを意味します。

あなたはプリフロップではビッグポットを取るという夢を描いたかもしれませんが、悪いフロップが落ちた状況では、そのプランを変えなければなりません。ショウダウンに上手くたどり着き小さいポットを取ることを目指し、大きいポットを失わないようにしましょう。

 

ベットサイズ

フロップではCBを打ちません。ターンでは小さいサイズが適切でしょう。よくありがちな状況ですから、気をつけるようにしましょう。ドライボードでIPのKKは、チェックビハインドすべきです。

 

4.3 スキップCB③

プリフロップ AsQs

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ヒーローはUTG+1からオープンし、セミLAGのCOにコールされた。ブラインドはフォールド。

 

フロップ KsQd8c

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ヒーローのハンドの強さ

KKの例と同じように、あなたのハンドはフロップでマージナルなSDVを持っています。しかしこのセカンドペアはKKの例よりも発展性があります。ただ、あなたはOOPです。

 

フロップテクスチャ

かなりドライなフロップです。JTはOESDになりますが、まあまあのドローというだけです。COのセミLAGは、ポケットペアやスーテッドコネクタを持っていることが考えられます。そして、ヒーローのオーバーペアをクラックしたり、セミブラフレイズでフロートしたりすることを狙ってフロップを見に来たのでしょう。もしあなたがフロップでCBを打たなければ、相手はそのようなプレイは出来ません。

 

CBを打つ理由/打たない理由

ヘッズアップのポットで、相手はフォールドができるプレイヤーです。しかし、我々はOOPで、マージナルなSDVがあるハンドを持っています。ここでポットを取ることを狙ってCBを打つこともできますが、もしこちらが勝っているのであれば、バリューを最大限引き出せるプレイとはいえません。

もちろんこのセカンドペアでトリプルバレルを打ちたいわけではありませんし、レイズされてこちらのエクイティを捨てることになるのは、一番望ましくないことです。

 

プラン

ここではチェックし、ポットサイズをコントロールしましょう。そして負けているハンドからバリューを取れることを狙いましょう。

チェックすることにより、我々のハンドはJJ/TTがAとQの落ちたフロップでチェックフォールドしようとしているように読まれるかもしれません。セミLAGのプレイヤーであれば、広いレンジでチェックに対してBMCBを打ってくるでしょうし、そのレンジの多くは我々のセカンドペアトップキッカーに負けているでしょう。OOPで中程度の強さのハンドを持っているときは、チェックして相手のブラフを誘い、コールすることを狙いましょう

ターンで明確に我々のスケアになるようなカードは殆ど無い、ということに留意しましょう。我々は悪くともセカンドペアは持っているわけで、これが2ペアやトリップスに発展するかもしれないし、いくつかのバックドアドローを拾うかもしれません。


もし相手がチェックビハインドしたら、相手は77や98sのようなハンドかもしれません。その場合はバリューのためにディレイCBを打ちましょう。もし相手がフロップでベットし、ターンでダブルバレルを打ってきた場合、ハンドが発展したのでなければ、相手がTP以上を持っていることを信用し、フォールドします。

 

ベットサイズ

CBはチェックコール。相手がチェックビハインドした場合、ターンのベットは小さくてよいでしょう。

 

4.4 スキップCB④

プリフロップ AdJd

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ヒーローはMP1からオープンし、ルースパッシブなCOが、TAGのBU、ニットなBBがコールしました。

 

フロップ Th7s6s

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ヒーローのハンドの強さ

2オーバーだけでドローはありません。かなり弱いハンドです。特にマルチウェイではひどいものです。

 

フロップテクスチャ

3枚のカードがかなりコネクトしていて、非常にウェットなフロップです。相手の誰かにストレートが完成していてもおかしくないし、他にも、ペア、セット、ツーペア、いろいろなドローが存在します。

 

フォールドエクイティ

かなり低いです。ここでCBを打っても全員を降ろすことはほぼ不可能でしょう。3人のうち最低でも1人はコールするだろうし、レイズされる危険もあります。

 

CBを打つ理由

なし。

 

CBを打たない理由

マルチウェイポットで相手にポジションがあります。その内の1人はコーリングステーション気味で、ペアやドローは降りないでしょう。

 

プラン

チェックフォールド。クリーンアウツは殆ど無いに等しく、すでにドローイングデッドになっているかもしれません。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。以上の記事について注意して欲しいのは、CBを打つべきでないスポットも紹介したことです。ボードがとてもウェットで、マルチウェイであり、ヒーローがOOPであるようなスポットです。

この記事を読んで、皆さんが機械的にほとんどのフロップでCBを打つことをやめ、長期的に利益を出せるようにCBを使いこなすことを望んでいます。

多くの状況で、ベットすべきか迷うスポットは、ベットしたほうがいいかもしれません。「わからなければ、とりあえずベット」という格言はほんとうに正しいかはわかりませんが、ことCBに関しては、これは悪くはないアドバイスです。

基本的に、CBを打ちたくない要因が無いのであれば、CBを打つべきです。結局のところ、適切なCB頻度というものは50~75%程度なわけですから、打たないよりは、打つほうが正解である確率は高いのです。

今後の記事では、ターンやリバーのプレイについてのアドバイスも書くつもりです。しかし、次回の記事はより一般的なものになります。2NLプレイヤーが犯しがちなミスについて書きたいと思います。

あなたが記事に書かれたのと同じようなミスを犯している事に気づけば、リークを修正できるようなものについて書きたいと思います。

 

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元記事

The ABC of 2NL, part 15: The ABC of Continuation Betting, part C: Example Situations.
https://www.pokerschoolonline.com/blogs/ArtySmokesPS/the-abc-of-2nl-part-15-the-abc-of-continuation-betting-part-c-example-situations

 

The ABC of 2NL, part 14: The ABC of Continuation Betting, part B: Evaluating Board Texture.

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CBについてパート2:ボードの評価

前回の記事は、コンティニュエーションベットの理論―それが利益的であるという根拠の話でした。今回は、弱いハンドを持っている場合に、CBを打つかどうかのチェックリストを示したいと思います。

ブラフCBを打つことが正当化される理由は、あなたのレンジがボードにヒットして、相手のレンジがミスしていることによるフォールドエクイティです。そしてそれが今回の記事の全てです。

以下では、フロップがこちらのレンジにどのようにヒットしているかを考察し、ハンドレンジについて簡略にまとめます。ですが、まずはフロップのテクスチャについて、一般的な話をしましょう。

 

フロップのカテゴライズ

フロップは大きく分けて、2つのカテゴリに分類されます。

  • 「ウェット」フロップ 多くのカードの組み合わせと結びつきやすいテクスチャ
  • 「ドライ」フロップ あまり多くのカードの組み合わせと結びつかないテクスチャ

フロップには超ドライなものから、超ウェットなものまであります。ドライフロップでは、スターティングハンドのうち、かなり限られた範囲としか、メイドハンドや強いドローを作ることができません。つまり、ドライフロップは、「ヒットしにくい」ボードなのです。

それに対しウェットフロップでは、多くのハンドの組み合わせと結びつきます。実際、超ウェットなボードでは、フロップでストレートができてしまうような場合もあります。

例えば、以下の様なフロップを見てみましょう。

 

ウェットなフロップ

9c7d6s

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この976のフロップでは、誰かがT8sを持っていればフロップナッツストレートができています。勿論、85でもストレートができています(85はT8よりもプリフロップで参加している可能性は低いでしょう。しかし、2NLの相手はこのようなクズハンドでも、特にマルチウェイポットでオッズが良い場合には参加してくることが多々あります)。

このフロップでの他のメイドハンドは99,77,66のセット、TT+のオーバーペア、97,76のツーペア、それに複数のコンボドローやペア+ドローがあります(98はTP+OESD、88、87はペア+OESD、TTはOP+ガットショット、55はアンダーペア+ガットショット)。

また、この976フロップでは、ペアはできなくともフロップでストレートドローになる多くのハンドが存在します。8を含む多くのハンド(A8s等)はOESDになるし、JTのようなハンドもツーオーバー+ナッツガットドローです。

 

このようなフロップは多くのハンドと結びつきやすいため、ウェットフロップであるとみなされます。もしボードがツートーンであれば、フラッシュドローも存在し、さらに多くのハンドとの結びつく可能性が高くなります。

 

これとは対称的に、ドライフロップは、あまり多くのハンドとは結びつきません。
ドライフロップの例を見てみましょう。

 

ドライなフロップ①

Qh7s2d

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これは超ドライフロップの一例です。K83,K82,K72と同じように、これは3つの異なるランクのカードで構成されたフロップです。このようなボードでは、ターンカードをめくらない限りは、ストレートドローやフラッシュドローは存在することができません。OESDばかりでなく、ガットショットドローすら作れないのです!

このようなドライフロップでは結びつくスターティングハンドは多くありません。もしこのようなドローが少ないフロップでCBを打てば、たいていはメイドハンドからしか反撃を受けることはないでしょう。存在するメイドハンドはセット、トップペア、ミドルペアトップキッカー、ミドルポケットペア位でしょう。

 

ドライなフロップ② ペアボード

また、別の種類のドライボードとしては、以下の様なペアボードがあります。

9h9c3s

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このようなフロップでは、フラッシュドローは存在しません。また、9と3で数字に大きなギャップがあるので、ストレートドローもありません。フロップに激しくヒットするハンドは9か3が含まれているものだけですが、これらのハンドは99,33,T9s,98s,A3sを除けばスターティングハンドにはほぼ含まれていないものです。

しかし、すべてのペアボードがドライフロップなわけではありません。以下を見てみましょう。

 

JsJdTd

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このフロップは2つのランクのカードで構成されていますが、JとTはコネクトしています。KQや98を持っている人がいれば、OESDが存在します。また、フラッシュドローもあります。

ですが、ペアボードではフルハウスが存在するので、ドローを持っている人も警戒をする必要があります。もしJTを持っている人がいれば、彼にとっては夢の様なフロップでしょう。

 

レンジとフロップ

さて、ドライボードとウェットボードの例を見たので、ここからは、ハンドレンジや、
レンジとフロップがどう結びつくかについて話したいと思います。また、フロップとハンドレンジが結びついているかを判断する簡易的な方法を示します。

原則としては、相手のレンジにヒットしていなそうなドライフロップは、ブラフCBを打つチャンスです。

 

プリフロップレイザーのレンジ

あなたは、「君のハンドはAKハイだろう」という表現を聞いたことがあるかもしれません。これはたいてい、ミドル~ローカードで構成されたボードで、弱いペアを持ってヒーローコールするときに使われるものです。

相手がAKを持っている、と読むのは「レンジ読み」の極端な一例です。

もちろん相手のレンジを一点で読むというのは極端な例ですが。ただそうはいっても、特に3ベットポットなどでは、TAGが相手の場合はAKはとても典型的なハンドですし、AKは16コンボあり、ポケットペアがそれぞれ6コンボであるのだから、なおさらです。

もし相手がAA,KK,AKでしか3Betをしてこないのであれば、AKの確率は16/28=57%です。彼は文字通りAKを持っている確率が高いと言えます。

QQもまた、プリフロップレイザーのトップレンジに(特にシングルレイズドポットでは)近いものです。特に相手がフルリングのEPでオープンしてきているのであれば、レンジをAK,QQ+と読んでも大きくは間違っていないでしょう。

プリフロップレイザーのレンジの多くが「トップペア」タイプのハンドで構成されているなら、AKやQQに有利なフロップであれば、レンジ全体にも有利であると言えます。

Aハイボード、Kハイボードでは、AKは明確にTPTKになります。Qハイボードでは、QQがトップセットになります(AAとKKもまたプリフロップレイザーのレンジにあり、それらはオーバーペアになります)。

ハイカードがA,K,Qのボードはプリフロップレイザーに有利なので、基本的にはCBを打ちやすいでしょう。プリフロップレイザーのこのボードでのベットは実際にヒットしているバリューベットであることが多いからです。あなたがプリフロップレイザーなら、Axx,Kxx,QxxのボードではCBの頻度を高めてよいでしょう。

もしフロップを実際にはミスしていたとしても、フォールドエクイティがあります。なぜなら相手はあなたのハンドをAKやビッグペアと推測するからです。

ですのでプリフロップアグレッサーのレンジを読む簡易的な方法は、AK/QQ+と考えることです。

 

プリフロップコーラーのレンジ

しかしプリフロップコーラーのレンジはどう考えればいいでしょう?相手がフロップとコネクトしているかをどう判断すればいいでしょうか?

もしあなたが私が以前書いたプリフロップコールレンジの記事(part8)を思い出せば、そのチャートには多くのポケットペアとスーテッドコネクタ、スーテッドAが含まれているのがわかるでしょう。

2NLの相手というのは、もしあなたがEP~MPでオープンした場合でも、ランダムハンドに近いようなひどいプリフロップコールレンジを持っていることもありますが、基本的にはJJ-22、KQs-65s、AQs-A2sあたりが多いでしょう。

これらのハンドを可視化するのは難しいことですが、これらのハンドがフロップと絡んでいるかどうかを考える簡易的な方法があります。それは、投機的なハンドのグループそれぞれを、ある特定のハンドのように考えることです。

このテクニックのいいところは、そのグループのあるハンドとフロップが絡んでいるのであれば、そのグループの他のハンドとも絡んでいることが多い、ということです。

 

例えば、このように考えます。

スーテッドコネクタの例としてJTs、ポケットペアの例として88、スーテッドAの例としてA5sを想像してみましょう。これを「AKの一点読み」のようにあてはめてそれぞれ考えてみます。

プリフロップレイザーのレンジをAK/QQ+と簡略化したように、プリフロップコーラーのハンドをJTs/88/A5sのように想定し、フロップでは少なくともこれについてだけは考えてみましょう。

 

どちらのフロップか

さて、この簡易的なAK/QQ+およびJTs/88/A5sのレンジを使って、いくつかのフロップの例を見てみましょう。それについて、ウェットであるかドライであるか、そしてプリフロップレイザーかコーラーか、どちらに有利なフロップなのかを検討してみたいと思います。

kh8h3s

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このフロップは、CBをとても打ちやすいテクスチャです。とてもドライなボードで、フラッシュドローはありますが、ストレートドローはありません。プリフロップレイザーは(たとえ彼が実際にはもっと弱いハンドであっても)AKでKヒットを主張できますし、ポットをここで取れてしまう可能性も高いでしょう。

さて、ここで、簡易的な方法でコーラーのレンジを考えてみましょう。ハートのスーテッドを除き、A5sとJTsはフロップをミスしています。88はフロップセットになっていますので、最低でもコールはされてしまいますが、同様のグループのハンド、99や77はフロップをミスしています。コールしてもターンでダブルバレルを打たれるだけでしょう。

注意して欲しいのは、ここでの88や33はとても有利な状態なので、もしこのフロップであなたがCBを打ち、レイズを返された場合には、多くの場合、フォールドしたほうがよいでしょう。このボードでコーラーのレンジに激しくヒットするのは88,33位なので、フロップレイズはバリューレイズであることが多いでしょう。

上記の理由により、そしてもしあなたが今までの記事すべてに目を通してきたのなら、このK83フロップでブラフCBを打つことに頭は使わないでしょう。何故ならフォールドエクイティがとても高いからです。

 

Qc7c5c

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初心者の中には、こういうモノトーンボードを見て、「これはCBを打てない。ウェットすぎる」と、思う人がいるかもしれません。こうやって考えてしまう初心者はあまり良くありません。

このボードは、全くウェットではありません。勿論、危険なボードですが、ウェットではありません。このようなフロップが開いたら、ほとんどの場合私はCBを打ちます

その理由は単純です。このようなフロップでは、相手は強いメイドハンド(TPTK、セット、フラッシュ)や、強いフラッシュドロー(Ac、Kc持ち)でなければ、コールが利益的ではないからです。

相手はQdJdのようなハンドを持っていた場合、このフロップを嫌に思いながらもCBにコールはするでしょう。彼はトップペアを持っています。しかし、あなたのフロップフラッシュや、ドローイングデッドに近い状態を危惧し慎重にプレイするでしょう。

このフロップはフォールドエクイティがとても高く、ここでコールできるハンドはかなり限られています。簡易的な相手のレンジ推測に当てはめてみてください。JTsのようなスーテッドコネクタ系は、スートがクラブでない限りはコールするのはとても難しいでしょう。A5sのようなハンドも同様です。88のようなペアハンドもフォールドする可能性のほうが高いでしょう。

もしクラブが含まれているペアでも、コールは難しいはずです。なぜなら、ターンでフラッシュができたとしても、8ハイフラッシュはナッツには程遠く、ボードに4枚のクラブが落ちた危険な状況になってしまうからです。

上記の理由により、フロップモノトーンボードというのは、CBが高確率で成功するスポットなのです。

 

Ah9d8d

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一般的に言って、AハイフロップはCBを打つのに適しています。何故なら、Aは低いペアハンドに対してのスケアカードだからです。しかし、このフロップではブラフを打つのにいくつかの問題があります。

第1に、2NLの相手はラグAのハンドを好んでプレイし、彼らはトップペアをフロップでは決して降りないでしょう。

第2に、このボードにはフラッシュドローが存在します。

ただし、私は多くのプレイヤーがフラッシュドローの存在を過大評価し過ぎであるとは思います。結局のところ、相手がJTs系と想定した場合、4つのカラーの組み合わせが存在します。相手にフラッシュドローがあるのは、その1/4に過ぎません。実際にはさらに、ダイヤを2枚相手が持っているなら、その分ボードにダイヤが2枚落ちる確率は下がるので、フラッシュドローができる確率は少し低くなります。フラッシュが出来る確率は低く、だからこそポーカーではフラッシュがストレートよりも強いというルールになっているのです。

ただそうは言っても、2NLの多くのプレイヤーというのは、ASAP(“Anything Suited, Any Position”)のプレイをする傾向にあるので、フラッシュドローはやはり警戒しなければいけません。

また、さらに考慮しなければいけないことは、このフロップでは数字がコネクトしていることです。9と8がフロップにあるため、JTや76はOESDになっています。JTsでプリフロップをコールした場合、フロップは確実に降りることはないでしょうし、もしスートがダイヤであれば、レイズする可能性も高いでしょう。なぜならOESD+FDはワンペアハンドに対してフェイバリットである強いドローだからです。

ペア系ハンドに関しては、88、99はセットになっています。もし私であれば、ここでセットが出来、相手がCBを打ってきたら、相手がTPTK系であることを願い、喜んで大きくレイズします。相手がTPTKでセットに対してスタックオフしてくれたなら、セットは大幅にエクイティが優っています。

トップペア系ハンドとしては、A5sのようなハンドは、フロップではほぼコールするでしょう。その後、ターンリバーとブランクが落ちた場合は、ショウダウンまで行く可能性も高いです。

もしA5がダイヤのスートであった場合、フロップでレイズされ、オールインまで行くかもしれません。なぜなら2NLプレイヤーはフラッシュドローは「引けるもの」と考える人が多く、彼らのトップペアが弱いキッカーしか持っていないことなぞすっかり頭から抜けてしまうのです。

ここで一つ覚えておいて欲しいのは、フロップに落ちたAがフラッシュドローのほうの色だった場合、たとえばAh9h8dのような情強だった場合には、相手のフラッシュドローの可能性は少なくなるということです。何故なら、このようなボードでは、相手のAxハンドはフラッシュドローにならないからです。

結論として、Ah9d8dはかなり際どいフロップで、ニットなセットマイナーのアンダーペアを降ろせるとはいえ、私はKQの様なハンドの場合にはCBは打たないでしょう。

もしAh8s5hのように、もっとドライな組み合わせであれば、フロップを外したブロードウェイや、スーテッドコネクタや、ポケットペアを降ろしてデッドマネーを取りに行くためにCBを打つでしょう。

 

Qh6c6d

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ペアボードというのは基本的にはドライです。しかし、あなたが思うほどにはフォールドエクイティは高くありません。

あなたのレンジにはAQやQQ+があるとしても、彼らが66以上のポケットペアを持っているような場合には、相手はCBに降りることはないでしょう。そして、アンダーペア等の場合でも、フロートされることが多くあります。

このようなボードがプリフロップレイザーにあまり好ましくない理由は、コーラーのレンジにフロップがヒットしているからではありません。単に、コーラーにとって怖くないボードだからです。ポケットペアがあればAKを含むAハイには勝っていますし、負けているのはQとオーバーペアのみです。

私はまた、このようなボードでは、Aハイのコーラーがフロートを試みることが多いことに気づきました。実際この戦術は、Aにある程度のエクイティがあることも考慮すれば、それほど悪くはありません。

ただ、基本的には、私はこのようなフロップではCBを打ちます。何故なら、相手のレンジがボードをミスしている可能性が高いことは事実であり、ある程度のフォールドエクイティはあるからです。

ですが、同じペアボードでも、カードがもっとローカードに偏っている場合にはあまりブラフCBを打ちたくありません。なぜなら、オーバーペアになるポケットペアの数が増えるし、そうなった場合にはコールされてしまうからです。

 

このペアボードも、簡易的な方法で考えてみましょう。

  • JTsや他のスーテッドコネクタ:オーバーカード+ドローのような状態にならなければ、基本的には降りる。
  • 88と類するペア:基本的にはコールする。しかしターンでダブルバレルには降りることが多い。
  • A5sと他のスーテッドA:時にはコールし、時にはフォールドする。相手の傾向に依存する(例えば、コーリングステーションはこの場合大抵コールします。なぜならプリフロップレイザーの6ヒットは信用しないし、Aがアウツになると思っているから)。

 

8c5h2s

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これは完全にラグボードです。なので、私は大抵CBを打ちます。フラッシュドローもなければストレートドローも数少なく、とてもドライです。せいぜい76がOESDになるくらいでしょうか。あとは2枚のローカードでガットショットドローや低いOESDができる程度です。

このようなフロップで重要なのは、ポケットペア系のハンドが相性が良いことです。TTや99はオーバーペアになり、8,5,2はセット、そしてその他のペアもそこまで不利ではないボードです。

結局のところ、AKなどの(プリフロップレイザーが持っていそうな)ハイカード系や2ブロードウェイはミスしているために、ペアハンドが勝っています。

とはいえ、私はこのようなボードでも、基本的にはCBを打ちます。なぜなら、現状負けていても、オーバーカードがアウツになることが殆どだからです。また、このようなローボードでは、私はビッグオーバーペアをかなり信用します。もし私がこのようなボードでQQを持っていた場合、99や77をバリュータウンに連れて行くために、大きくバリューベットします。

もしタイトなプレイヤーがこのボードでCBにレイズしてきた場合、私は彼がセットを持っている確率がかなり高いと考えます。ただ、下手でクレイジーなプレイヤーはここでミディアム(オーバー)ペアで突っ込んでくる可能性もあります。なぜなら彼らはJJ+の存在など考えもしないからです。

このボードでJTsや他のスーテッドコネクタはドローがなければ殆どフロップで降りるでしょう。A5s系はミドルペアができていればコールします。ただし、スモールキッカーのAxsはあなたが思うよりこのようなボードでは強いのです。なぜなら、A-5のストレートのガットショット+ペアになることが多いからです。

 

JsTs7h

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このフロップは一見、プリフロップレイザーにとても有利なように思えます。もしAKを持っていれば、2オーバー+ガットショットになり、これならかなりエクイティも高いですよね?

でもちょっと待ってください!

このフロップは、実は987ttのように、ぱっと見はプリフロップレイザーにとってひどいボードのようには思えないでしょう。しかし、このようなボードはセミブラフを打つのにはとても危険なボードなのです。

ハイカードとしてJとTがあるフロップは、CB成功率をかなり下げてしまうのです。この理由はとても簡単です。コーラー側のレンジの多くに、JTxというフロップはヒットするからです。

KQは2オーバー+OESDになり、98sもJTがあればOESDになりますし、このJT7ボードならフロップナッツです。JJ-77の全てのミディアムペアも、セットになったり、ペア+ドローができたりと直撃しています。

古いポーカーの格言に「マルチウェイポットでは、誰か1人はJを持っている」というものがあります。あなたがJTsのボードでAK/AQを持って何も考えず機械的にCBを打ち続けていれば、それはお金を燃やしているようなものです。

もしあなたがフロップにヒット(TPTK+)したのであれば、最大バリューを引き出しにかかりましょう。何故なら、殆どの場合相手のアクションに期待できるからです。

もしJJや98sを持っていたのなら、私はポットオーバーベットも視野に入れます。何故なら相手はこれに支払ってくれる可能性がかなり高いからです。

 

簡易的な方法でも確認してみましょう。

  • JTs:OK、フロップでトップ2ペアだ。リバーでまた会おう!
  • 88:ペア+ガットショット。最低でも1ストリートはコールするだろう。99も同様。77はセットができているのでほとんどの場合レイズしてくるだろう。
  • A5s:ナッツフラッシュドローを持っていなければ、大抵の場合CBには降りる。

 

私は、JとTを含んだフロップは危険であるということについては特に強調したいと思います。JTxフロップでブラフCBは控えたほうがいいでしょう。実際、もしフロップにJ~7のうち3つのカードが含まれている場合、フォールドエクイティはかなり少なくなります

そしてツートーンボードであれば、さらにフォールドエクイティが少なくなります。だから、JT8ttやT87ttのようなボードではブラフCBは打たないほうがよいでしょう。全てのミディアムペアやミドルスーテッドコネクタがJ~7ボードにヒットします。

逆に、もしプリフロップでコールしてこのようなボードになったら、コーラーにとってはプリフロップレイザーを降ろすチャンスだし、ターンでベストハンドになるチャンスも多い状況です。

ここで、いくつかエクイラボを使って検証したスクリーンショットを載せましょう。このようなJTxボードが相手にどれだけヒットしているかがわかります。

私はプリフロップレイザーのハンドとしてAhKhを設定しました。そしてBUのコーラーのレンジにはわたしのブログで以前書いたコールレンジを設定しました。

BUが3Betするレンジを除外すると、コールレンジは以下のようになります。

JJ-22, AQs-ATs, A5s-A2s, KQs, QJs, JTs, T9s, 98s, 87s, 76s, 65s

これらのレンジに、AKsはプリフロップでは56%と有利なエクイティがあります。ところが、JTxのフロップが開くとどうなるでしょうか?

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こうなると、コーラーがフェイバリットになり、56%のエクイティがあります。

そしてもしプリフロップレイザーがCBを打ち、コールされた場合、55-22のようなアンダーペアやフラッシュドローにならなかったスーテッドAが落ち、相手のターンのプレイ継続レンジにAKは圧倒的不利になってしまいます。

エクイラボの円グラフのボタンを押せば、コーラーのレンジにフロップがどれだけ噛み合っているかを確認することができます。

 

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前回の記事では、私は、フロップでペアが出来る確率は30%であるということを言いました。しかし、ポケットペアとスーテッドコネクタ偏重のレンジでプリフロップコーラーがプレイしている場合、JT7のボードではペア以上のハンドができている確率がさらに高まります。

上記のチャートを見ると、プリフロップコーラーが最低でもワンペア(アンダーペアを含む)を持っている確率は、77%にも達します。そしてそのうち、17%はセットや2ペアなどのモンスターハンドなのです。

繰り返して言いますが、これはかなり恐ろしい状況です。

JT7のフロップでは、典型的TAGがBUでコールした場合、17%は2ペア+のハンドを持っているのです!ですから、AK(もしくはQQですら)はここで仕事をしてくれるでしょうか?

相手のレンジがさらにタイトで、スーテッドAでコールをしないのであれば、さらに相手のレンジは強くなります。彼の持っているハンドにAハイはほぼなく、最低でもペアやOESDを持っているでしょう。

それについてのチャートはここでは割愛しますが、コーラーは数多くのドローやコンボドローをレンジに持っています。JT7のようなボードがどれほど相手のレンジにヒットしているかがわかれば、なぜこのボードでフォールドエクイティがないかを理解できるでしょう。だから、このようなボードではブラフCBを打つべきではないのです。

 

まとめ

最後に、フロップCBについて私がここまでに言ってきたことについて重要なのは、ブラフCBを打つ場合、自分のハンドが実際に何であるかは問題ではない、ということです。大事なのは、こちらのレンジなのです。

だから、例えばあなたが77でHJからオープンしたり、76sでCOからオープンしたりして、フロップでK95がでた場合に、あなたがセカンドペアを持っていること(76sの場合はノーペアなこと)を、一旦忘れてください。

相手はあなたのハンドをAKのようなハンドと推測しています。だからあなたはあたかもAKを持っているように、KハイボードでCBを打つべきなのです。もしあなたが76sのハンドで、相手の88やJTsを降ろすことができれば、上出来です。

 

次回の記事では、いくつかの実際のハンドを見て検討していきます。それぞれのスポットでなぜCBを打ったか(打たなかったか)を要約し、ベットサイズについてもガイダンスを行う予定です。

 

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元記事 The ABC of 2NL, part 14: The ABC of Continuation Betting, part B: Evaluating Board Texture.
https://www.pokerschoolonline.com/blogs/ArtySmokesPS/the-abc-of-2nl-part-14-the-abc-of-continuation-betting-part-b-evaluating-board-texture