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Cash Advances, Vol. 2: Checking to Improve Relative Position

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Cash Advances, Vol. 2:確認チェックして擬似的にIPになる

ハンド

NLHE$1/$2の私がいつも遊んでいる卓で、エフェクティブスタックは約150bb。

ボタンがストラドルで2.5bb入れている(※訳注 ボタンストラドルは、アクションがSBからになるようです)。私はSBからQsQcで10BBオープン。BBがコールし、MP,BUもコールし、40bbポットになった。

 

フロップ(40bb) Td8d6h

 

フロップは私のレンジの大部分ではミスしている。そして3人に対してOOPだ。これはCBを打つにはあまりいいスポットではない。チェックして情報を得るほうがいいだろう。他の相手のアクションを見てから考えよう。

 

私はチェックした。BBが12.5bbのベットをし、MP,BUともにコールした。

 

このウェットなフロップで、BBはたった1/3ポットベットを3人に対して打った。これはかなりマージナルなハンドに思える。MPとBUも小さいベットにジャストコールしただけ。これもやはりマージナルであることを表しているように思える。

強いハンドやドローがあればこのようにはプレイしないだろう。全員マージナルなペアかドローで、ポットを小さく保ちたいのだろう。ここはパーティーを終わらせるタイミングだな。

 

私は50bbへとレイズした。BBとMPは即フォールドし、BUは何事かを喋りながら長考し、最終的にはTxを見せてフォールドした。本当かどうかわからないが、MPはAT、BBはKKを持っていた、と話していた。

 

The Advance

去年であれば、ハンドをプロテクトしようとフロップで大きくCBを打っていたでしょう。しかしこのアプローチにはいくつかの問題点があります。

第1に、このボードでは強いドローからハンドをプロテクトすることはできないということです。たとえポットベットを打ったとしても、強いコンボドローを持っている相手がいれば、最低でもコールはするでしょう。ショブされることも十分に考えられるし、それに対してはQQはわずかに勝っているか負けているか、程度のエクイティです。

第2に、もしマージナルハンドの全てを大きくベットしてプロテクトするなら、私のベットレンジは弱くなりすぎて、レンジをプロテクトするような強いハンドの割合がとても少なくなってしまいます。こうなると上手いプレイヤーには完璧に読まれてしまうでしょう。私が大きくベットしたら、私のレンジはオーバーペアヘビーで、チェックした場合、たいてい何も持っていないでしょう。

ここではチェックが明確に良い選択肢で、それはチェックによりこれらのレンジが抱える問題を避け、ポジション関係での不利も補えるからです。だからここで、「情報を得るために」チェックする、と言ったのです。

プリフロップレイザーになれば、たいてい自分までチェックで回ってきますが、マルチウェイでは私はあまりウェットフロップのOOPでCBは打ちたくありません。チェックして難しい判断を左のプレイヤーに投げてしまい、擬似的なIPとして動きます。

これはつまり、私が最悪のポジション(SB)だったとしても、判断をする前に相手のアクションが確認できるということです。一度このようなハンドでチェックすれば、BBはチェックして私に最初のアクションを強制させることも難しくなるでしょう。もう彼は熱々のポテトを持たされてしまっているようなものです。

BBが大きくベットをした場合は、私はジャストコールするか、フォールドすら視野に入れます。BBがベットしてMPやBUがレイズしたら、私はフォールドするでしょう。

チェックアラウンドで回ったのなら、他のプレイヤーが弱みを見せているので、ターンカードによりますがディレイCBを打ちます。今回は結果的に、全員がベットサイズ的に弱みを見せたことにより、私がCBを打つより低いリスクで大きなポットを取れるような情報を得ることができました。

 

レッスン

マルチウェイのウェットボードでCBによりハンドをプロテクトすることは、特に自分がOOPの場合、良くないプレイであることが多い。チェックによりポジションの不利を緩和し、得た情報により再評価しましょう。特にベットサイズテルには注意し、相手の弱みを攻撃することを恐れてはなりません。

 

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