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9 Quick Fixes That Will Improve Your Bottom Line at the Micros Right Now

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すぐできる!マイクロステークスであなたの成績を改善する9つの方法

今日でも、多くのプレイヤーがマイクロで苦戦しています。初心者にとって一番むずかしいことは、どこが自分の問題なのかを特定することだと思います。読者からメールなどで相談を受けた際、そのステークスに対しての包括的なアドバイスをすることは私はあまり好きではありません。

しかし、出来る限りのことをやるのが最善であるとも言えます。具体的なハンドやデータがなければ、どこが問題かを正確に特定することはできません。実際、私がマイクロプレイヤーへのコーチングを行って来た経験からも、複数セッションを行いレビューすることが必要で、完全にゼロからというものはとても難しいと知っています。

しかしながら、マイクロステークス、特に最低ステークスでは、いくつかの「応急処置」が施せることも事実だと思います。2NL~10NLで苦戦しているプレイヤーの多くは、今すぐこの部分を改善することで、収支を大幅に改善できるかもしれません。

全部の項目があなたに当てはまるとは限りませんし、これだけであなたのプレイに潜む主要な問題、たとえばティルトや基本的なプレイの欠陥の解決にはならないかもしれません。そのような部分については施せる応急処置は存在しません。しかし、以下のいくつかの提案があなたのプレイを改善してくれるであろうことを願います。

では、始めましょう。

 

1)下手なプレイヤーに対して、強いハンドで大きくベットする

トップペア以上のビッグハンドを持っていて、相手がレクリエーショナルプレイヤーなのであれば、各ストリートで最低でもポットの75%以上を打つべきです。もし相手があなたよりも強いハンドを持っているなら、相手が教えてくれます。

これに関しては私を信じてください。ハーフポットを打ったり、スロープレイはしないようにしましょう。それはあなたが思っている以上にウィンレートを下げる行為です。

 

2)パッシブプレイヤーに対しては、時に強いハンドを持っていてもフォールドする

トップペアや高いオーバーペアなどのビッグハンドを持っている場合でも、普段パッシブな相手がターンやリバーでレイズしてきた場合、フォールドボタンのことを思い出しましょう。

パッシブプレイヤーとは?マイクロ、特に最低レートでは、ほとんどのプレイヤーがパッシブです。彼らはたいていAF1~2です。フロップCBやターンCBにほとんどレイズせず(たいていレイズ率1桁)、3Bet、4Bet、スチールなどの他の部分のスタッツにもパッシブさが現れています。

マイクロでの多くのレギュラーやレクリエーショナルプレイヤーは、モンスターハンドを持っていなければ、ターンやリバーでレイズするというプレイは出来ないものです。なお、上記ではあなたがプリフロップでオープンレイズし、ダブルバレルやトリプルバレルを打っているケースを想定しています。

レギュラーがプリフロップで3Betして、フロップ、ターンとバレルしてきた場合は、マイクロではかなり強いハンドを持っていると想定すべきです。そしてこれは、相手がミニレイズをしてきた時にも当てはまります。多くの人はこれに騙されます。フロップでレイズされた場合、トップペアや

オーバーペアでフラットコールすることは問題ありません。フロップでは、時には相手も勇気を出して、ドローやある程度のメイドハンド、時にはエアーですらレイズしてくることはあります。

しかしポットが膨らんだターンやリバーでレイズされ、スタックをコミットさせようとしてくる場合、文字通り相手は、ほぼ確実にナッツを持っています。その時には深呼吸し、フォールドボタンを押して次のハンドに移りましょう。

 

3)リンプをしない

これは文字通り、リンプを完全に自分のプレイするシナリオから除外するということです。あなたがボタンで87sを持っていて、自分の前の3人がリンプしている状況を想定してみてください。このリンプパーティーに参加して安くフロップを当てに行くべきでしょうか?違いますよね。

レイズして主導権を握りましょう!これによりあなたにはポットを取る方法が増えるのです(ハンドをヒットするだけでなく、CBでもポットを取れる)。そしてまた、ハンドがヒットすれば、相手はより多くを払ってくれることになるでしょう。

フロップを見る前に相手にポットにチップを入れることを強制すれば、彼らが何かをフロップでヒットした場合にアクションが起きやすくなる、という理由もあります。

リンプポットでは、相手のゴミハンドにクーラーを食らわせる状況にならない限りは、ペイオフしてもらうのは難しいでしょう。

 

4)3Betにコールしすぎない

マイクロの底辺(特に2NL、5NL)では、相手の3betに対しては、88+,AQ/AKでのみコールするほうが良いでしょう。実際私の1冊めの著作では、このステークスではまさにこのレンジしか推奨していません。

何故でしょうか?これは55,ATs,98sのようなハンドで、特にOOPで3Betにコールすることは、多くの問題を引き起こすだけだからです。特に、ポストフロップスキルがあまりない初心者の場合に問題となります。彼らはブラフにしか勝てないことに気づかず、2ndベストハンドでコールダウンしてしまうことが度々あるのです。

現在のマイクロで3Betされた場合は、これらのようなハンドの殆どはフォールドするほうが良いでしょう。これらのステークスの相手は、あなたが想定するような広いレンジでは3Betしてきませんし、そういう想定をする必要もありません。特に2NL、5NLではできるかぎりシンプルに考え、不必要に自分をマージナルな状況に追いやることを避けましょう。重要な事は、フィッシュを見つけ、料理することなのです。

 

5)HUDを正確に使う

私がよく受ける質問の一つに、「マイクロならHUDなしでも勝てますか?」があります。これは勿論その通りです。実際私は数年前は、HUDなしで大量のハンドをプレイしていました。その時はひどいプレイヤーだらけで、ABCプレイさえ知っていればそれだけで大きく勝てたのです。

今日のゲームでもHUDなしで勝つことはできますが、それは例えて言うならゴルフで、下手な相手にこちらはクラブ1本のみで戦うようなものです。しかし、大半のゴルファーはクラブを9、10本持って戦うものです。たとえ1,2本のクラブしか殆どの場合に使わないとしても、オプションとして他のクラブを持っておくことは良いことです。

同じことがオンラインポーカーのHUDにも言えます。たとえHUDに基本的なスタッツしか表示させていないとしても、追加の情報が見れるようにしておくことは良いことです。何故それをしたくないのですか?

ポーカーHUD界のコカコーラとペプシはポーカートラッカーとホールデムマネージャーです。私個人はポーカートラッカーを使っていますが、どちらも良いソフトです。どちらも30日の試用期間があり、全く試すことすらしないのはほんとうに意味がありません。他の様々なツールと違い、HUDはほぼ確実に元が取れるツールです。もしあなたが真面目にオンラインポーカーをやるのなら、どちらかを購入しましょう。

私のブログの過去記事にもHUDの設定方法について書いたものがありますので、色々なスタッツをどう使うかを理解するための追加情報として役立ててください。

 

6)セッション中に成績を見ない

これは本当に効果を保証できる改善点です。この理由は、ほとんどのプレイヤーは負け始めると、プレイの質が下がり、そしてそのことを本格的なティルトに陥り致命的なミスを犯すまで気づかないのです。

もし自分が実際に勝っているか負けているかを知らなければ、これは起こりづらくなります。5分毎にキャッシャーボタンを押して確認する習慣がついていませんか?心配しないでください、

私もかつてはそうでした。この習慣をなくすのはたやすいことではありません。しかしポーカーは長期的観点のゲームであるということを忘れてはなりません。いちセッションごとに、ある程度意味のあるサンプルサイズとなるような量にすることは不可能です。

実際、Chicago Joeyが数年前に行ったもの(Youtube)で、25NLで24時間に50kのハンドをプレイし、プラスにするという世界記録がありますが、この50kハンドですら、正確なサンプルサイズとしては、盤石なものとはいえないのです。

特定のゲームのウィンレートについて何かを言う際には、最低でも10万ハンドは必要であると私は思っています。ですので、500ハンドは勿論、5000ハンドであったとしても、セッションごとの数字はあまり意味が無いものなのです。焦ってキャッシャーを見ることを我慢して、それがどう影響するかを確認して下さい。

 

7)フィッシュとプレイしよう!

今日からこのルールを設定しましょう。テーブルに着く場合は常に、VPIP40%以上のプレイヤーが居る時にしましょう。例外はありません。もしテーブルに着いて、以前にレクリエーショナルプレイヤーのタグ付けをした人もおらず、アンノウンだけの場合、プレイを開始することはかまいません。

しかし、20ハンドもプレイすればそのテーブルのプレイヤーの基本的なタイプ(VPIP/PFR/AF)はわかります。ですので、FRなら2周、6maxなら3周ほどのプレイをして、VPIP40%以上のプレイヤーがいなければ、テーブルを離れましょう。ラベルを付けたプレイヤーがいた場合にも同様です。

もし彼らがテーブルを離れたなら、あなたもそうしましょう。これが今日のゲームでウィンレートを稼ぐ確実な方法なのです。もしあなたが本当に勝利したいのであれば、常にこれを行うようにしましょう。

もしあなたがZOOMをプレイしている場合は、これは難しくなります。これが、あなたがレーキバック目当てのグラインダーでもなければ、私がZOOMをプレイするのをおすすめしない理由の大部分です。

大量のデータと、多くの人とプレイをしてつけたタグがなければ、巨大なプレイヤープールを分析することは難しいことです。それでも、2NLや5NLではいたるところにフィッシュがいるので、あまり問題にはならないかもしれません。

しかし、あなたが必要なのはVPIP40%以上の相手が常に同卓してくれることです。そうでなければ、テーブルを離れるべきです。勝利することが最大のプライオリティなのであれば、通常テーブルをプレイしてみてください。

レクリエーショナルプレイヤーの見つけ方については、以前書いたテーブルセレクションの記事を参考にしてください。

 

8)SBからオープンレイズしすぎない

今日、ほとんどのプレイヤーは、マイクロに多くいるパッシブフィッシュからブラインドをスチールすることは利益的なプレイであると知っています。そして、自分がBUやCOにいる時であれば、私はこのようなプレイに同意できます。

しかし、これを過剰に受け取り、自分がSBの時も、自分までフォールドで回ってきた場合に、エニハンに近いレンジでスチールするような人が多く見受けられます。結局、相手はたった一人だからでしょうか?確かにそれは良いことです!それは正しい。

しかし、この2つの状況には多くの違いがあります。我々がBU,COの時はポジションがあるのです。それに対し、SBの時にはポジションがないのです。

BBが何も考えずに多面しているニットなのであれば、SBからは延々とスチールしてよいでしょう。しかし、もし少しでも能力がある相手であれば、ワイドすぎるレンジでのスチールは、非利益的なプレイになる可能性があります。

今日のマイクロでは平凡なレギュラーでも、このスポットでスチールしすぎる人が多いことを知っていて、それに対して3Betレンジを広げてくるからです。私はこのスポットでは、特に3Betに抵抗しない相手(これは殆どの相手があてはまります)には、クズハンドで3Betします。自分がSBの時にフォールドで回ってきたからといって、エニハンでスチールに行くのはやめましょう。適切に対応してくるレギュラーには、お金を払うだけになってしまいます。

 

9)適切な(ライトな)相手にライト3Betする

マイクロの底辺レートには、3Betされた時にはナッツを持っていない限りフォールドするようなレギュラーが多く存在します。普段はコールするようなハンドや、さらには普通フォールドするようなハンドで、これらのプレイヤーへ3Betする頻度を増やしましょう。

この手のプレイヤーを見つけることは簡単で、Fold to 3Betが70%より高い相手がそれにあたります。彼らがBUに近いポジションでオープンしたら、3Betをしましょう。ただし、いくらそういう相手でも、EPからオープンした時に、弱いハンドで3Betすることはやめましょう。EPからのオープンであれば相手のレンジはかなり強いからです。

この「応急処置」リストがマイクロキャッシュテーブルでのあなたのプレイに役立つことを願います。これらのTIPSに共通して言えることは、すぐにプレイに活用できるということです。

マイクロ、特に2NL,5NLでの長年の経験がある私は、これらの戦略が有効に働くことを知っています。私を信じてください。次回のセッションで活用していただけでば、いい結果が出ることを約束します。

 

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元記事はこちら

 

BlackRain79の著書① Crushing the Microstakes

 

BlackRain79の著書② Modern Small Stakes

 

ざっくり和訳 by Pokerstudie

Cash Advances, Vol. 1: Semi-Bluffing Backdoor Draws

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Cash Advances, Vol. 1: バックドアドローでセミブラフ

はじめまして、私はCarlos Welchと言います。あなたは知らないかもしれませんが、私は世界最低のプレイヤーです。

勿論これは冗談です。私がキャッシュゲームを学び始めた時に、クソプレイをした後に
よく自分のことをそう言っていただけです。そのひどいプレイについての一部は以前に書いた、「Cash Catastrophes」のシリーズに書きました。

何度も炎上したあと、私はやっとわずかながらキャッシュゲームが上達しました。この新シリーズ、「Cash Advances」では、私が学んだことをシェアしたいと思っています。初回は、バックドアドローを使ったセミブラフについて書きたいと思います。

 

ハンド

NLHE$1/$2の私がいつも遊んでいる卓で、エフェクティブスタックは約150bb。

TAGプレイヤーがEPから5bbオープンし、MPのLAGプレイヤーがコール。私はボタンで、Td8dを持ってコールした。ポットは16.5bb。

フロップ(16.5bb) Ks9d3c EPはチェックし、MPは12.5bbをベット。

 

フロップはEPがCBを打つには理想的だ。しかしチェックしたならそれほど強いハンドではないのだろう。MPもプリフロップで3Betしなかったことから、レンジはキャップされている。MPのベットはKQ,QQ,JJ,TTのようなマージナルなバリューハンドか、2ペア以上をヒットさせた投機的なハンドだろう。

もしくはミスした投機的ハンドをブラフに変えていることも考えられる。彼もおそらく、EPのハンドが弱いということはこちら同様に読んでいるからだ。

まとめると、これらのアクションとレンジから、EP,MPともにモンスターの可能性は低い。それ故に、レイズすれば2ペア以上をリプリゼントできるだろう。そうすればKx以下のハンドは即座に降ろすことができるし、バックドアストレートとフラッシュへのアウツもある。だからJdや7dが落ちたらショブできるし、ターンでAxが落ちた場合にも、フロップで降りなかったKQのようなハンドを降ろすことができるだろう。

 

私は45bbへレイズし、EPは即フォールド、MPも長考の後フォールドした。

 

The Advance

去年の私にはこのプレイはできなかったでしょう。実際、プリフロの段階で降りてしまうくらい私はニットでした。私の一番大きな弱点は恐れでした。たとえMPのレンジが弱いと読んでいても、ここでできることはないと考えてしまっていました。

もしレイズしてMPがセットを持っていたら?EPがKKをスロープレイしていたら?たしかにその可能性はあるが、確率は低い。それなのに、恐怖によって、それが確信のように変わってしまう。

実際には、私は29bbを取るために45bbをリスクにかけているので、60%程度成功すればいいだけなのです。そしてこの数値は私がターンで拾う可能性のあるエクイティは
考慮していません。

このアクションはエニハンでも利益になるかもしれませんが、ターンで与えられるエクイティがある、スーテッドコネクタなどでの基本的なプレイになります。今では、私はこのT8sのような投機的ハンドをIPでこのようにプレイできるスポットを常に探しています。

以前は、もし私がこのようなハンドをプレイすると決めた場合、セットマインのように、「フィットオアフォールド」でプレイしていました。これは相手の傾向を対して理解していなくてもできるアプローチです。しかし、ポーカーの理解が進むにつれ、「フィットオアフォールド」の「フィット」を再定義するようになりました。

今Td8dをプレイする場合には、まるで99を持っている時と同じくらい、9dが落ちることを望んでいます。なぜならこのカードがあれば、ポジションがあれば、私より前にアクションしなければならない相手の弱みにつけ込むことができるからです。

 

レッスン

我々は常に、より多くのハンドを利益的にプレイできるスポットを探さなければなりません。これはIPで投機的ハンドを持っている時にしかできませんが、我々は単に「フィットオアフォールド」でプレイするだけではいけません。我々は注意深く相手の傾向を読まなければなりません。

彼らは、ターンでの弱いフィットを強いブラフに変えることのできるライセンスを与えてくれるからです。

 

※元記事のコメント欄では、この記事のプレイ内容についての批判でちょっと盛り上がってます。ですが、「レッスン」の部分がこの記事のいいたいところだと思うので、
具体的内容についてはまあ参考程度にと思います。あとはライブ$1/$2のレベルについても私はわからないのでなんとも…

 

元記事はこちら

 

The ABC of 2NL, part 9: I raised pre-flop and got 3-bet. Now what?

 

プリフロップでオープンレイズしたら3ベットされた。さてどうする?

今回のブログは、いつもより短いと感じるでしょう。というのも、あなたがオープンして、3Betを返された場合の戦略は簡潔なものだからです。ほとんどの場合、ベストプレイは、単にフォールドすることです。

 

ポーカーにおける最大のリークの一つ

ポーカーにおける最大のリークの一つは、OOPでイニシアチブもなしに、ポットを大きくしてしまうことなのです。もし以下の様な状況に度々なるのなら、あなたは、チップをばらまいているのだと思います。

あなたはUTG+1からAQでスタンダードな3bbオープンをしました。MP2の相手が9bbの3Betを返してきました。ブラインドはフォールドし、あなたは3Betにコール。ポットは19.5bbで、フロップはx,x,xです。あなたのプランは?

あなたは最初にアクションしなければならず、イニシアチブもなく、たいていは相手にハンドも負けているでしょう。相手は広いレンジでCBを打つことができ、もしあなたがTPTK以上のハンド(ex.フロップQ,x,x)を持っているのでなければ、コールはできないでしょう。

そしてもしTPTKを持っていたとしても、相手にはトップセットやオーバーペアもありえるのです。あなたははっきりとした逃げ場のない恐ろしい状況に巻き込まれてしまっています。

 

恐ろしい状況をどう避けるか

さて、このような状況をどうやって避ければいいでしょうか?

OOPで3Betにコールしなければいいのです。

時には、4Betをしてイニシアチブをこちらに取り戻せる場合もあるでしょう。しかしほとんどの場合、我々は3Betいは単にフォールドします。9bbを支払ったフロップでチェックフォールドするよりも、プリフロップで3bbを諦めるようがよっぽどマシなのです(最悪の場合、セット、オーバーペア、ドミネートされたAKでバリュータウンへ招待されてしまうでしょう)。

 

3Betを恐れない2つのハンド

3Betを恐れる必要のないハンドが2つ存在します。AAとKKを持っているなら、あなたは3Betは大歓迎すべきですし、EPの相手にもバリュー4Betを返せるでしょう。この記事では4Betに関してあまり多くは書きませんが、もしあなたがKK+を持っていて、相手が標準のサイズの3Betを返してきたのなら、こちらも標準のサイズの4Bet(3Bet額の2.5倍)を返しましょう。

ex.自分が3bbオープン、相手が9bbの3Bet。この場合の標準4Betサイズは22.5bbです。

この標準サイズというのは100bb持ちの場合の話なので、もし相手が40bbしか持っておらず、あなたのハンドがKK+なら、オールインしてしまいましょう。この手の相手は3Betした後にはほとんどフォールドはせず、TT+,AQ+でオールインにもコールしてくれるからです。

 

KKを降りる?

フォーラムでよく出る質問で、「KKをプリフロップでフォールドできるか?」というものがあります。そしてたいてい相手がAAを持っているハンドヒストリーがセットで付いてきます。

これは単に、運が悪かったというだけです。あなたがフルリングテーブルでKKを持っている場合、4%の確率で誰かがAAを持っています。残りの96%ではあなたはフェイバリットですから、基本的に100bb持ちではKKをプリフロップで降りるべきではありません。スタックを突っ込み、お金に変えましょう。

2NLのプレイヤーはKKが完全に勝っているような、中程度のハンドやゴミハンドですらオールインまで行く場合もあります。もしあなたが3Betされた場合は、以下の様な思考プロセスでプレイすればいいと思います。

 

3Betを受けた場合のチャート

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このチャートに正しく従えば、99,AJo,KQoのようなハンドは3Betされた場合、常にフォールドですし、もし相手がブラインドから3Betしてきた場合、トップに近いレンジでIPコールします。

ex.あなたがMPからQQ,JJ,AKでオープンし、典型的なTAGがブラインドから3Betしてきました。これにはコールすることができます。もしトップペア以上のハンドになれば、スタックすることすらできます。もしフロップをミスしたのなら、CBには単にフォールドしましょう。

もし相手がIPから3Betしてきて、アグレッシブな相手というわけでもないなら、QQでもフォールドしましょう。相手がアグレッシブなのであればQQ/AKでどのポジション関係でも4Betできます。もし4Betしたなら、5Betオールインにもコールすべきです。勿論、その相手がKK+を持っていた場合にはスタックされてしまうことになるでしょうが…

アグレッシブな3ベッターには、IPでJJ,TT,AQs,AJs,KQsならコールできますが、OOPならフォールドしましょう。時には3Betに降りたあと、相手より良いハンドだったと分かる場合もありますが、私を信じてください。

AQ,TT,そしてそれ以下のハンドで3Betにコールすることは、フルリング2NLでは利益にならないのです。ただし、上で書いたようなタイトなプレイ継続レンジから外れてプレイすべき状況があります。それは以下の様な場合です。

 

例外1

相手の3Betがミニマムだった場合(ex.3bbオープンに対して5bbの3Bet)で、有効スタックが100bb以上の場合は、IPなら全てのペアでセットマインができ、ATs,KJs,98sの様なスーテッドハンドでもコールできます。

しかしこの場合の目的は強いドローを作ることであり、ペアを狙うことではありません。AQsはQ,x,xのフロップでは、相手がQQ+だった場合には難しくなります。

下手なプレイヤーのよくあるミスは、モンスターハンドでプリフロップにミニマム3Betをする、ということなので、この状況はありがちです。

もしあなたがOOPなら、単にフォールドしましょう。ミニレイズだから、という理由だけで自分から負けにいかないでください。AQやJJのようなハンドを3Betポットでプレイするのは、かなり難しいことなのです。

 

例外2

有効スタックが150bb以上の場合。ディープスタックの場合、IPでもOOPでも、全てのペアでセットマイン目的で3Betにコールすることができます。また、IPではAJs+,KQsでも、ドロー狙いでコールすることができます。

ワンペアしかできなかった場合は注意してポットコントロールし、2発の大きいバレルにはフォールドするようにしましょう。ミドルペア、時にはTPTKでも、150bbを吐き出すだけになる場合があります。

 

例外3

相手が40bb以下のショートスタックの場合。彼らに対してはJJ+,AK,AQsで4Betしましょう。ショートスタッカーは多くの場合に88+,AJ+でオールインまで行く戦術に従っています。

さらに、多くのショートスタッカーはルースで、KJやA6sのようなハンドでも突っ込んできます。あなたのJJ+,AK,AQs+のレンジは彼らのレンジに勝ちますし、長期的には利益となるでしょう。

ただし、短期的には分散はとても激しくなります(下手なショートスタッカーにも、AAが配られることもご存知でしょう)。

 

例外4

自分がオープンレイズにコールしたあとスクイーズされ、前のプレイヤーがすでにスクイーズにコールしている場合で、相手二人と自分の有効スタックが80bb以上の場合。

マルチポットでデッドマネーが大きいため、QQ-77のペアでセットマイン目的のコールができます(セットができたらフロップでチェックレイズオールインしましょう。ミスった場合にはたとえオーバーペアでもチェックフォールドです。3way3Betポットでは、AA,KK、セットが潜んでいる可能性が高いからです)。

 

今回の記事はここまでです。OOPで3Betにコールすることがかなりのリークであるということを何よりも学んでほしいと思っています。プリフロップでQQのようなハンドをフォールドできるようになれば、多くのお金を節約できるでしょう。

そしてKK+でのプリフロオールインで稼げるでしょう。

不運に怒るのではなく、不運に寛容なプレイヤーでいましょう!

 

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元記事 The ABC of 2NL, part 9: I raised pre-flop and got 3-bet. Now what?(2013/3)
https://www.pokerschoolonline.com/blogs/ArtySmokesPS/The-ABC-of-2NL-part-9-I-raised-pre-flop-and-got-3-bet-Now-what

The Art of Bluffing at the Micros: When to do it and Why

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マイクロステークスにおけるブラフの技術:いつどんな理由で打つか

マイクロステークスについての戦術書に書かれている最古のルールは、「絶対ブラフするな」です。それなら、何故私は今この記事を書いているのでしょう?そう、我々が知るオンラインポーカーというものは、何年にも渡り変化を続けており、マイクロステークスにおいても現在では、ある種のプレイヤーに対しブラフが利益的であるようになったのです。

ずっと昔は、文字通り全てのプレイヤーが、フォールドすることが不可能でした。それから時がたち、多くのレギュラーは、(特にタイトなレギュラーに対して)フォールドボタンがマイクロステークスにおいてとても重要であるということを発見したのです

しかしポーカーの素晴らしいところは、全てのアジャストにはさらにアジャストできるところです。多くのマイクロステークスのプレイヤーがフォールドしすぎているので、一部の上手いレギュラーは、よりアグレッシブにブラフをしていくことで、このアドバンテージを得るようになったのです。

このブラフの第一のターゲットは、過去の何度も語ってきた、「TAGフィッシュ」タイプのプレイヤーです。典型的なこの種のプレイヤーは、以下の様なスタッツです。

 

Full Ring: 13/10/2 WTSD 22%

6max: 19/16/2 WTSD 22%

 

上の数字はVPIP/PFR/TotalAFです。もしこれらの数字に不慣れであれば、私が過去に書いたHUDに関する記事を参照してください。

基本的にこのプレイヤータイプはタイトで、かなりパッシブで、ナッツを持っていなければスタックの大部分を賭けてプレイすることを好みません。特に、WTSD%(went to showdown%)の低さには注目です。

私のデータによると、レギュラーの平均は24%です。こういうプレイヤーは、ターンやリバーにおいてビッグブラフを打つには最適な相手です。どうブラフを活用するかは後ほど例を挙げてみましょう。

しかしながら、まず先にいくつかのことをはっきりさせておきたと思います。もしあなたがマイクロステークスにおいて適切なテーブルセレクションをしているのなら、コーリングステーションである多くの下手なレギュラーの中でプレイをしているわけで、彼らに対してはブラフをしてはいけません。そういう相手のスタッツは以下の様なものです。

 

Full Ring: 13/10/2 WTSD 27%

6max: 19/16/2 WTSD 27%

 

ここでもまた、WTSD%が重要なスタッツとなります。このプレイヤータイプは、TAGフィッシュと比べてたった5%多くショウダウンに行くだけですが、これがとても大きな違いとなるのです。全てのセッションで、我々はこのスタッツと関係するターンやリバーでの決断に直面するのです。この種のレギュラーはスモールオーバーペアやトップペア、さらにはミドルペアですら降りたがりません。

それに対し、多くの弱いTAGフィッシュはそれらのハンドを降りることが多いでしょう。5%の差はここから来ています。このような、WTSD%が20%後半のコーリングステーションに対しては、ブラフをしないほうがいいでしょう。WTSD%が20%前半の相手がブラフのターゲットです。

もしあなたが上手くテーブルセレクションができているなら、セミルースパッシブなプレイヤーやフィッシュと対戦すべきでしょう。これらのプレイヤーは全くフォールドしません。彼らのスタッツは以下の様なものです(フルリング・6maxどちらでも)

 

SLP: 27/8/1 WTSD 29%

Fish: 52/8/1 WTSD 33%

 

あなたは単に、これらのプレイヤーに対してはビッグブラフで利益をあげようとしなければ良いでしょう。これらのプレイヤーに対してはターンやリバーでブラフは決してしてはいけません。彼らは何かしらの役ができていればコールダウンするし、ペアすらなくてもコールすることもあるので、ブラフは単にウィンレートをドブに捨てるだけです。

それでは、マイクロでブラフをする時は、我々はショウダウンまでついてこれないTAGフィッシュを狙いましょう。いくつかの例を見ていきます。

 

#1

NL2 Full Ring

Villain is a 13/10/2 TAGfish with a 22% WTSD

Hero raises from UTG with A♥Q♠

Villain calls from the BTN

The flop comes,

6♣6♥7♦

Hero CBets,

Villain calls

The turn comes,

K♣

Hero???

 

このような状況は何度も経験したでしょう。ここはターンでスケアが落ち、相手はTAGフィッシュなので、古典的なダブルバレルを打つスポットです。

相手はプリフロップでコールをしたので、相手のレンジの多くはセットマインを狙ったペアと、時にはスロープレイをしているA&ブロードウェイやハイペアの場合もあるでしょう。そういうハンドの殆どはフロップでヒットしておらず、ターンでKが出ることも
嫌うでしょう。ここでダブルバレルを打ってコールされた場合も考えてみましょう

 

The river comes,

2♥

Hero???

 

ここは、もう1発打っていくかを考えるスポットです。相手はQQ-88のミドルペアのようなハンドで食らいついてるかもしれません。さらには、たとえ相手がターンでキングをヒットさせていたとしても、相手はWTSD22%ということを考えれば、トリプルバレルを打てば降ろせると考えることもできます。

もし彼が66や77を持っていてフロップでナッツを作っていたのでなければ、それ以外の相手のレンジ全てを降ろすことができるチャンスなのです。

 

#2

NL5 6max

Villain is a 19/16/2 TAGfish with a 22% WTSD, 75% Flop CBet, and a 60% Turn CBet.

Villain raises from UTG

Hero calls from the CO with 8♣8♠

The flop comes,

J♠6♥2♦

Villain CBets

Hero calls

The turn comes 9♠

Villain CBets

Hero???

 

再び、TAGフィッシュに対してブラフをするか考えられるスポットです。もう一度、自分自身に、こういうスポットで相手は何を持っている可能性有があるかを問いかけてみましょう。

6maxのUTGでレイズしたことから、一般的なレンジとしては22+,AK,AQ,AJ,KQが考えられます。また、スタッツから、ターンで60%のダブルバレルを打ってくる相手であるということがわかります。

しかしながら、このボードとレンジでは、彼がナッツ級のハンドを持っていることは少ないでしょう。ここで自信を持ってダブルバレルを打てるハンドはJJ,99,66,22だけでしょう。

相手がTAGフィッシュなので、ここはレイズをして我々のハンドをブラフに変える良いスポットだと思います。ここでもまだ、我々はここでは相手のタイプと相手のレンジだけを見てプレイしているので、我々の実際のハンドのバリューはそれほど問題ではないのです。

我々は、このボードでは相手が強いハンドを持っている確率は多くなく、また、相手は大きなプレッシャーに対してはたびたびフォールドする、ということを知っているのです。

またここでこのハンドについて言及すべきなのは、私がもしターンでレイズをコールされた場合、リバーのトリプルバレルを高い頻度で打つ計画だということです。このようにブラフ出来る機会を発見した場合、私はリバーを打たずにギブアップすることはあまり好きではありません。なぜなら、相手はこちらのターンレイズをAA,KK,QQ,AJあたりのハンドではコールするからです。

このようなTAGフィッシュのレギュラーは、これらのハンドがリバーで発展しなければ全てチェックして、もしさらに大きいベットを打たれた場合にはタフなレイダウンをするからです。

 

まとめ

以前書いたように、この記事の私の意図は、これらのステークスの典型的なレギュラーに対してブラフすることをおすすめしているわけではありません。とくに2NL~10NLのほとんどのレギュラーにこのようにブラフすることは、ウィンレートを大幅に下げることとなります。

それが、このようなプレイのターゲットを、モンスターハンドなしにポットに大きな金額を注ぎ込みたくないTAGフィッシュプレイヤーに限定している理由です。

これらのプレイヤーが最終的にこちらのブラフにアジャストしてきた場合、このようなスポットではブラフをやめることが重要です。このステークスの多くのプレイヤーは、もしなにか怪しいと思ったら、単に意地でコールしてくるようになります。

鍵となるのは、こちらが本当にハンドを持っているように相手が信じ続けることができるような、正しいラインを取ることです。

 

「マイクロステークスではブラフをするな」という古い格言は今日でも、特に最低レートでは真実です。しかし、特定の相手に特定のシチュエーションでブラフを活用することで、あなたのウィンレートを向上させることができるスポットが存在する、ということをこの記事で理解していただけたのなら幸いです。

 

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元記事はこちら

 

BlackRain79の著書① Crushing the Microstakes

 

BlackRain79の著書② Modern Small Stakes

 

ざっくり和訳 by Pokerstudie

The ABC of 2NL, part 8: Someone's opened the pot. Can I still play?

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相手がポットをオープンした。ついていってもいいだろうか?

ここ数回の記事では、あなたが最初にポットをオープンする場合にプレイに参加できるかどうかについて主に書いてきました。ポーカーにおけるほとんどの場合、自分がベッター/レイザーになる方がよく、コーラーになることは分が悪いものです。これは、アグレッサーであるということがポーカーでは有利だからです。我々は、プリフロップでもポストフロップでも、コールしすぎないようにすべきです。

結局のところ、コーリングステーションでいることは長期的にお金を失うことです。それにもかかわらず、今回の記事は、どんなハンドでプリフロップのレイズに対してコールできるかを、理由とともに解説します。

ここでは、ブラインドディフェンスについては語りません。ブラインドディフェンスはとて複雑なトピックであり、数回に別けて書く必要があります。今回は単純に、自分がIP側で、オープンレイズに直面したケースのみに焦点を当てたいと思います。例として、MP1がオープンし、あなたがBUにいる場合などです。

 

オープンハンド≠コールハンド

私は、多くの初心者が、オープンできる強さのハンドがあれば、コールするにも十分あると考える、というミスを犯していると思います。大抵の場合、これは間違っています。

我々があるポジションからオープンできるハンドの多くは、自分より前のプレイヤーがすでにポットをオープンしていた場合、すぐに捨てるべきものなのです。例えば、自分がBUでKJを持っていて、自分までフォールドで回ってきた場合、私は100%オープンレイズします。しかし、このハンドでオープンレイズにコールしようとは決して思いません。

もしあなたが私が以前提示したEP/MPのタイトなオープンレンジを覚えているなら、そのほとんどがハイペアやA+ハイカードであることに気づくでしょう。EP/MPのポジションからレイズするAK,AJ,KQはKJやATのようなハンドをドミネイトしています。下手なプレイヤーはあなたのオープンレイズをKJのようなハンドでコールしてきます。そしてKハイボードでAKにバリュータウンへと連れて行かれるのです。

私がMP1のレンジとして薦めたのは6.2%のレンジであるということを思い出してください。このレンジは88+,AJs+,KQs+,AQo+です。このレンジに対してKJでどうやって対抗するのでしょうか?エクイティを計算してみましょう。

 

MP1 68.34% { 88+, AJs+, KQs, AQo+ }

BUT 31.66% { KJo }

 

KJはこのレンジに対して大きく負けています。相手のレンジの殆どに対してこちらのカードが1枚しか生きていない(要はドミネートされている)ことがその理由です。KJはショウダウンで1/3以下の勝率しか無いのです。だから、オープンレンジ6.2%に対してKJでコールするのは明らかに良くありません。

 

コールできるハンド

では、どのハンドでコールできるのか?

我々の直感に反して、我々はKJより低いカードでコールするほうが戦えます。理由の一つは、ドミネートされづらいこと、もうひとつの理由はフロップでトラブルに巻き込まれづらいことです。

プリフロップレイザーは「ハイカード」で、それよりも悪いペアやドローからバリューを取ります。これはつまり、ドローでトップペアに勝てるようなハンドでコールすべきということです。それゆえ我々は、セット、トリップス、ストレート、フラッシュを作れるようなハンドをプレイしたいところです。

例えば、もし相手が88+,AJs+,KQs+,AQo+であれば、我々は76sでコールする、ということです。相手のレンジに7や6はないので2枚のカードが使えます。トップペアを作れることは殆どありませんが、これは良いことでもあります。なぜなら、弱いトップペアに執着する必要は無いからです。

もしフロップがJ72rで、相手が大きいCBを打ち込んできた場合、我々は弱いペア、弱いキッカー、ドローもなしの状況です。我々は相手が最低でもJは持っていると推測できます。勿論オーバーペアやトップセットもありえるでしょう。

しかし、もしフロップがJ76であれば我々は2ペアがあり、相手は上の2ペアを持っていることはほぼ無いでしょう。なぜなら、相手のレンジにJ6やJ7は存在しないからです。負けているのはJJでセットを作られた場合のみです。

このようなボードでは、我々はAJ(TPTK)やQQ+(オーバーペア)を相手に大きいポットを取れます。76sのようなハンドは別の面でも扱いやすいでしょう。フロップで強いドローは作れるということです。もしボードがJ54ttであれば、OESDができ、場合によってはフラッシュドローも付いてきます。これも同様に、TPTKやオーバーペア相手に大きいポットを取れるチャンスとなります。

76sのようなハンドの最大の欠点は、フロップで2ペア、トリップス、強いドローになることは多くはないということです。これはつまり、プリフロップでコールし、フロップでヒットできなかった場合、相手から最大バリューを取れるのは稀なことだということです。この理由により、このような投機的なハンドをプレイするのは、フロップを安く見ることができ、潜在的な利益があるときのみにすべきでしょう。

 

投機的ハンドとインプライドオッズ

上記の話は「インプライドオッズ」と「リスクvsリターン」の事を言っています。投機的なハンドでは、我々はリスクを最小にし、リターンを最大にしたいところです。つまり、フロップを安く見て、モンスターハンド(ストレートやフラッシュ以上)を作り、相手をスタックしたいということです。

投機的ハンドはマルチウェイポットで利益になりやすいものです。それは、マルチウェイポットでは多くのプレイヤーは「素直に」プレイするし(ブラフCBをめったに打たず、フリーカードをもらいやすい)、ドローカードを引くコストがかかったとしても、ポットオッズが安くなるからです。

投機的ハンドは、エフェクティブスタックがディープになった時に価値が上昇します。もし相手が30bbしか持っていないのであれば、インプライドオッズはほとんどありません。あなたが3bbはらってプリフロップでコールしても、最大で30bbしか稼げません。あなたがモンスターハンドを完成させるのは1/11以下の確率と思えば、この10倍のインプライドオッズは十分ではありません。スーテッドコネクターでは、20倍以上のインプライドオッズが必要です。

コールするコストがいくらでも、エフェクティブスタックがそのコストの20倍以上でなければなりません。もし全員が100bb持ちなら問題はありません。我々は最大で5bbまでのコストであれば、長期的に見て利益を出すことが可能です。スーテッドコネクタで20回フロップを見れるのなら、その20回で100bb以上の利益を出せると予測できるからです。

 

セットマイン

その他の良い投機的ハンドとしては、ポケットペアがあります。特に2NLではかなりプレイが簡単なハンドで、それにもかかわらずとても利益になるハンドです。55のようなハンドで、相手がハイペアを持っていることがわかっているような状況では、わたしは喜んで3bbをコールします。

プリフロップのエクイティで、55がAAに勝つのは約20%であるということは気にすることではありません。なぜなら、こっちが勝っているのでなければそもそもショウダウンまでいかないからです!スモールペアでは、セットマインとしてプリフロップをコールします。われわれのたったひとつの狙いは、フロップセットを作り、TPTKやオーバーペアをスタックしてしまうことです。フロップでヒットしなければ(これは7/8の確率です)、降りるだけです。

セットマインについては単独で記事を書く予定ですが、とりあえず今は、あなたが知っておくべきことは、もしインプライドオッズが15倍以上あるのならば、セットマインで利益を出せる、ということです。

そして、セットをヒットできなければフロップで降りてしまって構いません。「ノーセット、ノーベット」とは、Joe Stapletonの言葉です。もしセットを引き当てたら、すぐにポットサイズのレイズをしてオールインできる最初のチャンスを待ちましょう。なぜならセットはモンスターハンドですが、できる限りファストプレイすべきで、ドローに安くカードを与えるのを防ぎ、トップペア以上から最大のバリューを引き出しましょう。

 

スーテッドエースの扱い

さて、これでKJがレイズにコールするのには悪いハンドで、スーテッドコネクタやポケットペアは良いハンドであるということがわかりました。他にも何かあるでしょうか?もちろんこれだけではありません。あなたがポストフロップで自制心を保てるなら、スーテッドAをコールすることも可能です。

スーテッドAでレイズにコールした場合、あなたの狙いはフロップで2ペア、トリップス、ナッツドローを作ることです。単に、Aをヒットして追い出されるだけではかなりコストが掛かります。

わたしのお薦めは、A-Tストレートを作れて強い2ペアも作れるブロードウェイキッカーと、A2-A5のようなハンドをおすすめします。A7sのようなハンドはトラブルハンドです。

もしスモールスーテッドAでレイズにコールした場合、あなたはフロップでコンボドローを作ることが可能です。例えばAc5cを持っていてフロップがJc4h2cなら、いろいろな方法で勝つことができます。Aをヒットさせてもいいですし、ストレートを作る3を引くこともあります。もちろんクラブが落ちればナッツフラッシュです。

相手のアクションにもよりますが、この状況では大抵の場合ターンは見に行くし、リバーもプレイします。もしフロップでAがヒットしたなら、たいていフロップはコールします。

しかしターンで2ペア、トリップス、フラッシュができなければ、ターンは打たれたらフォールドします。下に掲載した平均的なMPに対してプレイできるハンドのチャートで気をつけて欲しいのは、AQsのようなハンドも、A2sをプレイしている時のように注意深くプレイしなければならないということです。

もし2ペアやストレート、フラッシュにならなければ、Axxxのボードで2発めを打たれたら、AQsであってもフォールドするほうがいい場合もあります。AKや2ペアに負けている可能性が高いのです。

 

相手のタイプとポジション関係

相手のタイプやポジション関係によってコールレンジは変えたほうがいいか?勿論です。ルースプレイヤーに対しては、少しばかり広くコールしましょう。TAG/nitのEPからのオープンに対しては、AQoのようなハンドは即フォールドですが、ルースプレイヤーに対してはプレイできます。

実際、LAGに対してはAQoでバリュー3BETすることもできるでしょう。また、前に二人のプレイヤーがポットに参加していて、自分がボタンのような場合も、レンジが広くなります。ポットオッズもいいし、ヒットした時に巨大なポットを勝ち取れる可能性もあるので、スーテッドワンギャッパーやスーテッドブロードウェイなどもプレイできます。

 

投機的ハンドの原則

友人のRoland GTXが、プリフロップのコーリングレンジについて、素晴らしいアドバイスをフォーラムに投稿してくれました。彼の書いたことをまとめると、

我々は、以下の4つを満たした時のみ、投機的ハンドをコールすべきである。

  • 2人以上のディープスタックのプレイヤーがすでにポットに参加している(インプライドオッズ)
  • 自分がレイトポジションにいる(3BETされる可能性が少ない)
  • フロップを安く見れそうである(3bbコールやオーバーリンプ)
  • 持っているのは真に投機的なハンドである(J9sの様なスーテッドワンギャッパーや、T9oのようなオフスートコネクタはプレイしてはいけない)

 

みなさんにおすすめしたコールドコールレンジは、これよりも少しルースです。しかし、Rolandはわたしがプレイしているよりも高いレートをクラッシュしているプレイヤーですし、ポストフロップがまだ苦手な人にとっては、Rolandのルールのほうが安定するかもしれません。

もしあなたが投機的ハンドで利益を最大化し、損失を最小化するプレイが出来るか不安であれば、76sやA4sのようなハンドは、長期的にはマージナルな利益しか出せないものですし、単にフォールドしてしまうのが正解です。

また、Rolandの言うように、レイトポジションにいるときにだけコールするというのには、私も賛成です。HJが、投機的ハンドをコールして利益を出せるギリギリのポジションです。

また、私のトラッキングソフトによれば、EPのオープンにコールすることはほとんどのハンドでマイナスです。もしMP1で44を持っていて、UTGがレイズしてきたら、即フォールドして、もっといいセットマインのチャンスを待ちましょう。

 

コールドコールレンジのハンドチャート

下にいくつかのチャートをつけました。以前の記事のチャートと同じで、基本的にエフェクティブスタックが100bbである前提です。あなたはこのチャートを、自分の読みや、スタックサイズによって調整しても構いません。スタックがとてもディープなら、コールレンジを広げることができます。

オープンしてきた相手が40bb持ちのミッドスタッカーであれば、私は55で3bbオープンに対してはコールすることはありません。ヘッズアップであればインプライドオッズが足りないからです。

なお、以下のチャートは「プレイできる」ハンドであって、AAやKKなどのモンスターハンドも含まれています。もちろんこれらのハンドはプレイできます。レイズに対してAA/KKを持っている場合の標準的プレイは、3BETをして、プリフロップオールインにまで持って行くことです。

3BETについての記事も今後書きますが、ここで短くアドバイスをしておくと、2NLでは多くの場合、標準的バリュー3BETレンジはQQ+,AKです。しかし特定の状況では、これらのハンドもコールした方がいい場合があります(さらに稀な状況では、QQやAKを降りたほうが良い場合もあります!)。

JJやAQ、それに類する弱めのハンドは、時にはバリュー3BETができますが、それは今回の記事の範疇を超えています。以下のチャートでは、基本的にバリュー3BETできる/すべきハンドは、黄色で表示されています。コールできるハンドは青色です。

 

タイトなレンジ(例:vsEP,vsVPIP14%以下)に対してプレイできるハンド

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このハンドマトリクスは全てのポケットペアとAKを含んでいます。これが、レイザーがEPもしくはニットである場合の標準的なコールレンジです。2NL/5NLでよくあるミスは、状況を全く考えずに、AKで機械的に3BETして、オールインまで持っていてしまうことです。

AKを持っている時に、EPもしくはニットに対して3BETするというミスはしないように注意してください。ハイペアとぶつかることが多く、お金を失ってしまうでしょう。

同じことはQQにも言えます。タイトな相手に対してはQQ,AKをコールし、できる限り相手のレンジを広いままにしましょう。もし相手がEPからオープンしたか、ニットであれば、3BETするのはKK+だけにしましょう。

 

平均的なレンジ(vsニットでない相手のMP/CO,vsVPIP20%以上)に対してプレイできるハンド

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全ての良いスーテッドコネクタが加わります。また、スーテッドエースの一部も加わります。MP/COのオープンに対してのバリュー3BETレンジはQQ+,AKで場合によってはJJ,AQsも加わります。

 

ワイドなレンジ(vsCO,vsVPIP25%以上)、またはマルチウェイポットで自分がBUにいるときにプレイできるハンド

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典型的なCOのオープンレンジはとても広く、そのためあなたはこのような広いレンジでバリュー3BETが可能です。また、特にマルチウェイポットで自分がBUにいる場合、多くのスーテッドワンギャッパーやスーテッドブロードウェイでコールすることができます。

もしCOとヘッズアップになったのであれば、AQ,AJ,KQアタリではトップペアを作ればそれだけでも十分です。これらのハンドを単にストレートやフラッシュのためだけにプレイするのはやめましょう。

ここで忘れないで欲しいのが、ワンペアしか持っていないのであればポットを小さく保つ、ということです。あなたがBUで、COのルースプレイヤーがオープンした場合、ライト3BETを慎重にプレイすることも可能です。

私はよく低いスーテッドエースやスモールペアをライト3BETに使います。これらのハンドでコールしても、相手が大きなポットを作りたくなるような強いハンドを作らないと+EVにならないからです(もし22をAQ2のボードでセットにしても、相手がQTのようなハンドを持っていたらスタックするのは不可能です)。

もしあなたがライト3BETに気乗りしなかったり、86sのようなハンドでポストフロップを上手く戦えない、と思ったのなら、その時はプリフロップでフォールドしてしまいましょう。


この記事が、オープンレイズに直面した時にどういうハンドをプレイできるか、理解するための手助けになれば幸いです。次回の記事では、あなたがオープンレイズし、3BETされた場合について書く予定です。それではまた次回!

 

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元記事 The ABC of 2NL, part 8: Someone's opened the pot. Can I still play?
https://www.pokerschoolonline.com/blogs/ArtySmokesPS/The-ABC-of-2NL-part-8-Someone-s-opened-the-pot-Can-I-still-play

 

Cash Catastrophes, Vol. 5: Over-Reliance on Verbal Tells

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Cash Catastrophes, Vol. 5: テルを信じすぎた話

ハンド

NLHE$1/$2の私がいつも遊んでいる卓で、エフェクティブスタックは約97.5bb。私は相手をカバーしている。

BUのプレイヤーがリンプし、私はSBでKdKhを持って5bbにレイズした。BBのプレイヤーとBUがコールし、ポットは15bbになった。

 

この卓では、SBまでフォールドで回ってきたらSBとBBでチョップする。だからBBの彼は、BUがリンプした時に冗談っぽく「お、チョップブロッカーだ」と言った。このセリフで私は、彼は2ハイカードかポケットペアであると考えた。

 

フロップ 9h6d5c

 

私は10bbのベットをし、BBは20bbへとレイズした。BUはフォールド。

 

BBは2ハイではレイズはしないだろう。おそらくKK以下のポケットペアを持っていそうだ。KKやAAならプリフロップでレイズをしていただろう。私のハンドはQQ,JJ,TTに勝っていて、99,66,55に負けている。

しかし、彼のハンドはセットの可能性が高いように見える。このフロップはブラフレイズできるようなドローはあまり存在しない。同じ理由から、彼には私の3BETもとても強く見えるだろう。特に私はこの卓では一番タイトなプレイヤーで、私は「いつもハンドを持っている」と見られている。

ここでリレイズしたら、彼は弱いオーバーペアではヒーローフォールドするだろう。その上、彼にはドローの可能性は少ないから、ほとんどのターンカードは、彼が負けている場合に、逆転の助けにはならないだろう。加えて、わたしのアクションを止めてしまうようなオーバーカードはそれほど心配する必要はないし、そのうち2枚はわたしがブロックしているし、彼も同じだろう。ここはコールして、ターンで再評価しよう。

 

私はレイズにコールし、ポットは55bbにたった。

 

ターン 7d

 

わたしはチェックし、BBは35bbのベット。私は再び悩んだ。

 

これはセットの可能性がかなり高い。もうかなりフォールドに傾いている。しかし、もし彼がオーバーペアをこのようにプレイするなら、まだ彼のレンジには勝っている。ここでコールして、彼がナッツ以下のハンドを持っていて、リバーはチェックバックしてくれることを願おう。

 

私はコールし、ポットは125bbになった。

 

リバー Th

 

私はチェックした。BBは32bbをオールインし、私は泣く泣くコールした。

 

クソっ!思った通りセットを持ってたんだ。だけどリバーでこんなに小さいベットには降りられない。

 

BBはTd9dをショウダウン。

 

ナイスハンド。#greasefire(火事だ!) 

 

問題

BBがプリフロップのレイズを待っていたような冗談を言った時、私はBBが2ハイカードやポケットペアを持っていると考えました。一回思ってしまうと、彼が他のハンドを持っている可能性を全く考えられませんでした。これが、私が彼のレンジを過大評価しすぎてしまった理由です。

私の考えでは、プリフロップでそんなセリフを言うような相手のレンジには、99以外の9xハンドは全く存在しないと思ってしまいました。もし私が彼のレンジにはターンで手が進むようなハンドが含まれていると考慮していたなら、フロップで3BETショブをしてハンドをプロテクトしていたでしょう。

 

レッスン

ライブポーカーをするときに、相手の言葉による情報を考慮することは正しいことです。しかし、全ての情報は、ある程度割り引いて考えなければなりません。

得た情報を使い、相手のレンジからある特定のカードの可能性を減らすことは構いませんが、完全にその可能性を消してしまうことはやめましょう。

 

元記事はこちら

 

The ABC of 2NL, part 7: Deviating from standard pre-flop raise sizes.

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通常のオープンレイズサイズからの逸脱

前回の記事で、キャッシュゲームでの標準的なオープンサイズは3bb(リンパーごとに+1bb)と書きました。私はフォーラムなどで、完全な初心者には3bbオープンを薦めています。しかし、テーブルの状況により、サイズを変更させる事もできます。

もしテーブルの全員がTAGの100bb持ちレギュラーであれば、3bbでのオープンでよいでしょう。しかし2NLでは、クレイジーなマニアックから、何でもプレイするコーリングステーション、QQ+以外はフォールドするスーパーニットまで、様々なタイプのプレイヤーが卓にいます。そしてスタックサイズも250bbから、10bbでもまだリバイしない人まで、様々です。

スターズでよくあるスタックサイズは40bbで、これはいくつかのフォーラムが初心者は最小バイインでテーブルに着くことを薦めているからです。2人以上のミッドスタッカーがテーブルにいる場合、その人達が本来使うべきタイトアグレッシブなMSS戦術を使えていないような場合でない限り、離席します(わたしはビッグスタックのルースプレイヤーとプレイしたいのであって、ショートスタックのタイトプレイヤーとプレイしたいわけではありません)。

 

ベット/レイズサイズの微調整

私の経験上、多くの2NLのプレイヤーはベットサイズテルを見ておらず、自分のハンドしか見ていません。我々はこのリークを突いて、弱いハンドでコールされたくない場合には小さくベットし、コールしてほしい強いハンドの場合には大きくベットすることができます。1~2BB単位で増やしたり減らしたりしましょう。額的には大した事のないように見えますが、これを続けることにより、あなたの収益は改善されます。

 

「チェック/フォールド」プレイヤーに対する小技

あなたがBUにいて、65sなどの弱いカードを持っていて、ブラインドがニットであったり、ショートスタックであったりする時などが、通常より小さいレイズサイズを選択する一つの状況です。私はその場合2,5bbでオープンし、安い値段でスチールをしにいきます。ショート/ニットなブラインドが反撃してきた場合は、フォールドして損失を最小限に抑えます。

これらのブラインドにいるプレイヤーは、多くの場合私がアクションをする前に「チェック/フォールド」を選択しているので、彼らはこのフロップを見るための「割引価格」を見ることすらないのです。特にZOOMはニットが多いので、BUからは2bbオープンですらスチールが成功します。試してみてください。

こうやって小さいレイズサイズだと、ブラインドで多くコールされてしまうように思えるかもしれませんが、そういう人は私の前回の記事に載せたスチール成功率をご覧ください。その100kハンドの大部分で、私のBUから(時にはCOからも)のオープンサイズは2.5bbです。BBに魅惑的なポットオッズ(2.67:1)を与えているにもかかわらず、半分以上はフォールドされるのです。

 

SPR

また、小さいレイズサイズは、SPRを高く保つという意味もあります。あなたがLPから度々レイズするマージナルなハンドは、SPRが高いほうが有利です。もしあなたが同じ状況でもトップレンジに近いハンドを持っている場合、標準の3bbオープンに戻しましょう。ポストフロップで(大きな額を)勝つためにポットを作り始めるのです。

 

ルースプレイヤー/フィッシュへのエクスプロイト

また、レイズサイズを変更する戦略の優れている点は、我々が強いハンドを持っていて、コールされそうな場合です。典型的な例としてはルースなプレイヤーが既にリンプインしていたり、自分の左にいてアクションが残っている場合です。ルースプレイヤーはブラインドを「ディフェンス」することが多く、ブラインドにいる場合はコールすることが安いというだけで多くのクズ手でコールします。我々は、モンスターで大きいサイズのオープンをすることで、彼らのルースなコールにエクスプロイトできます。

もし私が、ブラインドのプレイヤーがフィッシュだとわかっている場合、QQ+をEPやMPで持っていれば、4bbオープン、特には5bbオープンさえします。このサイズでは複数のプレイヤーにコールされることは少なくなり(レギュラーはモンスターハンドと気づく)、ルースコーラーとのヘッズアップに持ち込めるでしょう。

相手はたいてい弱いハンドを持っており、フロップでも弱いままのことが多いでしょう。相手が弱ければ3つのストリートでバリューを取ることができないので、我々はプリフロップで最大のバリューを取りに行きます。

例えば、私がUTGからKsKdで5bbオープンしたとします。SBのルースパッシブプレイヤーまでフォールドで回り、SBは9h7hでコールしました。BBもフォールドし、フロップで11bbのポットになりました。フロップでSBを打つとSBはフォールドし、私は6bbの利益を得ました。このバリューはプリフロップで発生しているのです。

もしわたしが3bbでオープンした場合、利益は4bbです。フロップまでしか進んでいないのにもかかわらず、大きいオープンレイズが2bbの追加の利益を生みました!もしフロップでコールされたら、ターンとリバーでポットは更に大きくなり、ポットベット-ポットベット-ショブというラインでスタックすることすら可能だったかもしれません。

 

リンパーへのアイソレート

同じような効果は、リンパーをアイソレートするときにも働きます。そしてこれらのケースでは、相手がフィットオアフォールドのポストフロッププレイをしているかどうかを知ることが大きく役に立ちます。

もし相手がリンプ/コールを多用する場合で、50%以上フロップのCBにフォールドするのなら、あなたはプリフロップで大きいサイズのアイソレートレイズをして、100%の頻度でIPからフロップCBを打って、相手のフォールドを期待するというプレイができます。

「プリフロップでリンプ/コール、ポストフロップでチェック/フォールドする」というプレイヤーは、基本的にテーブルに小銭をばらまいていく存在です。それを拾うのがあなたの仕事なのですから、急いで彼らをアイソレートしましょう!

 

Blackrain79の手法

あなたはもしかしたら、Nathan 'Blackrain79' Williamsの名前を聞いたことがあるかもしれません。フルリング2NLで世界一勝っている人間です。彼は200万ハンド以上をプレイし、とても高いウィンレートで数千ドルを稼ぎだしています。彼の勝利は、オーバーベット(プリフロップでもポストフロップでも)の使用によるところが大きいでしょう。

彼の著作によると、特にルースな相手に対し、彼はAKやハイペアで、異常なくらいの大きいプリロップレイズをします。私は彼をテーブルで見かけた場合には同卓を避けますが、彼と同じ戦略を使っている人を見かけることはあります。その内の一人に関しては私は完璧に読めていて、彼はポジションや前のアクションに関係なく、常にAAで13bbオープン、KKで12bbオープン、QQで11bbオープンをします。最初は彼がAAで13bbのオープンレイズをしているのを見た時に非常に奇妙に思いました。

というのも、私はそんなベットサイズには決してコールしないし、バリューを逃していると思いました。ところが実際には、多くのプレイヤーがそのようなオーバーベットをコールするのです。彼は実際のところ非常に下手なプレイヤーで、36/6のようなスタッツで、ポストフロップのいたるところでお金をばらまいています。

しかし、モンスターでオーバーサイズオープンをしているというだけで、彼は長期的には利益を出しています。私は皆さんにこのようなハイペアでの10bbオープンをお薦めはしませんが、特定の理由があれば、ウィンレートを上げるためにオープンサイズを大きくすることはお薦めします。

ポストフロップでもオーバーベットは試せますが(PSOメンバーのSandtrapが上手くいっているようです!)、この記事の趣旨からは外れてしまいます。このシリーズがポストフロップのセクションまで進んだ時に、私のハンドリプレイヤーでオーバーベットの例をお見せする予定ではいます。

 

ノートを取ろう

今後は、相手が標準から外れるオープンレイズサイズを使用してきた場合、ノートを取って、そのサイズが何を意味しているかを確かめましょう。例えば、ある相手がJJ(相手にフォールドしてほしい)の時に5bbオープンをして、AA(相手にアクションしてほしい)のときに2bbオープンをしたのであれば、それを知っていればハンドリーディングにとても役立ちます。

同様に、60%のハンドで2bbオープンをするマニアックが突然UTGからリンプしてきたような場合などに、AAを読むというようなことが簡単にできます。

 

次回の記事では、プリフロップで相手のオープンレイズに直面した場合の、コール/3BETレンジについて書きたいと思います。それまで、テーブルで頑張っていてください!

 

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元記事 The ABC of 2NL, part 7: Deviating from standard pre-flop raise sizes.(2013/5)
https://www.pokerschoolonline.com/blogs/ArtySmokesPS/The-ABC-of-2NL-part-7-Deviating-from-standard-pre-flop-raise-sizes