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PokerStudie

―a lifetime to master

マイクロステークスにおける最適なベットサイジング

BlackRain79

マイクロステークスにおける最適なベットサイジング

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マイクロステークスにおいて、ベットサイジングを有効に使うことは、あなたの最終損益に大きな違いを生み出します。私のCTMを読んだ人は、私が2NLなどのマイクロレートにおいて多くの独創的なベットサイジングを提唱してきたことを知っているでしょう。

私は、それらのステークスのプレイヤーがおバカあまり賢くないと考えているわけではありませんし、最近ではそのようなクレイジーな提案をすこしばかり控えています。しかしながら、原則は今でも使えます。すべての相手(それぞれ)に対して、最大のEVを生み出す、最適なベットサイズというものがが存在します。それを探しだすことがあなたの仕事です。

講義を開始する前に、私は、あなたのベットサイズの殆どは今日のマイクロにおける標準的なものであると考えていることをはっきりさせておきたいと思います。これは、プリフロップとフロップのあなたがするであろうほとんどの決断について当てはまります。

例えば、多くの人はプリフロップでは2.5BBから3BBでオープンしますし、フロップのCBはポットの60%を打ちます。この部分に問題があると考えているわけではありません。この戦略の利点は、時間をかけずに判断ができるということです。時間を効率的に使うということは、今日のオンラインマイクロステークスで多面をする場合の、成功の鍵となっています。

すべての場面におけるプリフロップレイズやCBのサイズについて議論することは、言ってしまえば時間の無駄です。しかし、マイクロにおけるすべての場面であなたのベットサイズを標準的なものにすることは最適ではないと思います。そしてそれがこの記事で言いたいことの全てなのです。

 

どういう状況で標準から外れたベットサイジングを使用すべきか?

さて、これは対レクリエーショナルプレイヤーの話です。もっと高いレートで、フィッシュに対して最適にプレイ出来ていない良いレギュラーを見るたびに、わたしは驚いてしまいます。このブログやビデオで何度も言っている通り、レクリエーショナルプレイヤーに対して、ベットサイズを標準化したり、レンジのバランスをとることは無意味なのです。

何故か?それは、彼らがそんなところに全く注意を払っていないからです。彼らの多くは、レンジというものがが何かすら知らないのです!だから、ハンドがある時にはベットサイズを増やし、ない時には下げればいいのです。

いくつかの例をお見せしましょう。

 

例1 NL5 6max

Villain is a 56/7/1 (VPIP/PFR/AF) fish.

Villain limps from UTG

Hero raises on the BTN with A♠Q♥

Villain calls

 

The flop comes,A♦6♦3♥

 

Villain checks

Hero???


ここでポットの60%のCBを打つことに問題はありません。しかし、最適なサイズではありません。我々は、このボードでなにかしらヒットすればコールするような下手な相手に直面しています。だから、相手がAを持っていれば、文字通り何でもコールするでしょう。すべてのAが相手のレンジにあるし、その殆どに勝っています。もし相手が6x,3x,54,ミドル~ローのポケットペア、フラッシュドロー、何かしらのガットショットを持っていても、逃げてしまうことはないでしょう。我々のハンドはこれらのハンドにも勝っています。それならば、ポットの80%からポットサイズくらい、特殊な状況ではオーバーベットですら選択するくらい、大きく打つべきです。

多くの人は、大きなベットをして相手が降りてしまった時に「相手をビビらせてしまった」と考え、あまりこの状況をよく思わないということには注意しましょう。これは真実からは程遠いものです。相手が降りたのは、単にハンドがなかったというだけなのです。

弱い相手は、たいてい、コールするために必要な何かが必要だということを覚えておきましょう。ベットサイズがPOTの40%だろうが80%だろうが、Qハイでドローもなければコールしないのです。

議論のために、ヒーローが何もハンドがない場合(例えばK♥Q♦など)についても記しましょう。この場合は常に、POTの40~50%を打つべきです。これは、相手が何かしらヒットしていれば降りないということを我々は知っているからです。ですので、リスクは最小限に留めるべきです。この手のレクリエーショナルプレイヤーは、ベットサイズについてなんの記録もとっていません。HUDすら使っていなかったり、あなたのプレイになんの注意も払っていないでしょう。彼らは自分のハンドしか見ておらず、自分ハンドが良いか悪いかにしか興味が無いのです。

この様な相手に標準的なベットサイズを使うのは、単純にEVを取りこぼしています。あなたは単純にハンドの強さに従ってベットサイズを変えるべきでしょう。

 

例2 NL10 Full Ring

Villain is a 48/27/3 maniac with a 0% fold to 3Bet.

Villain raises to 3x from MP

Hero is in the CO with K♦K♣

Hero???


ここでは、別の単純な例を挙げてみましょう。プリフロップの決断です。ここでは100%、3Betすべきでしょう。バランスをとるために時にKKをフラットコールするのは
あまり意味があることではありません。このような相手は我々のコールレンジなど考えていません。さて、ここではいくらに3Betすべきでしょうか?そう、標準的な3倍の、9BBへのレイズは問題があるプレイではありませんが、最適なものではありません

何故か?ここでの相手は3Betに全く降りない(0%)相手だからです。だから、2番めに強いハンドを持っている我々としては、このアドバンテージをもっと活かすべきでしょう。ここでは3Betのサイズをアジャストして増やすべきでしょう。わたしなら最低でも4倍か、相手が明らかに降りないのがわかっているならばそれ以上に3Betします。

ポーカーでは、常に状況と相手にアジャストしましょう。「標準的なプレイ」は最適なプレイではないのです。ポーカーに一つとして同じ状況はなく、真に優れたプレイヤーは、「標準的なプレイ」は殆ど使用しないものなのです。

 

レギュラーに対するベットサイジングはどうすれば良いか?

もっと上手いプレイヤー、マイクロステークスにおいて出会う多くの異なるレギュラーに対峙した時もまた、最適なベットサイズを考えることで多くの利益をあげることができます。

この場合、先程まで議論してきたような、馬鹿げたサイズの3Betや、ポットサイズのCBを使うことはできません。なぜなら、彼らはあるていど適切なプレイをおこなうからです。私は、レギュラーたちに対しては、プリフロップとフロップの2つのストリートは標準的なベットサイズを使用します。しかし、後のストリートにおいてはいくつかの独創的な試みをする余地はあります。

特に、ターンとリバーはマイクロのレギュラーに欠けている部分です。彼らの多くは単にプリフロップとフロップをマスターしたマルチテーブルロボットです。彼らはターンやリバーのバレルに対して、時にはブラフキャッチもしますが、ほとんどの場合彼らはぶつかり合いを嫌がり、「安全なプレイ」を選び、ナッツを持っていなければフォールドしてしまいます。

我々は彼らからメイドハンドなしに最大のバリューを取りたいし、ブラフの成功率を最大化させたいところです。一般的な、POTの60%のベットサイズや2.5倍のオープンをすることは問題ありませんが、これもまた我々が目指す最適なものではありません。

ターンの特定の状況でオーバーレイズしたらどうだろうか?ミニレイズは?POTの25%のベットは?オールインはどうだろうか?

 

彼らの頭は爆発してしまうだろう(対応しきれないだろう)。

 

このゲームは「no limit(制限なしの)」であるということを忘れないようにしましょう。ベットサイズにルールはないのです。典型的な悪いレギュラーに対して、いくつかのスポットで、「何がスタンダードなプレイか?」ではなく、「何が最適なプレイか?」と自分に問いかけるようにしましょう。

 

例3 NL2 6max

Villain is a 19/15/2 weak TAG with a 40% fold to flop CBet and a 60% fold to turn CBet.

Hero raises to 3x from MP with A♦T♦

Villain calls from the button

 

The flop comes,4♦8♣Q♥

 

Hero CBets 60% of the pot

Villain calls

 

The turn comes,K♠

 

Hero???


これは弱いTAGプレイヤーに対してダブルバレルを打つには最適なカードです。そのような相手の場合、常にダブルバレルを打ちます。ですが、いくら打てばいいでしょう?相手にブラフではないと伝え、またプレイを続ける場合にもコストを払わせたい時には、私は多くのレギュラーに対しては大きめに打ちます。だから一般的な私の通常のベットサイズは、POTの70%くらいになるでしょう。

しかしながら、この状況では、我々はこのターンの素晴らしいスケアカードによって、少しばかりのエクイティ(ナッツへのガットショットドロー)も得ることができました。この場合、フロップをコールしたらターンではあまり降りないプレイヤーと、ターンで降り過ぎてしまうプレイヤーに対しては、大きなバレルを打つ必要はありません。ですので、POTの40%くらいの小さいターンCBを打つのがいいでしょう。

ここで重要なのは、かなりの広いレンジで同じアクションを取るということです。我々のターンCBがかなり成功すると分かっている状況では、大きく打つ必要はないのです。ブラフレンジを広くし、エクスプロイトしていきましょう。もっと食らいついてくるレギュラーに対しては、大きなベットをするか、チェックレイズをします。

それでは、別の例を見てみましょう。


例4 NL25 Full Ring

Villain is a 14/11/3 typical TAG with a WTSD% of 23.

Villain raises to 3x from UTG+1

Hero calls from the CO with 3♦3♥

 

The flop comes,6♥2♠T♠

 

Villain CBets 60% of the pot

Hero calls

 

The turn comes,2♣

 

Villain checks

Hero checks

 

The river comes,8♠

 

Villain bets 50% of the pot

Hero???


これは、レギュラーに対してセットマインをした典型的なプリフロップの例です。フロップではヒットしませんでしたが、フロートするにはいいボードです。彼のレンジもボードには激しくヒットしていないし、フラッシュドローもあります。我々にはポジションもあるのでフロートしましょう。コールは簡単ですし、レイズすらできます。

ターンではラグカードが落ち、相手はチェックしてきました。ここはかなりの確率でベットを打って行きたいスポットです。ただ、それに更に返されると厳しい場面だし、相手がペアを持っていて、チェックコールをするモードの可能性もあるので、時にはチェックバックすることもいいとは思います。

リバーではフラッシュを完成させるカードが落ち、相手はハーフポットをベットしてきました。このような状況から相手を読むと、弱いプレイヤーならおそらくミドルペアかハイペアでシンバリューベットを打ってきていると思います。ナッツを持っていることはごく稀でしょう。しかし、コールした場合、ほぼ負けているでしょう。ですので、ここでの最適なプレイはブラフレイズです。どれくらいのサイズか?

このレギュラーのWTSD%が23%ですが、これは平均的なものでしょう。彼はたいていショウダウンには強いハンドで向かいますが、こちらをブラフと読んだなら時にはビッグコールをするかもしれません。

しかし、彼は大抵このような場面では、一般的な2.5倍位のレイズを受けていると思います。ですので、ここでは4倍のレイズをしてみるのはどうでしょう?

QQやJJで喜んでヒーローコールをするでしょうか?

ナッツでない良いハンドを持っている弱いレギュラーに対して、これは驚異となるベットです。何度もこの状況を試行したわけではないですが、彼らをある程度厳しい思考に陥らせるには十分なアクションでしょう。フラッシュができたか、88を持っていたか、それともモンスターのスロープレイか。この大きいサイズは彼らにハンドがあると信じさせ、「もっと簡単なスポットで稼げばいいや」と思わせることでしょう。

 

まとめ

この記事の意図は明確です。スタンダードなベットサイズというのは、マイクロの、特にフィッシュや悪いレギュラーに対しては、悪いものではありませんが、最適ではありません。ただし良いレギュラーに対しては、私は基本的にスタンダードなベットサイズを使用しています。

もしあなたがそのステークスでの勝ち組レギュラーと多く対戦する場合、これらのプレイは見抜かれてしまうと思ったほうがいいでしょう。その場合私は出来る限りGTO的プレイをします。

あなたは出来る限り落ちている果実(フィッシュと悪いレギュラー)から利益を最大化すべきです。それをする一つの手段は、長期的なEVをもたらす最適なベットサイズを探すことです。私はここで「長期的」と強調します。なぜなら、あなたは「今このとき」結果がほしいと思っているかもしれませんが、「今」の1ハンド1ハンドは必ずしもベットサイズの問題だけではないということを忘れてはならないからです。長期的視点で考えなければならないし、数十、数百ハンド単位でEVを考えなければいけません。

また心に留めておいて欲しいのは、バリューベットが成功するときと言うのは、下手なプレイヤーはたいていコールするための何かを持っていることが多いということです。多くの新規プレイヤーはこれを理解していないために、スロープレイしたり、強いハンドで小さすぎるベットをするというミスをしがちです。あなたのベットによって相手が降りてしまったわけではありません。「相手を降ろしてしまった」のではなく、単に相手が何も持っていなかっただけなのです。

 

元記事はこちら

 

名著・Crushing the Microstakes