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The ABC of 2NL, part 12: Seat-selection, and how to tell when a table is no longer profitable.

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シートセレクションと、テーブルを去るべきかどうかの判断

注意深い人は、自分のポジションとBUの関係が、どのようなハンドを、どうプレイをするかに大きな影響があるということに気づくでしょう。IPが有利であることはわかっていると思いますし、最初にアクションをしなければならないということは、大抵の場合難しいし利益的でもない、ということもわかっているでしょう。

ディーラーボタンは1ハンドごとに時計回りに動くのですから、基本的にディーラーボタンが回ってくる回数は同じです。だから、理論的にはどの席でも、長期的に見れば席のアドバンテージはないはずです。

ところが、実際にはこれはそうとは限らないのです。テーブルで、ある種のプレイヤーの隣に座ることは、とても大きなアドバンテージになるのです。下のテーブル画像を見てみてください。

 

どこに座るべきか?

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考えてみましょう。A,B,Cの席が空席になっていて、前回のブログに書いた方式でラベリングされたプレイヤーがすでにプレイしています。どの席があなたにとって一番魅力的ですか?

この答えは私には明確にわかります。理由は下で解説していますが、まずは自分で考えてみましょう。もし座るなら、A,B,Cのどの席に座りますか?

 

ヒント

答えをすぐに書いてしまうよりも、まずはヒントを出しましょう。

あなたが席につくとき、あなたはポットの多くを左の二人・右の二人とプレイすることになります。なぜなら、彼らとはレイトポジションとブラインドという位置関係になるからです。

もしBUのあなたまでフォールドで回ってきたら、あなたは33%以上でオープンすることになるでしょうし、その場合に関係するプレイヤーは左の二人だけです。だからあなたがブラインドをスチールする場合、ターゲットは常に左の二人になるのです。

そしてこれは逆に言えば、あなたがブラインドのときに、スチールしてくるのは右の二人なのです。そしてあなたが反撃するかどうかは、彼らの傾向によります(TIPS:私がトーナメントでUnknownと戦う場合、誰よりも先に左右の人間の成績を調べます。そして、できるかぎり彼らのプレイを読むことに専念します)。

あなたはテーブルの反対側の相手と同じポットを取り合うことはあまり多くありません。何故なら、あなたがLPにいる時は彼らはEPで、EPのレンジはタイトですから、ボタンにいる場合に彼らとぶつかり合うことは少ないからです。

同じポットを多く取り合うことになる4人を選ぶなら、あなたは自分がエクスプロイトできる4人に挟まれるほうがいいでしょう。またここから論理的に導き出せる結論は、自分より上手いプレイヤーとはなるべく離れて座る、ということです。

ありえないことですが、もしフィルアイビーと2NLでプレイしなければならないとしたら、彼に左にいてほしくはないでしょう。何故なら、彼はあなたのブラインドスチールに抵抗するし、あなたのオープンに対して頻繁に3Betしてくるからです。アイビーが左に座っていたら、あなたがBUでアイビーがSBの時以外は、常に彼があなたに対してIPになるのです。9ハンド中8ハンドの確率でIPのフィルアイビーとプレイしたいでしょうか!?(豆知識ですが、ある時アイビーは、ヘッズアップで常に相手がIPだったら、相手が自分の母親でも勝つことはできない、といったそうです。ヘッズアップゲームの統計を見ると、IPのプレイヤーが約60%の確率でポットを取るそうです)

以前の記事で説明したように、最初にアクションが回ってくるというのはとても不利ですし、IPであればポットサイズをコントロールできます。ポーカーによくあることわざで、お金は時計回りに回る、というものがあります。そしてこれはポジションの有利さを言っているのです。これは言ってしまえば、あなたは自分の右側に「寄付者」がいてほしいということです。だから、出来る限り、(あなたのメインターゲットとなる)テーブルの一番弱いプレイヤーにすぐ右に座っていて欲しいのです。

さて、そろそろA,B,Cのどのシートでプレイするかを決めたでしょうか?もしそうでないのなら、更に続きを読んでください。

もしあるプレイヤーがあなたよりもルースなら、彼のプレイするレンジはあなたより弱いということです。あなたは彼と同じポットをプレイしたいですよね?特にポジションがある状態で。なぜなら、あなたのレンジのほうが強いということと、ポジションがあるという2つの要素が合わされば、それは利益を最大化することができるということです。つまり、ルースプレイヤーには右側にいてほしい、ということです。

それでは、あなたの左側にいて欲しいプレイヤーとはどういうタイプのプレイヤーでしょうか?そう、あなたの左側に座るプレイヤーというのは、あなたがLPの時にブラインドにいるわけです。あなたはLPではワイドなレンジでプレイして、ブラインドをスチールしたいですよね。だからこそ、あなたの左側にはウィークタイトなプレイヤーに座っていてほしいのです。スチールを試みるたびに3Betされたくはないですよね。もちろんコールすらされたくないはずです。結局、22や65sという弱いハンドを持ってフロップを見ることになってしまうわけですから。だから左側にはスチールにフォールドしてくれるプレイヤーにいてほしいのです。わかりやすく言えば、あなたの左にいるプレイヤーは、nitであることが理想的ということです。

 

それではここで、A,B,Cの3つの席のメリットとデメリットを説明しましょう。

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シートA

ここは一見、悪くないように思えます。あなたはTAGのレギュラーに対してポジションがあります。彼はあなたとスキルやハンドレンジが同程度と考えれば、彼に対して9ハンド中8ハンドでIPなのは利益的であるでしょう。そして2つ右にいるのはLAGプレイヤーです。彼に対してIPなのも良いことだし、彼がオープンした時にはあなたは広くコールすることができ、彼に対するエクイティも高いでしょう。

しかし、彼はLAGであるのでポットを多くオープンするし、フロップが開けばCBを多く打つでしょう。不運なことに、あなたがBBのときに彼は必ずBUで、彼は確実にスチールを試みてくるでしょう。あなたは彼のスチールに反撃するために多く3Betをしなければならないし、それは結局、否が応でもバリューのためにベット/レイズして、ブラフは控える、というABCゲームプランから外れることになってしまうのです。

あなたがシートAでBUの時に、自分までフォールドで回ってくれば、ブラインドをスチールにいけます。しかし左のプレイヤーがどんな人かを見てください。セミルースパッシブやルースパッシブなコーリングステーションは、あなたに簡単にはブラインドをスチールさせてくれません。彼らはコールしてフロップを見たがるので、結果としてあなたはあまり弱いハンドでオープンできません。

すべてを考慮すると、シートAはあまりよい席ではありません。あまりポットをオープンする機会がなさそうな上に、スチールを試みようとしても、ルースパッシブプレイヤーが多くコールをしてくるので、即座にポットを勝ち取ることができません。

 

シートB

いくつかの理由から、私はこの席には座りたくありません。LAGがすぐ左にいるし、彼が降りてくれても後ろにはTAGが控えています。彼らにポジションの優位がある状態で、彼らと多くのポットはプレイしたくありません。実際、一緒にフロップを見た時には彼らにひどい目に合わされるでしょう。

二人共あなたのCBにフロートするし、セミブラフやエアでポットを取りに来るでしょう。あなたは彼らにはOOPの時にはバリューでしかベットを打てなくなるか、ブラフを誘ってトリッキーなx/cのラインを取るくらいしかなくなってしまいます。このような「罠を仕掛ける」ラインはバリューを取り逃すことが多いでしょう。

プリフロップもまた難しくなります。TAGもLAGも、あなたのスチールに対して3Betで反撃してくるからです。シートBの右側は二人共nitです。彼らはゴミハンドであなたのブラインドをスチールしてくることはありませんが、多くのお金を落としてくれることもありません。フロップセットで彼らのオーバペアと当たる、というような状況にでもならなければ、フロップを見たあとにはあまり彼らからお金を取ることはできないでしょう。

あなたにハンドが入っても彼らはペイオフしてくれないし、レイズにもすぐ降りてしまうでしょう。同じPOTをプレイしたいSLPやLPはテーブルの反対側にいます。ATMが遠すぎて、この席は利益的ではありません。

 

シートC

ここが一番いいシートです。完璧ですね。このような席は「神シート」と言われることもあります。シートCは、ルースパッシブなプレイヤーに対してインポジションです。すぐ右がテーブルへの寄付者である「コーリングステーション」なのです。あなたは彼らのプレイ傾向を知っています。

彼らがリンプしたら、あなたはレイズしてアイソレートを行い、他をおろしてヘッズアップになったら、たいてい弱いハンドしか持っていない相手とポジションを持って戦えます。これがお金を稼ぐ場合の殆どのパターンとなります。誰かがそのチャンスをものにする前にフィッシュをアイソレートし、バリューベットで彼らにとどめを刺すのです。

ルースパッシブプレイヤーはあなたのブラインドをスチールすることもあまりありません。もし彼らがフロップでレイズしたら、彼らがハンドを持っていると推測し、無理に3Betでディフェンスする必要はありません。負ける状況を避け、ベストハンドで勝てそうなときに戦いましょう。

 

また、第2の理由として、左にnitが二人いることが挙げられます。あなたは彼らのブラインドを高確率でスチールできるでしょう。あなたがBUの時、BBは超nitで、彼は8/4のようなスタッツでとてもタイトです。だからあなたは32oのようなハンドでもミニレイズすれば、KTのようなハンドをフォールドして1BBをくれるでしょう。このスポットでは、あなたの最弱のハンドも利益的なハンドに変わるのです。

nitはトータルで10%くらいのハンドしかプレイすることがないので、彼がスチールにコールしてきたり、ましてや3Betしてきたら、彼がポケットペアを持っているか、QJ+は持っているだろうと推測できます。

もし65sでスチールしてコールされ、フロップが開いた場合、ビッグドローを引当でもしない限り、ほとんどCBを打つことはないでしょう。彼らはK92のようなボードで、77を持って2回はコールしてきます。

 

シートCを選ぶ3番目の理由は、TAGとLAGから一番離れている席であるということです。彼らはセミブラフなどを打つスキルがあり、ポストフロップであなたを悩ませることは目に見えています。だから彼らとテーブルの逆側につけば、彼らと同じポットをプレイする機会が減ります。彼らとボタンvsブラインドの展開になることもないからです。なぜならあなたがBUの時に彼らは決してブラインドにはならないし、逆もまた然りだからです。

 

結論

さて、ではここでは上記の理由により、シートCを選ぶと結論を下しましょう。このような判断がどうプレイに影響するでしょうか?

まず第1に、もしテーブルに2つ以上の空席を見つけたら、より利益的な席、判断が簡単な席を選びましょう。できればルースプレイヤーのすぐ左で、さらに理想を言えばタイトプレイヤーの右が好ましいです。そしてテーブルにTAG,LAGがいるのであれば、できるかぎり彼らから離れた席を選ぶか、もしくは別のテーブルを探しましょう。そしてここからまた、次のことが言えます。

 

テーブルが不味くなったかどうかの判断方法

このようなシチュエーションを見たことがあると思います。

テーブルにいるフィッシュがみんなにお金をまき散らしたけれど、自分はまだ利益を上げていません。いくつかのブラインドをnitやTAGからスチールしたものの、大きいポットはとれていません。あなたはとにかくAAが配られてほしい…なぜならフィッシュは明らかにバッドビートによりティルトしているし、おそらくスタックを全て吐き出してくれるからです。

しかし無常にも、彼はシットアウト。そしてテーブルを去ってしまいました。

「マジか…他のフィッシュが来るかどうか少し待つかな」と、あなたは考えます。そしてついにあなたにAAが配られました。しかし誰からもアクションが起きません。なぜなら他のプレイヤーはみなタイトにABCプレイをしているからです。

空席に人が座りましたが、それはニット気味なショートスタッカーで、40bb持ちです。テーブルを見渡してみましょう。あなたはどこから利益を得るのですか?ATMはもう帰ったのです!

ウェイティングリストはロビーであなたのテーブルの高いVPIPを見たnitとTAGでいっぱいで、フィッシュをスタックしに来ようとしています。でもフィッシュはもういない…そして新たなフィッシュも来ません。

テーブルを画像で見てみたら、もう席を立ったほうが良いとわかるでしょう。

 

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ターゲットに出来る相手はもうテーブルに一人しかおらず、彼はあなたの2つ左の席です。殆どの場合彼はあなたの後にアクションするのに、どうやって彼をアイソレートするのでしょうか?

nitやショートスタッカーはどちらもあなたの利益にはなりません。そして、すぐ左にはLAGがいます。SLPのすぐ左のTAGと席を交換できるとしても、まだこのテーブルにいる価値が有るかどうかは疑わしいです。

「マーク」しているプレイヤーが一人しかいない状況では、このテーブルはもう+EVではありません。テーブルを閉じて別のテーブルを探すのは少し面倒でしょうが、あなたはお金を簡単に稼ぎたいのか、それとも強いREG、簡単に言ってしまえはあなたにエッジがない相手とのプレイを続けたいのか、どちらですか?

テーブルに居続ければ、ビッグポットではあなたはクーラーを食らうでしょう。REGからは稼げないし、上振れしなければクーラーを食らってお金を稼ぐこともできないのです。

エクスプロイトできるプレイヤーに対してポジションを持つことにより、お金は稼げるのです。ならばそのスポットを探しましょう!

 

空席テーブルについて

また、初心者の人は注意したほうが良いでしょうが、3つ以上の空席があるテーブルでプレイを続けることは、6maxのゲームをプレイすることになるため、あまりおすすめしません(特にターゲットが去ったあとは)。

ショートハンドでのプレイはより広いレンジをよりアグレッシブにプレイすることが求められます。なぜなら、ブラインドが頻繁に回ってくるからです。フルリングという心地よい場所から抜け出すことは、まだ早いかもしれません。ですから、6maxに慣れていないのであれば、テーブルを閉じるほうが良いでしょう。

 

まとめ

ロビーに戻り、200以上あるテーブル群からフィッシュを探し、神シートに座るチャンスを掴みましょう。この5分間のテーブルセレクションがあなたのウィンレートを大きく押し上げることになるし、楽しい経験になると思います(私はあなたのことを知りませんが、私はコーリングステーションをバリュータウンに連れて行くことがとても好きだし、ブライントスチーラーに対してライト3Betを打つのはストレスがたまります)。

もしあなたがシート/テーブルセレクションをしないのであれば、ZOOMをプレイするほうがいいでしょう。

ロビーでZOOMのテーブル情報を見れば、通常テーブルよりもVPIPが低いことに気づくと思います。なぜならZOOMはHUDを使ったnitでいっぱいの場所だからです。だから完全な初心者にはあまりお勧めできません。

ZOOMでは、あなたの席はランダムに決まるので、1ハンドだけなら運良くフィッシュに対しポジションを持てるかもしれません。しかし、通常テーブルで注意深くテーブル/シートセレクションを行えば、あなたは相手がバーストするまで、ずっとATMの隣に座ることができるのです!

その機会を探し、良いテーブルの良い席を勝ち取ってください。

 

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元記事 The ABC of 2NL, part 12: Seat-selection, and how to tell when a table is no longer profitable.
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