The ABC of 2NL, part 11: Categorizing, Colour-coding, and Exploiting your Opponents
※本シリーズのPart10は、PokerStar6クライアントでのオートリバイやPreferred Seat等、設定についての解説の回なので、飛ばしました。
対戦相手のカテゴライズ、色分け、エクスプロイトする方法
これは当たり前と思うかもしれませんが、一番最低のレートでプレイしているということはつまり、2NLのプレイヤーというのは「下手な」プレイヤーであると言えます。もちろんここで話は終わりではありません。
プレイヤータイプの存在
あなたは、あるステークス帯でのプレイヤー全員を、同じように扱うことはできないのです。2NLのプレイヤーは普通、50NLや25NLのプレイヤーに比べれば多くミスをします。しかし、どのステークスのどのプレイヤーでも、リークは存在するものです。
私も勿論リークはあるし、あなたもそうでしょう。誰しもがリークは抱えているのもなのです。これが、たとえ上手い勝ち組プレイヤーでも、勝つためには自分のプレイを「相手によって」調整しなければならない理由です。
あなたは2NLで、様々なタイプのプレイヤーに遭遇するでしょう。そして、相手によって異なった方法で対処しなければならないのです。幸運なことに、2NLでは、もしあなたがとりわけ上手いプレイヤーではなくとも、お金を稼ぐことは可能です。大きな理由は、あなたがする以上に多くのミスを相手がするからです。
我々が相手のミスに付け込んでお金を稼ぐために、プレイヤータイプごとの傾向を掴み、それらのリークをどうやってついていけばいいかを知ることは、とても役に立ちます。
プレイヤータイプの分類
今回は、一般的なプレイヤータイプの概略をHUDのスタッツとともに書き、タイプを特定し、ラベルを付けられるようになるための方法と、それぞれのタイプのプレイヤーに対して、どうすれば利益を最大化できるかをアドバイスしたいと思います。
プレイヤーを分類するために、主に2つのファクターを使用します。そのプレイヤーがどれだけルースか、どれだけアグレッシブか、です。ルースなプレイヤーはタイトなプレイヤーよりも多くのハンドをプレイします。アグレッシブなプレイヤーはベットやレイズを多く行います。それに対してタイトプレイヤーはチェックやコールを多く行います。
この観点から、4つの主要なプレイヤータイプを導き出すことができます。以下の4タイプです。
- ルースパッシブ(LP)
- ルースアグレッシブ(LAG)
- タイトパッシブ(TP,nit)
- タイトアグレッシブ(TAG,regular)
ポーカーコミュニティでは、色々なプレイヤータイプに対して様々なスラングを作り出してきました。ルースパッシブスタイル(これは勝てる戦術ではありません)は特に嘲られますが、このプレイヤーが我々が引き出す利益の大半の供給源なのです。ですから、LPプレイヤーが同卓することは歓迎すべきです。
あなたもルースパッシブプレイヤーがフィッシュやクジラ、コーリングステーション、寄付者、生産者、ATM、などというように言われる場面に遭遇するかもしれません。しかしこういうルースパッシブなプレイヤーが存在しなければ、ポーカーというゲームで勝つことは難しくなるでしょう。
TAGとLAG
どのようなゲームでも勝てるスタイルはTAGであり、このブログでもTAGスタイルを推奨しています。低いステークスでは、ニットな「ウィークタイト」スタイルでも利益を出すことはできます。逆にハイステークスでは、LAGスタイルも多く見受けられます。あなたでも聞いたことがあるような有名なポーカープレイヤーの多くはLAGですし、少なくともLAGであることが+EVなシチュエーションであれば、LAGスタイルでプレイできるようなプレイヤーです。
おそらく、このようなプレイヤーのマネをして、多くの2NLの初心者はLAGスタイルでプレイし、ほとんどの場合、大失敗で終わります。なぜなら、LAGスタイルというのは優れたハンドリーディングと相手のスキルへの読み、そしてポストフロップで優れた決断が求められるからです。
2NLには下手なLAGプレイヤーが多く存在します。実際、彼らは結局のところ「マニアック」プレイヤーになっていて、彼らのアグレッションに立ち向かうことができれば、彼らから多くの利益を引き出す事ができるのです。
ラベリング
私が相手にエクスプロイトしていくための一番大事なツールはHUDのスタッツと、ラベリングと、プレイヤーノートです。
私は「前に同卓したことがある」というだけのラベルを作っていて、ブラインドが1周する間に、とりあえず全員にラベルを付けてしまうことが好みです。これはロビーでのテーブルセレクションに役に立ち、少なくとも「前に同卓したことがある」ラベルがあれば、その人についてのHUDのスタッツがあるということがわかります。
私がスターズのラベリングに使っているカラーはちょっと複雑ですが、前はもっと多くの種類を使っていました。トーナメントプレイヤーとキャッシュプレイヤー用にラベルを分けていたのですが、例えばフリーロールでルースアグレッシブのラベルを付けたプレイヤーがキャッシュではタイトパッシブだったりするなど、紛らわしいことが多かったため、現状のラベルになりました。これが私が今使っているキャッシュゲーム用のラベルです。
もしあなたが完全に初心者で、ラベルのカラーを設定したことがなければ、「信号機」システムを使うことをおすすめします。これは、メインとなるカラーを赤・青・黄にすることです。
赤は警告の色です。つまり、一度立ち止まって考えよう、ということです。この色は、上手いTAGのプレイヤーにつけるのに適しています。ほとんどのnitやTAGはこの色に設定しましょう。
青は…進めです。そう、バリュータウンへ。
黄色は注意です。いくらかルースだったり、アグレッシブであったりする相手につけましょう。何らかの注意をはらいたいプレイヤータイプで、この色分けに合わない相手がいれば、その時には別の色を設定してみましょう。私はショートスタッカーに対しては2つの色分けをしています。
プレイヤータイプの分類(実例)
以下では、2NLFRでの私のカラーチャートと、一般的なプレイヤータイプをの分類の例を紹介します。また、それぞれのタイプに関するTIPSも合わせて書きます。
ルースパッシブ(LP)
ルースパッシブプレイヤーは、ASAP(anythig suited, any position = スーテッドであればどのポジションからでも)でプレイし、コールも多くします。彼らはリンプし、アイソレートにコールします。そしてガットショットのみですら、ポットオッズなど関係なくリバーまで喰らいついてきます。
彼らは、「プリフロで良いハンドが勝つのではない、ショウダウンでの良いハンドが勝つハンドである」という考えを持っています。もし30%以上の確率でショウダウンまで行くプレイヤーがいれば、彼らはたいてい弱いハンドでもプレイし、どんなペアでもコールダウンするプレイヤーです。
ペアボードで超ウェットなボードでも、リバーにコールしてAハイをショウダウンすることすらあります。彼らは、あなたがブラフしているかもしれない、と考えるのです。
この手のプレイヤーはめったにベットやレイズをしません。彼らはモンスターハンドをスロープレイするのが大好きなのです。あなたがAKを持っていて、KQ8xxのようなボードでコーリングステーションから3発バリューを取ろうとして、自慢気にQのセットを見せつけられるのはかなり嫌なものでしょう。
しかし彼らはまた、スロープレイし過ぎるあまりに、あなたに逆転を許すことが度々あります。例えば彼らはトップセットのようなハンドで小さいベットをしたり、時にはチェックさえするので、あなたはドローをかなり割安な値段で引きに行くことができます。
ルースパッシブプレイヤーにエクスプロイトする方法
彼らはコーリングステーションなので、彼らにブラフはしないほうがいいでしょう。もしFold to CBが40%以下なら、我々はハンドを持っていない時にはCBすら打つべきではありません。
また、ターンでAが落ちることはコーリングステーションにとっては「スケアカード」ではないことに注意しましょう。何故ならルースパッシブプレイヤーは、フロップでAとラグの2枚でフロートを行うことがよくあるからです。
あなたのプランとしてはトップペア以上のハンドを作り、その場合に各ストリートでポットサイズに近いベットを打ち、手厚くバリューをいただくことです。TPTKは彼らに対してはナッツであることが多いので、そのように扱いましょう。
もしコーリングステーションにレイズされた場合(ごく稀なケースです)には、かなり警戒しましょう。もしコーリングステーションがKQxxTのボードでリバーレイズしてきた場合、トップ2ペアでさえフォールドすべきです。彼らはほとんどの場合、ストレートを持っています。
セミルースパッシブ(SLP)
セミルースパッシブは、コーリングステーションと幾分似ています。しかし、プリフロップのハンドセレクションは適切で、ポストフロップもそこまでは間違ってはいません。
彼らはポーカーの戦術書に目を通したこともあるのでしょう。彼らはJTsがT7oよりはかなり強いことは知っています。しかし、彼らは、そのポジションや、自分の前までのアクションや、スタックサイズの変化によってどうやってハンドセレクションを変化させるかは理解していません。
あなたは彼らがUTGからQTsでリンプしたり、44で3Betにコールしたりする光景を見ることがあるでしょう。一度フロップを見ると、彼らはコーリングステーション気味になります。ただ、ガットショットをどこまでも追いかけたり、ボトムペアをコールダウンすることは、特にベットサイズが大きい場合にはポットオッズが合わないと判断して諦めます。
しかし、SLPの中には、ターンでフラッシュドローのみでオールインにコールして、「87sは俺の一番好きなハンドなんだ!負けるはずがない」なんていう、コーリングステーションのような人がいることも事実です。こういう人は、アンダーペアと心中します。
彼らがQQでオープンレイズした場合、ボードにKが落ちたら、もうどのストリートでもハーフポット以下しかベットができなくなってしまいます。しかし、彼らがオーバーペアを持っていた場合、たとえ752ボードの88でも、決して降りることはないでしょうあなたはそれよりも高いオーバーペアやセットで、彼らをスタックできます。
セミルースパッシブプレイヤーにエクスプロイトする方法
彼らには全体的に、特にドライボードではCBを多くうちましょう。彼らはハンドがなければフォールドボタンを押してくれるからです。彼らは多くのドローハンドをプレイするので、TPTK+でウェットだがドローが完成してないボードでは、手厚いバリューを取ることができます。
ルースパッシブプレイヤーの時と同様、彼らのレイズには注意してください。彼らはセミブラフをしません。レイズしてきた時には、こちらのTPTKに勝てるハンドなのです。彼らがオープンレイズし、通常サイズのCBを打ってきた場合(TPTKを持っていることを示唆している)、こちらにセット以上のハンドがあれば、大きくレイズしてバリューを最大限引き出しましょう。
彼らはTPTKで降りることが難しく、フロップではなく3ストリートかかったとしても、結局TPTKでスタックをすべて入れてしまいます(彼らはたいていフロップはレイズにコールし、フロップ3Betジャムはナッツを持っていなければしません)。
ルースアグレッシブ(LAG)、セミルースアグレッシブ(S-LAG)
2NLにおいてのLAG、S-LAGは、「donks(愚か者)」である場合がほとんどです。ですので、彼らの好きなプレイがプリフロップレイザーに対して、ペアやドロー、または完全なブラフでドンクベットをしてくることであったとしても驚くようなことではありません。LAGフィッシュ、アグロドンク、ばら撒き猿とでも、あなたの好きなように形容しましょう。
彼らは、アグレッションこそがポーカーで勝つ方法だと信じています。たしかにそれは半分は正しいでしょう。アグレッションがあればポットを取ることができるのは確かです。しかしそれは、必ずしも利益を上げることができることと同義とは限らないのです。
LAGはフロップを見るのが好きですが、イニシアチブなしにフロップを見るのを嫌います。あなたがオープンすれば彼らは3Betし、たいてい3Betの額がハンドの強さを表すテルを伴います。
ミニレイズはたいていスモールペアやスーテッドコネクタで、大きいレイズはトップレンジに近いでしょう。彼らはまたドミネイトされるようなKTやA9で3Betにコールし、フロップペアができればそれを過大評価します。
ポストフロップでは、下手なLAGはペアやドローがあれば滅多にコールせず、レイズを好みます。彼らは自分のハンドのバリューを自分で捨ててしまいます。ATをAQ5のボードでナッツのように扱うので、あなたはAQで相手のフロップレイズにショブを返して、スタックすることすらできるでしょう。
LAGはまたドローをパッシブにすることは稀で、たいていドンクベットするかCBにレイズします。もしあなたがブラフCBを打とうとしていたのなら、相手がドンクベットしてくれるおかげで、お金を節約することができます。単に降りればいいだけだからです。
ドンクベットされてハンドがある場合、コールボタンを押し続けて、彼らの弱いハンドにチップを吐き出させましょう。
ルースアグレッシブ、セミルースアグレッシブプレイヤーにエクスプロイトする方法
LAGプレイヤーに正面から立ち向かうというのはとても難しいことです。何故なら彼らのレンジはとても広く、プレイも予測不能なことが多いからです。彼らに反撃するというミスを犯した場合、コストもかなり高く付くでしょう。何故ならLAGはとにかくポットをふくらませ続けるので、彼らに対して1回のミスコール/レイズをすることは、スタック全部をリスクに賭けることだからです。
こういうプレイヤーがあなたの左に座っている場合、一般的なプレイを継続することはかなり難しくなります。彼らはあなたの左をプリフロップもポストフロップも混沌に陥れ、あなたのベストハンドをフォールドさせ続けるようになるでしょう。ですので、この場合にはテーブルを去るというのも懸命な選択肢です。
また、彼らの左の席が空けば、彼らに対してIPで戦えることが多いため、テーブルに戻るのもありでしょう。ノートを使って彼らのベットサイズテルを確認することはレンジを読む助けになりますし、プレイにおいては次のストリートに進む前に明確なプランを考えておくのがいいでしょう。
例えば、プリフロップでオープンする場合、LAGに3Betされたらどうするかを決めておきます。フロップ以降も、アクションをする前に、どういうリアクションをされるかを想像しておきましょう。「もしフロップがウェットボードでハンドがTPTKだった場合、ポットベットをして、レイズされたら3Betショブを返そう」というように。先にアクションを考えておくことで、プレッシャーを掛けられて判断を曲げることは減りますし、よりよい決断ができるでしょう。
LGAのアグレッションにエクスプロイトする方法としては、彼ら自らに、バリュータウンへ進ませることです。トップペア以上のハンドができた場合、歯を食いしばってコールダウンしていきましょう。LAGは大抵ピュアブラフで3発打ってくるし、そのブラフをキャッチすればチャットで暴言を吐いてくるでしょう。
彼らがゲーム外で攻撃を仕掛けてくるようになったら、ブラフをコールダウンし続けてアグレッシブティルトで自爆させましょう。
マニアック
マニアックは、例えるならステロイドで強化されたか、何杯かひっかけたLAGです。彼らはたいてい金曜の夜、パブが閉店した後に卓につきます。この「週末プレイヤー」は、まるで酔っぱらいの喧嘩のようなプレイをしてきます。おおきく振りかぶって…見当違いの方向へパンチをします。
マニアックはとても多くのハンドをメチャクチャにプレイし、運よくガットショットやトリップスをヒットさせてスタックするのでもない限りは、2,3周も打てばいなくなってしまいます。
LAGのように、彼らの主な戦術は盲目的なアグレッションです。機会があればベットやレイズをし、相手に最大のプレッシャーを掛けます。もしあなたがミドルペアを持っている場合では、いくらマニアックが7ハイでそういうプレイをしてくるとわかっていても、ポットサイズのベットをコールするのは難しいでしょう。
もしあなたが彼らのアグレッションを挫こうとフロップやターンでレイズしたとしても、彼らは大抵ハンドが何もなくともショブを返してくるでしょう。彼らがブラフトリプルバレルをコールダウンされたり、トップペアで負けたりしてスタックされると、たいていチャットウィンドウで怒り狂い、ティルトモードに陥ります。そしてそれから数ハンドは、ティルトショブをプリフロップで放ってくるでしょう。
マニアックにエクスプロイトする方法
彼らに対してポジションがあれば、アクションを観察することができるので理想的です。プリフロップでは、彼らが良いオッズを与えてくれるのでなければ、タイト目にプレイするのがいいでしょう。
というのは、彼らはポストフロップでは安くドローを引かせてくれることはないからです。下手なLAGに退治する場合と同じように、トップペア以上のハンドでコールダウンすることが、主なエクスプロイト方法となります。
彼らのプレイの最大の欠陥がブラフなのであれば、それをさせてあげましょう。メイドハンドでチェックコールをし弱さをリプリゼントし、TPTK以上のハンドがあれば、
リバーで大きなレイズをして反撃しましょう。
また、マニアックがティルトに陥り、プリフロップでオープンショブを繰り返している場合には、こちらのコールレンジは基本的にJJ+,AKにしましょう。マニアックプレイヤーが5連続でショブをしてくるような場合には、偶然でもなければ殆どの場合はこのレンジよりも弱いでしょう。
ただし、いくら弱いレンジとのコインフリップになっても、分散とは冷酷なもので、負けることもあるでしょう。マニアックプレイヤーと同卓した場合には、耐え続け、マニアックがティルトして、他のプレイヤーにスタックを全て投げ捨てて卓を去る前に、強いハンドを引き当てることが重要です。
また、マニアックに強いハンドが入らないという決まりがあるわけでもありません。面白いことに、マニアックはモンスターハンドが入った場合、逆にスロープレイすることが多いのです。
ですから、もしマニアックが毎ハンドオープンレイズしているのに、急にUTGでリンプしてきた場合などは、かなり注意すべきです。彼らのハンドはKK+の確率が高く、リンプ-リレイズを狙っている事が多いでしょう。
タイトパッシブ(nit)
わたしはnitに対しては、3つの異なったラベルを用意しています。1つでも十分だとは思いますが。PFRとVPIPの数字が近いnitは基本的にはTAGスタイルで、TAGよりさらにタイトであるというだけです。
彼らは大抵どのポジションからでも9~12%のレンジをプレイしていて、BUからでもスチールの意図がないので、EPからのオープンレイズと同じように扱う必要があります。
このような相手からは、ポストフロップで利益を出すことはかなり難しいでしょう。
7/4、5/5の様なVPIP/PFRでプレイする相手がスーパーニット(Ubernit)です。彼らは、TT+,AKのような最強クラスのハンドしかプレイしません。彼らのハンドを読むことは簡単ですが、彼らがTPTKやオーバーペアになった時にこちらがセットを持っている、というような状況でなければ、彼らからチップを引き出すことは難しいでしょう。
スーパーニットは3ストリートでバレルを打てるようなハンドでプレイすることがほとんどなので、AFの数値がかなり高くなります。あなたが相手のワンペアを倒すハンドを持っていることが「明確に」わかるような状況でない限り、彼らをフォールドさせることは難しいでしょう。
彼らはハンドをプレイすることが殆ど無いため、フロップを開いたら最後、大抵の場合ショウダウンまで行くことになるでしょう。
タイトだが11/5や10/3のようにPFRの数値が低いプレイヤーのことを、私は「ニットなセットマイナー」と呼んでいます。彼らは典型的な「ウィークタイト」プレイヤーです。
彼らはQQ+,AKのモンスターハンドでしかプリフロップでオープンレイズをせずに、スモールペアやスーテッドエースでポジションに関係なく、リンプやコールドコールをします。簡単にいえば、彼らはナッツフラッシュかセットを作ろうとしているのです。ウィークタイトな「ナッツ売り」は2NLでは明らかに利益が出るプレイですが、5NLですら勝つことはできません。
なぜなら彼らはブラフに非常に弱いし、彼らがナッツを作ったとしても、上手いプレイヤーは彼らに対してペイオフしないからです。セットマイナーが大きいベットやレイズをしてきた場合、彼らはビッグハンドを持っています。もし彼らがQT65のボードで2発打ってきたら、TPTKは大抵負けているでしょう。
ニットプレイヤーにエクスプロイトする方法
明確なエクスプロイト方法は、彼らのブラインドをスチールすることです。ニットはプリフロップで降りすぎるので、エニハンでスチールすることが可能です(この場合2.5bbオープンや2bbオープンを試してもいいでしょう)。
第2のエクスプロイト方法は、セットマインが出来る状況を除き、彼らのプリフロップレイズに対してはフォールドすることです。
皮肉なことですが、セットマイナーにエクスプロイトする最良の方法は、セットマインを返すことなのです。もしあなたが66を持っていてボードがJ63、ニットがベットをしてきた場合、彼らがJJを持っているのでなければ、彼らを容易にスタックすることができるでしょう。
ニットがリンプインしてきた場合はアイソレートレイズをして、相手のレンジをAxsとスモールペア、ミドルペアと想定しましょう。その場合、ほとんどのボードでCBを打つことができるでしょう。なぜならニットは60%以上フロップCBにフォールドするからです。
もしコールされた場合、セットのスロープレイの可能性もありますが、フラッシュドローボードであれば、ナッツドローを追っている可能性が高いので、ターンでラグが落ちれば大きくベットし、フラッシュ完成カードが落ちたらそれ以上支払わないようにしましょう。
もしニットなセットマイナーがフロップでレイズしてきた場合には、大抵セットを持っています。しかしながら、642rのような全部がローカードのボードでは、99-77を持ったニットがたまにクレイジーなプレーをしてくる場合もあります。こういう場合に私がQQ+を持っているとスタックできます。
こういうボードの場合は、相手のレンジはセットよりも、オーバーペアであることも多いです。ただ、もしニットのポストフロップでのレイズに対して、ほとんどのハンドを降りたとしても、それは大きなミスにはならない、ということは重要です。ニットはセミブラフでのレイズは好まず、たいていレイズしてきた場合にはメイドハンドを持っています。
超ニットやニットなセットマイナーに対しては、たとえKK/QQを持っていても彼らのプリフロップレイズにフラットコールすることをおすすめします。彼らのより弱いハンドをポットにとどまらせるためです。
超ニットはプリフロップ3Betを極端に恐れていて、JJのようなハンドでも降りてしまうからです。あなたはKKや、時にはAAですら罠にかけるために使っても良いかもしれません(この辺のトリッキーなプレイ、特にAAのスロープレイはポストフロップが難しくなるので、そこまでおすすめできませんが、やる場合にはオーバーペアでのオーバープレイに注意してください。)。
タイトアグレッシブ(TAG)
TAGスタイルは2NLフルリングでは最も利益になるスタイルで、PSOのコースでも、私のこのシリーズでも推奨しているものです。もしあなたが私と同卓して、あなたを紫色にラベリングしていたら、私はあなたを避けてプレイするでしょう。
ほとんどのレギュラーがそうであるABCスタイルには大きな欠点がありません。適切なスターティングハンドとバリューベットを基本にしたものです。あなたがTAGスタイルであれば、相手のTAGもこちらのレンジを適切に読んできます。
もし相手があなたと同じようなスタッツで、例えばMPからオープンしてきたなら、「うん、僕ならMPからはXXというハンドレンジでプレイするから、このスポットでYYというハンドは出てこないだろう」というように読むことができるでしょう。
TAGが「クリエイティブ」なポストフロップアクションをすることはめったにありません。彼らがフロップでレイズしたら、それに適したドローか、または2ペア+のメイドハンドでバリューレイズしているのでしょう。ABCプレイをするTAGが2ストリートで打ってきたなら、TPTK+か、コンボドローを持っている可能性が高いでしょう。
TAGプレイヤーにエクスプロイトする方法
私は通常、レギュラーを避けてプレイしています。だから、同卓を避けられる状況であれば、基本的に紫色のラベルと同卓することはありません。自分と同じようなレベルで、同じようなレンジでプレイする相手からはあまり利益を引き出せないからです。
レギュラー同士で大きいポットになった場合はどちらかがクーラーを食らう状況ですし、それは長期的に見た場合、レーキという形でポーカーサイトの利益になるだけです。
2NLの段階では、TAGにブラフが効きそうでも、必ずしも「戦争」に突入する必要はありません。
TAGにエクスプロイトする一つの方法は、フロートをすることです。フロートとは、フロップでコールし、ターンでポットをスチールしに行く戦術のことです。
私も2NLフルリンクにおいてのCB戦術では、「一発打って諦める(one-and-done)」を推奨していますが、TAGがフロップCBの後、ターンでチェックした場合、たいていはミスした2オーバーカードでギブアップしていることを示します。だからIPならここで打てばポットを取ることができます。
私も2NLでは何度もフロートされました。これは相手がフロートというプレイを意識的にやっているかどうかはあまり問題ではありません。相手にとって、何かのペアでCBにコールし、ターンではチェックで回ってきたのでベットをする、と言うのは自然な形です。
私はターンでチェックフォールドすることが多いので、エニハンでフロートされることは私に対しては効果的なプレイでしょう。相手のスタッツがたまっているなら、「turn CB%」の数値に注意しましょう。ここが私のように40%以下の場合、フロートを狙いやすい相手です。
TAGの中には2発めも多く打つ相手もいて、こういう相手に対しては、2発目を予測して、フロップでマージナルハンドはフォールドしましょう。
ショートスタッカー(SS)
ショートスタッカー(50bb以下の持ち込みプレイヤー)には、私は注意を喚起する色のラベルをつけることが好きです。これは、スモールペアやスーテッドコネクタなどの投機的なハンドで戦うな、ということのリマインダとなっています。
多くの2NLプレイヤー(特にドイツ人と旧ソビエト諸国)は、ミニマムバイインの40bbで卓に入ってきます。そしてどこかのポーカーサイトで推奨されているショートスタック戦術に基づいてプレイします。
タイトアグレッシブなショートスタッカープレイヤーは、たいてい多面打ちでとても素直なラインでプレイします。彼らはどの状況でもJJ+,AKで機械的に3Betし、フロップでは必ずCBを打ち、ターンで何かしらがヒットしていればスタックを全部突っ込みます。
基本的に、QQ+という彼らのAKを破れるハンドでプリフロオールインになる以外、彼らから引き出せるお金はありません。もし卓に3人以上のショートスタッカーがいた場合、超フィッシュが山のようにスタックを持って私の右でプレイしていない限りは、テーブルを去ります。なぜなら、有効スタックが40bb以下である場合、我々は「ドローハンド」をプレイすることができなくなるからです。
また、(明確な戦略に基づいていない)あるプレイヤーが40bbで卓に入ってきて、A7sや44でスタックを突っ込むようなひどいプレイをしているような場合は、彼らは「寄付者」となるでしょう。しかし不運なことに、彼らは40bb以上は支払ってくれないのです!
下手でルースなショートスタッカーは、予算に制約のあるレクリエーショナルプレイヤーかもしれません。そのような人はプレーできる時間いっぱいまでスタックが持つかどうかだけを考えているだけなので、そういうプレイヤーが手持ち6bbになってもそのままプレイしているのをよく目にするのです。
彼らとオールインまでいってAAが出てきても、6bbの利益しかだせないことには笑ってしまうかもしれません。こういうプレイヤーに関しては同卓していても気になりません。ATsやKJsのようなハンドでトップペアを作れば彼らからバリューが取れますが、こういう相手よりは、100bb持ちで35/4のような相手とプレイしたいものです。
このような相手には55-22や76sなどはマルチウェイにでもならなければ、殆どバリューがありません。
ショートスタッカーにエクスプロイトする方法
ショートスタッカーがいるポットでは、スモールペアやスーテッドコネクタをプレイしないようにしましょう。インプライドオッズがないからです。
「トップペア系」のハンドをプレイし、ヒットした場合にはフロップかターンでコミットさせましょう。プリフロップで3Betを受けたら、相手がEP/EPのときがQQ+/AKで、相手がLPやブラインドの時はJJ+/AQsでオールインしましょう。
ショートスタッカー相手に最大バリューを取るためには、オールインに持ち込まなければいけません。そして分散を覚悟しなければなりません。また、タイトなショートスタッカーからは多くブラインドをスチールできますが、ルースなショートスタッカーは多くコールしてくるので注意しましょう。
次回予告
次回の記事は、シートセレクションに関する短い記事になります。
良さそうなテーブルで空席が2,3あった場合や、テーブルの状況が悪くなってしまった場合に、どこで見切りをつけるかなどについて書きます。そしてその後の回では、ポストフロップや、特にCBについて焦点をあてた記事を書きます。コメントや提案などがあればフォーラムの私のブログのスレッドに書いてくれると嬉しいです。
【PokerStudie特別提携】今なら無料で3000円分ポイントプレゼント!ゲームで遊んで一攫千金できるサイトはこちら!
元記事 The ABC of 2NL, part 11: Categorizing, Colour-coding, and Exploiting your Opponents
https://www.pokerschoolonline.com/blogs/ArtySmokesPS/the-abc-of-2nl-part-11-categorizing-colour-coding-and-exploiting-your-opponents