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PokerStudie

―a lifetime to master

The ABC of 2NL, part 18: An introduction to effective value-betting post-flop

ポストフロップにおける効果的なバリューベット

皆さんこんにちは。 前回の記事より少し間が空いてしまいごめんなさい。 最近はトーナメントの方をやっていて、あまりキャッシュゲームについて 考える時間がありませんでした。 ただ今回からの記事は、キャッシュでもトーナメントでも役に立つと思います。

 

ハンドについてプランを考えると言うとき、まずはプリフロップで、 どのようなハンドがプレイするに値する価値があるか、ということを思い浮かべるでしょう。 しかし、スキル差が大きく現れるのはポストフロップの決断であり、そこで相手に対する エッジをお金に変えることが出来るのです。

 

「ポーカーをプレイする」というのは、 ポストフロップのことと言ってもいいでしょう。 手堅いプリフロップのプランは、あなたのフロップ以降のプレイを楽にする手助けを してくれますが、ポーカーでお金を稼ぐにはそれだけでは足らず、ボードを読み、 相手のレンジを考え、それにしたがってプランニングをさらに洗練させなければなりません。

 

プランニングを洗練させ、効果的にバリューベットを行うためには、 自分のハンドの相対的な強さについて知る必要があります。 これはつまり―例えばあなたがメイドハンドを持っていたとして― そのハンドがどれだけナッツに近いか、どれくらいのコンボ数のハンドに勝ちor負けているか、 もしバリューベットをした場合、相手が負けているハンドでアクションを起こしてくれるかどうか、などを考えなければならないということです。

 

難しいと思うかも知れませんが、実際にこれは難しいことです。 レンジを考えるということは、ポーカーにおいて一番重要で、かつ一番難しいことです。 特に初心者にとっては難しいでしょうし、これは経験と学習によってしか学べないものです。 何年もの経験があるプロであれば、状況によってどれだけのベットをする(しない)べきか、 ということを理解しています。

 

なぜなら、彼らは自分がどのようなレンジに対してプレイしているか、 相手のレンジに対して自分のハンドのエクイティはどれくらいあるか、 ベットに対して相手のレンジのどの部分がどういうアクションを返すか、 ということを理解しているからです。 あなたのバリューベット(と、ブラフベット)がどのようなレンジをターゲットにしているか、 というのは複雑な話になりすぎるので、このブログでは書ききれないかもしれません (付け加えて言えば、私自身がこれについてはまだまだ勉強中の状態ということもあります)。

 

例えばJhThを持っている時に、Tc7c6dAh2cのボードで、どういうプレイをするのが 最適か、ということに応えるのはとても難しい話です。 なぜならこれだけでは情報が足りなすぎるからです。 スタックサイズ、人数、ポジションと相手の傾向、プリフロップのアクション…etc しかしそれでも、もう少しの最低限の情報、例えば自分がプリフロップレイザーでボタン、 相手は2NLのアンノウンで、BBでコールした、などのような状況がわかれば、 一般的なアドバイスや、利益を最大化(損失を最小化)するための 取りうるラインなどは書けるかもしれません。

 

この記事、そしておそらく次回の記事は、あなたが取りうる"標準的"なラインについての アドバイスと、あなたが実際の場面で行うべき思考プロセスについて、 以下の様な限定された状況設定を元に書いていきたいと思います。

 

  • Heroはプリフロップレイザーで、IPである
  • Heroはプリフロップレイザーだが、OOPである
  • Heroはプリフロップコーラーで、IPである
  • Heroはプリフロップコーラーな上に、OOPである

 

もし毎度毎度フロップでナッツが来るならポーカーはとても簡単なゲームになるでしょう。 ベット-ベット-ベットのアクションでセカンドナッツからお金を取るだけの仕事です。 しかし実際にこのような状況になるのはめったにないことで、大抵の場合は フロップではナッツなることはほぼ無いし、ナッツになったとしても、相手からは マックスバリューを取ることは難しかったりするものです。

 

ポーカーはショウダウンまで行く確率自体もそれほど高くないし、 ましてやポットサイズが大きく膨らむことはめったにありません。 現代ではプレイヤーの多くが、どこかのストリートで"ポットコントロール"を 行うラインを取ることが多いので、この傾向は更に高まっています。

 

今回の記事でもポットコントロールについて書きたいのですが、それよりもまずは、 ハンドの相対的な強さについてから書きたいと思います。

 

"Big hand, big pot"

フロップでナッツかそれに近いハンドになれば、究極的にはオールインを目指してポットを膨らましていくべきでしょう。フロップでのビッグハンドというのはリバーでも良いハンドのままなことが多いですが、注意すべきは、 ビッグポットを勝ち取るということは、相手もペイオフするだけの強さのハンドを 持っている、ということです。

 

ボードがウェットであればあるほど、相手もペイオフするような強さのハンドを持っていることが多いでしょう。 理想的な状況としては、こちらがフロップセットを持っていてそれがフルハウスに発展し、 相手はフロップでのコンボドローがこちらのフルハウス完成とともに完成する、 というような状況です。

 

このような状況では、あなたがどこかのストリートでポットにお金を入れずに回したのならば、バリューを取り逃がしたといえます。 逆にドライボードでは、ビッグハンドが来てもビッグポットを作るのは難しいでしょう。 それは、相手がアクションを起こすハンドの数が少ないからです (例えばA72rのボードで自分がAAを持っていたとして、相手をスタックするのは かなり難しいことでしょう)。 しかしそれでも、小さめのベットを打つなど、ポットを膨らます努力はすべきでしょう。

 

"Small hand, small pot"

ワンペアなど(TPTKも含む)の弱いメイドハンドでは、100bb持ちのシングルレイズドポットでは、 基本的にはフルスタックを賭ける勝負を目指すべきではありません。 フロップトップペアの場合、大抵あなたのほうがベストハンドでしょうが、 スタックオフまで行けばたいていはセット以上が出てくるし、3ストリートで負けているハンドからバリューを取るのも難しいでしょう。

 

だがら、ワンペアは(たとえフロップではバリューハンドであったとしても)、 最大のバリューを取るというプレイには扱いにくいハンドなのです。 ですので、どこかのストリートでチェックを挟むなどして、ポットコントロールをしたほうが良いでしょう。

 

上はかなり単純化して話しているので、「ビッグハンド」は、ポット-ポット-ショブのラインを取りたいものの事を言っています。 マージナルなハンド(スモールハンド)は、ベット-チェック-ベットのようなラインを取るものです。

 

ここではボードテクスチャは考慮してないし、ナッツとワンペアの中間のような状態の ハンドについても考慮していません。 プランニングをする際、何が「スタンダード」なラインかを考えるときには、 まずフロップの段階で、あなたのハンドは3ストリートでバリューが取れるものか、 それとも2ストリートでバリューを取れるものか、更には1ストリートしか バリューが取れないものかについて考えなければいけません。その後は、どのストリートでアグレッシブにプレイするかや、ターン/リバーでどのようなカードが落ちると、 自分のハンドが有利/不利になるかも考えなければいけません。

 

これらを考慮するだけでもかなり複雑な問題だと思いますが、 次回以降の記事では、幾つかの状況を設定し、これらを解説することを試みたいと思います。 状況ごとに、あなたの"バリューハンド"が、どのようなラインを取るべきかは ボードテクスチャや相手の傾向に大きく依存している、ということがわかるはずです。

 

このゲームには"どんな状況にも使える"万能のプレイラインは存在しないわけですが、 それでも、私が考える「スタンダード」なラインというものは、あなたが自分のプレイを考える際の一つのガイドラインになればと思います。それらの記事では、ベッティングアクションについて、いくつかの略語を使うので、略語についてあまり詳しくない人は、以下を確認しておいてください。

 

ポストフロップのアクション

x=チェック b=ベット c=コール r=レイズ f=フォールド

AI、ジャム、ショブ=オールインすること

 

略語の組み合わせ

b-f,b/f ベット-フォールド

b-c,b/c ベット-コール

b-r,b/r ベット-レイズ

x-f,x/f チェック-フォールド

x-c,x/c チェック-コール

x-r,x/r チェック-レイズ

CRAI,x/shove チェックレイズオールイン

 

元記事はこちら