The ABC of 2NL, part 2: The Fundamental Gameplan.
ゲームプランの基礎
「ポーカーのルールを覚えるのは数分でできる。しかしマスターするのには一生かかる。」と言われます。しかしこれは、初心者にはお金は稼げないということを意味するわけではありません。なぜなら、マイクロステークスから始めれば、そこには上手い人は殆どいないからです。
ベット、レイズ、フォールド…テーブルで何かの判断をするたびに、我々はそれぞれのアクションのメリットとデメリットを考えます。それは利益を最大化するためであり、損失を最小化するためです。我々は利益の出るアクションを取りたいし、損失の出るアクションを避けたいものです。
意識的か無意識的かに関わらず、我々は自分の決断がどれくらいの利益が出るか見積もります。我々は「おそらく相手に負けている」と考えてフォールドしたり、「こっちが勝っていて、相手は負けているハンドでコールしてくれる」と考えレイズしたりします。
時に我々は、負けていることをほぼ確信しているにもかかわらず、「もしかしたらフラッシュを引いて相手をスタックできるかもしれない」と考えてコールする場合もあります。
数学は嫌だと思うかもしれませんが、しかしテーブルの状況を完全に計算する必要は無いのです。実際、このシリーズでは、上手く予測できないようなトリッキーなスポットを避ける事を推奨しています。
ポーカーは不完全情報ゲームなので、決断に直面するたびに、正確に最適な判断をすることは不可能です。我々にできることは、ホールカードとボードがどうコネクトしてるかを見て、それを相手が持っていそうなハンド(「レンジ」)を比較することだけです。
自分のそこそこ強いハンドが相手のレンジより強そうと思ったら、できるかぎりポットを大きくしたいと思います。もし相手のレンジが自分のハンドより強そうで、自分の手が発展する可能性もないか、可能性があっても次のカードを安く見れそうにないのなら、ポットから逃げ損失を最小化したいと思います。
2NLで勝つためのルール
2NLで勝つための基本的な考え方は、以下のようにシンプルに考えることです。
勝っていると思った時にベット/レイズし、負けていると思った時にフォールドする。
ポーカーにおいて長期的にお金を稼ぐことは、単に強いハンドでバリューベットし、弱いハンドでフォールドするということではありませんが、2NLに限ればこれが主な戦術となります。次回の記事では主にバリューベットについて書く予定です。
David Sklanskyのポーカーの基礎理論では、少し複雑な言葉で、どうやってポーカーで利益を出すかを、ゲーム理論を使って説明しています。それを簡単にいえば以下のようになります。
ミスを相手よりできる限り少なくすることにより、ポーカーでお金を稼ぐことができる。
2NLではミスをしないプレイヤーはいません。私も自動的に完璧なポーカーを打てるわけではないし、読者がそうなれると思ってもいません。Aゲームができているセッションでも、もっとバリューがとれたと思うハンドはあるし、リバーじゃなくてターンで降りれたな、と思うようなハンドもあります。それでも、多くの対戦相手が私よりも大きなミスを私よりも多く犯すので、簡単にゲームで勝つ事ができます。
2NLでは、相手はプリフロップでA2oをリンプしたり、スーテッドコネクタでSBからリンプしたりするような小さなミスから、ウェットボードでリバーのショブにワンペアのみでコールするというような大きいミスも含めて、多くのミスを犯します。
2NLプレイヤーの典型的リーク
2NLのプレイヤーにありがちなミスには以下の様なものがあります。
- プリフロップでもポストフロップでも、弱いハンドでコールしすぎる。
- 強いハンドで小さすぎるベットをする
- マージナルなハンドで大きいバリューを取ろうとしすぎる
- オッズが合っていないのにドローを追いかける
もしお金を稼ぎたいなら、このようなミスをしてはいけません。
2NLでありがちなリークについて詳しく書いた記事も近いうちにアップします。あなたが自分のミスを自覚し、すぐにそれを無くせることを願います。
今後の記事のダイジェスト
- 一度に2面までしかプレイしない。そうすれば読みの練習になるし、なにか気になるハンドがあった場合に、決断に急がされながらノートを取らずにすむ。
- ティルトしたり、疲れていたり、気が進まない時にプレイをしない。曖昧な決断をしがちになる。
- 2NLの平均よりもタイトなスターティングハンドでプレイする。
- OOPでイニシアチブもなしには出来る限りプレイしない。EPやブラインドからはタイトに、主にレイズから入りコールは控える。
- タフな相手がいるテーブルだと思ったら、少なくとも一人はエッジを出せるような相手がいる、比較的ソフトなテーブルに移る。
- フロップがヒットしたらバリューベットを打つ。
- フロップが当たらなかった場合、降ろせそうなボードならCBを打つ(CBについての記事は何週間か後に書きます)。
- モンスターハンドでスロープレイやトリッキーなプレイをしない。バリューを取り逃すし、後のストリートで難しい選択に直面するおそれがあるし、相手のドローに安くフリーカードを与えることにもなる。
- CB以外のブラフはほとんどしない。
- 難しい決断を迫られた場合、コール/レイズよりもフォールド寄りの決断をする。そしてセッションの後にそのハンドをフォーラムにアップしてアドバイスを貰う。
- ポーカーは運ゲーであることを理解する。運をコントロールすることはできないので、我々は正しい判断をし続けることしかできない。
- バッドビートでスタックされることを受け入れる。長期的には正しい判断を続ければ相手から利益を引き出せることを知る。
次回の記事では、バリューベットについて詳しく書いていきます。2NLではショウダウンの時にベストハンドを持っていることがとても大切です。
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元記事 The ABC of 2NL, part 2: The Fundamental Gameplan.
https://www.pokerschoolonline.com/blogs/ArtySmokesPS/The-ABC-of-2NL-part-2-The-Fundamental-Gameplan