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PokerStudie

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How to Value Bet Effectively at the Micros

マイクロステークスにおける効果的なバリューベットの使い方

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マイクロステークスにおいて成功する鍵となるのはバリューベットである、ということがしばしば言われます。私もこれに同感です。

マイクロステークスを数百万ハンド打った経験から、もし一つだけ言えるならば、ほとんどのレギュラーは、いいハンドの時に最大限のバリューを取る方法を知らないということでしょう。特に、フィッシュと対峙した時にそれが言えます。

年末年始は1年で一番、テーブルで大きなクジラを見つけられる時期ですから、これについて再び触れるのには今がちょうどいいタイミングだと思います。まず、基本から確認しましょう。

 

バリューベットとはなにか?、なぜそんなに重要なのか?

バリューベットは単純に、自分がベストハンドを持っている場合にするベットです。プレイが順調な場合、これはとても簡単です。例えばトップペアのような強いハンドを持っていて、相手がコールを続けている場合。相手はたいていドローか、あまり良くない手で粘っているだけでしょう。もし相手がレクリエーショナルプレイヤーであれば、ドローもペアもないのにコールしていることもありえます。

マイクロステークスではほとんどのプレイヤーがかなりパッシブなので、勝っているかどうかの判断はさらに簡単です。彼らが特にターンやリバーでレイズしてきた場合、あなたのハンドが負けていることを知らせてくれています。

あなたが既に知っている通り、トップペア以上のハンドができることはとても稀なので、バリューベットはポーカーにおいて非常に重要です。バリューベットをするときには、最大限のバリューを引き出す必要があります。また、多くのあなたの相手(特に2NL~10NL)は、降りることができません。彼らは文字通り、どんなクズ手でもコールしたいと"懇願"しているのです。あなたは彼らにコールするチャンスを与えてあげなければなりません。

マイクロステークスで、プレイヤーが自分の足を撃ってしまう(足が止まる)一番の理由は、ポットは魔法のように勝手にに大きくなるもの、と考えてしまうことです。ほとんどの場合にそういうことは起こりません。なぜなら、超パッシブなプレイヤーたちは、ビッグハンドを持っているとき以外は、ベットすることを好まないからです。

彼らはあなたのベットはコールダウンし続けますが、もしあなたが彼らにミドルペアやガットショットやQハイでチェックするチャンスを与えれば、彼らはそうするでしょう。ですから、このことを覚えておきましょう。マイクロステークスにおいて、もしあなたが大きいポットを勝ち取りたければ、自分で大きいポットを作る必要があります

それでは、マイクロステークスにおけるvsフィッシュでのよくあるバリューベットの状況をいくつか確認してみましょう。

 

例1 2NL フルリング

Villain is a 26/7/2 SLP (semi-loose passive) with a 30% WTSD (went to showdown).

Villain limps from UTG+1

Hero raises from the CO with K♥J♠

Villain calls

 

The flop comes,J♦6♣8♦

 

Villain checks

Hero???

まず第一に、これはスタンダードなプリプロップレイズです。この記事ではプリフロップの戦略について多くを割きたくはありませんが、過去に何度も語ってきたように、フィッシュに対しては多くアイソレートすべきですし、特にこのようにポジションがある場合ならなおさらです。

この例では、実際、アイソレートして十分問題ないハンドを持っています。私はこの例なら、上位50%くらいのハンドで必ずアイソレートレイズをするでしょう。

そしてフロップでトップペアになりました。どうすればいいでしょう?もちろんこれも、相手がチェックした後に、素直にCBを打つべきでしょう。上で書いたように、マイクロステークスではポットを作ることが大事で、パッシブフィッシュがあなたのためにポットを作ってくれることを期待してはいけません。

ここでチェックバックするような"トリッキー"なプレイは、このレートではミスになります。こういう、自分のハンドしか見ていないフィッシュにはバランスを取る必要は全くありません。この状況では100%の頻度でバリューベットを打ちます

また、この記事の中では、ベットサイジングについてもあまり多くの議論をする気はありません。レクリエーショナルプレイヤーに対してバリューベットを打つ場合、ポットの75%以上打つべきでしょう。

マイクロステークスのベットサイジングについては、過去に書いた、最適なベットサイズについての記事を参照してください。

Hero CBets

The turn comes,T♠

Villain checks
Hero???

このリバーは最高のカードというわけではありません。97やQ7のドローを完成させ、T8やJTの2ペアを完成させているかもしれません。しかし、これらのハンドは相手のレンジのごく一部であるということを常に考えなければなりません。

相手のレンジのかなりのハンドに我々は勝っており、そのようなハンドで相手は喜んでベットに対してコールするでしょう。コールするハンドには、T9,QJ,QT,J9,A8,K8,Q8,98,87,99,そして2枚のダイヤのスートが含まれています。これはかなり慎重な推測だとは思います。実際このようなフィッシュは、もっと多くの弱いハンドでコールするでしょう。

Hero bets

The river comes,2♦

Villain checks

Hero???

再び、リバーではフラッシュを完成させてしまう良くないカードが落ちました。しかし、最悪のカードというわけではありません。多くのマイクロステークスのレギュラーは、この状態では思考停止してしまい、チェックバックしてショウダウンすることを選択します。これが大きなミスなのです

ここでバリューベットを打たないことによって、あなたはEVを投げ捨ててしまっているのです。相手は、ターンで挙げたようなワンペアを持っているだけのことも十分あるということを忘れないで下さい。そして、WTSD30%のセミルースパッシブな相手がしたいことはなんでしょうか?そう、コールです。

このスポットでx/rされることを恐れる必要はありません。もし相手がここでx/rをしていた場合、100%フォールドします。何故か?マイクロステークスのパッシブプレイヤーは、ナッツを持っていない限りはリバーでのx/rを選択しないからです。今日の多くのマイクロステークスでの弱いレギュラーは、ここでベットをしません。このような落ちているお金を無視してはいけません。常にバリューベットを打ちましょう。

 

例2 5NL 6max

Villain is a 52/12/2 Whale with a 34% WTSD with a 0% Fold to 3Bet.

Villain raises from the CO

Hero 3Bets on the BTN with 9♣9♠

Villain calls

 

The flop comes,T♠7♦2♥

 

Villain checks

Hero???

他のフィッシュをポットに巻き込むという意味では、ここでフラットコールするのは
必ずしも悪い選択というわけではありません。しかし、フィッシュに対してポジションがあり、かなり強いハンドを持っていて、相手は3Betに全く降りないので、私としては
3Betしてここである程度ポットを大きくしてしまうことが好みです。

フロップでは、例1と同様に、トリッキーなことをする必要はありません。もちろんオーバーカードが落ちてはいますが、Aハイのような、フィッシュがプレイを続けたがるハンドがまだ多く存在します。

Hero CBets

 

The turn comes,Q♠

 

Villain checks

Hero???

ターンはベストなカードではありませんが、最悪のカードでもありません。我々のペアに対して2枚目のオーバーカードではありますが、相手がクイーンを持っているとは限りません。しかし、このようなクジラに対して、更にお金をつぎ込むことはしないほうがいいでしょう。我々は、こういう相手が、ポジションなしにノーペア/ノードローでも、クイーンあたりがあれば気軽にフロップをフロートすることを知っています。

これは3BETポットなので、チェックビハインドでポットコントロールすることをおすすめします。最大の理由としては、ここでベットしても本当にこれ以上を得られるかがわからないからです。ここでプレーを続けるのは高くつきすぎるため、相手はこちらに負けているようなすべてのメイドハンドを降りてしまうでしょう。逆に、こちらに勝っているすべてのメイドハンドと、ドローハンドでは喜んでコールするでしょう。それゆえに、ここで続けてベットすることは、ほとんどの場合、勝っているハンドからは取れず、負けているハンドに対してのみポットを大きくしてしまうlose/loseな状況なのです。

Hero checks

The river comes,6♥

Villain checks

Hero???

これは古典的なシンバリューベットのスポットです。我々はバリューベットをする必要があります。パッシブで弱いプレイヤーがリバーでチェックし、この状況は多くの点で例1と似た状況です。リバーのチェックはハンドの弱さを示しています。

そして前述のように、もし彼がなにか強い手を隠していたのなら、彼はアクションで教えてくれるし、それに対してはイージーフォールドできます。

シンバリューベットに対して少し言うならば、時には自分より上のハンドが出てくることがあるべき、ということです。もしあなたがベットし、レクリエーショナルプレイヤーがコールをして、QJはT8のようなハンドをオープンした時に、ベットはミスプレイだったと思わないほうがいいでしょう。

負けているハンドが出てくることがない場合、そのことが懸念材料になります。なぜなら、あなたが十分な頻度でシンバリューベットを打っていない可能性があるからです。
逆に、負けているハンドばかり出てくる場合、薄すぎるバリューへのベットをしているのでしょう。

リバーでのバリューベットはしばしば20BB程度のサイズになり、これは長期的なあなたのウィンレートに多くの違いを出すことを常に意識してください。もしあなたが1000ハンドごとに1回このバリューの取り逃しをしているなら、簡単な計算で、あなたはEV2bb/100hを捨ててていることがわかります。今日のゲームにおいてはこれは莫大な数字です。多くの弱いレギュラーのように、こういうスポットで考えなしにチェックバックすることはやめましょう。

 

この記事が、マイクロステークスで爪痕を残そうと努力しているみなさんの助けになれば幸いです。もしいますぐにでも成功したいのにうまくいかないのなら、ゲームの基礎に立ち戻り、レクリエーショナルプレイヤーから最大バリューをとっているかどうか、自問自答してみてください。彼らの存在こそが我々がこのゲームをプレイする理由なのです。彼らに最大限支払わせなくてはなりません。

 

元記事はこちら

 

BlackRain79の著書・Crushing the Microstakes