The ABC of 2NL, part 7: Deviating from standard pre-flop raise sizes.
通常のオープンレイズサイズからの逸脱
前回の記事で、キャッシュゲームでの標準的なオープンサイズは3bb(リンパーごとに+1bb)と書きました。私はフォーラムなどで、完全な初心者には3bbオープンを薦めています。しかし、テーブルの状況により、サイズを変更させる事もできます。
もしテーブルの全員がTAGの100bb持ちレギュラーであれば、3bbでのオープンでよいでしょう。しかし2NLでは、クレイジーなマニアックから、何でもプレイするコーリングステーション、QQ+以外はフォールドするスーパーニットまで、様々なタイプのプレイヤーが卓にいます。そしてスタックサイズも250bbから、10bbでもまだリバイしない人まで、様々です。
スターズでよくあるスタックサイズは40bbで、これはいくつかのフォーラムが初心者は最小バイインでテーブルに着くことを薦めているからです。2人以上のミッドスタッカーがテーブルにいる場合、その人達が本来使うべきタイトアグレッシブなMSS戦術を使えていないような場合でない限り、離席します(わたしはビッグスタックのルースプレイヤーとプレイしたいのであって、ショートスタックのタイトプレイヤーとプレイしたいわけではありません)。
ベット/レイズサイズの微調整
私の経験上、多くの2NLのプレイヤーはベットサイズテルを見ておらず、自分のハンドしか見ていません。我々はこのリークを突いて、弱いハンドでコールされたくない場合には小さくベットし、コールしてほしい強いハンドの場合には大きくベットすることができます。1~2BB単位で増やしたり減らしたりしましょう。額的には大した事のないように見えますが、これを続けることにより、あなたの収益は改善されます。
「チェック/フォールド」プレイヤーに対する小技
あなたがBUにいて、65sなどの弱いカードを持っていて、ブラインドがニットであったり、ショートスタックであったりする時などが、通常より小さいレイズサイズを選択する一つの状況です。私はその場合2,5bbでオープンし、安い値段でスチールをしにいきます。ショート/ニットなブラインドが反撃してきた場合は、フォールドして損失を最小限に抑えます。
これらのブラインドにいるプレイヤーは、多くの場合私がアクションをする前に「チェック/フォールド」を選択しているので、彼らはこのフロップを見るための「割引価格」を見ることすらないのです。特にZOOMはニットが多いので、BUからは2bbオープンですらスチールが成功します。試してみてください。
こうやって小さいレイズサイズだと、ブラインドで多くコールされてしまうように思えるかもしれませんが、そういう人は私の前回の記事に載せたスチール成功率をご覧ください。その100kハンドの大部分で、私のBUから(時にはCOからも)のオープンサイズは2.5bbです。BBに魅惑的なポットオッズ(2.67:1)を与えているにもかかわらず、半分以上はフォールドされるのです。
SPR
また、小さいレイズサイズは、SPRを高く保つという意味もあります。あなたがLPから度々レイズするマージナルなハンドは、SPRが高いほうが有利です。もしあなたが同じ状況でもトップレンジに近いハンドを持っている場合、標準の3bbオープンに戻しましょう。ポストフロップで(大きな額を)勝つためにポットを作り始めるのです。
ルースプレイヤー/フィッシュへのエクスプロイト
また、レイズサイズを変更する戦略の優れている点は、我々が強いハンドを持っていて、コールされそうな場合です。典型的な例としてはルースなプレイヤーが既にリンプインしていたり、自分の左にいてアクションが残っている場合です。ルースプレイヤーはブラインドを「ディフェンス」することが多く、ブラインドにいる場合はコールすることが安いというだけで多くのクズ手でコールします。我々は、モンスターで大きいサイズのオープンをすることで、彼らのルースなコールにエクスプロイトできます。
もし私が、ブラインドのプレイヤーがフィッシュだとわかっている場合、QQ+をEPやMPで持っていれば、4bbオープン、特には5bbオープンさえします。このサイズでは複数のプレイヤーにコールされることは少なくなり(レギュラーはモンスターハンドと気づく)、ルースコーラーとのヘッズアップに持ち込めるでしょう。
相手はたいてい弱いハンドを持っており、フロップでも弱いままのことが多いでしょう。相手が弱ければ3つのストリートでバリューを取ることができないので、我々はプリフロップで最大のバリューを取りに行きます。
例えば、私がUTGからKsKdで5bbオープンしたとします。SBのルースパッシブプレイヤーまでフォールドで回り、SBは9h7hでコールしました。BBもフォールドし、フロップで11bbのポットになりました。フロップでSBを打つとSBはフォールドし、私は6bbの利益を得ました。このバリューはプリフロップで発生しているのです。
もしわたしが3bbでオープンした場合、利益は4bbです。フロップまでしか進んでいないのにもかかわらず、大きいオープンレイズが2bbの追加の利益を生みました!もしフロップでコールされたら、ターンとリバーでポットは更に大きくなり、ポットベット-ポットベット-ショブというラインでスタックすることすら可能だったかもしれません。
リンパーへのアイソレート
同じような効果は、リンパーをアイソレートするときにも働きます。そしてこれらのケースでは、相手がフィットオアフォールドのポストフロッププレイをしているかどうかを知ることが大きく役に立ちます。
もし相手がリンプ/コールを多用する場合で、50%以上フロップのCBにフォールドするのなら、あなたはプリフロップで大きいサイズのアイソレートレイズをして、100%の頻度でIPからフロップCBを打って、相手のフォールドを期待するというプレイができます。
「プリフロップでリンプ/コール、ポストフロップでチェック/フォールドする」というプレイヤーは、基本的にテーブルに小銭をばらまいていく存在です。それを拾うのがあなたの仕事なのですから、急いで彼らをアイソレートしましょう!
Blackrain79の手法
あなたはもしかしたら、Nathan 'Blackrain79' Williamsの名前を聞いたことがあるかもしれません。フルリング2NLで世界一勝っている人間です。彼は200万ハンド以上をプレイし、とても高いウィンレートで数千ドルを稼ぎだしています。彼の勝利は、オーバーベット(プリフロップでもポストフロップでも)の使用によるところが大きいでしょう。
彼の著作によると、特にルースな相手に対し、彼はAKやハイペアで、異常なくらいの大きいプリロップレイズをします。私は彼をテーブルで見かけた場合には同卓を避けますが、彼と同じ戦略を使っている人を見かけることはあります。その内の一人に関しては私は完璧に読めていて、彼はポジションや前のアクションに関係なく、常にAAで13bbオープン、KKで12bbオープン、QQで11bbオープンをします。最初は彼がAAで13bbのオープンレイズをしているのを見た時に非常に奇妙に思いました。
というのも、私はそんなベットサイズには決してコールしないし、バリューを逃していると思いました。ところが実際には、多くのプレイヤーがそのようなオーバーベットをコールするのです。彼は実際のところ非常に下手なプレイヤーで、36/6のようなスタッツで、ポストフロップのいたるところでお金をばらまいています。
しかし、モンスターでオーバーサイズオープンをしているというだけで、彼は長期的には利益を出しています。私は皆さんにこのようなハイペアでの10bbオープンをお薦めはしませんが、特定の理由があれば、ウィンレートを上げるためにオープンサイズを大きくすることはお薦めします。
ポストフロップでもオーバーベットは試せますが(PSOメンバーのSandtrapが上手くいっているようです!)、この記事の趣旨からは外れてしまいます。このシリーズがポストフロップのセクションまで進んだ時に、私のハンドリプレイヤーでオーバーベットの例をお見せする予定ではいます。
ノートを取ろう
今後は、相手が標準から外れるオープンレイズサイズを使用してきた場合、ノートを取って、そのサイズが何を意味しているかを確かめましょう。例えば、ある相手がJJ(相手にフォールドしてほしい)の時に5bbオープンをして、AA(相手にアクションしてほしい)のときに2bbオープンをしたのであれば、それを知っていればハンドリーディングにとても役立ちます。
同様に、60%のハンドで2bbオープンをするマニアックが突然UTGからリンプしてきたような場合などに、AAを読むというようなことが簡単にできます。
次回の記事では、プリフロップで相手のオープンレイズに直面した場合の、コール/3BETレンジについて書きたいと思います。それまで、テーブルで頑張っていてください!
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元記事 The ABC of 2NL, part 7: Deviating from standard pre-flop raise sizes.(2013/5)
https://www.pokerschoolonline.com/blogs/ArtySmokesPS/The-ABC-of-2NL-part-7-Deviating-from-standard-pre-flop-raise-sizes