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PokerStudie

―a lifetime to master

The ABC of 2NL, part 20: Value-betting in position as the pre-flop aggressor.

ABC of 2NL

プリフロップアグレッサーとしてのインポジションからのバリューベット

今回の記事では、あなたがインポジションのプリフロップレイザーで、コーラーが一人の時に、ポストフロップでバリューハンド(トップペア+)を持っている場合にとり得るアクションラインとして、いくつかの典型的な(そして標準的な)ものを見ていきたいと思います。特に、最大バリューを取る場合のb-b-bラインと、ポットコントロールをするb-x-b、b-b-xのラインに注目します。

 

ヘッズアップであなたがプリフロップレイザーでインポジションの場合、基本的に相手はチェックで回してくるはずです。もしドンクベットを打ってきた場合、主導権を取られることになり、ここでのプランはそのまま使えなくなります。ドンクベットへの対処については今後書く予定ですが、まず今は、あなたにハンドが入り、相手がチェックで回してきた時に、どういうバリューベットを打つかを考えていきましょう。

 

ベットをするときには、目の前のフロップだけでなく、フロップ、ターン、リバーでのプランを立てるべきです。そしてそのために、相対的なハンドの強さや、相手がどのようなボードではどのようなハンドレンジで継続してプレイするかを考える必要があります。 あなたがトップレンジに近いハンドを持っており、相手がコールするハンドがたくさんあるのであれば、商談まで行くことを願い大きいポットを作り出せるでしょう。しかし、常に3ストリートでバリューが取れるわけではありません。私のハンドヒストリーをフィルターにかけてみても、相手を全部のストリートでバリュータウンへ連れて行くことの出来たハンドというのは、驚くほど少ないものでした。これは、3ストリートのベットには相手のマージナルハンドや、ミスドローは降りてしまうということもあるでしょう。

 

ハンド1

それでは、フロップで強いハンドを引き、相手をバリュータウンへ導けたハンドの例を見てみましょう。

(※ハンドやスタック詳細は元記事のリプレイヤーを参照してください。PCからじゃないと見れないかも)

9人卓 Hero-BU 5h5d

MP1-L

BU-Raise3BB

SB-C

BB-C

MP1-C

 

Flop Ah5s9c (12BB)

BB-x

MP1-x

BU-BET 8.5BB

SB-C

BB-f

MP1-f

 

Turn Kd (29BB)

SB-x

BU-BET 16.5BB

SB-C

 

River Td (68BB)

SB-x

BU-BET 32BB(All-in)

SB-C

 

SB AhJs

 

プリフロップでは、私はボタンで55を持っていました。小さいアイソレートレイズをして、リンパーとヘッズアップになることを望みました。もちろん全員が降りてくれてもOKです。しかしここでは、3人にコールされてしまいました。

 

単なる55ではとてもショウダウンまではいけなそうなハンドですので、かなりプランが変わってきてしまいます。意図せずセットマインのような状況になってしまったので、セットを引けなければ私はCBすら打たないでしょう。このような弱いハンドで2アウツしかない状態でマルチウェイポットにベットするのは、お金を捨てているようなものです。

 

しかし運の良いことに、Aハイボードのフロップでセットを引き当てることが出来ました。 A95rのフロップなら、Axをターゲットにすることができ、ルースなプレイヤーが76sでコールしているのでもなければフラッシュやストレートに怯えることもありません。 アクションは私までチェックで回ってきたので、ポットの70%のベットをしたところ、かなりショートスタックのSBがコールしました。この時点で後のストリートに何が落ちても、もうコミットしてしまっています。

 

他のプレイヤーは降りたので、ターンではヘッズアップです。キングが落ちましたが、これならベットを継続して問題なさそうなカードです。相手がAKでプリフロップをコールでとどめていたのだとしたら、彼はどうやっても降りることは出来ないでしょう。

 

そしてこのカードで4カードレインボーボードになったので、フラッシュもありません。存在するドローはガットショットだけですが、QJなどのハンドならフロップで降りているでしょう。おそらく相手はほぼA持ちであり、トップペアでスタックオフしてくれることを望みたいところです。

 

ターンの時点でポットは58cで、彼のバックスタックは81cです。オーバーベットシャブでもいいかと思いましたが、ここではハーフに近い33cを打ち、彼がコールするか、レイズしてくれることを願いました。彼はコールし、リバーではポットに対しては既に小さい額となったオールインになりました。リバーの10dはスケアカードではなく、QJもほぼないでしょう。彼がATを持っていてくれても、どうやっても降りれなくなるので嬉しいところです。

 

結局彼はコールしてAJを見せ、私は彼のフルスタックに加えて、ボーナスとしてプリフロップのコーラーのお金も手に入れることができました。

 

このようなハンドはとても単純で、このような展開のフロップセットはbet-bet-betです。ターンやリバーのカードがスケアカードであったとしても、相手のハンドレンジの多くをAxと見積もっているなら、 スローダウンすることなくベットを打ち込みます。

 

相手がモンスターハンドを持っているなら早い段階でレイズが飛んで来るでしょうし、たとえそうだとしても、フロップセットというモンスターハンドをここで降りることはないと思います。この展開のリバーでは相手はほとんどワンペアかツーペアですので、とても簡単なプレイです。

 

ハンド2

さて、次はセットより弱い、中程度の強さのハンドを持っている場合のプレイを見てみましょう。このケースでは、6max(5人)のCOでAToを持ってリンパーへアイソレートレイズを行いました。

(※ハンドやスタック詳細は元記事のリプレイヤーを参照してください。PCからじゃないと見れないかも)

5人卓 HERO-CO AhTc

UTG-Limp

CO-Raise 3.5BB

BU,SB,BB-f

UTG-C

 

Flop Ac9s3h (8.5BB)

UTG-x

CO-BET 4BB

UTG-C

 

Turn 3s (16.5BB)

UTG-x

CO-x

 

River 6d (16.5BB)

UTG-x

CO-BET 8.5BB

UTG-C

 

UTG Muck

 

このフロップA93rはかなりのドライフロップで、ドローも存在しないことから、小さいCBを試みました。私はAx,9x、ポケットペアをターゲットとして、1ストリートもしくは2ストリートで相手から薄くバリューを取りたいと考えました。

 

ATでトップペアを作っても、キッカーがあまり強くはありません。相手がAJ+でリンプするようなプレイヤーだった場合、相手にバリューをプレゼントしてしまうことになります。ですので、あまり大きなポットを作りたくありません。2ストリートでバリューを取れれば十分なくらいです。

 

ターンはペアボードになりました。相手のハンドがこれで進展した可能性はA3sくらいでかなり薄いですが、AJ+と99のスロープレイには依然警戒をしています。ここでベットをしても大きなミスにはなりませんが、チェックビハインドを選択しました。これによりダブルバレルにほぼ降りてしまい、トリプルバレルには確実に降りるような弱いハンド(9x,77,A5等)をポットにとどめることができます。そして、ターンでチェックしてポットコントロールするした場合のリバーでは、相手はフロップ&ターンのダブルバレルに対してコールするより弱いハンドでもコールする可能性が高いのです。

 

2NLではb-x-bのラインはかなり有効です。TPMKのような中程度の強さのハンドを持っている場合、リバーでは、ベットのサイズにもよりますが、かなり弱めのハンドでもコールしてもらうことができるでしょう。なぜなら2NLの標準的な相手には、b-x-bのラインはIPが2回ポットをスチールを試みているだけにしか見えないからです。

 

ターンで相手にフラシュドローができてしまったかも、と警戒するかもしれませんが、私はそこまでドローについては心配しません。このドライなフロップでバックドアフラッシュドローがコールをするのはAxsのスペードくらいでしょうか。もしそれを相手が持っていて、リバーでフラッシュが完成したとしても、(1回のベットの投資だけで)逃げることが可能です。

 

そしてターンはチェックし、リバーでは影響がないであろう6dが落ちました。これで進むハンドというのは96s(ほぼないでしょう)、A6s(可能性はありそう)、66(これもなさそうではあるが、なんともいえない)くらいでしょう。 相手がチェックで回してきた時点で、私はほぼこちらがベストハンドを持っていると確信しました。なぜならこちらより良いハンドを相手が持っていればほぼバリューのためにリードベットしてくるからです。相手は、私がJJのようなハンドを持っている場合にチェックビハインドされたいとは思わないでしょう。

 

リバーで私はハーフポットのバリューベットを打ち、相手は負けているハンドでコールしてくれました。 ハンドはマックされてしまいましたが、おそらくA5のようなキッカー負けか、88のようなハンドでブラフキャッチを試みたということでしょう。

 

ハンド3

最後に、中程度のハンドでポットコントロールを試みた例を確認しましょう。

(※ハンドやスタック詳細は元記事のリプレイヤーを参照してください。PCからじゃないと見れないかも)

7人卓 HERO-BU Jc7c

UTG~CO-f

BU-Raise 2.5BB

SB-f BB-C

 

Flop JhTc9s (5.5BB)

BB-x

BU-BET 4.5BB

BB-C

 

Turn 9d (14.5BB)

BB-x

BU-x

 

River 2d (14.5BB)

BB-x

BU-BET 5BB

BB-C

 

BB Muck

 

ボタンからJ7sでスチールを試み、BBにコールされました。そしてかなりウェットなフロップでのトップペアとなりました。多くのハンドがフロップと絡み、ペア+ドローができている可能性はかなりあるでしょう。フロップナッツに対してドローイングデッドになっている可能性もあります。

 

しかしながら、ここでは私はベットしました。AQ/88などにフリーカードを与えてしまっては悲惨なことになるからです。ただ、このCBで相手に降りてほしくて仕方なかったことは確かです。このようなウェットボードでトップペアノーキッカーで大きいポットをプレイしたくはないからです。 私のプランとしては単純にb/fです。相手のドローに対して私のハンドがある程度のエクイティがあったとしても、レイズされた場合にプレイを継続できるほどではありません。

 

ただここでは相手はコールを選択しました。私はここで、相手がもし2ペアやセットだったらレイズしたのではないかと考え、相手がKJ/QJ/KT/QTのようなペア+ドローではないかと考えました。この場合私が勝っているのはTxに対してだけです。J7以下のJxは相手のレンジにはあまりなさそうです。

 

ターンでは前のハンドと同じように、ボードペアになりました。このカードは私にとっては悪いカードです。相手にトリップスができた可能性もありますが、それより重要なのは、このカードでは、フロップでコールした相手のレンジに対して、ベットしてフォールドさせることはできなそうということです。 9xを主張しても厳しいでしょうし、例えば相手がKJをもっていたなら、勝っているのではないかと考えるでしょう。 相手のレンジに対してどんなに良くてもコインフリップ程度のエクイティしかないと考えた私は、ポットコントロールを選択しました。安くショウダウンまで行き、運良く勝っていればいいなというところです。

 

そしてリバーで落ちた2dは超ブランクなカードです。相手がベットしてこなかったことで、トリップスも、ストレートも、ツーペアも持っていないだろうと確信しました。それらのハンドであればバリューを取りに来る可能性が高いからです。

 

ここはチェックビハインドしてもよかったのですが、わたしは1/3ポットのベットを打ちました。Txからシンバリューを取りに行ったのです。このシチュエーションとこの額であれば、コールしてもらえるだろうし、実際に相手は負けているハンドでコールしてくれました。 おそらく相手はAT/KT/QTのようなハンドや、もしかしたらAK/AQなどでキャッチにきたのかもしれませんし、安いベットだったのでセカンドペアでコールしたかもしれません。

 

このように、ポットコントロールするb-c-bのラインは、マージナルなトップペアを持っている時に2ストリートでバリューを取る事ができる方法なのです。

 

ここで書きたいのは、ブラフと見られコールされやすいため、完全にエアのハンドではこのb-c-bのラインは取らないほうが良いということです。トップペアミドルキッカーのような、中程度のハンドを持っている時にポットコントロールは機能します。エアでこのラインを使って「自殺的ブラフ」をするのは控えましょう。

 

それならまだ、大きいダブルバレルを打ってギブアップするか、単に一発打ってあとはギブアップするほうがいい場合のことが多いでしょう。ターンでチェックを挟んだ後にリバーでブラフを打つのは、2NLではお金を捨てる行為に等しいです。チェックを挟んだ後は、負けているハンドにコールしてもらえると思ったときだけ、リバーではベットしましょう。そうでないなら、単にチェックビハインドしましょう。すべてのわずかなバリューを追い求める必要はないし、パッシブプレイヤーに対して自らをバリュータウンに招待する必要もありません。

 

ここでのハンド例には入れていませんが、ポットコントロールのラインとしてはb-b-cというものもあります。フロップがウェットなときにはこのラインを取るのも有効です(J7sの例でもこのラインを取ったほうが良かったかもしれませんが、ターンのボードペアが問題を複雑にしてしまいました)。

 

ウェットボードのワンペアでは、フロップとターンでドローからバリューを取り、リバーでは完成しなかったドローはコールしないということでチェックビハインドするという考え方です。

 

例えばQsJsを持っていてフロップがJc9c6sだったとします。インポジションからCBを打ち、いろいろなドローからハンドをプロテクトします。ターンでも同じような理由でCBを打ちます。もしターンが3dのようなブランクであれば、ハーフポットくらいのバリューを打ちます。KR/QT/87s/フラドロ、JT/J8のようなハンドにコールしてもらえるかもしれません。そして、リバーではチェックしてショウダウンすべきです。ミスドローであればコールしてくれないし、このワンペアより弱い完成ハンドもコールしてくれないでしょうし、こちらより強いワンペアを降ろせるかは難しいところです。

 

インポジションのプリフロップレイザーでバリューハンドを持っている時のプレイをまとめるとするならば、以下の2点となります。

  • ビッグハンド(2ペア、セット、TPTK)は3ストリートでハーフポット以上を打ち、バリューを取りに行く。ウェットボードであればベットサイズを上げ、ポットを大きくする方向にコントロールする。
  • マージナルなワンペア(TPGK)は2ストリートでバリューを取ることを基本に、ウェットボードではb-b-c、ドライボードではb-c-bのラインを考える。

勿論、必ずこのラインを取らなければならないわけではなく、相手がコーリングステーションであればトップペアグッドキッカーで3発打っても良いかもしれないし、ニットなセットマイナーにはなかなか3発のバリューは狙えないかもしれません。

 

次回の記事では、プリフロップアグレッサーかつ、アウトポジションでの状況を見ていくことにしましょう。その時まで、あなたのバリューベットが負けているハンドでコールしてもらえることを祈ります。(*^^*)

 

元記事はこちら