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Common Online Poker Myths: Separating Truth From Fiction

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オンラインポーカーの神話:真実か迷信か

私のこのウェブサイトは、ポーカー自体の初心者の方か、もしくは低いステークスをプレーする方が来ることが多いと思います。これは偶然ではありません。私は結局のところ、主にこれらのゲームについて記事を書いているからです。そして、ここ数年でそのような人の数が増えているのか、メールやフェイスブック、ツイッター、2+2などを通して私に来る質問がとても多くなっています。

その中には、時々変な質問が混じっていることもあります。いくつかのケースでは、彼らはオンラインポーカーは不正に操作され、仕組まれていると陰謀論を信じているに近いようなものもあります。

それらをじっくり読んでみると、ほとんどの場合、長期的視点における分散を理解していないことが原因です。この記事では、わたしによく来る質問のうち、一般的によく言われる「神話」について扱いたいと思います。

 

私はいつもAA,KK,QQ,AKのようなプレミアムで負けてばかりだ。

まず最初に、あなたはおそらく、本当に「いつも」負けているわけではないでしょう。これは、感情的になった時に非常によく使われるセリフです。もしあなたがポーカートラッキングソフトを使用していれば、実際にそれらのハンドが勝っているか負けているか確認できます。

 

例えば、これが私の25NLでのラスト30万ハンドのAA,KK,QQ,AKの成績です。

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ここで重要なのは、$7000勝っているということよりも、WWSFの数値です。これはフロップを見た時の勝率(Won When Saw Flop)のことで、私はこれらのハンドをプレイした時、2/3近く勝利しています。

 

フロップを見た場合に2/3はヒットしないAKを除くと、これは更に高くなります。

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AKを除いたデータを見ると、WWSFの勝率は3/4近くになります。これは嘘ではありません。これは誰にとっても、あたりまえのことなのです。だれでも、長期的にはこれらのハンドで多くのお金を稼ぎだしています。理由はいたってシンプルで、これらがこのゲームにおけるベストなスターティングハンドだからです!これが、多くの人がこれらのハンドでポットを大きくしやすい理由です。

 

しかし、ここでノーリミットホールデムにおいて忘れてはならないことは、対戦相手は
ほとんどの場合、ドローイングデッドにはならないということです。ほとんどの場合には、AA,KK,QQ,AKを持っている時には、セット、トリップス、ストレートができるわけではなく、オーバーペアか、TPTKにになります。これに対して、どんな種類の2枚のランダムハンドでも、勝てるハンドへのドローが存在します。

ですので、我々がこれらのハンドで大きいポットをプレイしている時に、殆どの場合には相手にアウツが存在します。これが、プレミアムハンドで我々が時々大きく負ける理由です。あなたはフィッシュにフロップ後にツーペアを作られたことがありますよね?
そう、彼らは5アウツ、19%のエクイティをフロップでまだ持っているわけです。

 

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相手はKか9の2枚を引くしかなく、1:4のアンダードッグです。このオッズを見ても、相手が勝ってしまうことがある、ということを信じられないですか?例えばスポーツベットでは、1:4のオッズにお金をかけることは普通にありますよね。何故でしょう?1:4のオッズで勝てば、美味しい支払いを受けることができるからです。

もちろん、この部分はポーカーは異なります。我々は相手と倍率が掛かるゲームをしているわけではありません。彼らはオッズが悪くても、我々と同じポットをプレイしています。

倍率の悪い掛けを引いて勝っても、それに応じた大きい支払いを受けられるわけではありません。ここに、ポーカーがどれだけ勝てるゲームであるかという全ての理由が存在します。

スポーツベッターで、1:4の勝負に勝って2倍の払い戻しで納得する人は存在しません。しかし、ポーカーでは彼らはそれを受け入れるのです。

彼らが勝ってしまった場合でも、あなたは怒り狂う必要はありません。たとえ2連敗しても驚くことはありません。1:4の勝負で番狂わせが何連続も続くことは、本当に信じられないことなのでしょうか?もちろんそんなことないですよね。確かに稀ではありますが、起こりえないことではありません。そしてそれは、あなたのAAがいつも割られたり、あなたのプレミアムハンドがいつも負ける、ということを意味しません。

それは単に、あなたのAAが何回か連続して負けることもありえる、というだけなのです。そのようなことは、たくさんのハンド数をこなしているプレイヤーなら、誰にでも起こることです。もし相手がもっとエクイティのある、フラッシュドローのようなハンドを持っていた場合を考えてみてください。

 

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さらに、相手がワンペア+フラッシュドローの場合は、相手のほうがフェイバリットなのです。

 

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あなたは、このゲームにおいてはほとんどいつでも相手にアウツがあり、AA,KK,QQ,AKは、お金を印刷することができるライセンスではない、ということを理解すべきです。時には負けることもあり、さらには連続で負けることもある、というのが事実なのです。

しかしこれらのハンドが悪いハンドであるわけでもありません。実際、もしあなたが10万ハンド以上をプレイし、トラッキングソフトで確認してみれば、これらのハンドがあなたに大きな勝ちをもたらしてくれていることは、すぐに分かります。

 

安いレートのフィッシュどもは俺のレイズをリスペクトしない!もっとまともな相手とプレーがしたい!

 

確かにマイクロのプレイヤーはレイズをリスペクトしません。実際殆どの相手は、あなたのハンドが何であるかには注意を払っていません。もし彼らのハンドの2枚(もしくは1枚ですら)がヒットしていれば、子供の教育資金をベットしようが、自宅の不動産価格までレイズしようが、彼らは降りないのです。

しかしながら、これはむしろ良いことです。我々はまったくフォールドしないような下手なプレイヤーとプレイしたいのです。我々がハンドを完成させた時に、相手が常に大きく払ってくれるというのは夢の様なシナリオです。

上手いプレイヤー相手にはそうはなりません。実際、下手な相手に大きな支払いをしてもらうには、ナッツに近いハンドを持っている必要はありません。トップペアさえあれば、彼らから3発バリューを取るには十分でしょう。

もし彼らをティルトさせることができれば、マージナルハンドで巨大なポットを取ることすら、難しいことではありません。これは上手いプレイヤー相手ではかなり難しいことです。

あなたが相手のことを「もっとよく読める」から、「もっとまともな相手とプレーしたい」という考えは、率直に言って間違いです。フィッシュから取れると同じだけの金額をレギュラープレイヤーから取ることは不可能でしょう。フィッシュは20bb/100、場合によってはそれ以上のペースで負けていきますが、レギュラープレイヤーは最も弱くても5bb/100程度です。そして、ほとんどのレギュラーは実際ブレイクイーブンか、勝ち組プレイヤーです。彼らと戦いたいと願う必要はありません。

たしかに、レクリエーショナルプレイヤーと対戦することは、時にイライラするかもしれません。しかしそれを受け入れなければなりません。彼らにだってたまには勝つ時がなければ、プレイし続けて、ポーカーにお金を落とすことはなくなるでしょう。彼らのプレイを操ろうとする(ブラフレイズで降ろすなど)ことは時間の無駄です。ブラフを最小限に控え、ハンドがあるときにベットしましょう。長期的には簡単に勝てるはずです。

 

アドバイスありがとう!おかげでラスト1282ハンドで57bb/100も勝ってるよ!

素晴らしい!誤解はしないで欲しいですが、それは確かに正しい方向へ進み始めた第1段階です。しかし、1282ハンドの結果というのは、ほとんど何の意味もありません。実際、ゼロを足して12820ハンドで考えてみましょう。それでもサンプルサイズとしては意味がありません。

あまり多くないハンドの期間に巨大なウィンレートを上げているときは、それを「heater(確変・ラッシュ・流れがきている等)」と呼びます。こうなった時に喜ぶことはもちろん良いことです。だれでもこうありたいものです。しかし、長期的な観点の実際の実力とこれを混同しないようにしましょう。

私は、ウィンレートについて何かを言う時は最低10万ハンドをプレイしてから、と常に言います。10万ハンドでほんとに十分かどうかすら、迷ってしまうような記事を最近見かけました。NL500ズームでの超勝ち組の、古い友人のブログです。

彼は2014年の前半、40万ハンドでブレイクイーブンでした。そう、レーキバックを除けば、40万ハンドでブレイクイーブンだったのです。繰り返して言いますが、彼は世界でトップクラスのミッドステークスにおけるトップシャークなのに関わらずです。

これはおそらく、わたしが聞いた中では、このような優れたプレイヤーにおける最も長いブレイクイーブンの期間です。しかし、他にも数十万ハンドの期間でブレイクイーブンになってしまった人の話を聞いたことはあります。私自身も、10万ハンド以上ブレイクイーブンの期間というものがありました。

ここでの要点は、ポーカーにおける長期的観点というのは、本当に、本当に長期になる場合がある、ということです。これが真実です。このような6桁ハンドのブレイクイーブン期間や、ましてや下振れにあってしまったら、95%の人はポーカーをやめてしまうでしょう。そのことが、このゲームを真剣にやってない人がゲームをやめてしまう理由のひとつです。


間違いなく実力はあるのに運がなさすぎる、ポカスタは詐欺!!!

私はこのような意見に対し、納得のいく返事を返すのに多くの時間を費やしました。これに関しては、各運営がオンラインポーカーというドル箱を手放すリスクを負ってそのようなことをする意味が無い、ということを言いたいと思います。

彼らは文字通り、既に巨額の金を稼いでいるのです。ポーカースターズの新しいオーナーは、上場会社であり、経営予測と四半期ごとの結果を公表しています。彼らは2014年には700万ドルの利益を上げる予定です。なぜこの利益を失うリスクを背負って、少しばかりの特定のハンドの操作をする必要があるのでしょうか?

いずれにせよ、実際にそういう不正操作の具体的な証拠が、メジャーなポーカールームについてここ10年以上のオンラインポーカーの歴史の中で出てきたことがない、ということも指摘します。最後に、そのようなことをいう人には、700万ハンドを超える、私が勝ち続けているEVグラフをサンプルとしてお見せすることができます。

しかしながらもう最近では、このような意見にはもう悩まなくなりました。ある種の人々は、死ぬまでオンラインポーカーは不正操作されていると言い続けるでしょう。もし私が何か言うことがあるとすれば、「オンラインポーカーが不正操作されているなら、何故あなたはプレイをし続けるのですか?」と問うだけです。不正操作されていると考えるゲームをプレイし続けるなんて、彼らは正気なのでしょうか?

それかまあ、たまに、「私のアカウントは操作されてませんよ、私があなたじゃなくてよかった!」なんておふざけの返事をするくらいです。

これが私が今知っている全てです。

記事について賛成・反対などあれば下のコメント欄に返事をお願いします。あなたがなにか陰謀論に不安を感じている場合も、気楽にコメントを下さい。

 


コメント欄(の一部)

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R.M

「証拠がない」だって?おいおい、Abusolute PokerとUltimate Betが、従業員がずっとチートしてたのを認めたってことを知らないのかい?http://en.wikipedia.org/wiki/Cereus_Poker_Network
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BlackRain79

はは、この記事を書いた時に、誰かがそれについてコメントするかもと思ったよ。でもそれについては書かなかったんだ。自分の理解では、その事件は、相手のカードが見える「スーパーユーザー」が存在したって事件だと思うんだけど。

彼らは別に実際に来るカードやフロップを「操作」していたわけではないよね。誰かこれについて間違ってたら教えてほしいな。そのwikiをざっと見たけど、そんなことは
書いてなかったな。

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ekw

それが正しいよ。そのスキャンダルでは、相手のハンドを見える「スーパーユーザー」があったっていう事件だね。だから、デッキを操作してPOTに大きなお金が入るように、複数のプレイヤーにいいハンドを配ったり、いいフロップが出るようにしてたわけじゃない。

ライブトーナメントのTV放送でたまにある、同時に複数のプレイヤーにAA,KK,QQなんかが配られたみたいに。たしかWSOPのメインイベントで同時に4人にポケットペアが配られたのを見たことあるけど、それならまさに「WSOPのメインイベントはイカサマ!」だねw

いつもこんな意見に笑っちゃうのは、単にポーカースターズはイカサマをしてるだけじゃなくて、2NL、5NL、10NLでも「レーキを増やすため」にそれをやってるって言うことさ。いくらなんでもリスクとリターンが釣り合わなすぎるよね。

これはとてもいい記事だったよ。

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BrackRain79の著書・Crushing the Microstakes