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―a lifetime to master

Cash Catastrophes, Vol. 3: Folding Aces Leads to Paranoia

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Cash Catastrophes, Vol. 3: AAを降ろされたトラウマから妄想が暴走

ハンド

NLHE$1/$2の私がいつも遊んでいる卓で、エフェクティブスタックは約150bb。

一人がリンプし、カットオフの自分まで回ってきた。私のハンドはQcJc。私は5BBにレイズし、BBがコール。リンパーはフォールドした。ポットサイズは11.5bb。

 

フロップが配られるまで、相手と、この状況について考えていた。

相手は高齢の紳士で、前に同卓したことがある(はず)。ルースな感じだったな。たしかその時はAhAdを持っていて、KsTs9c8sのボードでターンチェックレイズされて降りたんだよなぁ。

 

フロップ Qs5c2d

 

相手はチェックして、私は7.5bbをベット。コールされ、ポットは26.5bb。

今の所、特に怪しい動きはない。彼にはQQ-55あたりのペアと、OESDの可能性がある程度だろう。

 

ターン 5d

 

相手はチェックして、わたしもチェックバックした。ポットは26.5bbのまま。

こっちが勝ってそうだな。ただ勝っているハンドから3発取れるハンドじゃあない。もし2ストリートしかバリューを取れないのなら、ターンチェックすればリバーでの
彼のブラフを誘えるし、こっちのリバーのベットをブラフと思って広くコールしてくれるかもしれない。OESDだけが怖いけど、それもこのボードペアで価値は落ちた。

 

リバー Kc

 

相手はチェック。

彼が打ってこないなら、まずこのKでまくられていることはないだろう。だけどこれで彼の77やQ8がコールしてくれなくなったかもしれないな…う~ん… チェックバックしてもいいけど…。

 

もしくは…

彼がもし、このカードはブラフに最適なカードとこっちが考えていると読んでくれていれば、Kをリプリゼントしたブラフっぽく見える大きめのベットを打てるかな。よしそうしよう!このプランは最高だね!

 

私は22.5bbをベット。相手は少し考え、72.5bbまでレイズした。

ああ…こりゃ最高にヤバい状況だ。何てこった、コイツはリバーでレイズできるくらいの強いハンドで2回チェックしてきたのか?

こっちがリバーもチェックバックする心配はしなかったのか?まあコイツは所詮$1/$2のプレイヤーだ。OOPで強いハンドを持ってて2回チェックするなんて無理だろう。多分こっちをブラフと思ってリブラフしてきてるに違いない。特に前にやった時にこっちのAAを降ろせてるんだからな。

 

私はコールした。そして彼は5s4cをショウダウン。

なんて私はバカなんだ。恥ずかしい。ナイスハンドだよ。

 

問題

どこから始めましょうか?私はこのハンドでは3回、自分の考えに逆らうべきでした。

私は彼が上手いプレイヤーだと考える証拠は全くありませんでした。だから私は、彼が私のハンドについて、私が思っているようなことを考えていると想定して、彼の考えを推測すべきではありませんでした。

私は彼が弱いハンドを持っていると確信していました。だから彼がクライングコールしてくれることを願い、小さいベットを打つべきでした。

チェックレイズされた時、また自分に逆らってしまいました。もし彼が私のリバーベットをブラフと考えていたのなら、ショウダウンバリューのある多くのハンドでジャストコールしたでしょうし、ハンドが何もないならリブラフはしないでしょう。

彼はまた、弱いショウダウンバリューがあるハンドをブラフに変えることもしないでしょう。ここは$1/$2の卓なのです。彼のリバーのチェックレイズにはほとんどブラフはなく、私が以前遭遇した、今回の読みに導いてしまったターンのチェックレイズも、ブラフではなかったのでしょう。

私がAAを持っていた時に彼がチェックレイズをしたということだけでは、彼が私にブラフをしたという理由にはならないのです。実際その時には、私のAAに対して最悪のボードだったわけです。

大抵の場合、ワンペアでは負けていたでしょう。実際、AAをベットフォールドした時は、彼のチェックレイズはリブラフだ、などという考えは全くよぎりませんでした。

AAをフォールドさせられることは猜疑心を産みます。あなたは一晩中そのハンドを待ち続けているし、来た時にはスタックして勝てると期待してしまうものです。そしてそれが計画的に進まない時、誰かに何かを盗まれたように感じてしまいます。しかし結局のところ、あなたはワンペアをクラックされただけなのです。

自己中心すぎとは思いませんか?このようになってはなりません。

 

レッスン

スモールステークスのゲームにおける、めったに無いような状況を深読みし過ぎてはいけません。ほとんどの場合、アンノウンの相手のアクションは見たままの通りで、特にそのアクションがめったに起きないようなリバーチェックレイズというアクションならなおさらです。

もし私が、相手は変則的なプレイをしていると思ったら、その証拠を探す必要があります。そして、そのようなプレイにアジャストすべきである、という十分な証拠が見つかるまでは、それに大きくアジャストするようなことは避けるべきでしょう。

 

元記事はこちら

The ABC of 2NL, part 6: Open-Raising Charts for Later Positions

レイトポジションからのオープンレイズチャート

前回は、EPからオープンできるハンドについて見ていきました。前回のレンジは実際、かなりタイトなものです。今回の記事では、もっとルースになりましょう。

EPのプレイヤーは既にフォールドしている状況なので、後ろに残っている人間は少なくなります。勝てば良い人数が少ないので、ポットに参加するのにそれほど強いハンドは必要ありません。これは、6maxでは9maxよりもルースにプレイする理由と同じです。次に紹介するポジションは、ざっくり言ってしまえば6maxのMPと同じポジションです。

※全てのポーカーゲームは基本的にはブラインドをスチールするゲームであるというのは、ある程度本当のことです。他の8人のプレイヤーが同じことを狙う状況では、更にスチールは難しいでしょう!レイトポジションでは、その狙いを達成するチャンスがより多く存在します。ただし、9maxのゲームでは、6maxのゲームのように必死でブラインドをスチールしにいく必要は減少します。それに対し6maxでは、ブラインドが9maxより多く回ってきて、ハンドをじっと待ち続けていることもできません。

 

MP3(HJ), ボタンから数えて2人目

66+,A8s+,ATo+,KTs+,KJo+,QTs+,JTs,T9s(13.4%)

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MP3は、ハイジャックと呼ばれることもあるポジションです。COとBUが弱いハンドでブラインドスチールするチャンスを待ち構えている時に、彼らの前でオープンしてそのチャンスを奪い取り、彼らはその弱いハンドを捨てるしかなくなるからです。

ブラインドをすぐに勝ち取れるわけではありませんが、多くの場合に、「ボタンのポジション」を「スチール」できます。HJからオープンレイズすることは、ポジションをハイジャックし、ポストフロップでの最高のポジションを奪い取ることなのです。

しかし、私はHJからクレイジーに広いレンジでオープンしたくはありません。LPの相手が本手を持ってはいけないという決まりはないからです。もし彼らにリレイズされると、多くのハンドをHJではフォールドせねばなりません。その理由は、OOPでポットをふくらませたくないからです。ハイステークスでは、プレイヤーはボタンから多く「リスチール」をするわけですが、2NLでは、ほとんどの3BETはモンスターハンドでのバリューレイズです。

HJでは、フロップで良いドローとそこそこのトップペアを作れる強めのスーテッドコネクタをプレイできるようになります。JToはここからはプレイしません。しかしJTsはかなり良いハンドです。JTの2枚を使ってストレートドローを作る場合、常にナッツストレートドローになるし、JTsは多くのボードとマッチします。ですので、ペアすら出来てなくても、1発または2発打てる程のエクイティができることがしばしばあります。

私はまた、いくつかの「トラブルハンド」もオープンレンジに含めています。初心者がオーバープレイしがちなハンドです。多くの「トラブルハンド」は、フロップトップペアを作りやすく、しかしキッカーが弱いハンドです。

たとえばAT,KJ,QTsなどで、これらのハンドを私は「2ストリートハンド」であると考えるようにしています。私がバリュータウンについて書いた時に、バリュータウンとは3ストリートでポットにお金をつぎ込んでショウダウンで支払ってもらえる場所であるというように書いたことを思い出してください。

「2ストリートハンド」は、聞いたことがあるかもしれませんが、2つのストリートでしかお金を入れたくないハンドです。私の経験上、もしあなたが平均的キッカーのワンペアを持って3ストリートでポットにお金を入れた場合、大きいポットを落とすことになるでしょう。

一般的に言って、これらの「トラブルハンド」では、最低でもトップ2ペアにならなければ、どこかの1ストリートでチェックを挟んで、ポットコントロールすべきです。例えばKJを持っていて、ボードがK8592ttだった場合などに私がよく取るラインは、フロップベット、ターンチェック、リバーベットです。

このベット-チェック-ベットのラインはフィッシュの取るラインのように思われています。なぜなら何もハンドを持っていないように見えるからです。スタンダードなCBを打ち、ターンで諦めて、ブランクのリバーでスタブベットを打ったように見えます。

このラインを取ると、相手はこちらがブラフを多用しているように見え、特にベットが小さければ、Aハイの様な弱いハンドを持っているように思うでしょう。

私はフロップでトップセットになってベットして、ターンでクアッズになった場合、同様にチェックします(スロープレイするレアケース)。そして相手がろくなハンドを持っていないと知っていても、リバーで小さめのバリューベットを打ちます。このフィッシュ風なベット-チェック-ベットのラインで、相手はこちらがJハイくらいしか持っていないように見てくれます!このクアッズのプレイは良かったと思います。

今後ポストフロップについての記事を書くときに、私はいくつか気になったハンドについてリプレイをお届けするつもりでいます。それを見てくれれば厚いバリューを取りに行く時とポットコントロールをする時の違いがわかるでしょう。しかし、今はまずLPのプリフロップ戦略を続けて学びましょう。

 

LP1(CO), ボタンから数えて1人目(ボタンの右隣)

22+,A2s+,A7o+,K8s+,KTo+,Q9s+,QJo+,J9s+,T8s+,98s,87s,76s(24%)

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一つシートが隣にずれただけなのに、オープンレンジが倍近くになりました。一体何が起きたのでしょうか?

COは、ほんとうの意味で広くオープンができる最初のポジションです。ここからオープンする場合、ブラインドをスチールすることが主な目的となりますが、コールされた場合にもある程度のエクイティがあります。このレンジは「プレイアビリティ」が高いハンドに偏って構成されています。

あるハンドはハイカードとしてのバリューを持ち、またあるハンドはフロップで良いドローになったり、ナッツを作ることすらできます。

ここにはいくつかのゴミハンドも含まれています。A7oはせいぜいマージナルハンドとしか言えませんが、トップペアを作って、コールしてきた全てのポケットペアやこれより弱いAに勝つことはできます。小さいポットを取れるくらいのエクイティは持っており、前述した「トラブルハンド」と同じようにプレイをすることはできます。

ポケットペアについて言えば、ここからは22までの全てのポケットペアをオープンすることをおすすめします。めったにフロップでセットは作れないでしょうが、それでもAハイに勝つことはできます。CBをIPでブラインドに対して打つことは高い確率で成功します(88を持ってKJ5のボードでCBを打てば、99,TTを降ろすことも可能)が、もしアンダーペア以上にならなければ、ショウダウンまで行くのは難しいでしょう。

もしQ72のようなボードで2のセットを作ることができ、KQを持った相手はこちらがプリフロップでレイズしているためにボトムセットを読めなければ、わずかなアウツを引かれない限り、ビッグポットを取れるでしょう。

このレンジには全てのスーテッドAも含まれています。A7oの様なラグAでは、フロップでトップペアを引き当てても、大きいポットにはしたくないでしょう。ほとんどのプレイヤーの考えと反するかもしれませんが、私はフロップでトップペアを作るより、ナッツフラッシュドローを作りたいです。なぜなら、ドローをミスした時にチェックフォールドやチェックビハインドしやすいからです。これに対し、トップペアをフォールドすることは、相手に対する正確な読みと判断力が必要となるからです。

76sまでのスーテッドコネクタと、いくつかのワンギャップスーテッドコネクタもまたレンジに入れました。T8sのようなハンドはフロップに激しくヒットすることはそんなに多くありませんが、例えばハンドがT8sでボードがQ96のような、わかりづらいストレートドローになり、相手にペイオフしてもらうチャンスを作ってくれます。このような形を「ダブルベリーバスター」のストレートドローと言い、8アウツあります。

もしターンでJか7が来たら、相手はこちらのストレートは読みづらいでしょうし、相手がツーペアやセットを持っていれば、スタックすることも可能です。

 

LP2(BU),ボタン

22+,A2s+,A2o+,K7s+,KTo+,Q8s+,QTo+,J8s+,JTo,T8s+,97s+,87s,76s,65s,T9o(32.7%)

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ついに、このゲームで一番有利なポジションです。他の誰がポットに参加しようとも、BUにいるのならポストフロップでは常にIPです。だからこのポジションはブラインドをスチールするのに最適なのです。

2NLでは一般的に、BUのあなたにアクションの順番が来るまでに複数のリンパーがいることがあります。上のチャートのほとんどのハンドで、あなたはアイソレートレイズをすることができます。リンパーが一人なら4bb、二人なら5bbにレイズしましょう。

しかしながら、リンパーがリンプ/コールを75%以上するコーリングステーションの場合は、このレンジの中でも「トップペアハンド(2ハイ、ハイペア)」のみでアイソレートをすべきです。なぜなら、ほとんどの場合にフロップを見ることになるだろうし、その場合に、ポストフロップを安全に戦うにはフロップでヒットする必要があるからです。

相手はコーリングステーションなので、ドローハンドなどでブラフするのはあまり良くありません。ルースパッシブプレイヤーをアイソレートするのに、私の場合、2枚ともが8以上のハイカード系をつかいます。A9、QT、T9s、K9sなどが良いでしょう。ただ、もしリンパーがナッツフラッシュ狙いとセットマインをするだけならば、こちらのハンドはなんでも構いません。アイソレートし、フロップで必ずCBを打ちます。もし相手がセットかナッツフラッシュドローを持っていなければ、フォールドするでしょう。

その他の、レンジ内の下位のマージナルハンドでは、オーバーリンプしてマルチウェイで安くフロップを見に行くのもいいと思います。リンプする時に注意して欲しいのは、COより前のポジションでリンプやオーバーリンプをすることは、-EVのプレイであるということです。

ですが、例えばBUにいて65sや55を持っていて、ポットに既にリンパーが2人いるような場合などは、オーバーリンプも悪くはありません。もしフロップで激しくヒットしたら、ポジションを利用してポットを大きくすればいいし、ドローになったのであればチェックビハインドしてフリーカードをもらいましょう。マージナルなハンドはSPR(stack to pot ratio,スタック:ポット比)が高い時に利益になりやすく、リンプポットはまさにその状況です。

1,2人のリンパーに対して、私は弱いオフスートハンドはフォールドします。なぜなら2NLのリンパーは、たびたびミドルキッカーのAでリンプしてくるからです。もしあなたがA5oでオーバーリンプした場合、A6oのオリジナルリンパーにバリュータウンに連れて行かれたらかなり辛いでしょう。

もしBUまでフォールドで回ってきた場合は、チャートのハンドできちんとレイズしてください。私が作ったBUのレンジは、ハンド全体の約33%と広いです。私のような典型的なTAGは、全体ではほんの14%のハンドしかプレイしませんが、BUからはその2倍以上のレンジでレイズします。この理由は単純で、2NLフルリングではほとんどのブレイヤーがブラインドを守らないからです。

ポーカースターズでは特にニットが多く、その理由のうちの一つはPSOではとてもタイトな戦術を利益的と教えており、その出身者が多いからかもしれません。上のチャートでは33%のオープンを推奨していますが、ブラインドのプレイヤーがニットであるとわかっているなら、もっと広いレンジでスチールします。

私の経験上、BUからのスチールは50%以上の確率で成功し(下のほうの画像を見て下さい)、そうでない場合フロップを見ることができます(3BETされなければです。その場合フォールドすることが大半です)。ですので、ブラインドにコールされた場合のためにも、ある程度フロップでのエクイティがあるハンドでオープンしたいのです。

BUのオープンレンジには65sくらいまでの多くのスーテッドハンドが含まれています。これより下では私はレイズをしたくはありません。なぜなら、54sのようなハンドはストレートやフラッシュを作れても、多くの場合にはナッツにならないからです。

もしボードが678でハンドが54だった場合、あなたの持っているのは「愚か者の」方のストレートで、相手がT9を持っている場合にはたいていスタックされてしまいます。

T9oについて話すなら、これはボタンからオープンする最低レベルのハンドです。T9sよりもプレイしづらく、しかしブラインドがコールしてくるような88や77には勝てるし、ストレートドローになることもあります。これはつまり、フロップにハイカードが落ちた時だけでなく、ペアやドローができることによって、ミドルカードが落ちた時でもCBを打ちやすいということです。

BUからは全てのブロードウェイハンドと全てのAでオープンレイズができますが、それらのハンドは「トラブルハンド」でもあるということを忘れてはいけません。このチャートの多くのハンドでは、最低でもトップ2ペア以上にならない限りは大きいポットを作ってはいけません。QJ,K9s,J8sのようなハンドでワンペアができた場合は、ポジションを利用してポットコントロールをしましょう。

特に、ブラインドからタイトなレンジでプレイする相手には注意です。BUのワイドなレンジは、フロップでこちらのレンジにマッチしたカードが落ちない限り、彼らのタイトなレンジには、負けています。

 

SB(スモールブラインド)

22+,A2s+,A2o+,K5s+,K9o+,Q7s+,QTo+,J8s+,JTo,T8s+,98s (32.4%)

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9maxのテーブルでは、SBからオープンレイズできる機会は殆どありません(たいてい、一人はリンパーがいるからです!)。しかし、自分までフォールドで回ってくれば、ブラインドをスチールするチャンスです。なぜならあなたを阻む相手はもう一人しかいないからです。

私が推奨するこのレンジはBUとほぼ同じくらい広いものですが、構成は微妙に異なります。BUでは、ポストフロップが発生してもポジションを活かせるため、65sのようなハンドでスチールをしました。

しかしSBでレイズしBBにコールされてしまうと、我々はOOPでプレイしなければなりません。ですので弱いスーテッドコネクタをプレイしたくはありません。ブラインドバトルではしばしば、ワンペア同士の対決になるため、スーテッドコネクタよりもハイカード系でプレイしたいのです。

もしボトムペアやストレートドローで、3ストリートでベットを打てば、BBはたいていプリフロップを2ブロードウェイやミドルペアでコールし、リバーまでついてきて、あなたは負けてしまうでしょう。ブラインドバトルではあなたのCBの成功率はかなり低くなります(彼らはあなたのハンドを信用しません)。これがブラインドバトルでポットにお金を入れるときにトップペアを持っていることが重要な理由です。

この場合K5sよりK9oでオープンレイズするほうが優れているのかもしれませんが、私はトップペアを作った時にバックドアフラッシュのバックアップがあるスーテッドの方がプレイしやすいと思っています。

もしあなたが2NLでこのように弱いハンドでスチールできることがまだ信じられないのならば、以下の画像を確認して下さい。これは私の2NLフルリング100KハンドにおけるCO,BU,SBでのスチール成功率です。

 

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配られたハンドの半分以上で利益的なプレイを出来ていることがわかると思います。この夢は、SBのあなたまでフォールドで回ってきた時に現実になります。私がSBから55%以上スチールしていることに注意してください。ハンドの55%でレイズすることはマニアックのように思うかもしれませんが、私がこんなに多くスチールする第一の理由は、フルリングにニットが多いからなのです!

SBからスチールすることは、2/3の確率で即座に利益となります。これはお金が落ちているようなものです。私がSBのレンジとして提示したチャートには、32%のオープンとなっていますが(そしてこのチャートはアンノウンプレイヤーに対してのプレイのものです)、もしあなたがニットプレイヤーの右にいるなら、ブラインドバトルでエニハンでスチールすることが可能なのです。

BUでは、37%スチールを試みて、50%以上成功しています。しかし、まずブラインドの二人についてスタッツが貯まるまでは、オープンレンジを拡張しないほうが良いでしょう。私はかつて、COからは推奨のレンジよりも狭くプレイしていました。

このリークに気づいたのは最近で、トラッキングソフトによると、COからのスチールが45%も成功していることを発見し、オープンレンジが19%ではスチールのチャンスを多く逃していると思い、ここで提示した24%のレンジを検証しています。私がこんなにスチールに成功している理由の一つは、他の人が私のスタッツのVPIPだけをみて、私がかなりタイトだと思っていることかもしれません。

私はトータルでは14%のハンドしかプレイしておらず、ショウダウンまで行けばナッツに近いハンドを持っていることが大抵です。もし私がいくつかの大きいポットをAK,QQやKJsでのナッツストレートをショウダウンして勝ってたら、相手は私がBUにいる時も同じ様なハンドでレイズしてると考えるでしょう。そのため、私のLPでのレイズはリスペクトされるのです。

もしあなたが常にナッツを持っているようなタイトプレイヤーとみなされたら、相手はこちらがBUからT9oや65sでレイズしているとは決して思わないでしょう。そして通常より多くブラインドでフォールドしてくれるのです。

私のアンバランスなレンジは他の場面でも有効に作用します。HUDに頼り切りのレギュラーは、私のVPIPが14%なのを見て、私のUTGからのレイズにAQをコールします。おそらく、「AQは上位14%のレンジに対してはいいエクイティがある」と考えるのでしょうが、わたしのレンジは前回見たような超タイトなものです。UTGのわたしのレンジの全てのハンドはAQに勝っているのです!実際、AQは私のHJ(MP3)のレンジにかろうじて勝っている程度なのです。

 

この記事により、LPでより多くのハンドをプレイすることは利益的だと思っていただければ幸いですし、実際それをスタッツなどを用いて証明できたと思っています。あなたがプレイしやすいように、このレンジをマイナーチェンジするのは問題ありません。

もしあなたがトラッキングソフトを使っているなら、ハンドごとの収支を見ることもできるでしょう。もしウィークAやスーテッドコネクタで多くのお金を失っていることに気づければ、それらのハンドをより多くプリフロップでフォールドすればいいのです。

 

次回の記事では、プリフロップのベットサイジングについて書きたいと思います。これは今、プリフロップレイズのサイズを変えることにより、損失を下げることができるかもという議論をしているからです。その後の記事では、vsオープンレイズ、vs3BETについての記事を書くつもりです。

また、紹介した8つのオープンレイズチャートを1つの画像にまとめました。デスクトップに表示して確認しながらプレイし、利益を出しましょう!

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元記事 The ABC of 2NL, part 6: Open-Raising Charts for Later Positions
https://www.pokerschoolonline.com/blogs/ArtySmokesPS/The-ABC-of-2NL-part-6-Open-Raising-Charts-for-Later-Positions

Cash Catastrophes, Vol. 2: Missing Value with the Nuts

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Cash Catastrophes, Vol. 2:消えたナッツのバリュー

ハンド

NLHE$1/$2の私がいつも遊んでいる卓で、エフェクティブスタックは約200bb。

UTGのプレイヤーが3.5BBでオープン。私はCOから7s7cを持ってコールした。BUのプレイヤーもコールし、SB、BBはフォールド。ポットは12bbとなった。

 

フロップ 6s5s4s

 

オリジナルレイザーであるUTGはチェックし、私へ回ってきた。5bbをベットしたところ、BUがコールし、ポットは22bbとなった。

 

ターン Th

 

うーん…ベットされてレイズされたら困るし、ここはチェックしたほうがいいかな。もしBUがフラッシュをスロープレイしてるんなら、2アウツに金をつぎ込むことになってしまう。チェックコールしよう。

 

私はチェックし、BUもチェックビハインドした。ポットは22bbのまま。

 

リバー 8s

 

来た!リバーでナッツになった。もしBUがスペードのハイカードを持ってコールしたなら、大きいポットを取れそうだ。もしここでベットしたら、BUはKフラッシュではコールし、Aフラッシュではレイズするだろうが、スペードを持っていなければフォールドしてしまうだろう。

だけどここでチェックすれば、強いフラッシュでバリューベットしてくるだろうし、私はターンでチェックして強みを見せていないので、フラッシュを持っていなくても、ブラフしてくるかもしれない。これだけハンドが強いのだから、チャンスを逃してはならない。チェックレイズしてポットを大きくしよう。

 

 

私はチェックした。BUの彼は即チェックビハインドし、AhKsをショウした。そしてポットを取ろうとした。だから私がストレートフラッシュをショウした時、彼はかなり困惑していた。

 

マジかよ?なんでKハイフラッシュでチェックビハインドなんだ?私が取ったアクションと言ったら、フロップで弱いスタブを打って、あとの2ストリートでチェックしただけじゃないか。信じられない。これはもはやバッドビートだよ。なんて勿体無いことをしたんだ。

 

問題

まず最初に、私はターンでこのようにパッシブにプレイすべきではありませんでした。勿論、私のペア+ウィークフラッシュドローはそこまで強いハンドではありません。しかし、オープンエンドストレートフラッシュドローが、ターンでレイズされてもコールするためのエクイティを、ある程度与えてくれています。

私は相手のレンジの大部分には勝っており、相手がレイズしてきても、標準的なサイズのレイズであれば、コールするだけの価値はあるでしょう。負けるのはメイドフラッシュだけで、それにはフロップでレイズされているでしょう。

第2に、私は多くのスモールステークスプレイヤーが理不尽にオーバーフラッシュを怖がりすぎ、ショウダウンを好むという傾向を過小評価していました。私が相手にしてほしいと望んだように、リバーでシンバリューベットを打ってくるというのは、このレートでは一般的ではありません。

特にボードに4枚のスートが落ちている場合にはこの傾向が強いのです。私はこのプレイヤーはあまり上手いプレイヤーでは無く、タイトであると分類していました。言い換えるなら、Kハイフラッシュをチェックバックされる可能性を考えるべきでした。

彼および似たような傾向を持つプレイヤーは、リバーでお金を多く払わせる喜びよりも、自分より良いハンドに負けてしまう苦痛のほうが勝ってしまうのです。

 

レッスン

もうすこし自分を信用すべし。マージナルハンドで闇雲にベットを打つよりは、レイズされる可能性を考慮することはいいことですが、レイズされることを過大評価しすぎてはいけません。

ベットをしない理由を探すよりは、ベットをする理由を考えましょう。

アグレッシブポーカーが、勝つポーカーです。今後ミスするにしても、十分な頻度のベットを打たないというミスよりも、少しばかりベットを打ちすぎてしまう、というミスをすべきでしょう。

 

元記事はこちら

 

The ABC of 2NL, part 5: Open-Raising Charts for Early Positions

アーリーポジションからのオープンレイズチャート

前回の記事では、ハンドのプレイしやすさを考慮しつつ、ポジションの重要性について語りました。続く今回の記事では、最初の4つのポジションのオープンレイズチャートを、それぞれどのような意図でレンジを構築したかの説明とともに提供します。

以下のチャートはいくつかの仮定に基づいていることに注意してください。

  • ボタンと自分までの間に空席がないこと
  • 自分の番まで誰もオープンレイズしていないこと
  • 自分と、プレイに残っている人間の平均スタックが100bbであること
  • 相手はアンノウンの、平均的2NLプレイヤーであること

 

記事中で使われる様々な略語

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それでは、前提と略語を把握したら、最初のハンドマトリクスを確認しましょう。ブラインドがポストされて最初にアクションをするプレイヤーのためのオープンレイズチャートです。

 

UTG(ボタンから数えて6人目)

TT+,AK(3.5%)

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メモ:マトリックスの各ハンドの右下に付いている小さい数字は、そのハンドの組み合わせが何個あるかを示しています。ポケットペアは各6コンボ、スーテッドハンドは各4コンボ(例えばAKsなら、スペート・ハート・ダイヤ・クラブのAKの4パターンだけしか無いということです)、オフスートハンドは各12コンボです。スターティングハンドの種類は全部で1326パターンで、例えばAAなら6コンボで、それは全体の0.45%でしかありません。それに対しAKs+AKoは16コンボあり、AKは全体の1.2%になります。

これを見た多くのプレイヤーは、「UTGで95%もフォールドするの?バリューを逃してるよ」と思うかもしれません。彼らの意見が的を射ていることは事実です。

しかし、思い出してください。この記事では、私は初心者がトリッキーな判断をすることなしにお金を稼ぐ方法を教えたいのです。UTGでフォールドをしすぎるくらいのほうが、それを達成できるのです。

UTGで超タイトなレンジを私がおすすめする理由は、まだ8人のアクションが残っていて、コールされたり、リレイズされたりする可能性が高いからです。もしあなたが本当のモンスターハンド(QQのようなハンドならフロップでオーバーペアになりやすいし、それ以上発展しなくてもショウダウンで勝っていることが多い)を持っているなら、そうされてもいいかもしれません。

しかし、UTGから88のようなハンドでオープンし、ポジションのある相手2人にコールされたらどうなるでしょう?それでフロップがK96ttだったら、負けていると感じるのではないでしょうか。CBを打つのが標準だとしても、相手2人のうちどちらかはフロップでコールしてくるでしょう。こうなると、20cのポットで、自分はOOPでサードペアを持っていて、もし相手がこちらより良いペアや、それどころか単にドローだけだったとしても、突然もうどうしたら良いかわからない状態になってしまうでしょう。大抵の場合あなたはチェックフォールドしてしまい、とても効率よく10bbを捨ててしまうだけになります。

私のUTGレンジは、フロップで自分が勝っているかどうかがわかりやすいように作ってあります。TT+,AKのレンジなら、フロップでオーバーペアやTPTKになりやすいし、時にはセットも作れます。最悪でもあなたは「ナッツエアー(Aハイ+Kキッカー)」を持っており、何らかのバックドアドローがついていることもあるでしょう。

平均的2NLプレイヤーとポットを争う場合、オーバーペアやTPTKはナッツのように扱ってもいいことが多いでしょう。つまり強くベットを打てます。もし相手が情報を送ってきたら(レイズしてきたら)、負けているでしょう。

 

UTG+1(ボタンから数えて5人目)

99+,AQs+,AKo(4.2%)

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UTGのレンジとそれほど変わりません。99とAQsが追加されただけです。この理由は、わずかにコールやリレイズされるおそれが減ることによります。もちろんごくわずかですが。

後ろにまだ7人残っており、彼らのうち少なくとも一人はこちらより良いハンドを持っている可能性が高いです。コールされるとOOPになってしまうことが多く、特にフロップが当たらなかった場合に、相手をバリュータウンに連れて行けるかどうかが不明瞭になってしまいます。

注意して欲しいのは、ここからAQsでオープンし、3BETされた場合には、マニアックプレイヤーに対してを除き、フォールドするのが正しいプレイになるということです。EPにいるこちらと争おうとする相手のハンドというのは、大抵の場合強いハンドを持っていることを示しており、しかもコールでなく3BETであれば、それはモンスターハンドを持っていることを示しています。

2NLの典型的な3BETレンジはQQ+,AKです。AQsはこのレンジにドミネイトされており、たとえフロップでQをヒットしてもQQ+には負けているし、Aをヒットしたとしても、AK/AAに負けてしまいます。そして相手がKK/QQだった場合にフロップでAがヒットしても、それほど支払ってはくれません。

そのため、AQと言うのは、OOPの3BETポットではあまりバリューがないのです。3BETされた場合にどうするかは今後の記事で書きますが、基本的に多くの場合は、EPではQQ以下はフォールドすることになります。プリフロップで小さい損失を受け入れ、その代わりにポストフロップの大きい損失を防ぎましょう。

PSOのトレーニングセッションでよくある質問に、「EPでスモールペアが来た場合、オープンレイズをしたほうがいのか、それともリンプすべきか?」というものがあります。これへの私の答えは、どちらもNOです。

私はトラッキングソフトを使って、2NLのEPでスモールペアをプレイすることがどれだけ避けるべきなのか、調査を行いました。オープンリンプは微妙に-EVで、これはアイソレートレイズを受けた場合にフォールドしなければならないことが多いからということと、リンプでフロップを安く見た場合に、ショウダウンの時にポットが小さいということが理由でした。

例えばEPで44をリンプし、A74のフリップでチェックレイズをした場合、こっちがセットをもっている、ということが相手にまるわかりになってしまいます(無料バージョンのNoteCaddyで、相手がどんなハンドでリンプしてるかを自動記録させることができます。これのおかげで私はセットマインされてフロップでチェックレイズされた時の、かなりのお金を節約することができました)。

TheLangolierがいうように、弱いベットは弱いハンドを示しています。リンプは弱さの現れです。もしハンドがプレイするのに十分な強さなら、レイズするのにも十分な強さである、ということです。

ただし、私のデータによると、2NLにおいてEPからスモールペアをオープンレイズするのはかなりの-EVです。オープンレイズとCBに使うお金を埋め合わせるのに十分なほどのセットは引けないのです。アンダーペアで、ペア全てとドローでコールするようなコーリングステーション相手にCBを打つことは、単にお金を捨てるようなものです。リンプやオープンレイズをせずに、お金を節約しましょう。スモールペアでは単にフォールドすればいいのです。

 

MP1(ボタンから数えて4人目)

88+,AJs+,AQo+,KQs(6.2%)

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この席は「ミドルポジション1」と言われるけど、私はこのポジションはまだアーリーポジションだと思っていいと思います。だからそれに応じてレンジもタイトになります。

フルリングの最初の3人は、「フォールド」という規則に多く従わなければなりません。もしMP1からAJsやKQsより弱いハンドでオープンすると、度々トラブルに巻き込まれるでしょう。6人がまだアクションを残しており、コールされた場合、ポストフロップでOOPになる確率も高いです。

ここで気づいて欲しいことは、私が最初の3人の時にオープンするハンドの多くは、フロップで良いペアかナッツドローを作るものである、ということです。2NLのプレイヤーはしばしば、Aさえあればフロップではコールします。だから、AJsはこのポジションでは利益的なハンドなのです。AJsを持って、A95rのようなボードでは3ストリートでバリューを取れないことは多いと思います。しかし相手がATのようなハンドを持っていればペイオフしてくれることも多いでしょう。

またここで気づいて欲しいのは、ここでオープンするハンドは、いろいろな勝ち方ができるハンドだと言うことです。ブロードウェイストレート(A-T)はショウダウンでよくある勝ち方です。もしあなたがAQをKJTのボードで持っていた場合、たびたび相手のAKや、KJのようなツーペアをスタックすることができるでしょう。

さらに、スーテッドであるということもハンドにバリューをもたらしてくれます。スーテッドAはナッツフラッシュを作ってくれます。フラッシュはストレートよりもわずかに作りづらいとはいえ、AJsはAJoよりも、フロップでフラッシュドローを作り、プレイアビリティを高めてくれる分、強いと言えます。

これに加えて、コンボドローが引ければ、アグレッシブにプレイすることができます。例えば、KhQhを持ってフロップがJhTc6hだった場合ストレートとフラッシュへのアウツは15枚あり、また相手のJxに対してはKとQの6枚もアウツになります。

あなたは驚くかもしれませんが、フロップのこの段階では、KhQhは文字通りKハイしか無いにもかかわらず、フロップで全スタックをつぎ込むなら、相手のKsKcやAcJdに対してもフェイバリットなのです。

 

MP2(ボタンから数えて3人目)

77+,ATs+,AJo+,KJs+, KQo(9%)

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MP2は、ボタンにより近い位置となってくるので、少し広くオープンできます。まだそれでも90%以上はフォールドすることになりますが、77とスーテッドA、スーテッドK、オフスートブロードウェイがレンジに加えられています。

KQoは2NLだと若干オーバープレイになるかもしれませんが、それでも相手の弱いKxをドミネートしていることと、EPにいる時と比較してマルチウェイポットになりづらいことを考慮すれば、このポジションからオープンできる強さを持っています。

後ろに残っている5人のうち、ポストフロップであなたに対してポジションがあるのは3人だけです。AJやKQを持ってOOPでLPのコーラーと戦うことはそれほど怖いことではありません。なぜなら、相手のレンジが比較的弱いからです。

もしヘッズアップになれば、ドライボードでCBを打つだけでポットを取れることも多いでしょうし、TPGKを作って弱いハンドからバリューを取れることも多いでしょう。

 

上記4つのチャートは、あなたがプリフロップでの相手のレンジを推測することの役にも立つでしょう。たしかにほとんどの2NLプレイヤーはこれよりも幾分ルースにプレイしますが、まずはニットやTAGの相手がこのチャートでプレイしているとあてはめてみるところからやってみましょう。

例えばですが、ニットがUTG+1でオープンしてきたなら、相手はおそらくKJoのようなハンドは持っていないと考え、だからあなたがKJoを持っていた場合、それでポットに参加するのは+EVではない、ということです。

ハンドレンジについては、かなり長い記事を今後書くつもりです。次回の記事では、より利益を出せるポジションについてのレンジを公表します。オープンレンジに多くのバリューハンドや「ドローハンド」を加えるだけでなく、ブラインドをスチールするためにかなり弱いハンドでもオープンしていくことになります。

た、デスクトップに表示させて参照しながらプレイできるように、レンジ表を全部結合して1枚の画像にしたものも作る予定です。ではまた次回。タイトイズライトの精神を忘れずに!Good luck!

 

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元記事 The ABC of 2NL, part 5: Open-Raising Charts for Early Positions(2013/4)
https://www.pokerschoolonline.com/blogs/ArtySmokesPS/The-ABC-of-2NL-part-5-Open-Raising-Charts-for-Early-Positions

Deliberate Practice: Four Steps to Improve Your Poker Game

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究極の鍛錬:あなたのポーカースキルを向上させる4つのステップ

前回の記事では、gritであることとポーカーにおける成功の関係について書きました。

 

 

高いgritを持つ人々は、長期間情熱を保つことができます。彼らは莫大な「根気強さ」をもち、長期間、一つのことに集中することができます。

しかし一つのことを忍耐強くやり抜くことが必要と言っても、実際にどうやってやり抜けばいいのでしょうか?ポーカーを上達するために、何に対して、どうやって集中すべきなのでしょうか?

 

K. Anders Ericssonは、世界的エキスパートになる方法について世界一のエキスパートと言われています。彼は世界レベルの音楽家、チェスプレイヤー、アスリートなどの、トップクラスになる過程を調査しました。調査の結果、成功する過程は、どの分野でも驚くほど似ているということがわかりました(偶然ですが、私は彼らの研究室から連絡を受けたことがあります!彼らはポーカープレイヤーの
研究について興味を持っているということです)。

 

世界クラスの人間と凡人の違い 

では、世界クラスの人間がしていて、そうでない人がしていないこととは何でしょうか?それは、「究極の鍛錬(deliberate practice)」と呼ばれるものです。

我々の大半は、練習をします。しかし、究極の鍛錬とは一般的なそれと同じものではありません。究極の鍛錬と普通の練習を分ける複数の要因があり、そこで明らかになるのは、膨大な量の練習より、その練習の質がとても重要ということです。

Ericssonの研究結果は、ある人がエキスパートレベルになるのは、エキスパートレベルの練習を続けた結果であるということを明確に示しています。

彼はまた、才能に関係なく、究極の鍛錬を続ければ、誰でもワールドクラスの人間になれる、ということを強調しています。

 

これは良いニュースでもあり、悪いニュースでもあります。

 

究極の鍛錬は単純な作業の繰り返しではありません。実行するには、以下の4つを守らなければなりません。

 

究極の鍛錬 4つのステップ

1. 練習をする時は、自分が改善したい特定の一点のみに集中する

例えば、あなたは1度に1つの問題だけに集中すべきということです。一度基礎を習得すれば、あなたに対して寄与しない「全般的」な勉強に時間を使う必要な有りません。勉強のそれぞれのセッションで、特定の点について、具体的な目標を設定しなければなりません。

 

2. あなたの目標は、あなたのスキルレベルを超えたものにしなければならない

人間は、どうしても簡単な事に取り組んでしまう傾向があります。しかし、それは自分のスキルを向上させる練習にはなりえません。自分の背中を押さなくてはなりません。一般の人は自分を厳しい状況に追い込むのを嫌がるので、違和感を感じるかもしれません。しかしこれは、流されるままにいる精神的に楽な状況からあなたを外に出すためなのです。

 

3. 即座に、正確なフィードバックを受ける

ポーカーではこれが大きな問題になります。フィードバックを受ける時と、実際のプレイの間にタイムラグが存在するからです。あなたはハンドレビューを行うべきですが、しかしそれは、(プレイと同時ではなく)セッションを終わらせたあとになります。また、時には間違ったプレイで勝つこともあるし、正しいプレイで負けることもあるのです!音楽であれば、間違えばおかしい音が出てミスが明らかにわかり、正しい音が出るまでやり直せますが、ポーカーはそういうわけにはいきません。

 

4. 反復、反復、また反復

それぞれのスキルを繰り返し練習しなければ、それについて「流暢」になることはできません。あなたの目標は、そのスキルを無意識に、自動的にできるようになるくらいまで反復することです。完全にそのスキルをマスターすれば、標準的なものは直感的にできるようになり、さらには応用的なやり方を見つけることや、調整することがより容易になります。

 

もしこの全てがあなたにとって目標が高過ぎると思うなら、そうなのかもしれません。究極の鍛錬が求めるものにコミットできないということが、どの分野でも世界クラスの人が少数である大きな理由なのです。

 

もしあなたがこのゲームを始めたばかりで、トッププレイヤーを目指しているなら、いくつかのアドバイスをしたいと思います。

まず最初に、基礎が固まってなければ、エリートになることはできません。基礎をマスターしましょう。そして基礎をマスターしたら、それ以上のことにとりかかりましょう。

あなたの目標は、完璧に近づくことです。もちろん、急ぎすぎてはいけません。それには最低でも、究極の鍛錬が10,000時間は必要です。実際には、20,000時間以上は必要かもしれません。

 

まとめ

最後に、究極の鍛錬はとても大変なことだと理解してください。上達するために完全に集中するには、とても多くの精神力が必要です。これはエリートになった人ですら、1日に2,3時間しか究極の鍛錬を行わない理由です。嘘を言っているわけではありません。

このレベルに達するまでに、かなりの量の鍛錬を行わなければなりません。ですが、もしあなたがトップクラスの人間になりたいなら、他に方法はないのです。

常に究極の鍛錬に従事しましょう。そうすれば、長期間の鍛錬の後、あなたの脳は再構築され、世界的ポーカープレイヤーになることができるでしょう!

 

「究極の鍛錬」について詳しく書かれた本はこちら

  

元記事はこちら

www.pokernews.com

 

The ABC of 2NL, part 4: The importance of position when forming your pre-flop strategy

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プリフロップ戦略構築におけるポジションの重要性

もしあなたが対戦相手をバリュータウンに連れて行きたいなら、フロップを上手くプレイできるようなハンドでプレイすれば、上手くゆくでしょう。今週、おまちかねのスターティングハンド表を公開するつもりでしたが、プリフロップ戦略について書くことは「これがあなたのポジションです、そしてこれがあなたのハンドです。さあお金が儲かりますよ」と書くような単純なものでないことに気づき、その前に前提となる記事を書きました。

初心者には、何故あるハンドがある状況でプレイできるかを理解することがとても勉強になると思います。もし私が超長文を書いて、さらにチャートまでつけたら、初心者は消化不良をおこしてしまうでしょう。ですので、プリフロップ戦略の前提となる知識についての記事を書くことにしました。オープンレイズチャートとそれに関するアドバイスについては、数日待ってください。

記事で使われる様々な略語

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そのハンドをプレイする理由

具体的なハンドチャートを見る前に、今回はあなたに、あるハンドをプレイできる理由を考えてほしいと思います。

明らかに、それぞれのハンドには相対的なハンドの強さが存在します(だれでも知っている通り、AAでレイズするのは+EVで、72でレイズするのは-EVです)。しかしそのハンドをプレイできるかを考慮するためにはそれだけではなく、ポットをオープンする前に、後ろにアクションが残っているプレイヤーの数、プレイの傾向、スタックサイズとポジションなどを考慮しなければいけません。

 

インポジションのメリット

完全な初心者ですら、ポストフロップをインポジションで戦えることは利益的であると、直感的にわかるでしょう。多くの人はあなたに、ポジションがあれば、「他のプレイヤーが何をするかを先に見ることができる」から、有利であると教えるでしょう。これは本当のことですが、ただし、情報だけではそれをお金に変えることはできません。

おそらく、インポジションにいることの最大の利点は、ポットサイズをコントロールできる、という点にあります。あなたか対戦相手が既にオールインをしているのでなければ、相手がベットしてきた場合に、更にそれ以上ポットにお金を入れるかどうか、あなたが選択できます。もしハンドが強ければ、レイズして巨大なポットを作り出すことができます。ドローハンドであれば、ドローが完成する確率と、コールするためのポットオッズを計算して、何が+EVかを知ることができます。

弱いハンドを持っていて、ブラフで相手を降ろせそうにないと思えば、単にフォールドし、損失を最小化することができます。もし相手がチェックしてきたら、バリューベットやブラフベットを打てるし、チェックビハインドすることもできます。これは弱いハンドやドローを持っている時に理想的です。なぜなら、あなたは追加のお金を払う事なしに、マージナルな状況でショウダウンに1ストリート近づくことができ、さらにフリーカードがあなたのハンドを発展させるかもしれないのです。

 

アウトオブポジションのデメリット

アウトオブポジションに居る場合には、これらの利益は全て失われます。インポジションにいる対戦相手がポットサイズをコントロールでき、インポジションにいる時と全く同じハンドだったとしても、同じ利益を出すことはできないのです。この理由は様々ですが、以下のように大きな原因を書き出してみます。

  1. OoPでベストハンドを持っていてバリューベットをした場合、相手は降りることもできる。その場合、あなたはお金を得ることができない。もし相手が料金を払いたくなければ、バリュータウンに連れて行く事はできないのです!勝つ場合もたいていは小さいポットで、プリフロップのお金しか手に入らないことが多いのです。
  2. OoPで良いハンドを持っていてバリューベットをした場合、相手はそれ以上に良い手の場合にレイズできるし、ハンドを持っていない場合でも、ベストハンドをリプリゼントしてブラフできる。
  3. もし、OoPでマージナルハンドを持っていて、ポットコントロールのためにチェックした場合でも、相手はポジションを利用してベットでき、そうなった場合、結局プレイし続けるためにはポットにお金を入れる必要があります(あなたはポットを小さく保ちたくても、相手はポットを大きくできる)。
  4. もし、OoPでドローやマージナルハンドを持っている時に、チェクビハインドしてフリーカードをもらったり、安くショウダウンに向かうことができない。あなたは、インポジションの相手がそうしてくれることを祈るしかできないのです。

このシリーズを通して、スタンダードなラインを取って難しいスポットを減らす、わかりやすいプレイスタイルをお薦めしていきます。OoPでプレイすることは、変則的なポストフロップのスポットに巻き込まれることが明らかに多くなるので、OoPにいる時は「トラブルハンド」を避ける方がいいでしょう。今後このシリーズで、「トラブルハンド」についてもお話します。

OoPでプレイしづらい種類のハンドというものが存在します。ハンドランク下位のもので、投機的、ともいわれるものや、ドローハンドがそれに当たります。スーテッドコネクタがその典型例です。スーテッドコネクタは、もし5枚のコミュニティカードが安く見られるのであれば、ストレートやフラッシュ等の強いハンドを作ることができます。しかし、もしあなたがOOPなのであれば、ポットを小さく保ち続けるのは難しく、そして、上で書いたように、最終的にモンスターハンドを作れたとしても、それに見合う額を相手に支払わせるのが難しいのです。

 

実戦データで見るIPとOoP

もしハンドがプレイできるかどうか考える際に、ポジションが一番重要ということを理解できないなら、私の2NLでの100kハンドに及ぶサンプルの、ポジションごとの損益を見てみてください。

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一番利益を出しているのがボタンで、そこでは私は65sやT9o位の弱いハンドでもオープンします。成績ば一番悪いのはブラインドです。FRにおいてブラインドはだれでも負けるポジションです。

しかし、EP+1(9人テーブルではここがUTGです)の数字を見てください。UTGからは、私はとても強いハンドしかプレイしていないのにもかかわらず、$1.9の利益しか出ていないのです。信じようが信じまいが、JJでのオープンですら、赤字になっています。

ここから推測できることは、インポジションで弱いハンドでプレイをすることのほうが、アウトオブポジションで強いハンドでプレイするよりも利益的である、ということです。

9人テーブルのアーリーポジションにおいてオープンして利益を出せるのは、かなり限られたハンドのみです。OOPで稼ぐことはかなり大変なので、初心者は、OOPでのプレイが微妙に+EVな程度のハンドでプレイをするのは避けるべきだと思います。

我々は、ポストフロップでインポジションで戦うことができそうな状況で、より多くプリフロップでオープンレイズすべきなのです。なぜなら、インポジションでプレイすることはOOPよりも単純で、相手の行動も予測しやすいからです。また、フロップでマルチウェイになるよりも、ヘッズアップになるほうがよいでしょう。これは、複数を相手にするより一人を相手にした場合のほうが、より簡単にポットを勝ち取ることができるからです。あなたがレイトポジションでオープンした時には、後ろの人数が少ないので、アーリーポジションでオープンした時よりもマルチウェイになりづらいという利点もあります。

 

オープンレンジそのものよりも何故そう構築したかの理解が重要

私が次の記事で書く予定のオープンレイズレンジは、かなり「バランスのとれていない」ものです。2NLの平均よりもEPはかなりタイトで、LPではかなりルースです。

もっと上のレートでは、注意深い相手に対向するために、スーテッドコネクタやスモールペアもレンジに入れて、バランスを取る必要があります。しかしここは2NLであり、このプレイでエクスプロイトしていけるのです。

私のチャートに機械的に従ってプレイするだけでも、おそらく利益は出るでしょうが、私が読者にもっとも重要であると思うことは、このオープンレンジがどうやって作られたかを理解することです。それができれば、自分のプレイスタイルに適応させたり、更に重要な事としては、テーブルにいる相手に合わせて調整することができるようになるのです。

例えば、あなたのいるテーブルの相手の傾向がルースパッシブであるなら、トップペアを作りやすく、ヒットしたらバリューベットを打てるようなハイカード系でより多くオープンすることができます。

逆にもしテーブルがかなりタイトなのであれば、ブラインドをスチールするためにある程度オープンレンジを広げることができます。プリフロの3BETが飛び交うようなアグレッシブなテーブルなのであれば、基本的にはレンジを狭くし、3BETに対抗できるようにするべきでしょう。マージナルなハンドでオープンし3BETに降り続けることは、お金を失い続けることになるからです。

 

スターティングハンドチャートの前提

ポジションごとのハンドチャートは数日以内に投稿しますが、もしあなたがカードマトリックス表を見たことがなければ、最初は混乱するかもしれません。下の図が理解の役に立つと思います。

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私はテーブルの状況によってオープンレンジを変えてはいますが、スターティングハンドチャートは2NLの100bb持ちのランダムプレイヤーと9人卓でプレイすることを想定して作っています。

特に気をつけて欲しいのは、チャートは9人卓が満席になっている前提ということです。もしテーブルに空席があったり、シットアウトしているプレイヤーがいる場合は、自分のポジションをボタンへ一つ近づけて読み替えてください。例えは自分がUTGにいて、一人抜けの状態なら、自分のポジションをUTG+1と読み替えるということです。もし複数プレイヤーが同時にスタックされたりしていなくなると、テーブルに6人しかいない場合もありえます。この時に2番めのポジション(後ろに4人いる)なら、HJ(MP3)にいる、と読み替えるわけです。

オープンレイズの標準サイズは3bb(2NLでは6セント)です。前にリンパーがいる時は、その人数につき1bbを追加してください。リンパーが一人いた場合は4bb、二人いた場合は5bbのように。標準的なサイズから逸脱する特定の理由などもありますし、レイズではなくオーバーリンプする場合もありますが、それについては後の記事で述べます。

上手く行けば、この記事でプリフロップの戦略とともに、ポジションの重要性について焦点を当ててこれたとおもいます。ですが、チャートそれ自体と合わせて書きたい情報はまだまだあります。

 

それではまた次回。グッドラック!

 

元記事 The ABC of 2NL, part 4: The importance of position when forming your pre-flop strategy (2013/4)
https://www.pokerschoolonline.com/blogs/ArtySmokesPS/The-ABC-of-2NL-part-4-The-importance-of-position-when-forming-your-pre-flop-strategy

 

Grit: The Key to Being a Poker Success

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GRIT:ポーカーで成功するための鍵

もしどちらか選べるとしたら、生まれつき才能・素質のあるポーカープレイヤーと、平均的な才能・素質で、ゲームにおいて努力し続けなければならないポーカープレイヤー、あなたはどちらになりたいですか?そして、長期的な観点において、このゲームで成功するためにはどちらが適していると思いますか?

答えを言う前に、この質問の意図を話させてください。ポーカーで成功するためには、好奇心、情熱、冷静さなど、いろいろな要因があります。ここでは、ポーカーで成功するためのある一つの性格の側面について焦点を当ててみたいと思います。「grit(意志力、やり抜く力)」と呼ばれるものです。

このコンセプトの最先端の研究者であるAngela Duckworthによると、gritは、長期的目標に向けた忍耐力と情熱のことと言い表されます。gritがある人は、単純に、諦めることを拒否し、仕事を投げ出さないのです。

ポーカーの世界では、素質というものが強調されています。我々は、複雑なコンセプトを即座に理解する彼らの数学的素質を賞賛します。そしてもしあなたが自分を平均的な素質であると考えたら、自分がポーカーで成功を続けることは無理な話だと思ってしまうかもしれません。

 

幸運なことに、これは真実からは程遠い話なのです。

 

正確に言うなら、我々はみな異なる固有の素質を持っている、ということです。あるプレイヤーが数学的素質を持っているなら、別のあるプレイヤーは心理学的な素質を持っているということです。

しかし、たとえあなたが数学的素質を持っていなかったとしても、努力して学習をすれば、大幅に理解を進めることは可能です。上を目指す全てのポーカープレイヤーにとって良いニュースなのは、ポーカーにおいて学ばなければならない事柄の大半については、ほとんどの人が理解できないような複雑なものではない、ということです。大事なのは学び続けることです。平均的なプレイヤーであれば、それはアドバンテージがあるとも言えます。

コインには表と裏があります。第1に、多くの研究では、gritが最上位とされた被験者は、他よりも低い才能、素質だったということです。第2に、先天的素質・才能に恵まれている人は、熱心な学習をしない傾向にあるということです。才能があるということは、成功を保証するものではなく、結果的にはむしろ害になる場合すらあるかもしれません。

1869年の話ですが、Francis Galton(Charles Darwinのいとこ)は、才能とその成功について初めて科学的に研究した本を出版しました。定性的調査を行い、音楽家、アスリート、裁判官などの有名人の生涯から、何が並外れた才能を生み出すかを研究しました。

Galtonは、成功するためには3つの要素が必要と結論づけました。

 

才能、情熱、そして努力を継続できること、です。

 

DarwinはGaltonの研究を読み、これに同意しました。しかし、自分が別に特別賢かったわけではない、というコメントを付け加えました。私は、Darwinは才能の欠けている部分を情熱と努力で補った、と考えています。

ポーカーの達人になるためのレシピは非常にシンプルです。自分の興味に従い、何年も何年も継続して学び、プレイすることです。まさに「grid」の見本になりましょう。あなたがポーカーで成功する傑出した人間になるために正しい道を歩んでいるかが知りたければ、以下の質問に答えてみましょう。

 

  • ポーカーに対してどれだけ情熱的か?
  • どれだけ長期間、ゲームに取り組んでいられるか?
  • 傑出したプレイヤーになるのに必要なスタミナを維持するだけの情熱を持っているか?

 

もしあなたが強い意思と学習に対する高い倫理感を持つ平均的プレイヤーなら、努力が苦手な、才能のあるプレイヤーよりも、成功に近い位置にあるといえるでしょう。

 

Angela Lee Duckworthの著作

 

 

Angela Lee DuckworthのTED

アンジェラ・リー・ダックワース 「成功のカギは、やり抜く力」

 

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